虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

数学的な勘が身につく教室で大人気のボードゲーム

2023-01-04 16:31:46 | 虹色教室の教具 おもちゃ

『ポーションエクスプロージョン』は教室の子で嫌いな子がいないほど大人気のゲームです。

対象年齢は14歳以上と書いてあるのですが、ルールのややこしすぎる部分をちょっと甘めにしたら3,4才の子から楽しめています。

魔法のお薬を作ったり、魔法を使ったりしながら、得点をためます。

魔法の薬を使う時に、「各色につき最大1個づつしか獲得できない」「隣同士の異なる色を二個選ぶ」「連続する同じ色の材料を二個以上選んで獲得する」といった言葉を、幼児であっても、やり方を見せてから難しい言葉のまま説明しています。

(間違えても注意せず、何度も正しい方法を見せ、耳で触れさせています。テストしたり教え込んだりはしません。教えるためにしているというより、そうした言葉を難しい言葉だからとシャットアウトしないで、自分で理解できるものととらえることができればいいと思っています。)

子どもが何度も熱心にやりたがる時は、その都度、何度も繰り返しそうした言葉を使って、言葉の意味するものを察する力がつくよう気をつけています。

 

年長さんになると、獲得したたくさんのボトルを足し合わせています。

3点、4点、9点、11点とさまざまな点数のボトルがあります。

最初は数え上げて足していますが、数え上げていくにしても100近い数になるので、子どもの熱意に驚きます。

少し慣れると10になる組み合わせを作ったり、10に近い数を全て10と考えて、すべてを足した後で、余分に足した分を引いたりして工夫して計算するようにしています。

 

『死ぬまでにピラミッド』も人気のゲームです。

形のさいころをたくさんふって、ピラミッドを作っていくゲームですが、子どもには三角を作っていくのはなかなか難しいのです。

1年生くらいの子から遊んでいます。

3年生以降の子とは遊んだ後で、規則性を調べて、三角の数を当てるクイズも楽しんでいます。

 

『ニューマスターマインド』は毎年のように3年生以上の男の子たちを夢中にさせているゲームです。

10年以上前から人気は変わりません。

算数好きの子は1年生くらいからでも楽しんでいますが、最初は当てる色を2種類にして、「2個ずつ同じ色で4個のピン」を推理して遊んでいます。


100均グッズでトミカタウンを作りました 

2021-08-16 00:17:33 | 虹色教室の教具 おもちゃ

お盆休みを利用して、100円グッズと道路柄のマスキングテープを使って、トミカタウンを作りました。

(道路柄のマスキングテープは、キャンドゥやAmazonなどで売っています。今回はAmazonで買ったものを使っています)

 

 

↑ダイソーで売られている強度の強い空き箱。

100円ですが子どもが乗ってもつぶれません。

その空き箱を使って、子どもが自分のアイディアを試したり、よく考えたりして遊べるおもちゃを作ることにしました。

 

箱の一面のサイズの工作用紙で型紙を作りました。

穴の位置は、家にある他のおもちゃと組み合わせて使えるように調節しています。

自分で手作りする良さは、手持ちのおもちゃとの互換性にあります。

また、それぞれの子のちょうどピッタリの必要に合わせられるのもいいところです。

 

道路のマスキングテープを貼って、芝生風のシールを貼るとこんな感じです。

木にシールを貼って作った道路を斜めに差し込むことができるように、箱の上部の道路の端っこは数cmずつ切り込みを入れています。

また、マスキングテープがはがれないよう、上から透明のテープで包みました。

 

箱に穴を開けただけのシンプルな作りですが、道路の差し込み方で様々な遊び方を工夫できます。

 

箱の道路の端に切り込みがあると、↓の写真のように斜めに道路を差し込むことができます。

↓道路の端の切り込みはこんな感じで入れています。

 

↑で作った箱の穴や天井のサイズに合わせて、1歳児でも自分で扱えるエレベーターを作りました。

小箱(今回はドリップコーヒーの空き箱)をエレベーターにして、筒状の箱の中を、上から手を入れて、上下させます。

 

 

丸い穴を開けたエレベーターを手で引っ張り上げて上下させる仕組み。

理解力に合わせて、ひもで引っ張り上げるエレベーター、ひもで巻き上げるエレベーターなども作る予定です。

 

 

 

空き箱を使って操車場も作りました。

トンネルは、ガムテープの芯にマスキングテープを貼って作っています。

横から中をのぞけるようにしています。


このトミカタウンで実際に遊んでいる様子を、こぐまくんの知育日記◆虹色教室mini◆というブログのこちらの記事→ 【モンテッソーリ教育】感覚の探求 1

に書いています。

よかったらのぞいてみてくださいね。

 


道具と楽しくつきあう

2019-05-16 09:19:35 | 虹色教室の教具 おもちゃ

虹色教室には、すぐ出せる場所においていて、遊びのシーンでも、工作のシーンでも、雑談のシーンでも、

ちょっとしたことがあるたびに出してきて使う道具があります。

 

1メートルのものさし、コンパス、分度器、デジタル顕微鏡、指で針が動かせる時計、

イラストつきの地図の図鑑など。

アナログの量りもそのひとつです。

 

何かあるごとに登場していると親しみがわくし、実際に便利で、

使いながら当て物クイズをするのも楽しいですから。

たとえば、教室の子がおかしを持ってきた時なども、

食べる前に量りに乗せています。

 

めもりはそれぞれの年代の子がちょっと集中すればわかるレベルで

読んでいます。

 2歳くらいの子なら、動いた目盛りの先に指をおいて、量っている気分にひたる

だけで十分ですし、

数字が読める子には、「50グラムより重い?」とたずねたり、

「もう少しで100ぐらむ」と読んだりしています。

小学生の子らでまだ目盛りが読めない子は、

めもりの部分だけ大きく数直線にして書きだして

1目盛りがいくつずつ増えているのかわかりやすくして読んでいます。

よくする当て物クイズは、

いくつか入っているお菓子の重さがわかった時に、

「1つだと何グラムか?」というもの。

1枚何グラムくらいかな?

袋の重さはどうすればわかるのかな?

 

教え込んでしまうよりも、しょっちゅう使って、

常に新しい気づきを深めていくのが大事と思っています。

「量るのって楽しい、面白い!」という気持ち。

 

工作のあとも量り。


数学的な勘が身につく教室で大人気のボードゲーム

2019-03-10 20:04:08 | 虹色教室の教具 おもちゃ

『ポーションエクスプロージョン』は教室の子で嫌いな子がいないほど大人気のゲームです。

(組み立て式のビー玉コースターは壊れないようにボンドなどで補強すること

をお勧めします。)

対象年齢は14歳以上と書いてあるのですが、ルールのややこしすぎる部分

をちょっと甘めにしたら3,4才の子から楽しめています。

魔法のお薬を作ったり、魔法を使ったりしながら、得点をためます。

魔法の薬を使う時に、「各色につき最大1個づつしか獲得できない」

「隣同士の異なる色を二個選ぶ」「連続する同じ色の材料を二個以上選んで獲得する」

といった言葉を、幼児であっても、やり方を見せてから難しい言葉の

まま説明しています。

(間違えても注意せず、何度も正しい方法を見せ、耳で触れさせています。

テストしたり教え込んだりはしません。教えるためにしているというより、そうした言葉を

難しい言葉だからとシャットアウトしないで、自分で理解できるものと

とらえることができれば

いいと思っています。)

子どもが何度も熱心にやりたがる時は、その都度、何度も繰り返しそうした言葉を

使って、言葉の意味するものを察する力がつくよう気をつけています。

 

年長さんになると、獲得したたくさんのボトルを足し合わせています。

3点、4点、9点、11点とさまざまな点数のボトルがあります。

最初は数え上げて足していますが、数え上げていくにしても100近い数になるので

子どもの熱意に驚きます。

少し慣れると10になる組み合わせを作ったり、

10に近い数を全て10と考えて、すべてを足した後で、余分に足した分を

引いたりして工夫して計算するようにしています。

 

『死ぬまでにピラミッド』も人気のゲームです。

形のさいころをたくさんふって、ピラミッドを作っていくゲームですが、

子どもには三角を作っていくのはなかなか難しいのです。1年生くらいの子から遊んでいます。

3年生以降の子とは遊んだ後で、規則性を調べて、三角の数を当てるクイズも楽しんでいます。

 

『ニューマスターマインド』は毎年のように3年生以上の男の子たちを

夢中にさせているゲームです。

10年以上前から人気は変わりません。

算数好きの子は1年生くらいからでも楽しんでいますが、最初は当てる色を2種類にして、

「2個ずつ同じ色で4個のピン」を推理して遊んでいます。


砂時計 と 算数クイズ

2019-03-04 14:24:16 | 虹色教室の教具 おもちゃ

1分、3分、10分、15分、30分の砂時計。

とても人気です。

遊びにクイズに学習に……いろいろな活躍しています。

子どもって本当に砂時計が好きです。砂時計を設置しているだけで、

何をしていてもワクワクしてくるようです。

 

砂時計を使って、いくつか算数クイズを作って解いてもらっています。

 

<問題>10分計れる砂時計の砂が半分まで落ちたところでひっくり返し、

ひっくり返した後の砂の半分まで砂が落ちた時に

もう一度ひっくり返すと、砂が全て下に落ちるまで何分かかるでしょう?

      (計算5分+2分30秒+7分30秒=15分

                  答え  15分)

 

1年生の女の子たちもこの問題にチャレンジ。

 


デジタル顕微鏡を購入しました♪

2019-02-16 21:57:58 | 虹色教室の教具 おもちゃ

オリジナルプレパラート作りが流行中の教室。

幼い子もいっしょに拡大したものが見れるように

デジタル顕微鏡を購入しました。

画面の赤くて大きな塊は、「七味唐辛子」です。

 

<おまけ>

Aくんが、石の立体パズルをもってきてくれました。

地面にぶつけたら石がばらばらにくだけたそうです。

たまたまできた不思議なパズル。

Aくんの宝物です。


計算が得意になる『ハリガリ』ゲームの遊び方

2017-12-19 20:33:53 | 虹色教室の教具 おもちゃ

基本の『ハリガリ』ゲームは卒業かな?

という年齢の子たちと楽しく遊べて計算も得意になる……という

『ハリガリ』ゲームの遊び方を紹介します。

 

<年中~1年生用の遊び方>

 

最初は、「1」が出たらベルを鳴らすというルールでカードを重ねて出していきます。

次は、「2」になったらベルを鳴らすルールで、2ヶ所にカードを出していきます。

(1枚だけで2でもいいし、1が2枚でもOK)

その次は、「3」になったらベルを鳴らすルールで、1~3か所にカードを出していきます。

(時々、カードをまとめて、出す場所を調整します)

その次は「4」なったらベルを鳴らすルールです。

ベルを鳴らした人が、そこにあるカードをもらいます。

このようにして、「12」や「13」になってカードがなくなるまで続けます。

 

このゲームで即座に暗算する力や「あといくつで予定する数になるのか」

逆算するのが上手になります。


<2年生以上の子の遊び方>

カードを4枚出します。

それぞれの数を足したり引いたりかけたりしてできる数を言います。

同じ数を言わないようにメモしておきます。

誰も言ったことがない数を言った子で、他の子がそれ以外の計算の答えを思いつかなかったら、

場にある4枚のカードをもらいます。

 


ブログで見たおもちゃや教具を購入する際に

2017-12-15 19:02:01 | 虹色教室の教具 おもちゃ

教室で使っているおもちゃの紹介をするたびに心に引っかかっていることがあります。

写真だと、ひとつひとつのおもちゃにどれくらいの頻度で、どのように関わっているのか

伝わりにくいです。

どうしても完成度の高い魅力的なおもちゃが目を引くと思うのですが、

実際には大人の購買意欲をそそるようなおもちゃは遊び方が限られているので、

教室では、数への気づきをうながしたり、気分転換をする目的で、

短い時間しか遊んでいないことが多いのです。

 

虹色教室ではいつも、最初に好きなおもちゃを選んで自由に遊んでいい時間を

設けています。

「こういうことがしたい」「これはいや」と自分の要求や気持ちを言葉にしたり、

いくつかある中から選んだり、何からするか判断したり、

「自分はこういうものが好きなんだな」と理解したりすることを大切に感じているからです。

また、子どもが何を選んで、どのように関わっているかを見ることで、

その子の今の関心や発達の段階をこちらが把握しておいて、

その日の遊びや学習に活かすようにしています。

 

教室にはいただきものなどで、最初からできあがっている電池で動くおもちゃや

キャラクターもののおもちゃなども置いています。

子どもがそれに興味を抱いた時には、「それと同じものを作ってみようか」

「どうしてそんな風に動くのかな、調べてみる?」と誘って、

物作りや実験のきっかけに利用しています。

創造性を刺激するための触れる見本として使っているのです。

 

それほど厳密なものではないのですが、

自由な時間の後は、ブロックや紙や空き箱を使って創造的に遊ぶ時間としています。

子どもと過ごす時間の比率でいうと、これが一番長いです。

ブロックのようにシンプルなおもちゃは、想像したり、考えたり、問題を解決したりする

場面が無限にありますから。

紙や箱相手だと、子どもが遊びの中で自分の頭や手を使う範囲はさらにくなります。

それだけ遊びから得るものも満足も大きくなります。

そうした創造的な遊びが一段落したら、ボードゲームやカードゲームをしたり、

実験をしたりして遊んでいます。

 

おもちゃそのものが魅力的で完結していると、たいてい、子どもの想像力や

思考力を使う部分はほとんどないものです。

 

算数の教具として使用するとしたら、それはそれで使い勝手がいいこともあるのですが、

もともと遊び込む体験が少ない子、つまりごっこ遊びや創造的な遊びを自分で

膨らましていく力が弱い子に、できあがったおもちゃや知育玩具(パズル等)を

おもちゃとして与えるのは、子どもの伸びていく可能性を狭めるようで心配しています。

 

写真は3歳8ヶ月の★くんのブロック遊びの様子です。

★くんはブロックの線路をつないで、とてもうれしそうにしていました。

というのも、以前は線路と線路をつなぐのがやっとだったのですが、

線路の裏にブロックをつけて、高架にすることができるようになったからのようです。

 

線路がつながって大満足の★くんは、「駅がいるよ」と言って、

基礎版を線路の脇に置いてから、

「エスカレーターが作りたい」と言って、階段状にブロックをつなぎました。

 

ブロック用のテーブルまでエレベーターをつなぎたかったようなのですが、

あまり長くなると崩れてしまいますから、途中で中二階を作ってあげました。

それを見て、大満足の★くん。いっしょに図鑑を見ながら駅を作っている時、

★くんが電光掲示板に強い興味を示しました。

 

そこで、文字がくるくる回って変化する電光掲示板の見本を作ってあげると、

自分でも作り始めました。

 

ところが★くんの作った輪っかが大きすぎて、

うまく取りつけることふができませんでした。

 

そこで、ブロックを太く大きくして、落ちないようにでっぱりを作って

あげると、感激していました。

「○○ようちえんはおやすみです」と掲示板で訴えているそうです。

 

子どもにすると、どんなにすばらしいおもちゃよりも、

「自分の心にヒットしたこと」

「自分ができるようになったこと」

「自分が考えたこと」の方が魅力があるのです。

 

★くんは、その後もひたすら電光掲示板を作り続け、

自分が書ける「し」と「も」を駆使して、

「○○~って書いてある!」と自分流に読んで遊んでいました。

 

 

★くんは、今、数にとても敏感な時期にあります。

でもそうした数への理解は、数を学ぶために作られた教具で遊ぶ時よりも、

自由度の高い遊びの場面で、自分の「こんな風にしたい」が思う存分満たされた時に

深まることが多いです。

 

★くんにしても、お気に入りの列車の車庫を作っていた時に、

「列車を全部、車庫に入れたい!」と思い

必死になって車庫を作っていって、基礎板が足りなくても、

「もっといる!下の板のところ、もう1枚、いるよ!もう一枚!」

と必死に懇願している時に、強く数を意識していたのです。

 

 

あちらとこちらでバラバラに作っていた作品をどうしてもつなげたくて、

板を坂にして接続していました。

その後、写真下のビルのような作品を設置して、「富士山だよ」と言っていました。

 

 


お家にあるボード(カード)ゲームで、算数が得意になる 1

2017-12-14 20:21:25 | 虹色教室の教具 おもちゃ

 虹色教室では、子どもたちが市販のゲームで遊ぶ際、

それぞれの子どもがより楽しく取り組めて、

遊ぶうちに算数の力が伸びるように

遊び方にちょっとした工夫をしています。

既存のルールを少し変えたり、

点数計算の際に表にしたり、小道具を使ったりしています。

 

それでは、どんな工夫をしているのか、いくつか紹介しますね。

 

100かいだてのいえ すうじかるた で楽しく遊ぶ という記事で、

100枚という数が、間延びするため子どもの達成感を奪ってしまうので、

数を調整する、という話を書きました。

 

ただ、数を数えたり、簡単な計算をしたりすることに

興味を持っている子らとこのゲームをする場合、こんな工夫もしています。

 

(カードが100枚だと多すぎるので)減らしたカードを、

各生き物ごとに、(11~20、21~30などで同じ動物になっています)

表向きにして重ねて置き、プレゼントとしています。

下の写真のように重ねたカードの枚数を、紙に書いています。

 

遊び方は、100かいだてのいえ すうじかるた で楽しく遊ぶ

の神経衰弱もどきのまんまなのですが、

各生き物のカードは10枚なので、プレゼント用のカードの

枚数を引いた数だけカードを

集めると、プレゼントをもらえるルールにしています。

下の写真は、年中児がこのゲームをしているところです。

51~60の数カードである蜂のカードを5枚集めたところです。

 

 

自分が、へびのカードを4枚集めると、「6」の数のところにあるへびのカードを

6枚もらえることになります。

子どもは、プレゼントが欲しいので、進んで10の補数の計算をしようとします。

こうした複雑さは、ゲームをワクワクするものに変えてくれます。

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こちらも、年中さんが、りんごを集めるゲームをしているところです。

それが、遊んでいる時にトラブル発生。

ルーレットを回すと、4つりんごがもらえるところにとまったのに、

もう木にはりんごがなかったのです。

そこで、「見えないりんごをふたつ取ったということにして、りんごがいくつ

だったか数えてね」というと、ただ数えるだけの時よりはりきって

楽しそうに数えていました。

「14こだったよ」とAちゃん。

いっしょにみんなで数え直し。

12こまでりんごを数えてから、テーブルを2回トントン指で

たたきながら、「13,14」と数えました。

「おお当たり!14こだったね」

 

 


100かいだてのいえ すうじかるた で楽しく遊ぶ

2017-12-11 13:38:58 | 虹色教室の教具 おもちゃ

『100かいだてのいえ すうじ かるた』はとても魅力的なおもちゃです。

教具としても価値があり、値段も手ごろです。

1~100までの数が書いてある絵カードは、縦に並べていくと

100階建ての家になるようになっています。

かるたとして遊ぶだけでなく、さまざまなゲームを楽しめます。

ただ、100枚となると、幼い子には手にあまる数量なので、

カードについている説明書通りに遊んでいると、途中で飽きたり、

そのため達成感が得られなかったりしがちです。

そうした遊び方を続けていると、数嫌いになる子も出てくるので

注意が必要です。

 

教室の子たちが好きな神経衰弱風の遊び方を紹介します。

数の絵カードを全て裏返します。(かるたの読み札は使いません)

順番に5枚めくり、同じ生き物のカードだった時は、

小さい数が上になるようにして自分の前に並べます。

11~20までや31~40までといったように

10ごとに生き物の種類が変わっています。

5枚めくる時、すでに自分が持っている生き物の絵カードが出たら、

1枚でももらって、自分の前に並べている数の家に加えていきます。

そうやって、たくさん自分の建物を建てていく遊びです。

 

このゲームでも100枚すべて使うのは多いので、

各生き物の5枚ずつを別に重ねておいて、

「5枚同じ生き物を集めることができたらもらえる」という

甘めのルールを加えると、数の秩序を味わいつつ

楽しく遊べるかもしれません。