虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小さい子でも簡単に作れる冬の工作

2021-12-28 22:36:57 | 工作 ワークショップ

とっても簡単で、子どもが熱中する工作を考えてみました。

紙コップに毛糸を上のようにセロテープでつけて巻いていきます。

コップのふちまで巻いたらテープでとめます。

顔を描いたら、人形のできあがり。

ひもを巻く作業が、子どもたちの心を集中に誘うようです。

 

目を描いたり、耳をつけたらできあがり。

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<おまけ>1 算数タイムの様子です。20より大きな数について学び中。

<おまけ>2 

小学2年生のAちゃんが作ったテントです。(こうした工作は見本なしに子どもが自分で工夫して作っています)

家族でキャンプに行っているそうです。


スーパーヨットを作ったよ♪

2021-12-25 13:09:31 | 工作 ワークショップ

小学2年生のAくんとBくんのレッスンで。

Aくんの小5のお兄ちゃんにも手伝ってもらって、スーパーヨットを作っていました。大きなサイズのものを作っていくプロセスは、見ているだけでワクワクします。

今日の算数は、スーパーエリート問題集を使って学びました。

↓のような文章題と図形や計算の問題にチャレンジしました。

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①長さが8cmの紙テープ4本と、長さが10cmの紙テープ2本を2cmかさねて(のりしろが2cm)つなぎました。紙テープの はしから はしまで 何cmになりますか。

②たろうくんは ある日の 午前8時30分から40分間 べんきょうすると 10分 休けいを とる ことにしました。3回目の べんきょうが おわったところで、この日の問題はおわりました。

3回目のべんきょうがおわったのは、何時何分ですか?

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Bくんは全て自分の力で解き終えて、正解。「もっと問題を解きたい!」と頼もしいことを言っていました。

Aくんは、私と一緒に図を書きながら、最後まで問題を解き切りました。

 


メリークリスマス♪

2021-12-24 21:15:10 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)

レゴ・デュプロで作ったクリスマスツリーに100均で購入したライトを

飾りました。(ライトは、マジックで色づけています)

ツリーの下を電車がくぐれるようにして遊んでいます。

孫のこぐまくんとキッズプラザに行ってきました。サービスでお菓子のくじ引きをやらせてもらったところ、当選しました♪

 


遊んで育つという言葉が成り立つのは、普段の遊びのレベルが高い場合

2021-12-22 11:22:26 | 幼児教育の基本

KID´Sいわき・ぱふ代表、にほんこどもの発達研究所の岩城敏之氏が

『子どもの遊びをたかめる大人のかかわり』という著書のなかで、

「遊んで育つという言葉が成り立つのは、基本的には普段の遊びのレベルが高い場合です」

とおっしゃっています。

岩城氏はこんな例を挙げて説明しておられます。

 

大人が子どもたちに鶴の折り方を教えたとします。

上手な子はパパッと折って、下手な子は手伝ってもらいながら作ります。

もっと折りたいという子もいれば、もうこりごりという子もいるはずです。

 

そこで、もっと折りたいと思うときに折れる状況が大事で、折り紙コーナーが

きちんとあるという環境を設定します。

教わった折り紙が面白かった子は、そこに集まって自分たちでどんどん勝手に

遊びますし、もしひとりも集まらなかったとしたら、そこが幼稚園や保育園の場合、

教えていた先生だけが面白くて、子どもは先生が真剣だからお付き合いしていただけ

ということです。

 

それも悪くはないけど、遊んで育つという考え方からすると、

それは遊ばなかったということと同じ。

つまり技術も身についていないし、習熟しないということです。

 

岩城氏の文章を引用させていただくと、次のような遊びと育ちの関係があるのです。

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何回も何回も「もう一つ作ろう、もう一つ作ろう、こんなんも作ろう、

あんなんも作ってみよう」と思って遊んで、はじめて子どもは育つわけです。

遊んで育つということは、こういうくりかえしが大切です。

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たとえば、父の日に園でお父さんの絵を描くのはいいけれど、

普段から家族の絵を描いたり、ままごとコーナーにお父さんごっこがどれだけ

盛り上がるような仕掛けが置いてあるか、新聞とかたばことかお酒など……。

そういうことが本当の意味で子どもの成長を育む

「普段の遊びのレベルを上げる」ということだ、とおっしゃっているのです。

 


こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました

2021-12-17 16:24:16 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達

こぐまくんの知育日記♦︎虹色教室mini♦︎更新しました。

仕組みが気になるこぐまくん

こぐまくんの数遊び

よかったらのぞいてみてくださいね。

 


幼い頃に見えるその子の本質

2021-12-14 22:24:33 | 幼児教育の基本

人の本質というのは、そうそう変わるものではなくて、

一粒の種子が人生の全てを包むような核心を成しているのに似ているという

話を目にしたことがあります。

<特に子どもというのは、小さいがゆえに経験より想像力に頼るため、

その時期に「何を作りだし、何を垣間見たのか」が、

良くも悪くも深くその人の本質を形成してしまうのです。>

としめくくられていました。

 幼児と接していると、特に3歳以下の幼い子らといっしょにすごすと、

もうすでにその子にしかない個性のきらめきがあって、

心を打たれます。

そうしたその子らしさの芽を大事に見守っていると、

最初は欠点にしか見えなかったものや、誰にも気づかれない目立たないもので

あっても、その子にしかない核となるものがどんなに面白く

魅力的に展開していくのか、毎回驚かされます。

 

写真は2歳児さんふたりのレッスンの様子です。

2歳7か月のAくんは、教室に動物園のパンフレットを持ってきて、

うれしそうに見せてくれました。

そこでいっしょに紙コップで動物園を作って遊ぶことにしました。

Aくんは元気よく紙コップを切っていました。折り上げて、名前を書くと、

動物たちの家ができました。

Aくんのはお出かけ先のパンフレットを大事にしていて、何度も見ているようです。

これまでも教室にそうしたタイプの子がいたのですが、

そうした子は現実に見聞きしたことを、図鑑や本で確かめたり、

自分でも本や新聞を作ってみたり、地図を見ながら宝さがしをしたり、

説明書を見ながら何か作ったりするのが大好きな子に成長していました。

もっと大きくなると、自分の未来を思い描いて、「外国に行きたいからその国の言葉を勉強しよう」と

自発的に勉強をしはじめたり、自分の経験を振り返って、じっくり考えて言語化しようとしたり

する姿がありました。

この日、Aくんがやりたがったのは、ちょっとお兄ちゃん向けの教具でした。

以前、年上の子らが遊ぶ姿を見て、自分もしてみたいと思っていたようです。

 

Aくんは全ての面をひとりで埋めきってとても満足そうでした。

いっしょにレッスンしていた2歳3か月のBくんは

模倣が上手で要領がいい子です。

小学生のお兄ちゃんが立方体の展開図の学習でつまずいていたので、

お母さんがアドバイスをしていたところ、Bくんがすっかり覚えてしまって

先生気取りで解説していた姿に笑いました。はさみなどの道具も

大人が使う姿を見ていて、上手に扱っていました。

そうした姿の中で、Bくんらしさというのは、

ただ真似するのではなくて、物事の大事な要の部分を

ちゃっかりつかんで真似するところだな、と感じました。

おそらく、これから先、大きくなるにつれて、Bくんにとって、「あこがれる」ということが、

とても強いモチベーションになっていくんだろうな、と感じました。

 


小学校に行ってから大きな力になるカード遊び

2021-12-11 21:55:12 | 算数

4歳の☆くんが、1~50までの数字がついている電車のカードを、1~10 11~20 21~30 31~40 41~50 に並べています。

数の敏感期が半ばを過ぎると、こうした遊びに熱中する子はとても多いです。

いっしょに楽しみながら並べるのがいいと思います。
ひとりで完成させるからいい…のでなくて、こうした遊びを繰り返す中で、数のルールに気づき、頭の中に数の秩序が整理されていくことが大事です。

ほどほどに援助しながら、何がわかっていて何がわかっていないのか、課題は何かを探ります

子どもがこうしたことに熱中し始めると、一人遊びをしてくれて助かった…とすぐに場を離れる方もいますが、それを繰り返すとこうした活動が一時期の熱中で終わって、学習にまでつながらないように感じています。

知的な作業をしているときはできるだけそばにいて、励まし、子どもの発見に共感してあげてくださいね。

虹色教室に小学生になってから通ってくる子を見ていると、1年生で5+1や10+1はわかるのに、32+1や41+1がわからない…という子がいるのです。

大人にとっては数の常識も、子どもにとっては未知の世界。
数がどんどんつながっていくイメージを上のような遊びでしっかり身につけていないと、教えられたこと以外、まったくわからない…ということもあるのです。

☆くんは、1~20くらいはきちんと並べていたのに、25の次に31を並べたり、
32の次に37並べたしていました。
が、ちょっとコツを教えると、的確に置けるようになっていました。

こうした作業は、数について深い理解をもたらすのです。

数とは別の話ですが、教室には○○式で中学生のレベルまで学習が進んでいる能力の高い子がいるのですが、積み木の数についてたずねると、見えない部分がまったく推測できず、幼児の幼い子のレベルのままなのです。
また、線分図でおおまかに数を把握することも困難でした。

幼児期の体験からくる感覚は、何枚プリントをこなしても身につきません

幼児が自分から繰り返し熱中する遊びの大切さは、他のどんな教育法にも代えられないほど、その後の能力を左右するもののようです。

 

 


玉転がしとカレンダーの計算

2021-12-08 21:50:35 | 子どもたちの発見

 

教室用にいただいた玉転がしのおもちゃで遊んでいた自閉っ子のAくんが、これを使ってアドベントカレンダーを作ることを思いつきました。

「今日から始まって、1週間ごとに転がって行って、クリスマスまであるカレンダーだよ。いや、正月まで数えられるようにしよう!」

Aくんは、そうを言いながら、7つごとに玉が転がらないようにする立方体の仕切りを置いていました。仕切りには、1(週目)、2(週目)、と書き込んでいました。

仕切りを順番に外していくと、お正月までの日数分の玉が音を奏でます。