昨晩、この秋、予定していたいくつかの『大人のための勉強会』を終えました。
自分の心の整理でだらだら文章書いてますから、お忙しい方はこの記事は、
読み飛ばしてくださいね。
大人の勉強会の記事について、高校の教師をされている教室にも何度かレッスンに来ていただいた方から、次のようなコメントをいただきました。
とても、うれしいです。
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ああ先生、この分析素敵です!すばらしい!
自分が子供のころの級友達や、中学~高校の生徒を教えた経験から、「小学生から頑張って勉強してきて中学校までは成績がよかったけど、高校やそれ以降伸び悩む」という人たちを何人か見てきて、「小さいころから頑張りすぎて伸びしろがなくなってしまった。」「狭い範囲での学習を暗記に頼ってしまうと、それを越えた部分では伸びなくなってしまう。」と自分なりに言葉で説明をつけてきました。(もちろん、幼児や小学生が勉強したらダメ、と主張しているのではないのですよ。もしそのように読み取れたらごめんなさい。)
だから小さい子供に勉強させるのは、ちょっと怖い、だけどじゃあほっといていいのか、というとそこまで割り切れない、と悶々としてきました。
そこで先生の虹色教室通信と出会い、色々大切なことを教えていただき、だいぶ楽になってきていました。そして、最近の「勉強ができない理由」の記事と、特に今回の記事で、何を大切にしたらいいのか、目当てができました。
実は大変整理べたで仕事と生活に追われ、ぐうたらなのもあるけど、先生のマシンガンのように繰り出されるグッドアイディアを、ただ読みっぱなしで、たまにしか実践できずにいたのです。そして、実践できない自分をだめだなあ、と勝手にプチ自己嫌悪。
この四点に集中、ということなら、「先生のやり方おぼえなきゃ」とか、「こんなすごいことできない」とかグダグダ考えず、今の自分にできることは何か、とできる範囲で実践できそうです。
ありがとうございます!!
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こちらこそ、ありがとうございます♪
昨晩の『大人のための勉強会』は、数回開いた中で一番、
満足のいく楽しい時間となりました。
初日の2回は、初めての経験だったので、
これまでブログをしたり、教室をしてきた中で、
「実際見てもらえば、簡単にどうすればいいか伝わるのに……」
「人と人の関係の微妙なニュアンスは、言葉だけでは伝わらないから、直接、
経験してもらえばわかるはず……」と感じてもやもやしていたもの……
たとえば、
算数を手遊び等で子どもに理解させる方法
6年生くらいまでの学習は、体感で身につく核となるものを大事にしておくことで、どれほど簡単になるか
具体的に問題を体験してもらいながら知ってもらう
子どもの科学的な疑問を日常生活で引き出すコツ
それを大きく広げるコツ
家庭でモンテッソーリ的アプローチをするときのポイント
など「私側」が伝えたいことを、忙しく、次々、
見ていただく、やっていただく、理解していただく……で終わりました。
最初の目的はそこそこ果たせて、参加者にも喜んでいただけはしました。
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前回、4回に分けて書いた『大人だけの勉強会 幼児期に防ぐ小学生のつまずき 』のような話題でも、
書き言葉にするのとちがって、
言葉だと、相手が
「そうか」と理解しやすい形で伝えられるし、
(関西風のお笑いの精神を交えて話せますしね……)
おまけに、「なら、どのようなことをしていけばいいの?」
「具体的に、こんなこと、あんなことすればいい」ということを、
身振りや目で見て操作できるものを通して、「わかる」という状態につなげるのは易しいのです。
つまり、勉強会のように直接のコミュニケーションだと5,6分の前置きだったような内容が、
ブログに書くとなると、勉強会の主のテーマみたいに伝わってしまうことが、
書き言葉の「うーん」となってしまうところ……(記録に残るし、整理して伝えられるよさはありますが……)
そんなわけで、伝えやすさ、理解してもらった感じとしては悪くなかったけれど、
初日の勉強会は自分の中では反省するところだらけ……改善点だらけ……
でした。
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それで回を重ねながら、問題と思われた部分を解決する方法を考えていきました。
そして、昨日の『大人のための勉強会』は
自分自身もとてもうれしくなるような感動できる時間を過せて、満足~♪
でした。
一番の成功要因は、参加メンバーの人数。
他の日は12名以上だったのですが、昨晩の参加メンバーは9名。
まず、最初の10分ほどで、ひとりひとりのお子さんの年齢や普段感じていること、知りたいことなどを話していただきました。
そのおかげで、勉強会の内容を、参加メンバーのニーズにそった形で、噛み砕いて、
よりわかる形にしたり、参加メンバーが求めていると思われる情報を
加えることができました。
つまり、一方通行にならずに、
相互に交流しつつ学べるスタイルで、勉強会ができたのです。
結局、最終日だけは、きちんと、
「子どもを科学や歴史や地理や算数と親しませる方法、
そして、そうしたことの意味が、
大人も世界に対する好奇心を味わう体験をしてもらう中で理解していただけたけたかな?」
と実感できました。初日の勉強会の方々ごめんなさいね~。またお会いしましょうね。
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どんなイベントにしろ、
人数
場所の環境
準備や教材
相手のニーズをこちらがどれくらい理解しているか
相手の学び方をこちらがどれくらい理解しているか
ということが、全てベストの状態でないと、本当の学習にはつながりにくいな~
と感じました。
大人の勉強会の場合、9人がベスト。
それ以上だと、結局、消化不良になる人が出る上、
学ぶ側に軽い緊張が走ったり、私もどこに焦点を当てたらよいかつかみずらくなったりして、
きちんと機能しないのです。もちろん一方的に私が言いたいことを伝えていく形なら、何十人も相手にできるのでしょうけど。
大阪での工作イベント、大人の勉強会
を振り返って、今月、もやもや~と悩み続けていたことが
吹っ切れました。
今後も、「量より質のクオリティー重視で行こう」ということ。
参加できない方から不満が出るのは承知でも、私にできることは
限界がありますから。
そうなると、閉鎖的な教室運営になる一面もあるのです。
でも、私ってひとりの人間が、もうすでに、
何百人って子どもや親御さんと会って、その子たちの成長を見守っている状態です。
そこで、何も考えずに、新しい方、新しい方~と何百人でも求められるだけ、
関わる人を増やし続けていくのって、
現実的に不可能だし、
結局、それは誰にとっても満足いかない無責任な仕事を生むと思うのです。
一度見たら、ほうりっぱなしって、どうなのでしょう?
人を消費する物みたいに
扱っているようでイヤだなぁ……と。
(東京や地方から、わざわざ足を運んでくださった方に、
「私の代わりです」と、教室のノウハウややり方を実行してもらうアルバイトやパートの先生に対応してもらうのなんて、できないですよね……。)
だからって理由で、「新しい参加者はいっさい募集していません」と
して、完全に新しい方々との関係を遮断してしまうのも
どうなのかなぁ?
とも。
「遠方で参加できないから、勉強会やイベントの様子を記事にしてほしい」という声にこたえていたら、
それを見るたび、「自分は参加できない」と、ストレスを感じる方も出るわけです。
教室で新しい募集ができない状態だから、
参加できない人が辛くなるから、
虹色教室通信をやめます~というのも
それはそれで楽しみにしてくれている方に失礼な話ですよね。
これまで平日の午前に来てくれていた子が幼稚園に通うようになった
場合、だからといって土日にできるレッスンは定員オーバーです。
それなら、せめてイベントに参加してね……と、
工作イベントを設けたのですが、少し人数に余裕があるので外部の方も抽選で選ばせていただくことにすると、
もともとその子たちのための設けた時間が、
「同じ方ばかり選ばれている。いつも参加していてずるいな~」という思いも生むのです。
(くどくどなりますが、これまで書かなかったことが、トラブルのもとだったので、くどく書かせていただきますね。)
だからって、完全に外部の方の参加を遮断すると良いのか……トラブル回避だけでいいのか……
悩むところ……。
近所の学校は、算数セットのおはじきをなくす子、友だちに盗まれる子がいるから……と、トラブル回避で、算数セットを使わせなくなったため、数の理解があやふやな子が急増しているそうです。
また、先日、通った駅のトイレに、「トイレットペーパーが盗まれるため、今後はトイレットペーパーの設置はやめさせていただきました」という張り紙が……。
どちらも、トラブルは完全に避けられるでしょうが、それでいいのか……
何だかしっくりしない話……なんですよね。
クレームやトラブルは、多少引き受ける気持ちで、
できることを続けた方がいいのでは……?と感じるのは、私だけなのか……?
今の時代、何をしても、クレームは出ると思うんですよ。クレームに向き合ってたら、一生懸命がんばったって、報われない気持ちになるかもしれないけど、
避けたり、逃げたりするより良い気もするんですよ。
時間が経てば、それなりに良い解決法も浮かぶものですしね。
最終的には私のペース、私の決断、私がベストと思うものを選んで、
進んでいくしかないんですよね。
私のやり方は、見方によったら、閉鎖的、保守的ともいえるし、
別の見方をすれば、開放的、自由にオープンにしているともいえるし……
それはそれで、自分らしさや私の長所を反映しています。
以前、私と息子のふたりで調べ物コンテストで、ゲームと数の?な関係』が、
「子どもと調べる学習」の部で、優秀賞をいただいた際、
審査員の方から
次のような講評をいただきました。
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この部は、ときどき親の方が夢中になって子どもの姿が見えなくなることがあるが、『ゲームと数の?な関係』は、子どもの疑問に対する追及の姿勢、親のほどほどの関わり方、明るくて楽しい家族が見えてくるようなレポートであった。
いかにも子どもの疑問という点では『ふしぎはっけん』の素直な疑問と、それに対して親がていねいに調べ、きちんと答えているのにも高い評価があった。しかしその一方で、夏休みの毎日、こんなにも疑問を出されてはたまらない、子どもは調べることに参加しているのか、という疑問もでた。今年も著作権のことが問題になった。資料を切り抜いたり、コピーをし、貼り付けるという作品もあった。ただ集め、資料を並べただけでは゛調べ学習゛にはならないし、著作権は人格権でもあることも念頭に置いて欲しい。(小川 俊彦)
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これを読み返して、
他の良いと思われる方法がいろいろあったところで、
自分の長所を基盤にした、自分のペース、自分のやり方、立ち方を、簡単に崩しちゃいけないな~と感じたのです。
私の長所は、どっぷりやりすぎないところ。現状や人との関係で溺れてしまわないところ。
それでいて、どっぷりするところ……です。好きなことはとことん熱中しますから。
もちろんマイペースに凝り固まっちゃったらまずいから、
ひとつひとつの声はきちんと受け取って、じっくり検討しますが……。
それに応じて、強いニーズを受信したら、それなりに対応する……
新しい問題解決方法を、しぼり出す……という方法をとっています。
「教室に来たいと思っていても、一度も参加できなかった~」という方々に
来てもらうイベントを考えなくちゃな……とか。
ただその場合、普段のイベントよりかなり人数を少なくしないと、
うまくいかないだろうな~とか。
まあ、すぐには解決しないし、その問題を解決すれば、次の問題や課題が生まれてくるものです。
話は変わって、
オンライン教材について……。
勉強会やイベントへの参加希望が
思ったより多くて、事務処理や準備にかなり時間を取られています。
それで、教材を製作しているスタッフと話し合った結果、
当初の予定より発売日を伸ばして、
来年3月に発売する予定で、製作をすすめることとなりました。
これにしても、急いで作って、質の悪いものを提供してもしょうがないかな……と話あいました。
お待たせしている方々、どうもすいません。
どうぞよろしくお願いします
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