小学3年生の子のレッスンの様子です。
虹色教室では、子ども達が遊びの場面で興味を持ったことを
その日の学習の中心に据えることがよくあります。
この日、3年生のAくんは、「ダーツを作りたい!」と言って
工作を楽しんでいました。
ダーツを作る時、円を8分割するにはどうすればいいのか
Aくんと考えました。
4分割だと、Aくんがよく知っている90度でいいのですが、
8分割だとそうはいきません。
折り紙の角をダーツの中心にあてて、「この半分だね」と話すうちに、
Aくんが折り紙を半分に折る方法を思いつきました。
「90度の半分だから45度だ」ということもわかりました。
ダーツに折り紙を貼った後で、マジックテープをつけました。
すてきなダーツができました。
面積の求め方についてもイメージが広がりそうなダーツです。
Aくんが、「折り紙の角を半分に折ると45度になる」という
発見を喜んでいたので、算数の学習の時間に角度について学ぶことにしました。
角度を学ぶ時、教室ではいつも↓の写真のような「90度の棒」を作って、
「90度探し」という遊びをします。
「直角探し」とも呼んでいます。
この遊びをすると、角度への理解が進むだけでなく、
角度を学ぶのが楽しくなってくる子が多いのです。
Aくんは、時計の針の作る90度も見つけました。
3時と9時です。
うれしくなったAくんは、「9時半も直角だよ」と言ったのですが、
「それはちょっとちがうよね。どうちがうんだろう?」と考えることになりました。
「9時半だと、短い針が9と10の半分の位置にあるから、
90度じゃないよね」
そんな話をしていたら、Aくんがこの角度を求めるための
いい方法を思いつきました。さすが3年生!
90度をの折り紙の角を3分の1になるように3つに折ると、
それぞれ30度になるんです。
そして、この隙間にあたる角は、この30度の半分になるそうです。
それで、9時半の短い針と長い針が作る小さい方の角は、
90+15で105度 ということでした。
ついでに90度の棒をふたつひっつけて、180度の棒を作りました。
三角形の内角の和にあたることを確認しました。