今年最後のレッスンです。
(午前にブロック講座の様子はまた時間がある時に書きますね。)
小学3年生の算数クラブの女の子たちととても楽しい時間を過ごしました。
★ちゃんが持ってきてくれた『整数なぞぺー』
についていたという約数で遊ぶカードゲームをしました。
(さっそく教室用にも作らせていただきました)
場に出ている数の約数があれば出し、なければパス。
他の人がみんな出すカードがなければ、新しい数を場に出すことができます。
そうしてバトルしていって先にカードがなくなった人が勝ちです。
約数を素数の積であらわしている理由や、素数の積から約数を見つけ出す方法が
わかるようになりますね。とても魅力的なゲームです。
ミニチュアのケーキを作る手芸を楽しんだ後で、算数タイム。
ほんの一瞬で崩壊した九九タワーの記事で出していた問題、
「内部が空洞でなく、ぎっしりブロックが詰まっているとすると、
ブロックの個数はわかりますか?」
という問題を出してみました。
そこにいらした親御さんが、「中高生なら解けるかもしれないけど、
小学生だと難しいんじゃないですか?」とおっしゃっていました。
ところが、上の写真のような一部分だけをブロックで作ったものを見せながら
子どもたちに質問すると、「難しいのでは?」とおっしゃっていたお家のお子さんが
ねばり強く試行錯誤を続けて、
式まで出して正解し、他の子らも次々、「わかったわかった」と答えを出していきました。
子どもたちが考えた式と答えは、
45×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)=
45×45=2025
一番手前の赤いブロックの塊が1から9までの足し算が
1たす9、2たす8……と組み合わせて、45と即答できるので、
その後ろの列が45の2つ分、その後ろが45の3つ分……となるため、
九九タワーに必要な総数は45×45となるのです。
それにしても、子どもたちの間から正しい解き方が出てくるとは
思わなかったので、その成長ぶりにびっくりしました。
もうひとつ、「みんな、算数のセンスが伸びてきたな~」と感心したのが
次の問題。
早稲田中入試問題の(改)です。(サピックスのぴぐまりおん 入試実践編 より引用)
3点ABCを通る平面で切った時に切られる小立方体の個数を
考える問題も、
図3の色をつけた面で切った時に
切られる小立方体の数を考える問題も、
ほとんどの子が正解していました。
さすがにまだ3年生なので、図4で切った時の個数は間違えていたのですが、
解いているうちに面白くなって、次の入試問題にもいきいきとして
チャレンジしようとする子らがいてうれしくなりました。
この問題自体はノーヒントで解いてもらったのですが、
問題をする前に次のような例題を
ブロックで考えました。
3×3×3の黄色だけのブロックで作った
立体を用意して、
3点を通る線で切り取った時に
どこに切った線が入るのか当てて、
推理した場所を赤いブロックに変えていってもらいました。
シンプルな問題だったのですが、
ブロックでイメージをしっかりつかめたのか、
複雑な問題になっても臆せずチャレンジしていました。
図形を移動させて重ねる問題も
みんなしっかり解けていました。
最後に子どもたちが大はしゃぎで増産していた
パワーアップしたブロック爆弾。
一番上のパーツをはずすと、大きな音を立てて爆発します。
3年生の女の子4人。
そろって、男の子グループをしのぐやんちゃぶり。こんないたずらが大好きです。