虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

よく間違える『水のかさの問題』

2014-12-30 09:31:50 | 初めてお越しの方

『水のかさの問題』で、小2の子らのグループでも小3の子らのグループでも、

ミスする子が多かった問題と、子どもたちが悩んでいた問題を紹介します。

 

まず、よくミスしていた問題。

 

720mL + 4dL×7 - 320mL (dLの単位を使って答えなさい)


単位の変換の仕方もわかっているし、

足し算、引き算よりも、かけ算、割り算を先に計算することもわかっている……

という子らが、なぜか引っかかっていた問題。

見ていると、dLやmLが書き慣れないためか、いい加減な書き方をした挙句、

普段は計算ミスがほとんどない子が、

dL20mL+28dL を、98dL20mLと暗算してしまうような

ミスが多発していました。


解き方を理解するだけではなく、次の2点をしっかりマスターするよう見守っています。


①あちこち計算を書きなぐらずに、大きな枠で、○+○+○と捉えて、

ミスのないように単位を変換しか形を書き込むこと

 

②ミスしやすい記号を注意深く書くことなど

 

 

単位の変換は、学習した直後は覚えていても、時間が経つと忘れやすいもののひとつです。

 

特に水のかさの dL →  mL や 

 

面積 の ㎡ → c㎡ や a や ha の扱いは、ド忘れしやすいようです。


そこで、教室では、実際の物と身体を使って、

Lはどれくらいか、1dLはどれくらいか、1mLはどれくらいかを表現しながら、

単位の変換を学習するようにしています。


たとえば、上の写真は牛乳パック1本分の1L。

1dLは小さい赤ちゃん用のミニコップに水を入れたイメージで、

にぎりこぶしを作っています。

より理解を深めるために、牛乳パックを10分の1に輪切りにしたものも

用意しています。

 

1mLは目薬の容器を見ながら、どれくらいが1mLにあたるのか確認。

子どもの方から、「1mLずつ、ポタポタ水を入れていっても、

赤ちゃん用のミニコップはいっぱいにはならないよ」といった気づきが生まれると、

「1dL=10mLだっけ?」といったミスが防げます。

 

 

子どもたちが悩んでいた問題。

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水そう ア には水が50L、水そう イ には水が30L入っています。

今から同時に、ア からは1分間に3Lずつ水を出し、

イ には1分間に2Lずつ水を入れ始めます。


①2つの水そうの水のかさのちがいは、1分間に何Lずつかわりますか。


②2つの水のかさが同じになるのは、水を出し入れし始めてから

何分後ですか。(表に書き込んで考えます)

 (最レベ3年 P38)

 

②は表に書きながら考えるので、半分くらいの子が

正解していたのですが、①を間違える子はとても多かったです。

 

悩んだ時には、具体的に触れる物で……。

こういう作業には、子どもたち、大盛り上がりです(玉1つが、1L)。

どう変化するのか、実際に1分ごとに玉を出し入れしたあとで、

こんな話をすると、みんな急にこの問題がイメージしやすくなったようでした。

 

「ある子はとっても頭がよくて、テストでいい点を取っていたんだけど、

毎月、毎月、勉強をさぼって、だんだん成績が落ちてきたのよ。

自分は、最初は成績が悪かったけど、毎月、毎月、がんばって、

成績が上がってきたの。

そのふたりの子の成績のちがいは、毎月、どれくらいずつ変わっていくのかな?

自分だけが頑張っていて、もうひとりの子が同じ状態なら、

変化は自分ががんばった分だよね。

でも、自分はがんばっていて、相手は、なまけているとすると、

ちがいの変化は、自分だけががんばっている時より大きいかな?

小さいかな?同じかな?」

 

この話は、とてもイメージしやすかったようで、間違っていた子たちは全員、

自分で正しい答えが導き出せていました。

 

教室では、今、ゲームが流行中。

 

バトルシップゲームやカタンの開拓者のゲームに夢中です。

戦略を練って遊ぶようになってきています。


映画館を作って遊びたい!

2014-12-29 14:32:57 | 初めてお越しの方

年中のAくんが、

「映画館を作って遊びたい。羊のショーンみたいなやつ」と言いました。

「画用紙ちょうだい」「棒ちょうだい」「大きい白い布もちょうだい」とAくん。

白い布はAくんが思うほど大きなサイズのものがなかったので、少し不服そうでは

ありましたが、Aくんの思う映画館セットができたようです。

(影絵では……?と感じたのですが、懐中電灯を箱の中に貼りつけて

映画の投影機のようにすれば、映画そのもの……だそう)

 

Aくんは天井から吊らした白い布の前に椅子を並べて

映画館風にすると、ジュースや食べ物を配るトレイも用意していました。

 

それからポップコーンが出てくる機械も作りました。

背後から差し込んである板を引くとポップコーンが出てきます。

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その日の午後、別のグループの年長のBくん、Cくん、DくんがAくんの映画館の

話を聞いて自分たちも映画館ごっこをやりたがりました。

「黒い影じゃなくて、テレビのように映像が映るようにしたい」という希望だったので、

ペットボトルに油性マジックで絵を描いて背後から懐中電灯で照らしました。

 

 

年長さんたちのこだわりポイントはチケット関連。

チケット売り場の説明書きや年齢ごとに異なる入場料。

なんと、大人、大学生、高校生、中学生、小学生、年長、年中、年少、0歳~3歳の

それぞれ値段が違うのだそう。

前売り券は半額でした。

 

チケットは切り取れるように

手芸道具のルレットを転がして、ポチポチの穴をつけています。

 

Cくん作のポップコーンマシーン。

ペットボトルを回転させるとポップコーンが出てきます。

 

カセットテープに妖怪体操の歌や話を吹き込んでから上映会。

とても楽しい時間を過ごせました。

 


自閉症の子 と 子どもの興味を保障すること 2

2014-12-28 20:00:18 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

 先日、『ピッケのつくるえほん』のアプリの制作者の朝倉さんといっしょに開いた、

このアプリを使った絵本作りのワークショップに、いつも教室のレッスンに通って

くれている自閉症スペクトラムのAちゃんも来てくれました。

 

Aちゃんはこれまでも虹色教室で何度かこのアプリに触れたことがあります。

教室でのAちゃんは、機械の操作にすぐ慣れて、

自分でキャラクターやアイテムを画面に置けるようになりました。

ところが残念なことに、作るのは毎回、同じシーン。

 テーブルといすと食べ物をセッティングしてから、

「ピッケ、すわる? ピッケ、すわる?」とたずねながら、

子ブタのピッケを椅子に座らせるのです。

ピッケの足を動かして座っている格好に近づけるのは、毎回やりたがる作業。

Aちゃんは、こんなふうに一つのやり方にこだわりだすと、まるで儀式のように、

そればかり繰り返して、ほかの提案をいっさい受け入れられなくなることがあるのです。

 

遊び方が固定されてしまうので、

「Aちゃんが自由にアプリを使ってピッケを椅子に座らせる時間」と

「先生(わたし)が提案する方法で遊ぶ時間」をはっきり分けて、

Aちゃんにはそれぞれの時間に伴う約束事を言い聞かせました。

ところが、Aちゃんは毎回毎回、「ピッケを椅子に座らせること」だけに強いこだわりを

示して、わたしが見せるお手本は片っ端から画面の外に出して消してしまいました。

それでも、「先生が提案する方法で遊ぶ時間」には、わたしは繰り返しAちゃんが

喜びそうなアイテムを画面に出して見せ、Aちゃんはその都度、あっという間に

それらを消し続けていました。

 

傍から見ると、Aちゃんが嫌がっているのに、

しつこくお手本を見せ続けているように見えるかもしれません。

でも、こうした根競べは、わたしとAちゃんの間のお互いへの信頼感の上に成り立っている

一種の遊びでもあって、それをしているAちゃんの姿からは安心感や喜びが感じられました。

また、これまでした遊びでは、そうして自分のやり方にとことんこだわった後で、

ある時、一気に自分の殻を壊して、こちらの提案に柔軟に対応するようになったり、

興味の幅を大きく広げたりしてきたのです。

 

ワークショップに参加したAちゃんは、初めての場に少し興奮した様子で、

ニコニコしながら、「ピッケ、たたく?ピッケたたく?」と何度も聞いていました。

Aちゃんは、緊張している時、ニコニコしながら、「たたく?たたく?」と

たずねて、軽く相手を叩く真似をすることがあるのです。

 

 

この日、Aちゃんは画面にさまざまなアイテムを置いていました。

楽器、乗り物、食べ物など……。

「椅子を向かい合わせにもう一脚置く」という提案も、すんなり受け入れて、

椅子の向きを変える方法も覚えました。

 また、ピッケが主人公になっている短い動画を視聴した後で、

自分からそれに出てきたお店屋さんを再現し始めました。

 

自分でワゴンを見つけてきて、パンを並べてお店屋さんを作っていました。

こんなふうにある時、ふっと、こだわりが消えて、新しいさまざまなものを

受け入れ始めるから、目に見えた進歩がない期間も、その子の興味を保障し

働きかけていくことが大事だと感じています。

 

教室でのAちゃんは、絵具を使って絵を描いたり、

簡単なカードゲームやボードゲームをしたり、

ままごとや人形ごっこをしたりして遊んでいます。

Aちゃんが色鉛筆やクレパスで描く絵はハッとするほどカラフルで美しいです。

教室に通い始めた頃は、次々と物を床にぶちまけることと、

絵カードの名前を言ってもらうことだけに強いこだわりがあったAちゃん。

混沌とした時間も長かったけれど、その時間から生まれたこと、

その時間が育ててくれたものはたくさんあったな~としみじみ感じました。

 


人形劇団クラルテの『11ぴきのねことぶた』の公演が1月にあります♪

2014-12-26 20:32:47 | 初めてお越しの方

人形劇団クラルテの『11ぴきのねことぶた』の公演が1月にあります。

 

人形劇というイメージを超えたすばらしい演出です。

ぜひ子どもたちに見せてあげたい舞台です。

 

関心がある方は、人形劇団 クラルテ 11ぴきのねことぶた

で検索してみてください。


子どもからのSOS

2014-12-25 13:56:03 | 日々思うこと 雑感

明治大学文学部教授でカウンセラーでもある諸富祥彦先生の著書

『自己成長の心理学』の中で、現在、非常に多くの子どもたちが自分を肯定できない

ことに苦んでいる現状を知りました。

 

「自分を傷つけると落ち着く」という自傷行為が増加していて、悩みやすい子ども

たちの間で、リストカットが一種の流行のようになり始めているそうです。

 

諸富先生によると、リストカットなどの自傷行為をおこなう子どもには、

大きく分けて、次の二つのタイプが存在するそうです。


①空虚系

②自罰系

 

①の空虚系タイプの子の自傷行為の動機は、「生きている実感」の希薄さと

関わりが大きいのだとか。

 

自分は勉強もスポーツも取りたててできるわけではないし、

全て自分じゃなくても代わりが利くことばかり……

自分なんて、この世にいてもいなくても同じ……

そんなふうに考える子が、生命のリアリティーの希薄さを補って、

自分をこの世につなぎとめるために痛みを必要としているのです。

 

②の自罰タイプの子らは、自分に罰を与えて、否定的な自己イメージを確認するために

自傷行為をおこなうと言います。

自分を肯定できず、自分が自分のままでいい、とは思えない。

自分を評価し、否定的なまなざしで捉えて、

こんなダメな自分を罰してしまいたい、と思い、自傷行為に走るのだとか。

 その多くは、親や教師の期待に応えようとする「よい子」で、

過剰適応傾向のある子どもたち。

親の期待に応えようとしても応えられないし、といって、親を否定できない、

過剰適応の自分に対する嫌悪感とそこから逃れようとする衝動が、

自分を傷つける行為に向かうのです。

また、万引き、ドラッグ、売春などに走る「よい子」たちも自己肯定感が感じられず

苦しんで、束の間のよい子からの解放を求めて非行に走るそうです。

 

その背後には、親や教師といった大人に対する根深い不信感が潜んでいるため、

心から信頼できる大人との出会いを契機に救われていく可能性があるというお話でした。

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虹色教室で幼児や小学生の子らと接していると、子どもをめぐる環境が

年々、窮屈で息苦しいものになっているのを感じます。

まだ自分という感覚も育っていないような幼い子たちに、

さまざまな形で大人の期待を押しつけるようなシステムがちまたに溢れています。

子どもが自分の意志や自分らしさを表現する間もないほど

「できあがったカリキュラム」が幼稚園や幼い子の習い事の場にも浸透しつつあります。

一人ひとりの子の感情や声や思いを十分受けとめる大人がいないようでもあります。

 

小学生になると、成績がいいかとか友だちはいるか、スポーツやピアノは上達しているか、

といったこと以外で、子どもに極端に無関心になる親御さんをよく見かけます。

子どもがどんなことを考えているのか、どんなことに悩み、どんなことを願っているのか、

どんなことに興味があって、どんなことをやってみたいのかは、

子どもとたくさん会話をして、いろいろな活動を共にしなければ

わからないのではないでしょうか。

 

子どものことでちょっとでも気がかりなことがあると、

ネットやママ友からの情報を頼りに何らかの形で外注して解決を図るのが、

小学生を持つ親御さんたちの主流のようです。

そうして問題を除去することを急ぐよりも、子どもと真剣に向き合って

言葉にしない言葉も聞き取ろうとする必要があるのかな、と思いました。

 

子どもがやる気を失って成績が落ちている場合にしても、

先の著書にあったような、生きている実感の希薄さに悩んでいるのかもしれないし、

期待に応えたいけど、期待に応えられない自分に嫌気がさしているのかもしれない

のです。そんな時、「成績を上げる」ことだけに焦点を合わせると、

ますます生きている実感が薄れたり、さらに大人の期待を取りこんだりする結果に

つながるかもしれません。

 

 


最初は自分のやり方で満足するまで。それから、相手のやり方をしっかり学ぶ。

2014-12-24 13:28:33 | 工作 ワークショップ

年長のAちゃんは素直で温和な性質の女の子です。

聞き分けがよくてお友だちと協調して行動するのも上手なAちゃんですが、

「自分はこうしたい」「自分はこれでいい」という気持ちをはっきり持っていて、

自分のやり方にこだわる頑固な一面もあります。

 

教室に着いたAちゃんは、まず、自分がやってみたいことを自分の思うやり方で

実行に移したがります。

それをひと通りやりつくすまで、わたしの提案を取り入れることも、

他の子らの活動に関心を持つこともありません。

でも、自分のイメージを全部、目に見える形でアウトプットしたあとは、今度は、

こちらが見せたお手本を次々、真似たがったり、

お友だちの誘いに心から楽しそうに乗ったりしはじめます。

そんなAちゃんの姿を見ていると、

素直で柔軟で他者の意見を取り入れるのが上手な子だからこそ、

先に自分自身の声に耳を傾けて、自分のイメージを表現する必要があるのだろうなと

感じます。

 

この日、Aちゃんは、

「画用紙とはさみをちょうだい」と言いました。

何でも、「今日は絵本を作ろう」と決めてきたそうです。

Aちゃんは画用紙を折って、8つに切り分けると、束ねて本の形にしました。

が、そこで絵本作りは終了。

Aちゃんが作りたかったのは、本の形にするところまでだったようです。

Aちゃんは新しい画用紙に何か所か切り込みを入れて、

それにモールを通してわっかにしました。

 

「面白いね。そうすると、モールをくるくる回すことができるから、

モールに何かを貼ると回転させることができるよ」と言うと、Aちゃんは、

「このままでいいの」とニッコリ。

その後、クラフトテープやリボンなどで回りを飾り付けて、

自分の作った作品に満足していました。

次に紙皿とコップでルーレットを作って、どうやって遊ぶのか説明してくれました。

 

Aちゃんは目的を持って作るよりも、ただただ素材と戯れるような物作りを好む子です。

そうしたAちゃんのやり方を大切にしてあげながら、わたしは横で、

Aちゃんと同じ切り込みで、どんなものができるか作って見せました。

紙に二か所切り込みを入れるだけで、動くテレビ、動く歩道、流れる川、

ベルトコンベアーなどが作れますし、

そこにモールを通すと、人形劇場や宇宙を漂う衛星などが作れます。

 

Aちゃんが、いかにも自分流の工作を楽しんでいるようだったので、途中から

こちらは手を休めて、Aちゃんが自由に作るのに任せていると、Aちゃんは、

涼しい顔で、「先生も作ったら?」と言いました。

 

そこで、教室で最近、よく作られている給食当番さんの作り方や

ゴム鉄砲で撃つと滑り台を降りて出てくる的などの見本を作ることに……。

 

自分の作りたいものをたっぷり作って、作品の説明も終えたAちゃんは、

「次は給食当番さんが作りたい。それと滑り台がついている的も。

それからゴムでする編み物もしてみたい」

とそれまでとうってかわって、こちらが教えるものを次々と学びたがりました。

こういう順番、大事だな~と感じています。

自分の気持ち、自分の思い、自分のアイデア、自分のやり方を大事にしてもらって、

認められた後で、相手の方法をしっかり学ぶ、という順番。

 

算数タイムに、初めてアルゴゲームをしたAちゃん。

夢中になって何度も何度もやりたがっていました。


「概数でつまずいています。」

2014-12-23 22:12:12 | 初めてお越しの方

小4のAくんのお母さんから、「概数でつまずいています。」という相談を受けました。

「四捨五入して千の位までの概数にしなさい。」と

「千の位四捨五入しなさい。」

「上から2ケタ概数にしなさい。」

 といった表現の違いに混乱しているようでした。
 
こんな時に、「こういう場合はこうするの、これはこうやって解くのよ」と
 
解き方を教えるだけでは、丸暗記して一時的にできるようになっても、
 
時間が経つとさっぱりわからなくなってしまいます。
 
数カードを並べて、「百の位四捨五入しなさいと言っている時は、

「どこを四捨五入したらいいのか指さしてみて」とたずねます。

下の写真が答えです。
 

 

次に、

「百の位までなら、四捨五入するところはどこ?」とたずねて、

百の位までにするということは、「……百で表すことで、最後にゼロがふたつつくよ」と

しめしてイメージを助けます。

答えは下の写真です。

上から2ケタの概数にする場合も四捨五入する場所はこの写真です。

 

そんなふうに、どの部分を四捨五入するのかだけを

先に何度もそれを練習すると、概数で混乱するのは減ってきます。

 

Aくんもしっかり理解することができました。

Aくんには、次にこんな応用問題を解いてもらいました。

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十の位を四捨五入したとき、

4700になる整数で、最も小さいものと最も大きいものを答えなさい。

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先に紙に、  46□□   と、 

         47□□   と書いて、

□の中に入れる数が何になるのか考えていきました。

Aくんは、それぞれの四捨五入する部分

(十の位の下に0、1,2,3,4,5,6,7,8,9)と書きだして、

違うものに×をつけて、解いていました。

何度か間違えたものの、無事、正解にたどりつけました。


(最も小さい整数 4650 最も大きい整数4749)

 

 


教室で人気があるゲーム、おもちゃ、パズル

2014-12-23 17:32:58 | 初めてお越しの方

この数日、外出が続いていて、記事を書く時間がなかなか取れずにいます。

時間ができ次第、新しい記事を書かせてただきますね。

 

クリスマスシーズンですし、お正月が近いので、

ゲームやおもちゃについて書いた記事を紹介します。

 

潜水艦バトルシップゲームで遊びました。

 

虹色教室のゲームと教具

 

ポンジャンゲーム

 

ラミィーキューブで算数が得意になる

 

おもちゃの遊び方アドバイス

 

小学生の子たちの頭を使うおもちゃ

 

ルールのあるゲームで遊ぶ

 

ナンプレパズル『イロトリドリ』


ゲームをしながら計算に強くなる方法

2014-12-23 17:31:12 | 虹色教室の教具 おもちゃ
「1ケタの足し算は、できるようになってきた!」という子たちと
 
ゲームで遊ぶとき、
 
サイコロを使うものならすごろくでも何でもいいのですが、
 
サイコロを2つ使うようにしています。

(もともとのゲームはたいていサイコロ1つで遊びますよね)

2つのサイコロを振ったあとで、「足しても、かけてもいい」
 
というルールにしていると、勝ちたい子どもは、
 
かけ算を知らなくても、いちいち答えを教えてもらってでも
 
足した方が得か、かけた方が得かよく考えるようになります。

子どもというか、人は、「どっちが得か選ぶ」のが好きです。
 
本能ですね~。
 
今日は1年生たちと、クルードという推理ゲームで遊びました。
 
その際、このサイコロ2個ルールで遊んでいると、
 
「いつもかけ算の方が多いと思うじゃん。でもさ、4と1の場合、
 
足すと5で、かけると4だから、かけ算の方が小さくなるんだよね」
 
と、自分の発見をおもしろそうに話す子がいました。

教室では、さまざまな場面で、
 
「より頭を使って面白くなる、つねに新しい発見や気づきがある」ように
 
工夫をこらしています。