教室の子たちが『ピッケのつくるえほん』というアプリで、
リレー方式で作ることになった『1000の言葉』BOOK。
小学生の子たちが、『10才までに覚えておきたいちょっと難しい1000の言葉』から
好きな文字を選んで、文字にあったイメージの絵やお話をつけて
言葉図鑑を作成しています。
選ぶ時、あまり自由すぎると、易しい言葉ばかり選ぶことになるしゲーム性もないので、
見開き分の10個の言葉の中から……先に思いついた人から順番に……というルールで
作っています。(ぐずぐずしていると、難しい言葉になるのですが、そんなドキドキ感が
楽しい様子。)
あとから修正を加えなくてはならない部分(意味がどれを指しているのかわかるよう
色を変えるなど)もあるのですが、それは子どもたちと話しあいして直しながら、
作りためていこうと思っています。
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ピッケのつくるえほんのワークショップが近いので、
教室の自由活動の時間に、iPadでピッケの絵本作りをしています。
すると、自分の気持ちを言葉にするのが極端に苦手で、
学校で嫌なことがあっても何も言おうとしない子らが、ピッケのえほんの中では
積極的に自分の内面世界を表現しようとすることに驚きました。
上の写真は、普段、ネガティブな思いを口にすることがほとんどない、
小4のAくんの作品。
いつもほかの子らの意見に同調していて、損ばかりしている場面でも
自分の意見を言いません。
お母さんからは、「厳しく叱る時も、ただ黙っていて、言い訳をするわけでもなく
言い返しもしないので、何を考えているのかさっぱりわかりません。
まさにのれんに腕押しの状態で、つい叱りすぎてしまいます」という話を
何度も伺っていました。
レッスン終了時、Aくんのお母さんが、自分だけの世界で完結しがちなAくんについて
相談をされていたとき、傍らでiPadをいじっていたAくんがこんな作品
(『おこルナよ!!オコルXX!!』)をこしらえていました。
これまで教室で何をたずねても、「しらん。わからん」と、返すだけで、
自分の思いを口にしようとしなかったAくんですが、
「こんなことを考えていたのか……感じていたのか……」とびっくり!
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次回に続きます。