虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

親御さんへのダメ出し 2

2019-07-31 13:26:40 | 日々思うこと 雑感

ユースホステルに宿泊する日の夜は

親御さんたちと

真夜中過ぎまで親のための勉強会をしています。

毎回、和気あいあいとしてそれは楽しい時間になっています。

 

この日は、いろんな面できちんとした性格のために、

独身時代や職場ではそれで物事がうまく回っていたけれど、

子育てをする際には

決まりごとをゆるめたり曖昧さやルーズさを受け入れたりしていくことにとても苦労したという

Aさんも参加していました。

Aさんは◎ちゃんよりもう少し大きな子を育てています。

 

Aさんは、◎ちゃんのお母さんの気持ちがよくわかる~と共感した上で、

「まず、小さなひとつだけ、まあいいか……とゆるめる部分を作ってみると、

他の部分でも、これもまぁいいか……あれもまぁいいか……と少しずつ許容できる範囲が広がっていきますよ」と

具体的なアドバイスをしていました。

 

その晩は◎ちゃんのお母さんが子育ての悩みや不安や小さな喜びや面白さやイライラなどの本音を

自由に言葉にしていくのを、

他のお母さん方も私も、共感したり、なだめたり、応援したりしながら耳を傾けていました。

結局、「本音に耳を傾けた」というそれだけのことをしただけなのですが、

そうした時間を過ごすことで、◎ちゃんのお母さんはもちろんそこにいた誰もが、

親としてどのように子どもと接していこうかと

普段は見ようとしなかった自分の心の内面の風通しをよくして、

子育ての足元を固めるための時間を共有できたように思います。

 

私のようにもう大人に半分足をつっこんだような子どもたちを育てていても、

こうした子育て最前線に立っている親御さんたちの迷いや決意や本音や幸福感に触れていると

自分の築いてきた親子関係を新鮮な目で見直して、

ちょっと反省したり、自分に優しくなったりするのです。

親同士、学びあえるいい関係を作ることは大事だな~と実感しました。

 

「ダメ出し」と言えば、別の2年生の★ちゃんとの親御さんとの間でこんなこともありました。

私は言葉上では「ダメ出し」していないのですが、

親御さんが子どもを厳しく叱った後で、

私がそれと反対の言動をしたので、結果的に親御さんの言動にダメ出しをしたような雰囲気になったのです。

 

でも、実際、私は、反対の態度をとりつつも、

心の中では親御さんの対応はその時その場にちょうどいいものだと思っていました。

親御さんが間違っていたから私が子どもに親御さんと異なる対応をしたのではなくて、

親御さんが先にきちんと子どもに厳しい態度をしめしていたので、

私はその場に足りなかった部分だけを補う形でよかったのです。

 

ユースホステルでは、2段ベッドの上段で寝るのがとても人気です。

毎回、子どもたちの間で激しい争奪戦になっています。

2段ベッドがふたつと畳でふとんで寝るスペースがある部屋で

小学2年生の女の子4人で揉め事が持ち上がりました。

 

隣の部屋にいた私は、「あっちの部屋でベッドを取り合って○ちゃんが泣いているよ」という話を聞きつけた

私は様子を見にいくことにしました。

すると、○ちゃんはこれまで相当ごねていた様子で、私が着いたときには、

しまいにお母さんから「そんなことなら家に帰るわよ」と叱られた○ちゃんが

部屋の隅で三角座りをして膝に顔をうずめて

しくしく泣いていました。

 

私が部屋に入ってくると、左右の2段ベッドの上段から■ちゃんと◎ちゃんがひょっこり顔を出して、

「先生!聞いてください!私が説明します」「先生、説明させてください!」と

体育大会なんかで、「宣誓!わたくしは~」なんて言うときのような口調で

これまでの経緯をまくしたてました。


親御さんへのダメ出し 1

2019-07-30 10:11:07 | 日々思うこと 雑感

ユースホステルでのレッスンで

何度か親御さんに「ダメ出し」をすることがありました。

といっても、親御さんの言動が間違っているわけでも、教育方針がまずいわけでも

ないのです。

何かにつけてちょっとゆるめの私からすると、こちらが見習ったらいいような内容ばかりでした。

それならどうしていちいち「ダメ出し」などをしたのかというと、

親御さんのしていることも言っていることもそれ単体としたら少しも悪いところがないけれど、

今、その時の子どもと親御さんの関係のなかでは、

ちょっと引いた方がいい、ちょっと押した方がいい、ちょっとゆるい方がいい、ちょっと厳しい方がいい……なんて

場面があったからなのです。

子どもが自ら成長していくための道筋を作ることができるよう余白を作る意味で

親御さんに「ダメ出し」をして子どもへの対応を調整していただいたのです。

 

たとえば、次のようなことがありました。

少し前のユースホステルでのレッスンに、親御さんの話によると

「意欲がない」「やる気がない」

「じっくり考える力が弱い」「ぐずぐずしつこくごねる態度に手を焼いている」

と困った態度がオンパレードという小学2年生の◎ちゃんという女の子とお母さんが参加してくれていました。

工作やお勉強や友だちとの自由遊びやベッドメーキングや配膳のお手伝いなどをしながら一日いっしょに過ごしてみたところ、

確かにこの◎ちゃんは、親御さんが子育てに悩むのもごもっとも……と思われるほど

困ったちゃんぶりを発揮する場面が時々ありました。

そうした時に、親御さんは一方的に叱りつけるようなことはせず、イライラしつつも辛抱強く、諭していました。

◎ちゃんのお母さんは、子どものことを一生懸命考える愛情深くて賢い方なのです。

 

この日、私が、親御さんに「ダメ出し」したのは、こうした◎ちゃんが、

しつこく親御さんが嫌がることをしたり、注意を受けても何度も止められていることをしたりしていたシーンではありません。

一見、何気ないおだやかなひと時の

親御さんの応対やちょっとした表情やあえて褒め言葉を控える態度が

気になって、失礼ながら何度か「ダメ出し」させていただいたのです。

というのは、それが◎ちゃんを、イライラした投げやりな態度と

過剰にいい子になろうとする態度の間を揺れ動く不安定な心の状態に

させているように見えたからです。

 

といっても親御さんが無意識にしていた◎ちゃんへの働きかけは

一般常識に照らせば、ごく普通の問題のないものでした。

 

ただ、◎ちゃんという

「神経過敏でまじめでちょっと不器用なところがあって

すぐに自分への自信を失ってしまうように見える子」

とペアになったときに、

「少し関係を調節した方がいいかも?」と思うものだったのです。

 

たとえば、◎ちゃんはルームキーを預かる役を引きうけたとき、それに誇りを感じている様子で、

責任を持って何をするときも片手に握っていました。

ただ2段ベッドに登るときも、ルームキーをぶらぶらさせて登っていたので、

目に入りそうで危険だったので、私が「◎ちゃん、危ないからカギはテーブルにでも置いておいて」と告げました。

すると、◎ちゃんはこれは大事な預かり物だからテーブルの上なんかに放っておいて無くすわけにはいかない……というようなことを

言ってためらっていました。

「でも、それは危ない」と私がもう一度言うと、急にひらめいた様子で、自分のベッドの枕の下にしまいにいきました。

私はしっかりしているなと感心して見ていたのですが、◎ちゃんの親御さんは

私から注意を受けたのにしばらくためらって即座に動こうとしなかった態度について不満があるようで

「いつも、ああなんですよ」

とこぼしていました。

その後、◎ちゃんはルームキーを枕の下にしまったことを忘れて出かけてしまい

部屋にカギがかけられなる事件が起こりました。

途中で、◎ちゃんが枕の下にしまっていたことをそこにいたメンバーが思い出し、

無事部屋のカギを締めることができました。

◎ちゃんのお母さんは、「いつもいつもあの子はこうで……」と、◎ちゃんを見つけて叱りつけなくては……!と

怒り心頭でした。

この出来事で私が気になったのは、◎ちゃんがルームキーを預かることに

責任感を感じていて、これをきちんとやり遂げたいと素直に心から感じていたことが

わかっていたからです。他の2年生たちは、そんな面倒な役はしたがりません。

◎ちゃんは、他の人やお母さんの役に立ちたいという気持ちを持ったまじめが取り柄な子なのです。

でも同時におっちょこちょいでもあるのです。

◎ちゃんが前向きな気持ちで取り組んでいることに対して、ちょっと自分でどうするか迷ったり、

そそっかしさから失敗してしまったりする度に、

「あ~あなたはこんなにダメな子だ」「また~こんなだわ」とため息ばかりつかれたのでは、

他の子がやりたがらない仕事を自分から進んで引きうけようとは思わなくなりますよね。

こういう場面では、自己肯定感が向上するように

次から気をつける点のアドバイスはしても成功を感じて終わらせてあげたいものです。

 

こんなシーンもありました。

ユースホステルの夕食は子どもも大人と同じ量が出るため

「子どもにしては多すぎますかね?すいません。」とコックさんに恐縮されるほど

おかずの量が多いのです。よく食べる外国の方も満足するような分量ですから。

そのため、子どもたちはたいてい3分の1ほど残すのです。

その日も、子どもたちがちょこちょこ私の方にやってきては、

「先生、すいません。もうおなかいっぽいです。残してもいいですか?」とすまなそうにたずねてきていて、

「もともと量が多いからね。食べられる分食べたらいいのよ」と応えていました。

途中で子どもたちのテーブルに行ってみると、

2年生の女の子たちはどの子も、せいいっぱい食べたのでしょうけど、その日のメニューのフライものも野菜も

半分くらい残していました。

そのなかで◎ちゃんだけはかなりがんばっておかずは全て食べきり、野菜が少し残っているだけでした。

と、それを見た◎ちゃんのお母さんが、

きちんと食べていないことに不満そうにちょっとしたコメントをしました。

ものすごくちょっとしたひとことではあったのですが、

でも他の子たちと見比べてもよく食べている◎ちゃんに注意するのは、

まるで98点を取ってきた子に100点でないことを愚痴るような

気持ちの萎える言葉ではありました。

◎ちゃんのお母さんは冷たい方でも厳しすぎる方でもありません。

でもご自分がかなりいい子として生きてきて、完璧ないい人であるよう努めるところがあるので、

無意識のうちに子どもに期待する理想が常に高めに設定されているようでした。

◎ちゃんはそんな風に一日の大半は非常にまじめにいい子になろうと努力していて、

それでもいつもお母さんからはダメ出しをもらうことが多いし、自分自身も完璧主義で

自分の行動に満足できないので、

しまいに自信が揺らいでイライラが募って、

わがままな態度やしつこく止められることをするといった行動につながっているようでした。

いざ、◎ちゃんがそうした悪い態度を表現しているときには、

◎ちゃんのお母さんは辛抱強く優しい態度で接していました。

◎ちゃんのお母さんも◎ちゃんと似たところがあって

自分に無理をさせてもいい人であろういい親であろうとギリギリまでがんばるところがあって、

そのせいでかえって、どうでもいい場面や◎ちゃんががんばっている時に、

チクチクと嫌みを言ったり、ため息をついて

不満を表現したりすることになっていたのです。

 

次回に続きます。


長い間、ブログをお休みしていて申し訳ありません

2019-07-27 11:13:21 | 連絡事項

7月の半ばにひどいアレルギー症状を起こして以来、

体の痺れや目や耳の不調が続いていました。

ずいぶん長い間、ブログをお休みしてしまったのですが、

ようやく体調が戻りつつあります。

無理のないペースでブログを再開してくことにしますね。


お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 

2019-07-11 13:24:01 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達






「魔の2歳児」と呼ばれる第一次反抗期の2歳児さんたち。

「自分で!自分で!」「あれしたい」「これほしい」と駄々をこねて

大騒ぎする姿に手を焼いている方も多いことと思います。

2歳児さんというのは、あれもこれも自分でしたいけれど思うようにできないからと

かんしゃくを起こし、我慢が苦手で、不可能なこともすぐにもやりたがるし、

お友だちが手にしているものばかり欲しくてたまらないのに自分では貸したくない……

という時期。

そんなわがまま勝手が普通であたり前ではある2歳児さんたちとはいえ、

「こんな場合、ちょっと心配」「親子関係の軌道修正が必要では?」

「もう少し遊びの世界を豊かにしてあげるといいかも」

と感じるケースについてお話します。

 

それは、遊びが長続きしなくて、ちょっと飽きてつまらなくなると、

お母さんを叩いたり、「お母さんきらい~」といった言葉を吐いたり、

帰りたいわけではないのに「もう帰る~」といった言葉を繰り返すなどして

お母さんに自分の機嫌を取らせたり、

お母さんが困ることやイライラすることをわざとしつこくやり続けたりする子です。

つまり遊びのメインがお母さんをコントロールすることに

向けられている2歳児さんたちです。

メインとまではいかないけれど、2歳児さんらしい「自分で!」という自己主張や、

「今すぐしたい」「あれほしい、これほしい」といって騒ぐことがほとんどなく

穏やかないい子に振舞っていることが多いのに

お母さんに対してはしつこく嫌がらせのようなことをしたり、

お母さんが優しく接している時に、叩いたり、お母さんが困ることを繰り返したりする子も

注意が必要だと思っています。

 

続きを読んでくださる方はこちらに。

お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 2

お母さんを困らせてコントロールするのが遊びのメインになってしまう 3

 

 

 


大名行列の人形たちの辛口コメント

2019-07-06 22:00:43 | こんなこと、やってみたい!

 

『しろあと歴史館』に遠足に出かけて以来、子どもたちと、

「教室の全ての人形を大名行列に参加させよう!」

という呼びかけのもと、参加したい人が参加したい形で参加するという

ゆるいルールで大名行列作りが進んでいます。

 

江戸時代の参勤交代の様子を再現するうちに、

「誰の命令でこんな行列をしているの?」

「どうして大名行列をするとお金がなくなるの?」

「トイレはどうしたの?」など、子どもたちの口からさまざまな疑問が出るようになり

ました。

そこで図鑑や本で参勤交代の舞台裏について調べ、

そこでわかったり気づいたりしたことを

辛口のコメントにして人形たちにつぶやかせることになりました。

小学校中学年の子どもたちは大喜び。

 

「参勤交代は各藩の藩主を1年交代で江戸から自領へ行き来させる

江戸幕府が定めた制度で、徳川家光によって制度化された」といった

説明を読んだ後には、

人形たちに、「家光なんかたくらんでるな!」とか

「1年ごとに行ったり来たりするのなんか疲れるな」とか

「とおいな~」

「外様大名はお金がかかるからイヤダ~」などのふきだしを

作っています。

「お前は何藩だ?」「薩摩藩です」「それならこれだけやろう」

とか言いながらお金を渡して遊んでいました。

 

道で大名行列にあった人々。頭を下にしてひれ伏しています。


学習につまずきのある子のレッスン(人形ごっこで語彙力を伸ばす)

2019-07-04 07:22:16 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

小学2年生の●くんは普通級で学習している、

さまざまな面で少し発達がゆっくりしている男の子です。

個別で細かいサポートをしていると何とか学年相当の問題を理解できるけれど、

学校での授業の進行についていくのは次第に難しくなっているようです。

 

<7時半の時計の絵>から、3時間、経過した時刻を問う問題のように、

「時計の絵から何時何分かを判断する」ということと、

「その時間から3時間たった時刻が何時何分になるか考える」ということの

2つの作業をする場合、

手も足も出なくなって、「わからない」と投げ出す姿がありました。

 

「まず、何をしたらいいのかな?ほら、時計を読むんだよね。

ここに何時何分か書いておこう」と言って時計の横に枠を作ってあげると、

「7時30分」と書くことができました。

 

また、「次は何をするのかな?問題をよく見てね。時計で時間がわかったら

その次にすることは何かな?」とたずねると、

「何時のほうに足すの?何分のほう?どっち?」とはたずねてきましたが、

意味はそこそこわかっているようで「10時30分?」と自信なげに答えました。

 

そうしてようやくわかっても、

同様の次の問題になると、

時計の絵の時間を読むというところから、何をしたらいいのか

わからなくなっていました。

 

●くんは最近まで、ワーキングメモリーが極端に弱い上、

時系列でものごとを考えていくことが苦手でした。

そのため、お家ではお母さんから一度にひとつだけ指示を出してもらって、

それを実行するようにして過ごしてきました。

 

この頃は、ワーキングメモリーにしても、時系列にものごとを考えるのにしても

わずかですが向上しています。

 

レゴの作品作りやピッケの絵本というパソコンソフトで遊ぶ時のように

好きなことをしている時は周囲がびっくりするほど少し前にした作業を記憶しながら

目的を持って新しい作業をこなしていくことができるようになっています。

 

ところが、勉強となると、「問いに答えるためにしなくてはならない手順を考えて、

ひとつひとつ実行していく」という作業がさっぱりできなくなってしまうのです。

 

問題をいっしょに見ながら、

「何をすればいいと思う?ひとつめは何かな?ふたつめは?」と

指を1本ずつ立てて見せながら考えさせても

●くんは困惑したまま黙っています。

 

物作りのように、

好きなことなら何をすべきか計画したり記憶を保っておいたりできるのに、

勉強だと手も足も出なくなってしまうのは、

嫌なことをやりたくないからではなさそうです。

 

●くんは視覚優位の子なので、ブロックの手順のように画像だけで予測したり、

記憶したりするのはそれほど難しくないようなのです。

けれども言葉を使って、何と何をすべきなのか考えるのは

至難の業なのかもしれません。

 

●くんは教室に着くなり、ドールハウスをいくつか配置して

家の中の家具をていねいに設置していきました。

少し前までドールハウスを出しても、ありったけの人形を部屋に詰め込んで

ふざけて遊ぶだけだったのですが、

今回は「先生、どろぼうのねずみの役して!」と言ってました。

(↑学校を覗く黒いマスクのどろぼうねずみ)

きちんとストーリーを演じて遊びたい気持ちが芽生えてきたようです。

 

遊びというと、ふざけて追いかけあうとか、

おもちゃを出すだけ出して少し触るとおしまい……という状態で過ごしていた子が、

小学生になってようやくごっこ遊びや人形遊びや工作に

興味を持ち始めることがあります。

 

小学生ともなると、帰宅は遅くなるし、宿題もさせなきゃならないしで、

今さらごっこ遊びやお人形遊びに付き合うのもどうかな……と感じる親御さんも

多いことと思います。

 

でも、「幼児期にごっこ遊びや人形遊びや工作をほとんどしなかった」という子は、

想像を膨らませて見えないものをイメージの中で操作したり、

論理的に物事を考えたり、

そうして考えたことを言葉で表現することがかなり苦手なケースがよくあるのです。

 

子どもの発言に耳を傾けていると、

「うん」「ううん」「いや」「そうする~」以外の言葉をほとんど使っていなかったり、

言葉の使い方が間違っていたり、語彙量が極端に乏しかったりすることが多々あります。

 

また、理由を推測する力や

質問にきちんと答える力が育っていなかったりします。

 

学校の勉強がはじまると、計算はできるか、時計は読めるのか、

九九は暗記したか、漢字はかけるのか、といったことが気になりますし、

そうした訓練をたくさんさせると勉強に遅れることはないように錯覚しがちです。

 

でも実際には、使える言葉が極端に少なくて、

論理的に筋道を立てて考えることができないままで授業を理解していくのは

困難なのです。

 

想像力を使って頭の中でイメージできず、理由を推理するのが苦手で、

質問されると問いからずれた答えばかり言っているとするとすれば、

それはそれで学習のつまずきの大きな原因となるはずです。

 

発達のでこぼこの凹の部分を絵本で補う 1

発達のでこぼこの凹の部分を絵本で補う 2

という記事でも書きましたが、(この記事の続きは近いうちに書きますね)

「本来、幼児期に通っていく現実を、論理的に理解していく過程が

スポッと抜けたままになっているんじゃないかな?」と推測される状態にある子に

学校の勉強だけを繰り返し訓練していっても、

あるところまで進むと、頭打ちになってしまう可能性があるのです。

 

それなら、どうすればいいのか?というと、わたしは次のように考えています。

 

小学生になってからも、「絵本読んで!もっと読んで!」と言い始めた子には、

たっぷり読んであげて、いろいろおしゃべりし、

ごっこ遊びや人形ごっこをし始めた子とは、ストーリーを展開させ、

会話をたくさん交わしながらいっしょに遊ぶのです。

工作をしたがるようになった子には、道具と環境と時間と適切な手本を与えてあげます。

そして、工作をしている最中にも、「どんなものが作りたいのか」

「工夫した点はどんなところか」

「もっと良い作品にするんはどうすればいいと思うか」などたくさん会話をするのです。

実際に手や頭を使いながら、大人とたくさん会話をしていると、

間違って覚えていた言葉が修正され、理由について正しく考えるようになり、

想像力が徐々に向上していきます。

 

 

●くんとのごっこ遊びの様子です。

わたしに泥棒役をするように指示する●くん。

●くんは、警察署のドールハウスに犬の警察官2匹を置いて、

それらの役をするつもりのようでした。

わたしが、「そうだ、あの家にどろぼうに入っちゃえ。何を盗もうかな。

そうだ、いっそのこと、お家ごと盗んじゃおうかな。

お家を全部、泥棒しちゃおうかな?」と言うと、

●くんはすかさず、警官の人形で泥棒をポカポカ叩いて、やっつけてしまいました。

 

そんな逮捕劇がひととおり済んだ後で、どろぼう人形とお茶犬の人形に

話をさせました。

「ねぇねぇ、お茶犬くん。泥棒って、どんな格好をしているか知っているかい?」

「知らないよ。教えてよ。どんな服を着ているの?」

「袖が青くて、身体の部分は白くて、ズボンは青。赤いベルトをしているよ」

「それなら、警察の近くで見たことがあるなぁ」

「いっしょに泥棒を捕まえに行こう」と泥棒に誘われたお茶犬が、

警察署に近づくやいなや、今度もポカポカとやっつけられて、

●くんの手でお茶犬も泥棒も牢屋に閉じ込められてしまいました。

●くんはとにかくこのストーリーの展開に夢中になって遊んでいるのですが、

人形同士の活劇には一生懸命ですが、ほとんど言葉は使いません。

そこで、

「●くん、●くん。どうして、お茶犬まで牢屋に入れられてしまったの?」とか、

「●くん、泥棒が牢屋に入ってしまったら、お話しの続きはどうしたらいいかな?」

など、たずねました。

すると、●くんは、必死で言葉にしようとするのですが、うまく言えなくて、

「あのぅ、あのぅ、あのぅ……それは」と繰り返しています。

しまいに、「ふたりで相談していただろ。だからどっちも悪いんだ!」と言ったり、

「続きは、牢屋から逃げて、また泥棒にくるといい」と言ったりしました。

 

●くんは子ども同士で話ている時は、言葉の大切さを少しも

実感していない時があります。

おふざけしながら、何となく、言葉がないままに時間が過ぎていくのです。

勉強している間も、言葉の大切さを理解していません。

分からない時は、

「しらない」「できない」と言ってそのままプイッとよよそ見をして遊びだすし、

分かる問題の時は、答えだけ書きこんで黙っています。

お母さんが話しかける時には、

「うん」「いや」「そうする」「え~」「できない」くらいの言葉で

会話は事足りると思っているふしもあります。

友好的で笑顔が多く、人と関わる力も高いため、そうした語彙の少なさが

それほど周囲に問題として感じられていないふしもあります。

人形遊びをする●くんは、いくら遊んでも遊び足りないほど楽しい様子で、

●くんにしゃべらせるような質問を何度も投げかけても、

楽しそうに必死になって言葉で言おうとしています。

それを補助するように、

「そうなの。お茶犬は、悪者と相談していたから、泥棒の仲間だと思われているのね。

でも、お茶犬はね、泥棒に嘘をつかれて騙されただけかもしれないね」

「牢屋から脱獄するストーリーにしたいのね。

どうやって逃げ出すのか方法を考えてちょうだい。

●くん、脱獄に必要な道具って。何と何がいるのかな?」

など、大人の言葉でできるだけていねいに会話をしていると、

「脱獄するには~」とか「道具が必要だね」など

本人がそれまで使ったことのない言葉も、会話の中で使い始めます。

 

●くんのように発達に少しゆっくりしたところのある子は

言葉が劇的に増える幼児期には、

何らかの理由で語彙力が伸びにくかったのかもしれません。

でも、幼児期にはそうした困難さが目立っていた子も、小学校に入った後くらいから、

ていねいな会話を心がけて、会話するシーンを増やしていると、

言葉がどんどん増え始める子もけっこういます。

もし子どもがごっこ遊びを喜ぶようなら、ぜひたっぷり付き合ってあげてほしいです。


立体駐車場をいつも眺めている子と工作を楽しみたい

2019-07-04 06:49:34 | 工作 ワークショップ

1歳3ヶ月のAくんのお母さんから、

「息子はいつも近所の立体駐車場を眺めています」とうかがいました。

そこで、Aくんが遊んでいるうちに

形への理解を深めることができるような工作のアイデアを紹介しました。

 

箱にスロープを作る時は、写真のように切り込みを入れます。簡単に

車が上っていくスロープができあがります。

 

丸い形のものの一部を切り取って、中央に穴を開けて、モールで床部分と接続すると、

車を回転させる部分ができあがります。

 

 車が持ちあがると、Aくんが目をまん丸にしてのぞきこんでいました。

 

回転を利用すると、他にも面白い駐車場ができあがります。

 

立体駐車場に取り付けるエレベーターとして回る形を利用すると面白いです。

あっという間に完成するし、遊ぶだけで子どもに考える力をつけます。

 

筒の形のお菓子の箱にペットボトルを入れただけ。適当に穴をあけます。

底が円形なので、入り口はひとつでも、様々な方向から出ることができます。

回転のなせるわざ。

 


古生物作り と 1年生の女の子たちの算数レッスン

2019-07-02 20:09:26 | 算数

Aちゃん、Bちゃん、Cちゃん、小学1年生の女の子たち3人のレッスンでの出来事。

(この日、小3のCちゃんのお姉ちゃんのDちゃんも参加していました。)

 

まず、古生物の話から。

教室では、今、

リアルサイズ古生物図鑑 古生代編 http://bunshun.jp/articles/-/8402

という本がとっても人気です。図鑑を見た子たちが、次々に、

古生物を粘土で作っていました。

写真は、Dちゃんの作ったコエルロサウラウ¨ス。

これまで知られている脊椎動物の中で最も初期に空を飛んだもののひとつで、

翼を折りたたむこともできる。

Dちゃんは、「折りたたむ」仕掛けに関心のある子で、

2年前のレッスンでも、こんな作品を作っていました。

基礎的な発見 2 <折りたたむ>

で、Dちゃんの工夫を見ることができます。

この翼を折りたたむという生物にとても興味が湧いたようです。

今回は粘土で制作したため、つばさを折りたたむ仕掛けに作れなかったのですが、

次回は紙で作ってみるのもいいかもしれません。

Cちゃんはイノストランケウ¨ィアというペルム紀の古生物を作っていました。

尖った石があったので、それを牙にすることを思いついたのです。

 

Aちゃんはプテリゴトゥス・アングリカスという

ウミサソリの仲間を作っていました。Aちゃんは形にとても興味がある子で、

台形を貼り合わせて、丸みのある形を作るなど、いつも形の世界をたんきゅうするような

工作をする子です。

 そんなAちゃんが、Dちゃんが工作で使っていたバランを見て、

「これって、24652465~って並べていたのと同じね」と言いました。

24652465~というのは、ユースホステルのレッスンの日、

Aちゃんより年上の子たちが学んでいた規則性の問題のことでした。

Aちゃんいわく、23452345とは、上の写真のように

バランの山が規則的に並んでいるということに気づいたそうなのです。

写真は、バランを切って、Aちゃんが説明してくれたものです。

そこで、算数レッスンの時間に、Aちゃんの発見を問題にすることにしました。

バランが、山山山半分の山というつながりでできているとします。(半分とはいいがたいですが、

ここではちょうど半分ということにしました)

 

「バランが2つだと、山はいくつになるでしょう?」 答え7

「バランが4つだと、山はいくつになるでしょう?」 答え14

「バランが8つだと、山はいくつになるでしょう?」 答え28

こんな問題です。

最初はわからなかった子たちもテキパキ答えていました。

 

バランについて考えた後で、ユースでした規則性の問題を子どもたちに

たずねると、しっかり(数え上げてですが)解いていました。

という絵本を読んで盛り上がりました。

この絵本は子どもたちに大人気です。

絵本の中で、60秒になった時、「何分でしょう?」と聞くと、

「1分」と答えていたので、

 

65秒は何分何秒?

70秒は何分何秒?

100秒は何分何秒?

 

と問うと、みんな喜んで答えていました。


『9歳の壁』でつまずくか つまずかないか を左右する抽象概念の理解力 6

2019-07-02 20:07:17 | 思考力

この話題、タイトルの内容から脱線しながら書いているので

読みづらくて申し訳ないのですが、もう少し続けさせてください。

 

寝食を共にするユースホステルのレッスンでは、

子どもたちが数学的な考え方を扱う場面や

抽象的な言葉と出会う機会がたくさん見られました。

 

夕食中、わたしの前に座っていた3歳のAちゃんが、

「先生とわたしはお向かいだね」と言いました。

Aちゃんの口から「お向かい」という言葉を聞くと思っていなかったわたしが、

聞き間違いかと思って、「Aちゃん、先生とAちゃんは何だと言ったの?」と

たずねると、Aちゃんの隣に座っていた年長の姉のBちゃんが

「お向かいって言ったのよ。先生はAの向かい側に座っているから」と解説しました。

「ああ、そうね。先生とAちゃんはお向かいだわ。

それならAちゃん。Aちゃんの斜め後ろは誰かしら?」と問うと、

くるりと後ろを振り返ったAちゃんは、斜め後ろに座っているDちゃんのお母さんを

見ながら、「わからない」と言いました。

すると、BちゃんとBちゃんの友だちが、「Aちゃんは、Dちゃんの名前を知らないの。

Aちゃんの斜め後ろに座っているのはDちゃんのお母さんでしょ?

ねぇ先生?もしわたしの斜め後ろはっていうなら、別の人だけど」と言いました。

 

この場面、周囲にいた子は興味しんしんで耳を傾けていました。

食事中だったのでやめておきましたが、

こんな算数クイズを出したら面白いだろうな……と思いました。

  

<その人は誰でしょう?クイズ>

その人はAちゃんのとなりではありません。

その人はBちゃんのお向かいに座っていません。

その人はCちゃんの斜め前に座っています。

その人は誰でしょう?

 

食後に、職員の方から、「できる分でかまいませんから、

できるだけ同じ食器ごとに重ねて、返却コーナーに戻してください」と

いうお知らせがありました。

子どもたちに、「同じ食器ごとに重ねるってどういう意味かわかる?」と

たずねると、

「こうやって、おわんはおわんってすることでしょう?」と写真のように

重ね始めました。

 

忘れ物や落し物があった時も、数学的な考え方に触れる機会になります。

わたしの道具入れに混じっていたミッフィーちゃんのペン。

部屋にいた数名の子とお母さんにたずねると、

「わたしの物ではない」ということでした。

 

それなら、誰のペンである可能性があるのでしょう?

まず、部屋にいた人々のものではないことがわかったのですから、

今、部屋ではない場所にいる人の物である可能性がありますよね。

 

そんなふうに子どもたちと探偵のような推理を働かすのは面白いです。

 

こんなクイズにも発展します。

ピンクの消しゴムが落ちていました。

Aちゃん、Bちゃん、Cちゃん、Dちゃん、Eちゃんのいずれかの落し物です。

 

AちゃんとBちゃんは公園で遊んでいます。CちゃんとDちゃんはお部屋にいます。

Eちゃんは台どころにいます。公園に行って、落としものについてたずねたところ、

消しゴムの持ち主はいませんでした。

お部屋に行ってたずねましたが、そこにも消しゴムの持ち主はいませんでした。

消しゴムを落としたのは誰でしょう?

 

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本を出させていただきました♪


『9歳の壁』でつまずくか つまずかないか を左右する抽象概念の理解力 5

2019-07-01 17:09:05 | 思考力

小3の女の子たち中心のユースホステルでのレッスンでの算数の時間。

遊び体験が豊富で工作好きの子どもたちです。

普段とはちょっと異なる目新しい課題を用意したところ、

ほとんどの子が「いつの間に身に付けたのかな?}と驚くほどの数学的な思考力を

発揮していました。

 

『スーパーエリート問題集 小学2年』に、

絵を描きながら難問と解くという問題集が付録としてついていたのですが、

2年生の問題集についていたとはいえ、初めてするなら高学年でも難しいような

内容でした。

「誰か絵を描いて解いてみたい人?」とたずねると、小3の4人がいっせいに

手を挙げました。絵を描いたり物を作ったりするのが好きな子たちなので、

未知の問題とはいえ、絵を描くと聞いただけでワクワクしたようです。

そこで4人で相談しながら描いてもらうことにしました。

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今日は まんかいの さくらの下で、お花見です。ごちそうは 金太郎あめと

銀太郎あめの やわらかステーキです。

金太郎あめは 銀太郎あめの3ばいの 長さです。

みんなで午前中に 金太郎あめと銀太郎あめを ちょうど半分ずつ 食べたところ、

のこりの 長さを合わせると 16㎝でした。

では、金太郎あめは もともと 何㎝ だったのでしょうか。

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金太郎あめはやたら太くて、銀太郎あめはただの棒では……とつっこみたくなるような

絵ではありましたが、「銀より3倍大きい金を半分にして、

銀も半分にしたということは、

半分にしたって、3倍というのは変わらないと思う」とひとりが言うと、

他の子らが、「それは、そうよ。最初が3倍なら、それぞれを半分にしたって、

何倍かっていう違いは変わらないもの」と口ぐちに言う姿に、

3年生ならではの知恵に感心しました。

 

「それなら答えは?」とたずねると、

「16㎝を金の側3つと銀の1つの4つに分けて、4㎝が元の金太郎あめだと、

3倍にしたのが元通りにするから、もうひとつ分あるって

ことだから24㎝ってことでしょう?」と、次々正解を出していました。

そうした子どもたちの姿に、いっしょに参加していた幼い子のお母さんは

とても驚いたようでした。

 

算数の時間に、『だいたい いくつ?数えてみよう・はかってみよう』という絵本を

みんなで楽しみました。

絵本の画面を埋め尽くす大量のハチを見て、「ハチはだいたいなん匹だと思う?」と

たずねると、「横と縦の一列に何匹ずついるか数えて、かけ算で計算したら、

だいたいの数がわかると思う」

「線を入れて切ってみて、その中に何匹いるか数えて、その切ったのが

いくつぶんあるか見たらわかると思う」などのアイデアが出ました。

 

 

これまでしたことがない一風変わった問いを投げかけると、

遊びの質の大切さを実感します。

縦にして並べた飛行機の半分弱のサイズ

が10mと示してある写真を見て、

「それならピサの斜塔は~mくらいだ、自由の女神は~mくらいだろう……」活発な

意見が交わされていました。

比で比較してだいたいのサイズを予想したり、

単位を変換して表現したりすることができていました。

何よりこうした頭の体操を心から楽しめているのがいいな、と感じました。

 

高さについてのおしゃべりついでに、「自分の身長がわかる人?」とたずねました。

身長がわかる子もいれば、わからない子もいました。

正しい身長がわかっている子たちのサイズを書きだしてから、

身長がわからない子のサイズを予測することにしました。

 

身長がわからないAちゃんの妹のBちゃん。

106㎝とわかっているもうすぐ3歳のCちゃんと120㎝のAちゃんといっしょに

並んで立ってもらうことに……。

話しあいの結果、「Bちゃんは、106㎝のCちゃんとの身長差の方が、

120㎝のAちゃんとの身長差より大きいこと」が判明しました。

また、Cちゃんとの差もAちゃんとの差も3㎝以上はあるようです。

 

とすると、Bちゃんは何㎝から何㎝の間の身長だと予測できるのでしょうか?

 

図を描いて比べて考えました。

 

『だいたいいくつ?』の本に面積比べもありました。

Dちゃんのこんな考え方に感心しました。

「もとになる1平方センチメートルのクラッカーのだいたい4つ分が大きいクラッカー。

調べたい野球のCDは大きいクラッカーのだいたい5つ分(4つ敷き詰めた後、

半分に割ったものを底部分にふたつ敷くことができる)だから、

4×5で20平方メートルくらいじゃないかな?」

とのこと。確かに小さいサイズのものがいくつ分か考えるよりも、

先に大きいサイズで考えたほうが、すばやく正確に把握することができますね。

 

間違えやすい10000-3や10000-305といった

計算を、ミスしないように解く方法を学びました。

 

子どもたちにページ当てクイズを出しました。

9ページの次の一枚を抜かした後にあるのは何ページか?という問題。

3年生より幼い子たちは、「9の裏が10で、その次が11と12で、

その次だから……」とカウントしながら考える問題。

さすが3年生。「わかった、奇数になるでしょう?奇数が、9、11、13……

と続くことを考えて、11のページを抜かすから、答えは13でしょう?」とのこと。

紙に書いて説明してもらうと、

「9、11、13……と続いている奇数は、2ずつ大きくなるでしょ……」と

説明してくれました。

 

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本を出させていただきました♪