コメント欄で次のような質問をいただきました。
わたしは英語講師をしています。
これからあるお教室を引き継ぐことになりました。
その生徒の中にこの記事のお子さんのようにこだわりの強いアスッペっ子ポい子がいます。
その子は高学年の男の子で、1対1の指導です。
中学年までは、5分くらい一点見つめをしていたり、突然棚に上ったりしたそうです。
彼のこだわりは授業中にマイペースにノートをとることです。
自主的にノートをとるなんて、すごい!と思っていたんですが、それにとても時間を費やし、充分なカリキュラムがこなせていない状況です。
せっかくノートをとっても、家で復習することはないと本人は言っています。
ノートには間違えたところや新出単語を羅列しており、何処に何が書いてあるか本人も把握していないようなんです。
先任の先生の話では、ノートを取る時間があまりにも長すぎるので制止すると、とてつもなく悲しそうな顔をするとのことでした。
彼のノートのとり方を復習しやすいものに変えるように働きかけるべきなのか、彼を信じてこのまま好きなようにノートを取る時間を作るべきなのかあるいはほかの方法をとるべきなのか・・・先生はどう思われますか?
ご意見を聞かせていただけると助かります。
というものです。
アスペッ子というのは、自閉症の特徴を持っているけれど、
話し言葉、言語理解、認知的発達にほとんど遅れのないアスペルガー症候群の子のことです。
アスペルガー症候群の子は、興味の幅が狭く、こだわりが強いという特徴があります。
虹色教室通信でも好きなものが限られていて、こだわりを持つ子たちの
話を記事にしていますが、こちらのブログで紹介しているのは
アスペルガー症候群の子たちではありません。
幼児期は軽度発達障害のない子も好きな色や数字、遊びに強いこだわりを
みせるときがあります。
こだわり以外に、
2歳後半で、単語がたくさん言えるかどうかでなくて、
意味が通るようにしゃべれる言葉が少なかったり、
自分の欲求や興味以外の会話がなりたたなかったりすると
軽度発達障害の疑いがあるかもしれません。
しかし、楽しい会話が成立するけれど、好きなものへのこだわりが強く、
自分のやり方にこだわる…
というのであれば、おそらく個性であって、
心配がいらないと思われます。
質問をいただいたお子さんは、高学年であって、学習への意欲からノートを取っているのではなく、こだわりと見える様子で、どこか場にそぐわない活動を続けているので、個性とは言いがたい気がしています。
<中学年までは、5分くらい一点見つめをしていたり、突然棚に上ったりしたそうです。>
という行動も、気になります。
暗黙の了解を理解していない
細部にこだわって、全体が見えていない
など、アスペッ子の特徴をたくさん持っているように思われます。
授業中にマイペースにノートを取るという行為は、おそらく
学習内容やスケジュールの変更があると見通しがたたなくなって不安なので
いつも同じ活動を続けることで安心を得ているように思えます。
ノートを取る活動を適当に切り上げる事ができるように、
紙に授業の進行のスケジュールを書いて、
本人が不安を感じない状態でカリキュラムをきちんと
こなしていけるようにしてあげると良いかと思います。
ノートの取り方は変更させず、
別に復習する方法を考えてあげるといいかもしれません。
こうしたタイプの子への対応はとても難しいです。
私自身も、親御さんからの依頼で、
夏休みの課題をいつものレッスンの合間にする日を一日入れただけで、
その後のレッスンで軽いパニックがあり、
落ち着いて学べるようになるまで何日もかかった子がいます。
この場で、この時間は、同じような活動
とスケジュールをあまり変更しないことが、
とても大切なように思います。
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わたしは英語講師をしています。
これからあるお教室を引き継ぐことになりました。
その生徒の中にこの記事のお子さんのようにこだわりの強いアスッペっ子ポい子がいます。
その子は高学年の男の子で、1対1の指導です。
中学年までは、5分くらい一点見つめをしていたり、突然棚に上ったりしたそうです。
彼のこだわりは授業中にマイペースにノートをとることです。
自主的にノートをとるなんて、すごい!と思っていたんですが、それにとても時間を費やし、充分なカリキュラムがこなせていない状況です。
せっかくノートをとっても、家で復習することはないと本人は言っています。
ノートには間違えたところや新出単語を羅列しており、何処に何が書いてあるか本人も把握していないようなんです。
先任の先生の話では、ノートを取る時間があまりにも長すぎるので制止すると、とてつもなく悲しそうな顔をするとのことでした。
彼のノートのとり方を復習しやすいものに変えるように働きかけるべきなのか、彼を信じてこのまま好きなようにノートを取る時間を作るべきなのかあるいはほかの方法をとるべきなのか・・・先生はどう思われますか?
ご意見を聞かせていただけると助かります。
というものです。
アスペッ子というのは、自閉症の特徴を持っているけれど、
話し言葉、言語理解、認知的発達にほとんど遅れのないアスペルガー症候群の子のことです。
アスペルガー症候群の子は、興味の幅が狭く、こだわりが強いという特徴があります。
虹色教室通信でも好きなものが限られていて、こだわりを持つ子たちの
話を記事にしていますが、こちらのブログで紹介しているのは
アスペルガー症候群の子たちではありません。
幼児期は軽度発達障害のない子も好きな色や数字、遊びに強いこだわりを
みせるときがあります。
こだわり以外に、
2歳後半で、単語がたくさん言えるかどうかでなくて、
意味が通るようにしゃべれる言葉が少なかったり、
自分の欲求や興味以外の会話がなりたたなかったりすると
軽度発達障害の疑いがあるかもしれません。
しかし、楽しい会話が成立するけれど、好きなものへのこだわりが強く、
自分のやり方にこだわる…
というのであれば、おそらく個性であって、
心配がいらないと思われます。
質問をいただいたお子さんは、高学年であって、学習への意欲からノートを取っているのではなく、こだわりと見える様子で、どこか場にそぐわない活動を続けているので、個性とは言いがたい気がしています。
<中学年までは、5分くらい一点見つめをしていたり、突然棚に上ったりしたそうです。>
という行動も、気になります。
暗黙の了解を理解していない
細部にこだわって、全体が見えていない
など、アスペッ子の特徴をたくさん持っているように思われます。
授業中にマイペースにノートを取るという行為は、おそらく
学習内容やスケジュールの変更があると見通しがたたなくなって不安なので
いつも同じ活動を続けることで安心を得ているように思えます。
ノートを取る活動を適当に切り上げる事ができるように、
紙に授業の進行のスケジュールを書いて、
本人が不安を感じない状態でカリキュラムをきちんと
こなしていけるようにしてあげると良いかと思います。
ノートの取り方は変更させず、
別に復習する方法を考えてあげるといいかもしれません。
こうしたタイプの子への対応はとても難しいです。
私自身も、親御さんからの依頼で、
夏休みの課題をいつものレッスンの合間にする日を一日入れただけで、
その後のレッスンで軽いパニックがあり、
落ち着いて学べるようになるまで何日もかかった子がいます。
この場で、この時間は、同じような活動
とスケジュールをあまり変更しないことが、
とても大切なように思います。
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