虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

角度への興味 (工作と算数の学習のつながり)

2020-07-09 13:49:33 | 通常レッスン

小学3年生の子のレッスンの様子です。

虹色教室では、子ども達が遊びの場面で興味を持ったことを

その日の学習の中心に据えることがよくあります。

この日、3年生のAくんは、「ダーツを作りたい!」と言って

工作を楽しんでいました。

ダーツを作る時、円を8分割するにはどうすればいいのか

Aくんと考えました。

4分割だと、Aくんがよく知っている90度でいいのですが、

8分割だとそうはいきません。

折り紙の角をダーツの中心にあてて、「この半分だね」と話すうちに、

Aくんが折り紙を半分に折る方法を思いつきました。

「90度の半分だから45度だ」ということもわかりました。

 

ダーツに折り紙を貼った後で、マジックテープをつけました。

すてきなダーツができました。

面積の求め方についてもイメージが広がりそうなダーツです。

 

Aくんが、「折り紙の角を半分に折ると45度になる」という

発見を喜んでいたので、算数の学習の時間に角度について学ぶことにしました。

角度を学ぶ時、教室ではいつも↓の写真のような「90度の棒」を作って、

「90度探し」という遊びをします。

「直角探し」とも呼んでいます。

この遊びをすると、角度への理解が進むだけでなく、

角度を学ぶのが楽しくなってくる子が多いのです。

 

Aくんは、時計の針の作る90度も見つけました。

3時と9時です。

 

うれしくなったAくんは、「9時半も直角だよ」と言ったのですが、

「それはちょっとちがうよね。どうちがうんだろう?」と考えることになりました。

 

「9時半だと、短い針が9と10の半分の位置にあるから、

90度じゃないよね」

そんな話をしていたら、Aくんがこの角度を求めるための

いい方法を思いつきました。さすが3年生!

90度をの折り紙の角を3分の1になるように3つに折ると、

それぞれ30度になるんです。

そして、この隙間にあたる角は、この30度の半分になるそうです。

 

それで、9時半の短い針と長い針が作る小さい方の角は、

90+15で105度 ということでした。

ついでに90度の棒をふたつひっつけて、180度の棒を作りました。

三角形の内角の和にあたることを確認しました。

 


2、3歳の子が数をしっかり理解するようになるおもちゃの作り方

2020-07-01 19:47:00 | 教材作り

2、3歳児がとても喜ぶ数遊びのおもちゃの作り方を紹介しますね。

小さいものを子どもが口に入れないように注意して遊んでください。

 

材料は、普通サイズと小さいサイズの紙コップ 数個(小さいサイズの紙コップがなければ、適当な入れ物で代用してください)、ペットボトル 1つ 厚紙(適当な紙なら何でもいいです)

ビー玉など

 

<作り方>

ペットボトルの口の近くを上の写真のように切ります。

紙コップの底にペットボトルの口が入る穴を開けます。

紙コップの側面は上の写真のように切り取っておきます。

取り付けるとこんな感じです。

 

先ほどとは別の紙コップの底を上の写真のように

半分切ったものをを2つ作って、重ねます。

コップの飲み口側の丸い形を厚紙に当てて円を描き、

丸く切り取ってふたにします。ふたには

数字を書いておきます。

(この形をふたつ重ねると、コップをひねると穴の開いた状態になったり、穴がない状態になったりします。)

 

 

<遊び方>

ふたの数字の通りの数のビー玉などをコップに入れておきます。

ビー玉が出てくる機械に小さな紙コップをセットします。

子どもに好きな数のコップを選んで、ペットボトルでできたじょうごの上で

ひねると、数字と同じ数だけビー玉が出てきます。

子どもといっしょに出てきたビー玉を数えます。

 

虹色オンライン算数教室のおまけブログ(鍵付き)の

2、3歳の子が数をしっかり理解するようになるおもちゃの作り方 2 で、

さらに楽しめるアイデアを紹介しています。

(おまけブログというのは、虹色オンライン算数教室を購入していただいた方に見ていただける鍵付きブログです。見ていただく方法は、こちらの記事に書いています。)