虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

作るものが変化すると、考える力も変化してくる

2022-04-09 07:44:34 | 子どもたちの発見

工作が大好きな小1のAくん。

これまでは、車や駅などを見える通りに仕上げたいという作り方だったのに、急に、着眼点が変わってきました。

今回は、教室にある二進法のおもちゃを作りたがって、「レバーを右にやったり左にやったりすると、ビー玉がこっちの道にいったり、あっちの道に行ったりするようにしたい」と言っていました。

Aくんが、こうしたからくり部分の働きに注目して作りたがるのはめずらしかったので、

「こういう風に、作る時の着眼点が変わるとき、考える力がとても伸びる子が多いんですよ」

と、お母さんにお伝えすると、

「そうなんです。家でも作るものが変わってきて、しかけのある工作を作りたがるようになってきたんですが、確かに、急に考える力が伸びてきた気がします。実際のお金を少し扱わせるようにすると、おつりの計算までパパッとするようになりました」

という返事をいただきました。

 

Aくんはいつもお家で作ったものを持ってきてくれます。

前まではイラストを中心にした平面作品が多かったのに、今回は、白い紙を使ってゴミ収集車、バス、自動車などの立体作品でした。

 

Aくんはいつも1年生のAくん、Bくん、Cくんと3人でグループレッスンをしています。

今回はCくんがお休みで、代わりに1年生の女の子のDちゃんがひとり参加しています。

 

算数のレッスンでは、電卓を使って平均値を出す遊びや、カビゴンの体重はピチューの体重の何倍にあたるかをわり算で求める問題などをして遊びました。

 

電卓遊びのひとつ。

さんいちがさん、さんにがろく……と唱えながらブロックを3つずつおいていってから、18こ置いたところで、こんな問題を出しました。

「18このお菓子があります。3人で同じ数ずつわけます。ひとりいくつずつになりますか?」

お友だちふたりはブロックを分けて、「6ずつかな?」と答え、Aくんは電卓で「18÷3」と計算しました。

「あってる!6になった!」と感動。

電卓で出した値が、考えた答え通りになるとうれしいものです。

 

Bくん作、恐竜カード。

 

海賊に夢中のAくんは、地図を見ていろいろな想像を膨らませるのが大好きです。

今回の工作では、忍者屋敷の落とし穴を作っていました。

 

Dちゃんが作っているのはハローウィンの世界。

ハローウィンの世界を作っているところです。

Dちゃんも平面から自在に立体に変化させる工作(最初の作品は水筒でした)を作るようになってから、急に思考力がついてきました。


玉転がしとカレンダーの計算

2021-12-08 21:50:35 | 子どもたちの発見

 

教室用にいただいた玉転がしのおもちゃで遊んでいた自閉っ子のAくんが、これを使ってアドベントカレンダーを作ることを思いつきました。

「今日から始まって、1週間ごとに転がって行って、クリスマスまであるカレンダーだよ。いや、正月まで数えられるようにしよう!」

Aくんは、そうを言いながら、7つごとに玉が転がらないようにする立方体の仕切りを置いていました。仕切りには、1(週目)、2(週目)、と書き込んでいました。

仕切りを順番に外していくと、お正月までの日数分の玉が音を奏でます。

 

 

 

 

 


算数なんて必要ないんだと力説していたYくん。算数の面白さを発見する。

2019-10-11 08:51:55 | 子どもたちの発見

昨年、虹色教室のユースホステルでのレッスンに参加したYくん。

工作や遊びなど自分のしたい活動はしたいけれど、算数は必要ないからやりたくないと言い張っていました。

そんなYくんとのやり取りを、こんな記事にしています。

「算数なんて必要ないんだってことを先生に説得する」とYくん

 

それから1年。

何度か教室でいっしょに過ごすうちに、Yくんの算数への思いは大きく変化してきました。

大好きな工作の世界と算数の世界のつながりに気づくうち、図形のまわりの長さの計算

では、算数が得意な同学年の男の子と肩を並べて競いあう姿がありました。

そんなきっかけから次第に算数に興味を持つようになり、

今年のユースでは1学年上の子の算数の学習につきあっていました。

 

今年のユースの後で、Yくんが

100歳の人は、何日生きたのかな?

と突然言い出したそうです。

それは何時間なんだろう、何分なんだろうと、計算を始めて、

二桁の掛け算はまだ習っていないので、お母さんに方法をたずねて、説明を熱心に聞いていたそうです。

寝る時間になっても続けているので、

もう終わりにしよう、と言ったら、

もうちょっとやらせて!と言い、

Yくんのお母さんいわく、

まさに、「これは自分はできるから、もっとやらせてくれ!」状態を目の当たりにして、とても驚いた、

ということでした。

 

100歳の人は、何日生きたのかな?という疑問。

 思わずワクワクしながら計算したくなる疑問ですね。

リンク先の記事に残っていますが、

昨年、私はYくんにブログ経由でこんな手紙を出したんです。

 

Yくんへ

虹色教室で算数をする理由は、虹色教室では算数の中に隠れている

「面白さの秘密」を見つけ出すところだからです。

それは、Yくんが行きたくてたまらないアマゾンの奥地に隠された秘宝と同じような

貴重なものです。

それを手に入れれば、これからYくんが算数と会うたびに、

ちょっとずつ好きになっていくかもしれないという魔法のお宝です。

これから先、めちゃくちゃつまんなくてたまらない算数とおつきあいする時間が、

その秘宝さえ手に入れたら、

もしかしてめちゃくちゃ面白い時間になるかもしれないんです。

そうすればYくんが大嫌いな退屈で無駄な時間が、

たのしいわくわくする時間に魔法のように変化するかもしれないでしょう?

だから、算数の勉強が、ワニに食べられたり、毒へびにまきつかれたりするより

うんざりするつまらないことだと思うかもしれませんが、

そんな試練にめげず、算数の秘宝をいっしょに探しに行ってください。」


この算数の秘宝を、Yくんはこれからもたくさん見つけてくれるんじゃないかと思いました。

ひとりでも多くの子が、Yくんといっしょに算数の秘宝を見つける冒険に出てくれることを願っています。

 


考える方法 と 行き詰った時の解決法 

2019-02-25 09:08:51 | 子どもたちの発見

年長のAくん、Bくん、年中のCくんの算数の時間にこんなことがありました。

サピックスのぴぐまりおん(1・2年生)の『のりものけん』という問題を

解いていた時のことです。

この問題は、園児にはいきなり解くのは難しいので、問題を解く前に、

12枚綴りの切りとることができるチケットを作り、

おもちゃを並べて作った遊園地の乗り物を選んで遊びました。

 

コロコロカー    のりものけん 2まい

コーヒーカップ   のりものけん3まい

メリーゴーランド  のりものけん 4まい

グライダー      のりものけん6まい

ジェットコースター  のりものけん8まい

という決まりです。

 

「グライダーに乗りたい」と言って6枚の乗り物券を切りとって渡し、

残りの6枚で何に乗ろうかと考える……

という遊びをしてから、ワークの問題を読みます。

 

ワークの問題を読む時、一区切りごとに、「どういう意味かわかる?」とたずねて、

理解度を確認しています。

 

「みんなは ゆうえんちに きています。どういう意味かわかる人?」

「はい、みんながゆうえんちにきたってことでしょう?」とAくん。

「そうよ。みんなっていうのは、すすむくん、だいちくん、かおりちゃん、

がんちゃん、めぐちゃん、けいこちゃんね。」

 

「のりものけんを 12まいずつ かいました。どういう意味でしょう?」

「のりものけんの、この点々って切ってある券が12あるから、

それを買ったってことでしょう?」とBくん。

 

「次は難しいよ。ちょうどなくなるように みんなはのりものに のりました。

ちょうどなくなるってどういうことかな?ちょうどじゃない場合ってどんなことかな?」

この質問には、Bくんが必死になって答えてくれました。

「あの、ジェットコースターに乗って8枚出して、それからコロコロカーに乗って、

もういっかいコロコロカーに乗って全部なくなるのは、

『ちょうどなくなる』ってことで、もし、ジェットコースターの後で、

コーヒーカップに乗ったら、ちょうどじゃない」

「そうね。Bくん。よくわかったね。コーヒーカップに乗ったら、

券が1枚だけあまるから、1枚だけで乗れる乗り物はないものね」

「のりものに 1かい のるのに ひつような のりものけんの まいすうは 

右のとおりです。意味がわかる人?右のとおりってどういうこと?」

「この右の絵のところの、コロコロカー2まいとかいうところでしょ」とAくん。

 

こんなふうに一区切りごとにわからない部分がないかていねいにたずねた後で、

『れい』をしっかり見るようにうながします。(『れい』を見て気づいたことを

言葉にしておくのもいいです)

 

「グライダーに 1かい、 コロコロカーに□かい のったよ。」と

すすむくんの言葉から、12枚のチケットの色を塗り分ける問題で、

3人とも考え込んでいました。

 

すると、Aくんが、「先生、ブロックを使ってもいい?」とたずねました。

許可すると、グライダーの6枚を除いた6枚分のブロックを持ってきて、

コロコロカーに何回乗れるのか考えて、きちんと解けました。

BくんもAくんからブロックを譲り受けて、解くことができました。

 

 

Aくんがブロックを使うことを思いついたように、考える方法のレパートリーを

いろいろ持っているといいですよね。

子どもたちが、考えるためにいいアイデアを思いついた時は

みんなでその良さを確認して、アイデアを共有できるようにしています。

 

 小2のDくんがレゴでコマを飛ばすマシーンを作っている時、

こんなことがありました。

初めて、ギアや滑車を使ったレゴに挑戦したDくん。

解説書の絵を見ながら、意気揚々と作っていました。

中盤あたりに差し掛かった時、

「ずいぶんできたね。どう?面白い?」とたずねたところ、ため息をつきながら、

「途中でわかんなくなってきた。やっぱ、難しいな。」とつぶやきました。

どうするのかとしばらく様子を見ていると、「はぁ~」と深くため息をついてから、

何やら決意した様子で、「いいや!戻ろっ!」というと、

それまで作っていたパーツをバラバラにしだしました。

それから、説明書の3の図を指して、「先生、ここからやりなおすことにした」

と言いました。

「それなら、今度は、1手順終わるごとにあっているかチェックしようか?」

ときくと、「そうする」とのこと。

そうやって、1手順ずつチェックする間、わたしはチェックしている内容を

「穴の位置は、左から3番目、うん、あっているね」

「ギアとギアがきちんとかみあっているかがポイントよ。ちゃんとかみあって

いたらクルクル回るからわかるわ」などと、口に出して確認しました。

 

 

そうして前にため息をついていた中盤あたりに差し掛かった時、

Dくんは、「もう自分でできるよ。チェックしなくても大丈夫」と

自信ありげに言うと、最後まで自分の力で仕上げました。

Dくんはうれしくてたまらない様子で、

「もっともっと作りたい」と言っていました。

 

このコマ飛ばしマシーンを他の子らにも見せる時、

わたしはみんなに

Dくんが自分で考えた行き詰まった時の解決法について話しました。

「Dくんはね、最初、自分でどんどん、どんどん作っていったの。

でも、途中でだんだんやり方がわからなくなって、どうしたらいいか

わからなくなったのよ。

そうして、行き詰ってしまった時、Dくんはどうしたと思う?」

他の子らは首をかしげて聞いていました。

「Dくんは、こんな風にしたの。

まず、せっかく作ったブロックをバラバラにしていって、最初の方の3番目の図に

戻ってやりなおすことにしたの。

それから、ひとつの図を完成させる度に、先生のチェックを受けて、

ちゃんとあっているかどうか正確に確かめるようにしていたの。

簡単でわかりきっていることも、そういう意味があったんだなって

理解しながら進んでいったら、先に進めば進ほど簡単になっていって、

途中からは自分ひとりで全部仕上げることができたのよ」

 

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ピッケのつくるえほんのワークショップで小2のAくんが

『くりんの木さがし』というすてきな絵本を作りました。

下の写真は、作品の一部です。

 

りすのくりんの家であった木が倒れてしまったため、

新しい家にする木を見つけにいくストーリーです。

 

 

この作品を作る過程で、Aくんは最後のシーンを作った後で、

先に作ったシーンに戻って手を加えました。

「倒れて枯れた木と周辺の環境」と

「新しく探し出した木と周辺の環境」の変化を際立出せるためです。

 

Aくんは、下の「新しい家にすることにした木」のシーンと

上の「倒れた木」のシーンについて、他の子らに説明しました。

 

「(下の)この絵の木は、いろんな実がなっていて、花も咲いていて、

木のまわりもいろいろな草や花があって、どんぐりも落ちている。

初めは、(上の)前の絵にも、どんぐりとか草とかもっと置いていたんだけど、

最後の絵と比べた時に、どんなふうにちがうかわかるように、

きのこのついている切り株と草だけにしたんだよ。

青い倒れている木は枯れているから青いんだ」

 

最後の作業を終えてから、

それまでしたことを振り返って、おかしな部分はないか、もっとよくなる方法はないか、

と考えてみるのはすばらしい知恵ですね。

 

工作をする時も、算数や他の学習をする時も、とても役立つ頭の使い方だと思います。

 

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年中のBちゃんの頭の使い方は、まるで見ているものに吸い込まれてしまうほど

真剣に物を眺めて、相手の言葉に全身全霊で耳を傾けることから始まります。

 

Bちゃんは、誕生日のプレゼントにシルバニアファミリーのお家を

買ってもらう予定だったそうです。

でも買い物に行った先で、上の写真のような

広げるとお城の中とお庭があらわれるポップアップ絵本を見つけて、

「どうしてもこれがほしい、シルバニアのお家よりもこっちがいい」と

言い張ったのだとか。

Bちゃんは工作が大好きなので、プレゼントにこの絵本をもらうやいなや、

「これと同じものが作りたい」と言いました。 

といってもBちゃんの手に余る大掛かりなポップアップの仕掛けです。

そこで、「虹色教室で作る」という流れになりました

 

Bちゃんといっしょに長い間、うっとりとこのポップアップ絵本を眺めた後で、

「Bちゃん、どの部分が作りたいの?どこがすてきだと思う?」とたずねました。

Bちゃんは庭にある六角形の噴水と植物で作った迷路を指さしました。

 

Bちゃんの指さすそれは、とても魅力的なポップアップの仕掛けでした。

 

「六角形の秘密」とでも名付けたいような

六角形という形を生かした仕掛けなのです。

 

作り方は単純です。

紙を帯状に切って折って、六角形のわっかを作ります。

 

六角形はふたつの向かいあう辺が平行ですよね。

Bちゃんとは、「平行」のことを、手のひらと手のひらの間に少し隙間を開けて

向かいあわせて表現しています。

向かいあわせの平行な辺の上も下も山の形に辺がつながっていますから、

それがぺったんこになったり広がったりするのです。

 

この平行な辺と辺をセロテープでとめて、他はとめません。

すると、とめていない部分の辺が開いたり閉じたりして、

ぺったんこに折りたたまれたり、六角形に広がったりするのです。

 

できた部分はプレゼントとしてもらった絵本に比べると、ほんの一部です。

でも、Bちゃんは、心から満足した様子でした。

真剣に、ポップアップ絵本を覗きこみながら、

「次はこことここを作る」と夢を膨らませていました。

 考える方法 と 行き詰った時の解決法 3

 

考える方法 と 行き詰った時の解決法 4

 考える方法 と 行き詰った時の解決法 5

 

考える方法 と 行き詰った時の解決法  6


何をやりたいのか、どうやってすればいいのか、自分で考える

2019-02-22 15:36:03 | 子どもたちの発見

年少のAくんとBくんのレッスンの様子です。

Aくんが教室に着くなり、「先生、段ボールとペンとはさみとテープをちょうだい!

マルバツゲームを作りたいから!」と言いました。

そして意気揚々と段ボールを切って作り出しました。

何を作るのか、どうやって作るのか、自分の頭の中にあるのが

うれしくてしょうがない様子です。

バツが+になっていますが、Aくんは大満足で、作り方を説明してくれました。

お母さんの話ではお姉ちゃんが紙と粘土でマルバツゲームを作っていたそうです。

Aくんはお姉ちゃんや友達のすることを見て、

こういう材料で、こういう方法で作ればいいんだな、と気づいたようです。

 

Bくんはクーゲルバーンとマリオゲームというふたつのビー玉を転がすおもちゃを

つないで、一気にビー玉が転がるようにしたいようでした。

「紙でつながるようにしてみたらどう?」とたずねると、

「そうだ!紙を丸めたらいいんだよ!それをテープでとめたらいいんだよ!」

と自分のアイデアに

満面の笑みを浮かべていました。

丸めた折り紙のつつをつなげようとすると筒が長すぎたのではさみで切って調整しました。

うまくビー玉が転がっていきました。

Bくんの物つくりは、「こういう風にしたいな」とい思いを

実現するための問題を解決することにあります。

AくんとBくんにナミナミの形になっている段ボールを

使い終わったセロテープやガムテープの芯に貼ることを教えると目を輝かせていました。

Bくんは大きなビー玉を取ってきて、「これを中に入れて、ころころ動くようにしたいよ。

そうして動くところを見るんだよ」と言いました。

そこで、見やすいようにクリアファイルを側面に貼りました。

斜面を転がすとビー玉の動きが見れて面白かったです。

 

ブロックで枠を作り、ギアとして動かしてみました。

セロテープの芯を指でなでると、ギアがかみあって人形がくるくる回ります。

 

AくんとBくんといっしょにポーションエクスプロージョンという

ゲームをしました。AくんとBくんに大ヒットで、

本格的な遊び方で楽しめました。

 

 

写真は算数レッスンの様子です。

手を使って『てんびん』の問題を考え中。

 

青い玉2個と黄色い玉2個がつりあっています。

黄色い玉が2個になると、青い玉はいくついるでしょう?

『100円のたんけん』という本を読んでいます。

牛肉100円分と豚肉100円分の量がちがうことに、「え~!!」と

驚いていました。


小2の男の子たちのグループで  お金を分別するための試行錯誤

2018-12-10 21:53:37 | 子どもたちの発見

小学2年生の男の子たちのグループレッスンでの一コマです。

今回、AくんとBくんが、財布を持ってきていて、友達に小銭の年代を見せていました。

(年代によってレアな硬貨というのがあるそうです)

そこで、教室にある硬貨を分別できる貯金箱とそれで試すための

100円、50円、10円、5円、1円を出してあげると、

AくんとBくんが「こんな貯金箱作りたい」と言いました。

この硬貨を分別できる貯金箱に興味を持つ子は何人かいて、

この貯金箱の屋根部分の穴を写し取って、割りばしを硬貨が滑る傾斜にして

これを作った子らがいました。

そうしたそのまんま真似する方法でも、いざ作るとなると、屋根の傾きがちがっても、

滑る部分の摩擦の力が違っても、思い通りの結果は得られず、試行錯誤しながら作ることになりました。

今回、Bくんはそうしてそのまんま硬貨の穴や位置を紙に写しとる形で貯金箱を作ることにしました。

 

でも、しばらく考え込んでいたAくんは、「自分流に作ってもいい?」と

ききました。

「もちろんよ。自分流ってどんな風に作りたいの?」

「この貯金箱だと、同じ穴に落ちる硬貨が

いくつかあるんだ。1円と50円とか。

穴を5つにして、100円、50円、10円、5円、1円の全部が別々の

穴に落ちる貯金箱を作りたい。

穴の横幅をもう少し狭くしたら、穴がもっとあけられると思う」と言いました。

「そうね。5つ分かれる貯金箱っていいアイデアね。

でも、横幅を狭くして、お金のサイズと同じくらいの穴にすると、

落ちずにそのまますべっていくことにならないかな?」

 

「ああ、ビー玉コースターとかそうなるな。じゃあ、屋根をもう少し横長にするよ。

先生、紙とものさし貸して!お金の大きさを測っていくから」

そこで、Aくんに細かい格子状になっていて、乗せると円の直径が測りやすい

ものさしを貸してあげると、それは熱心に調べていました。

その後、たった2ミリの差でも分別できたりできなかったりするのかどうか、元の

貯金箱の穴の上部から1.5ミリほどのところにマスキングテープを貼って、

お金を滑らして実験していました。

「やった!うまくいった!成功!」とAくん。

他の子らも興味深そうにAくんの実験を見に集まっていました。

 

ところが、少しするとAくんが真剣な顔で、「2ミリちがうお金は分けることができたけど、

1円と50円の大きさがほとんどいっしょだから、大きさで分けるのは無理みたいだ」といいました。

それからふたつを重ねてじっと見つめたり、別々に持って見比べたりしてから、

「どうやったら、これを分けることができるかな?」と考えていました。

 

 

するとAくんの考えている謎に興味を持ったCくんが、「こっちは重くて、こっちは軽いから、

シーソーで重い方が落ちるようにしたら?」と言いました。

「中にシーソーをつけるんだね。でもそれだと落ちない方がシーソーの上に乗ったままにならないかな?」

とAくんは考え込んでいました。

 

そこで、摩擦力の違いによる滑り方の勢いで、

放射線状に落ちる位置に違いが出るんじゃないかというアイデアが出ました。

太いものさしで実験中。傾きを変えています。

 

それから内部に回転する部分があるしかけを作って分けられないか

という案も試しました。

読書家で物知りのAくんは、「50円は10円と同じように銅がたくさん入っているけど、
1円はアルミニウムでできているから、それで分けられないかな?」と考えていました。

最終的にAくんは、教室のらせん状のビー玉コースターを見て、

中にこれみたいにらせんになっている滑り台を作って、

滑っていくのと穴から落ちるのとが出るようにしたらどうかな?」

と摩擦について実験した案を発展させて、

ちょっと大人には出てこないアイデアを出していました。


↓らせんのコースターです。

玉をたくさん作ってゲームを作っていたCくん。

玉は色ごとに得点を変え、基本の玉に対して、2倍、5倍、10倍など点が

取れるようにしたいそうです。

この日、創作で大いに盛り上がったため、独特の興奮状態にあった子どもたちは、

最レベ2年の難しい問題にチャレンジした後で、

「小3の子たちが悩んでみんな解けていなかった問題があるけど

3人で解いてみる?」とたずねると、「1人で解きたい!」

「自分で解きたい」「自分で」と3人とも

進んでチャレンジを申し出たのには驚きました。

遊びや創作の世界での成功は勉強意欲にもつながります。


子どもたちの発見 <重い>

2018-08-30 21:51:51 | 子どもたちの発見

4歳のAくん、2歳の弟のBくんのレッスンの続きです。

紙コップで作ったかごを2つひもでつないだだけのエレベーター。

さまざまな場面で活躍します。

写真のようにひもをかけるブロックがなくても

椅子や家具の取っ手やカーテンレールなどにひっかけるとすぐに遊べます。

 

写真はエレベーター遊びの逆バージョン。

エレベーターを上げるために入れていたビー玉が入った重いコップを

人形が乗っている側のコップを引っぱることで持ち上げています。

ビー玉が入ったコップの下に紙箱と板で作った

てこ(一方が長いシーソーのようなもの)を置いています。

ブロックや積み木に平たいもの乗せるだけでも簡単に作れます。

 

エレベーターを持つ手をパッと離すと、ドスンッとビー玉入りのコップが下に落ちて

どらえもんが飛び上がるという案配です。

途中でAくんがいたずらして、ぼうろのお菓子を仕掛けていました。

食べ物をおもちゃにしたらいけませんが……

今回だけはしつけはちょっと甘めにして、いざ実験。

ぼうろがポンポンとびあがると、AくんとBくんまでピョンピョン跳ねながら喜んでいました。

 

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子どもたちの発見<位置をずらす>

 

「まずは重くしなくては……」と詰め込むだけ詰め込んだビー玉類。

これを落下させて、てこの先に置いた人形にジャンプをさせるつもりです。

 

でも、重さを調整するだけでは、思うように跳ねないのです。

 

そこで、てこに引っかけている輪ゴムをずらして、

支点の位置を変えることにしました。

こうした「位置をずらす」という作業は、ただ跳び上がる力が変化するだけでなく

新しい変化を生んでくれます。

カピパラのぬいぐるみを置く場所をずらして

お尻がてこの先にちょっと乗っているだけ……という状態にすると、

ビー玉の入ったコップエレベーターを落としたとたん、

くるくると回転しながら跳んでいくことがわかりました。

 

てこの支点用に紙箱の端をこんな風にカットしたものを使っています。

 

「回転しながら、トラの手で作った輪の中に入るように」と挑戦する子ら。

 

今度はトラの手でキャッチするつもり。

 

 

キャッチ成功。

 

しまいに自分たちの手でキャッチして遊んでいました。

 

Aくんが、カピパラがあまり跳びはねないようにする方法を見つけました。

 

 


「20円損するかどうか」の推理対決の結果

2018-08-10 20:08:27 | 子どもたちの発見

スカイプで、娘から

自由研究ゴーゴーって番組が虹色教室(笑)

と画像付きでコメントがきました。

 http://amass.jp/107340/

 

ユースホステルで夕食を食べ終わった時のこと。4年生のAくんが、

食堂内の自動販売機に貼られたこんな張り紙を見つけました。

「10円玉のつり銭が切れておりますって言っても、

本当に1枚もないってことじゃなくて、

もうすぐ10円がなくなりかけているから、できるだけ10円玉を使って

購入してくださいって意味じゃないかな?」

そんなことを話していました。

 

というのも、その日の算数のレッスンで、

「13日から18日までの間は何日あるでしょう?」

という問題で、ここでいう間は、13日と18日というふたつの日の間にある

14,15,16,17日の4日のことを指しているのではなくて、

13日と18日も含まれているという話題が出て、「間という言葉があったって、

その言葉が何を表しているのかしっかり読み取らなくちゃならないね」

と話しをしたところなので、

「切れております」って言葉を言葉通りに受け取っちゃいけないぞ、と考えていたのです。

「でもさ、自動販売機の10円の絵の下のランプがついてるよ。これって、

10円玉がなくなったってことだよね」とAくん。

 

すると、3年生のBくんが目をまんまるにして、

「ええーっ、じゃぁ、200円を入れて、

130円のジュースのボタンを押したら、70円も損するってこと??」

と声をあげました。

「えええー!!それって大損じゃん!」と他の子らも騒ぎ出しました。

それを聞いたわたしが、

「どうなるのか知りたいよね。うーん、それなら、先生が

今回は特別150円出すから、20円のおつりが出てくるのか、

出てこないか試してみよう」と提案すると、みんな大はしゃぎでした。

 

20円を損するかもしれないという世紀の一瞬を見逃しては

なるものかと子どもたちがぞろぞろ集まりました。

 そこで、推理対決。

「つり銭がない、ということは、つまりつり銭が少なくなっているという意味で、

20円は出てくる」という子。

「文字通りつり銭は出ないので、20円、損する」という子。

「ジュースは買えずに、100円玉と50円玉が、そのまま、おつりのところに

出てくるんじゃないかな」という私。

「先生、この世紀の一瞬を見逃したらだめだから、

カメラカメラ!部屋に取りに行こうよ」とAくんにうながされ、

カメラをとってきて、ついに、150円を投入しました。

 

すると!!!

もう、一同が唖然とするような結果となりました。

 

なんと、自動販売機が、100円玉と50円玉が投入されたことを認識し、

つり銭のいらない100円のドリンクのボタンだけが光り、

130円のドリンクのボタンの光が消えたのです。

「自動販売機かしこい!」

「自動販売機えらい!」と一同大喝采。

それは大盛り上がりで、「10円と50円をどうやって見分けているんだろう?

重さじゃないかな?中に量りがあって、重さで、

お金の何が入ったのかわかるんじゃないかな?」と

話しあっていました。

 

子どもたちがアクアビーズで氷の結晶の分子模型を作りました。

 

炭酸ナトリウムの結晶を作りました。


欠点の中で輝くかけがえのない個性と才能

2018-08-03 18:46:08 | 子どもたちの発見

小学1年生のAくんは、工作が大好きな男の子です。

ただ、「こういうものが作りたい」という自分の中の「好き」に対する思いが強く、

色、形、感触などありとあらゆる部分にこだわる完璧主義が災いして

制作過程は亀の歩み。

これではどう見積もっても、3日はかかる、という作り方をするのもざらです。

年長の頃は、ワニや大蛇を実物大に作るだけじゃなくて、

皮の質感をそっくりに作るのにそれは苦労していました。

 

最近のAくんのブームは、ポケモンです。

「ゼクロムが作りたいから、パソコンで画像を検索して!」と頼まれたので、

パソコンで画像を検索して、印刷することにしました。

いざ、画像を探し出すと、Aくんは、「これは向きがちがう」「これは色がおかしい」

「これはあんまりよくない」と延々と選び続けて、いっこうに作る作業に進めませんでいした。

あんまり何度もそれを繰り返すので、その都度、パソコンの操作方法を教えていると、

Aくんはその作業をすっかり覚えてしまって、

「マニューラ画像って検索して。それから、このタグの画像で開くって押して!

そう、そして、印刷を選んで!」

とわたしの背後から指示を与えるほどになっていました。

 ようやく画像を選び終えると、

今度は粘土の色付けです。教室では指が汚れにくい着色法として、水性ペンを

使って粘土に色を練りこむのが主流です。それが、Aくん、どうしてもそれだと思うような

ゼクロムの色が作れないというので、結局、絵具の黒や緑を使って手をどろどろにして

色付けました。

そしてようやく形作り。

本物そっくりに作るには、パーツごとに分解して、それらを合体してこしらえなくて

はなりませんでした。

羽根の部分は、対称になるし、刃物のような鋭敏さがいるというので、ハサミを使って細かく

細工をほどこしました。

対称に作るのが難しかったので、わたしから方法を習うのですが、そこで

時間をかなりのロスしてしまいました。そして、針金をニッパーで切って

差し込む際、「針金が飛び出るよ」とAくんが言うので、先を

まげて入れることに。

そうして羽根、身体、手、手のカバーと作っていくのですが、粘土が足りなくなって、

また1から色の作り直し。その工程のひとつも手抜きしません。

結局、算数のレッスン時間ぎりぎりまでかかって、

パーツの半分を作り終えただけで終わりました。

本来なら、あまりに完璧主義に陥って、延々と画像を選んでいたり、

いつまでも粘土の色作りをしていたり

する時に、時間配分についてアドバイスしておくのも

大事だと思うんです。

他の子にならそうしたかもしれません。

結局、この日は仕上がらず、家で続きをすることになりました。

 

でも、わたしはAくんに対しては、したいようにさせました。

選びたいだけ選ばせ、

満足いくまで色混ぜもさせていました。

なぜかというと、Aくんは、

ただ、優柔不断に「決まらない」から、長い時間、画像選びをしていたのでなくて、

どこがまずくてどこがいいのか言葉にしながら、

非常に洗練されたセンスで、一番良いものを選んでいましたから。

 

それに粘土の色を作り出す時も、色に対する確かな判断力を見せていました。

Aくんには完璧にしたい自分の気持ちを全うしきるほどの粘り強さがありましたし、

針金を扱ったり、難しい道具の扱いを習うことも嫌がらない学ぶ姿勢がありました。

それは、Aくんならではの個性であり強みです。

 

ですから、そうした個性的な強みを十分に発揮させてあげることは、

時間内に作る以上に重要なことだと感じたのです。

 それで、親御さんには、

「Aくんの気持ちはわかるけど、この場所では、好きなようにできないの、

時間内にできあがるようにしなさい、ひとつのことにいつまでもこだわらずさっさとしなさい、と、

追い立てて作業させる場や時間の方が圧倒的に多いと思うんです。

集団の場でしたら、そうしたことは、ぐずぐずしている、遅い、未完成、といった

マイナスにしかとらえられなかったり、より良い方法というのを

指導されることもあるはずです。

ですから、虹色教室では、Aくんらしさを

魅力的ですばらしいものと感じているということが伝わるようにしたいんです。

Aくんが自分の長所を現実の世界に出してみて、認められる、それをいい思い出として

記憶に残らせてあげたいんです」と話しました。

 

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下の写真はユースで小学3年生のCくんが作っていた巨大な体の一部です。

この作品、かなり巨大なもので、腰から下を作った時点で、親御さんが持参していた

粘土を何袋も使っていました。

Cくんの粘土の消費量があまりにすごいので、親御さんが、自分の作りたいもののために

材料がどのくらいいるかということも、ちょっと頭の隅に置いて

作っていくようにとアドバイスしていていました。

確かに、あったらあるだけ使い果たす、それでも足りないというような

豪快な材料の使い方をされたら、用意する側はたまったものじゃないですし、

自分の行動をメタな視点で眺める力も身に着けてほしいと思うのは当然です。

もし他の子であったら、「いくらなんでも粘土の使い過ぎです」と注意するところ、

Cくんに関しては、使いたいだけ使わせてあげて、作りたいものを限界まで

作らせてあげてはどうかと感じました。

幼稚園の頃から、Cくんがデュプロで作る駅や建物は、

非常に独創的で完成度が高いものでした。

線路を作るにしても、傍らにゴムを通した電信柱をどこまでも配置して

圧倒するような風景をこしらえていました。

工作では、段ボールを使って、さまざまな細工をこらしたビー玉転がしを作ったり、

箱やストローでおしゃれな建築物やモニュメントを作ることもありました。

 

そんなAくんに創作指導によって小さくまとまってほしくない、

枠からはみだすほどのエネルギッシュなものを生み出してほしい、そんな思いがあるので、

物の無駄使いくらいはむしろ応援してあげたい、と思ったのです。

あなたの作品に、あなたというものを感じました、

子ども時代のひとこまに、そんなメッセージを残したいと感じたのです。

 

 学校のような集団の場やフランチャイズの教育の場だと、

そこで教育されることによって、個性的な良い面を平凡なものへと整えられていく、

矯正されていく、ということもあると思うんです。

だから、子どもと個人的に出会える場では、

(集団の場での教育はさまざまな恩恵を得れることは認める傍ら)

そうした集団ゆえのしょうがなさから、

子どもの個を守ってあげるような関わり方をしてあげたいと思っているんです。

 

↑ 太陽系の見本と、粘土で作った惑星。

 


子どもたちの発見 <貨車に荷物を積み込む方法><丸い形><一方が下がれば一方が上がる>

2018-07-10 21:21:44 | 子どもたちの発見

 

子どもたちの発見 <貨車に荷物を積み込む方法>

教室の子たちは、貨車に荷物を積み込むのが大好きです。

どんな風に積むのかアイデアを練るのは楽しい作業です。

 

年長のAくんとBくんのレッスンでのこと。

Aくんがスロープを使ってどんぐりやビー玉を貨車に乗せて遊んでいました。

スーパーボールは跳ねるので、スロープと貨車を少し離さないといけないことや、

線路が曲線なので、スロープの向きがとても大事なことに気づいていました。

チーズの空き箱の穴を開けて、

こんな積みこみ方も試してみました。

チーズの空き箱の中央には、モールを通しているので回転します。

穴と穴が重なると、スーパーボールが下に落ちて、貨車の中に収まる仕掛けです。

大成功!

Bくんは、回転する積み込み道具に玉がたまるように

ピタゴラ装置を作っていました。 

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子どもたちの発見 <丸い形と輸送> 

 教室で、『丸い形』でどんなことができるか、をいろいろ探究しています。

今回、梱包材を巻いていたというダンボールの筒をたくさん持ってきてくれた子がいたので、

さっそく、この「丸い形で何ができるか」遊びが始まりました。

上の写真は、箱を灰色の画用紙で巻いて、刻印をつけているところです。

大阪城に出かけた時の刻印石がよほど印象的だったようです。

 

筒を半分ずつに切って6本の丸太にして、石を運ぶ道具にすることになりました。

石をゆっくりひもで引っ張ると、丸太が回転し、少ない力で前に進みます。

石の移動に合わせて、後ろの丸太を大慌てで

一番前に置きにいきます。

4人の子どもたち、一致団結して、これをくり返し、

壁まで進んだら、また最初の地点に戻って遊んでいました。

石の運搬中、横で応援するための旗も作っていました。

今日のレッスンで見たもうひとつの『丸い形』の利用です。

4歳の生き物が大好きなAくんいわく、「この舟は、もし悪いのが来たら、くるくるくるっと丸まったら、

もう踏まれても大丈夫。丸くなっている時は、ぜったいやられない」ということでした。

どんどんトレイをつないでいくうちに偶然丸くなることを発見したようですが、

昆虫や動物が、丸まることで、敵の攻撃を避けることが

思い浮かんだようです。

↑ 丸まったところ。

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子どもたちの発見 <一方が下がると一方が上がる>

カップ(ひもの取っ手をつけています)とカップを

ひもをつないだだけのシンプルなエレベーター。

「一方に重りになるものを入れると、もう一方のエレベーターが

上に上がる」

という単純な作りです。すぐ作れるので、教室の遊びのあらゆる場面で活躍しています。

 

今回は、水遊びの小道具としてこのエレベーターが使われています。

水でっぽうの水で、機関車を動かして落とします。

うまくカップの中に落ちると、もう一方のエレベーターが上がります。

大成功です♪

新年中のAくん。

「青いスーパーボールは100点で……それから……。」と考え込みながら、

「あのさ、玉がたくさんあるやつが、小さい得点になるようにするんだよ。1とか!」と言っていました。

納得!でも、どれが一番たくさんか、判断しずらいですね。