虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ 4

2014-07-30 16:35:25 | 日々思うこと 雑感

日常の基本的なことを身につけるのに、一般的な子の何倍も何十倍もかかる子がいます。

何度も何度も口を酸っぱくして注意しても、

いっこうにきちんとするようにならない……という場合も、

「線」で対応するより、枠組みを作って「面」で対応した方がうまくいく時があります。

 

わたしが教室で、幼い子たちや発達に凹凸のある子たちに

新しいことを身につけさせるのに一番有効だと感じている方法は、

「何度失敗しても、初めて教えるかのように、気持ちよくお手本を見せてあげる」

ことです。

 

「また?」という表情をしたり、心の中でうんざりしたり、

「何回教えたら覚えるのか」と心配したりせずに、毎回、同じように対応するのです。

すると、いつの間にか、ちゃんとできるようになっています。

 

でも、わが子に向かって、そうも気長に接するのは難しいし、

親子間の甘えもありますから、毎回、見本を見せているつもりが

「お母さんがしてくれるならやってもらおう」とか

「叱られないなら、やらなくていいや」という依存につながることもあります。

ですから、ある程度、限度や段階を設定して枠を作っておいて、

その上で、多少の停滞や後退を気にせずに、子どもを見守るのがいいのかもしれません。

 

例えば、宿題を終えた後、机の上に出しっぱなしで

宿題忘れが続いているから、宿題が終わったらランドセルに入れるよう

繰り返し注意をしているとします。

「線」で対応していると、

「何度か机に忘れている宿題を見て、厳しく叱ったものの、翌日も机に出しっぱなし。

注意するとしばらくは片付けているけれど、気づけば元の木阿弥。

カミナリを落としてもダメ、チクチク嫌味を言ってもダメ、

失敗するまで放っておいてもダメ、褒めておだててもダメ、

何百回も注意してきた気がするが、いっこうに直す気配がないから、

きっと後何百回も注意しても直らないにちがいない……」という具合に、

親の対策も思考も袋小路に迷い込みがちです。

 

そこで、先の記事同様、いったん「線」で考えるのをやめて、

ざっくりと枠を作ってみることにします。

 

基本的なことがなかなか身につかないのには、

ADHDやADDのような脳の特性や、

おっとりした性質、あまり親の言うことを聞く気がない自己中心な性格、不器用、

完璧主義すぎて柔軟性がなく新しく教えることを受け入れない……など

さまざまな理由があることと思います。

 

枠のサイズを決めるために、理由と思われることや

新しいことを身につけるのに、一般的な子の何倍くらい時間がかかるかなどを、

参考にします。

 

「もし一般的な子に3回言えばすむことが、

その子には30回は言わなければならない」と思ったなら、

覚悟を決めて、

「30回、正確にカウントし終えるまでは、

頭ごなしに叱ったり、愚痴を言い続けたり、子どもの態度に絶望したりするのは

なし」というルールを自分に課して、

30回は気楽な気持ちで、初めて教えるかのように教えて、子どもを支援します。

途中で「このまま、永遠にこの子はできるようにならないのではないか」と心配に

なったら、「そういう心配は、30回、教えたあとでいい」と自分に言い聞かせる

ようにします。

 

子どもはがんばってもできないことで叱られ続けると、

自分はダメな子だと自己肯定感を下げるだけで、いっこうにやる気にならないものです。

でも、そうした一定の猶予期間があると、

何度か「また、やっちゃった」という経験をしながら、

次には少しだけ気をつけるようになっていくものです。

親が自分の問題のように心配し、感情的になって、将来まで悲観していると、

自分の欠点を見つめるのも怖くなって、

やらなくてはならないことから目を逸らして、

困った事態に陥っては叱られるというお決まりのパターンに、

甘んじるようになっていきます。

でも、親が、一定期間、自分の不安な感情に飲み込まれないようにして

子どもに手を差し伸べていると、子どもはそれを乗り越えなくてはならない

自分の問題として捉えるようになるし、ゆっくりと義務感や責任感が芽生えていきます。

 

とはいえ、どんなにすばらしい手を講じても、親と子どもは別の人間ですから、

得意不得意も大いに違って、どうやっても親が満足するほどできるようにならない、

というものもあるはずです。

 

そんな時は、「子どもが将来、自分で付き合っていく短所であって、解決するなり、

そうした欠点を持ちつつ自分の長所を育みながら生活するなり、それはそれとして

子どもに預けよ。」という心の柔らかさも必要なのかもしれません。

 

うちの子の困った習慣がなかなか直らない時や、受験期に机に座る気配がない時に

こうした方法で、あらかじめその子の性質や得意不得意から

どのくらいの時間をかけたらできるようになりそうか考えた上で、

「10回は教えるまでは、あれこれ思い悩まずにただ教えよう」と決めて接すると、

こんな発見がありました。

だいたい4回目あたりで、「もう何十回も注意しているのに、いっこうに直らない……」

という気分になってくるんですよ。

ネガティブな事柄に心はオーバーに反応するようです。

そこで、わたしがネガティブな気持ちに流されてしまうと、子どもにしても、

「どうせ自分は何度やってもダメなんだ」と取り組むことを放棄して

しまうのでしょうね。

でも、「10回までは、あれこれ考えない……と決めたんだから、

もう少し辛抱しよう」と思いなおすと、

今度は、6回目あたりで、たった10回の約束事が面倒になって忘れてしまいそうな

自分の姿にぶつかります。

他人にはちゃんとして欲しいと願うけれど、自分がちゃんとするのは難しいものですね。

 

次回に続きます。

 


夏休みの算数クラブ(1年生) 大きな数の繰り下がりの計算

2014-07-29 21:25:40 | 算数

 

1年生の夏休みの算数クラブで、大きな数をテーマにして

卵工場を作って遊びました。

 

10個入りの卵パックをベルトコンベアーで動かしているところです。

「10個入りの卵ケースが8パックあります。

一つだけ卵が足りない卵ケースが1パックだけありました。

全部で卵はいくつでしょう?」といった問題を考えました。

 

 

 

 

ブロックで、3ケタの繰り下がりの筆算を学習中(夏の算数クラブの学習内容は、

参加する子たちの理解度に合わせて、その都度、変えています)。

 

「100の位のブロックの100個入りケースは戸棚に。

10の位のブロックの10個重ねた棒は冷蔵庫に。

1の位のバラのブロックはテーブルの上に。」

という設定で、

 

214-15や

154-18

などの計算をしました。

 

隣の大きなケタから数を借りてくる際に、

「○個、食べたいけど足りない!冷蔵庫から出してこなくちゃ」

とか、

「戸棚から、新しい箱を出してこなくちゃ。でもお母さんに怒られそうねぇ」

といった言葉を使うと、繰り下がりの時に隣のケタから数を借りてくる時の意味が

理解しやすくなりました。

 

 

 

 


子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ 3

2014-07-28 21:20:50 | 日々思うこと 雑感

ユースホステルのレッスンで、

何度注意しても、学校の持ち物の管理がいい加減な小学生の男の子の

ことで悩んでいる方から相談を受けました。

 

「必要なものをかけておくだけでいいように環境を整え、

畳みかけるように言い聞かせ、

本人自身、管理がいい加減だったため何度も痛い目にあっているというのに

直す気配がない。

反省の色もうかがえない。

どうしたものか。

放っておいたら自然にできるようになるようなら、見守りたいものだけど、

そう甘くはいかないのは承知している。

子どもの良い面は十分理解しているし、認めてもいる。

こんなふうに子どもの問題ばかり気にかけているのはどうかと思うし、

自分で自分のしていることにうんざりしてしまうけど、注意せざるえないし、

気にせずにはいられない」というお話でした。

 

ADHD,ADD気味のうちの家族の姿を思うと、大いに耳が痛い内容。

 

「注意欠如の特性は、本当にあなどれないから

意志の力と努力で簡単に克服できるわけでないし……」と思いつつ、

こんな話をしました。(いくつかの会話をまとめています)

 

「わたしも今だに物忘れやミスがひどいですから、

そんな親に育てられているうちの子たちは遺伝もあるから、

Aくん(相談者の息子くん)と同じように生活のごく基本的なことが呆れるほど

何度言ってもできるようにならない……というところがありました。

 今も一般的な基準からすると、ダメな面がずいぶん多いはずですけど、

欠点を持ちつつ、仕事先で大事な役を任されたり、友だちと創造的な活動をする

よい関係を作りあげたりして、それなりに何とかやっています。

 

二人とも自分の欠点への向き合い方とか失敗の受け止め方とか

自分に合う場を見つけるのが上手いな、と思います。

自分に合う場がなければ自分で作ってしまおう……というところすらあります。

 

わたしが娘や息子の年齢だった頃と比べると、わたしの場合、失敗すると

自分はダメだ……ダメだ……と自虐モードに入って、起こった事実を正確に把握する

勇気が持てないために、何度も同じ失敗を繰り返すことがあったけれど、

うちの子たちは、失敗が続いたからといって自分たちを欠陥商品だと思わないし、

素直に自分の失敗を見つめて、それを言葉にしながら

悩んだり反省したりすることができる点が頼もしいなと思います。

それができるからこそ次の対策を練ったり、解決を図ったりすることに

つながっているのもわかります。

 

ですから、何でもきちんとこなせるテキパキとした子に育て上げる方法は

何も言えませんが、反省していないように見える状態から、

現実に起こることを自分の問題として責任を持って引きうけていけるように

後押しする方法ならいくつかアドバイスできるかもしれません。

 

 


算数をテーマにしたお祭りの屋台

2014-07-27 20:57:41 | 初めてお越しの方

 

小学2年生の女の子たちのグループレッスンで、

算数をテーマにした屋台を作って遊びました。

スーパーボールすくいの代わりのペットボトルのふたすくい。

すくった数で得点計算。

 

アイス屋さん。なぜか、バニラアイスがやたら高い。

このグループの妹ちゃんが、100000円のアイス券をプレゼントされていました。

この券で、100円のいちごアイスがいくつ買えるか考えました。

 

 

くじびきもあります。

 

 

算数タイムに立体の展開図とシンプルな旅人算を学びました。


計算が得意になる『ハリガリ』ゲームの遊び方

2014-07-27 18:41:17 | 幼児教育の基本

基本の『ハリガリ』ゲームは卒業かな?

という年齢の子たちと楽しく遊べて計算も得意になる……という

『ハリガリ』ゲームの遊び方を紹介します。

 

<年中~1年生用の遊び方>

 

最初は、「1」が出たらベルを鳴らすというルールでカードを重ねて出していきます。

次は、「2」になったらベルを鳴らすルールで、2ヶ所にカードを出していきます。

(1枚だけで2でもいいし、1が2枚でもOK)

その次は、「3」になったらベルを鳴らすルールで、1~3か所にカードを出していきます。

(時々、カードをまとめて、出す場所を調整します)

その次は「4」なったらベルを鳴らすルールです。

ベルを鳴らした人が、そこにあるカードをもらいます。

このようにして、「12」や「13」になってカードがなくなるまで続けます。

 

このゲームで即座に暗算する力や「あといくつで予定する数になるのか」

逆算するのが上手になります。


<2年生以上の子の遊び方>

カードを4枚出します。

それぞれの数を足したり引いたりかけたりしてできる数を言います。

同じ数を言わないようにメモしておきます。

誰も言ったことがない数を言った子で、他の子がそれ以外の計算の答えを思いつかなかったら、

場にある4枚のカードをもらいます。

 


子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ 2

2014-07-26 11:19:46 | 日々思うこと 雑感

子育ての迷いや悩みが答えを出せないまま堂々巡りし続けているとき、

ちょっとした枠組みを作ってみることで、解決しやすくなることがあります。

 

悩んでいるときというのは、

心が気にかけている「そのこと」に一点集中していますから、

一つの明快な答えを求めて真っすぐ真っすぐ、悩みを追いかけているものです。

でも、子育ての悩みって、機械ではない人間相手の困りごとですから、

「線」で対応するより、最初からズレやブレを想定した枠で囲った「面」で

対応したほうがうまくいきやすいのです。

 

たとえば、子どもが何をするのも、「ママ、やって!」と頼り気味で、

ぐずぐずだらだらして覇気がないことを悩んでいるとします。

「線」悩んでいると、注意してもダメ、叱ると泣いて余計にぐずぐずする、

褒めておだてても依存するばかり……もっと構ってあげればいいのか、

もっと厳しくすればいいのか、これまでの対応がまずかったのか、

迷いと悩みは深まるにつれて、親ががんばればがんばるほど、子どものダメなところが

目についてくる……ということが起こりがちです。

 

そこで、いったん「線」で考えるのをやめて、

ざっくりと枠を作ってみることにします。

 

 枠のサイズを決めるのに、数ヶ月前までの過去を振り返って参考にします。

すると、「弟や妹ができた」とか「家族が入院した」とか「引っ越しした」

「保育園に行き始めた」「クラス替えがあって担任が変わった」

「父母が言い争うことが多かった」など、

子どもにとったら衝撃的で不安でたまらなくなるような出来事が

思い当たることがあります。

 

小学生でしたら、「クラスの仲良しグループに入れてもらえない」

「勉強がさっぱりわからなくなってきた」

「厳しい担任になって、他の子が怒鳴られている時もビクビクしている」といった、

親には見えにくい学校内での変化に伴う戸惑いもあるはずです。

 

子どもにしたら手に余るような事態だったはずなのに、

どうしていたかな……と思いを巡らすと、

「ちょっとおとなしいな」「下の子をかわいがっているな」

「ボーッとしていることが多いな」くらいで過ごしていたことに、

気づくかもしれません。

 

そんな場合、遅ればせながら、

「これからしばらくは覇気のないだらだらぐずぐずする時期」が続いて、

 「出来事を受け入れる元気が出てくるころから

泣いたりわがままを言ったり、赤ちゃん返りをしたりして、周囲を困らせる時期」が

くるだろう。

 「子どもの精神的な成長に関わる」のはそれからでいい……

 と、時間軸をざっくり区切っておくと、成長を支えやすいです。

 

というのも、そんなふうに生活が変化したり、普段通りでない出来事に遭遇したあとは、

大人も知らず知らず不安を抱えがちなので、子どものダメな部分が目につきやすい

ものなのです。

そのせいで、近視眼的になったり、感情的になったりりして、

子どもの不安をあおって、困った行動を誘発したら、元も子もありませんよね。

 

「ちょっと気になる」程度の成長の遅れを

子どもの将来を悲観するほどオーバーに悩むこともあります。

他の子のようにできないことがあると、それがちょっとしたことでも、

子どもは子どもでジレンマを抱えたり、不安を覚えたりしているものです。

つまり、心にかかった負荷を消化するそれなりの時間が必要なのです。

そうでないと、がんばる気持ちにスイッチが入らないですから。

子どもは感情を持たない機械と違って、

いくら大人の気持ちが急いていて、今すぐにでも、子どもの遅れを埋める

あれやこれやの対策を打ちたいとあせってみても、

必要なものを飛ばせば、結果的には、ゆっくり対応した場合の何倍も時間がかかることに

なるかもしれません。

 

子どもがさまざまな現実を受け入れて乗り越えていくチャンスと時間を奪ってしまうと、

子どもとの関係がどんどんこじれてきて、

解決しようのないような問題に発展することもあります。

 

枠組みを作るということは、気になる問題を放置したり、

問題があるのに「ない」ものとして否認することではありません。

子どもは人間で、親も人間であることを前提にして、

子どもの側が自分の感情を封じたり無視したりしないように、

大人の側が自分の不安や恐れに基づいて、子どもに関わることがないように、

そのせいで問題をこじらせて悪循環に陥らないように、

ストッパーとして働くような枠を作っておくという生活の知恵のようなものです。

 

子どもの心が自ら成長しようとする自然なプロセスを大事にすると、

問題を安全にスムーズに解決していくことができますよ。

 

 

 


子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ 1

2014-07-25 21:54:53 | 日々思うこと 雑感

昨日~今日まで、ユースホステルでのレッスンに行ってきました。

マンモス探しに出かけたり、街やお店を作ったり、大量のタコを水に浮かべたり、

算数や言葉の遊びをしたり、子ども同士で自由にのびのびと遊んだり、

大人同士で時間の許す限りおしゃべりしたり、

食堂の配膳を手伝ったりして、本当に楽しかったです。

子どもたちはもちろんなのですが、お母さん方にも心から満足してもらえて

うれしかったです。

 

 

今、マンモスに夢中の年中のAくん。

100円ショップのテーブルクロスに大きなマンモスの絵を描いて、

蛍光ペンでなぞりました。

写真は、本当は真っ暗な部屋の中をブラックライトを手に

マンモス探しに出かけているところです。

ブラックライトを当てると、マンモスが光ります。

 

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 タイトルの 「子育ての迷いや悩みから抜け出すため の あれこれ」の話題まで

入る前で申し訳ないのですが、続きは明日にでも書かせていただきますね。


幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 

2014-07-24 08:44:28 | 記事のまとめ(リンク)

 

★幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 1 <見る>

★幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 2 <見た後で>

★幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 3 <聞く>

★幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 4 <聞いた後で> 

★幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 5<感じる>


ゲームで算数♪

2014-07-23 13:28:05 | 算数

小学1年生のAくん、Bちゃん、Cちゃんと、Bちゃんの年中の弟のDくんと

ゲームを作って遊びました。

 

半球状の氷を子どもたちに見せてあげていたところ、

テーブルの上を滑らせる遊びになり、

ボードゲームやカードゲームが大好きなAくんがリードする形で、

「床に落ちないように枠を作って、滑らせるゲームにしよう」と話がまとまりました。

 

氷が穴を滑って通りぬけたら1点。

「ずるをしたら、1点返すことにしたら?」と言うと、

弟のDくんがすかさず、「全部、返すことにしたら?」と言い、

「きびしールールだな!」「ええー!」っとブーイングがあると、ニコニコ顔で、

「ぼ、く、のルールは、き、び、しーいんです!」と大きな声で宣言し、

ほかの子らもDくんのルールに従うことになりました。

 

途中で氷が溶けてゲームがやりにくくなったので、

小瓶のふたを滑らせることにしました。

 

ゲームに、

「連続して同じチームが得点を入れた場合、入る得点がその前に入った点の2倍になる」

というルールを加えたら、ゲームが適度に面白いものになりました。

1年生の子らは、「1回戦でAくんチームが勝ち、2回戦もAくんチームが勝ち、

3回戦でBちゃんチームが勝ったとき、それぞれの得点はどうなるか」

(答え Aくんチーム3点、Bちゃんチーム1点)

「1回戦 Cちゃんチーム、 2回戦 Dくんチーム、 3回戦Dくんチーム、

4回戦Cちゃんチームが勝った場合、それぞれの得点が何点になるか」

(答え Cちゃんチーム2点、Dちゃんチーム3点)といった問題に、

しっかり答えていました。

 

「(お出かけ先で)宝物のつかみどりをしてきた」という子がいったので、

同じようなゲームを再現することに。

 

ブロックで囲いを作り、ビー玉やキラキラグッズを入れてつかむことにしました。

つかむおもちゃで取ろうとするものの、ツルッと滑って

うまくいきませんでした。

いろいろ試した揚句、つかむ部分の先に、切った風船を輪ゴムでとめると

上手く取れるようになりました。

 

ひとりの制限時間は3分。

 

Aくんは3分間に17個つかみ、Cちゃんは16個でした。

1点差だったことに、全員、大騒ぎして喜んでいたので、

こんな問題を出してみました。

「もし、2回目の挑戦で、Aくんが3個取った場合、

CちゃんがAくんに勝つには、何点以上取ればいいのでしょう?」

 

算数の得意なAくんがすかさず「4点」と答えてから、

「同じ点になってしまう」と考え込んでいました。

すると、Cちゃんがうれしそうに「5点」と答えました。

 

『シークエンス』といボードゲームで遊びました。

どんなゲームもルールブック通りの遊び方だと、

考えたりワクワクしたりする場面が少ないので、いつも参加する子らの能力や

性格に合わせて、少しだけ新しいルールを加えています。

今回は、一人にブロックを2個ずつ配って、

「くじびき引き変え券」ということにして、それを渡すとサイコロを一回振って、

出た目の数だけ新しいカードをもらえる……というルールを加えました。

負けそうになっていても、この券を持っている限り逆転のチャンスがあるので、

中だるみすることなくいきいきと遊んでいました。

 

 

 


海賊船 と マリオゲームのステージ 

2014-07-22 20:56:23 | 通常レッスン

このところ、算数タイムの様子をあまり書いていないので、近いうちにいくつか

紹介しますね。

今日は、午前に弟くんたちのグループ(とひとりだけ別の男の子が参加)、

午後に小学2年生のお兄ちゃんたちのグループと、3組の兄弟のレッスンがありました。

写真は、4歳の弟くんたちが海賊船のマストを作っているところです。

船が好きで好きで、2歳の頃から教室に来るたびに、

海賊船の紙の模型で遊びたがっていたAくんのアイデア。

ブロックや積み木で自分たちが乗れる船の枠を作って、航海を楽しんでいました。

Aくんが望遠鏡に見立てた万華鏡を覗いて、

「先生、船が見えるよ。どうすればいい?」とたずねてきたので、

「どうするの?手を振る?」と問い返すと、

「海賊船だから」と言って、ブロックで剣を作っていました。

なるほど……そういえば、そうですね。

 

4歳児さんたちなので、簡単に剣の部分の形を描いてあげています。

ガイコツの顔と剣の色塗りを上手にしていました。

 

紐を引いて、マストを上げて、出港です。

 

午後に教室に来たDくん。弟たちのマストを見て、自分も描きたがりました。

教室の紙の海賊船の模型を見ながら……。さすがにお兄ちゃんは上手いです。

 

小2のDくん、Eくん、Fくんの3人は、

協力してマリオゲームのステージ作りをしました。

 

釣り用の透明の糸で人形を吊り下げてステージを攻略していきます。

小舟で移動するシーンは、「動いているフリ」ではダメだったようで、

ビー玉を敷いた通路の上を滑らせることになりました。

が、これも途中で小舟が転覆して失敗。

両側にブロックで壁を作ると、無事、吊り下げた人形の力だけで移動することができて

いました。

 

丸い紙皿のステージを回転させる仕組みです。

コップにビー玉を乗せ、その上から紙コップを貼り付けた紙皿をかぶせると回ります。

 

物作りが大好きなEくん。紙工作でも積み木でもブロックでも

いつも工夫を凝らした魅力的な作品を作ります。

 

弟くんたちもお兄ちゃんたちも算数の学習もとてもがんばっていました。

近いうちに算数の記事をアップしますね。