虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

よいお年を♪

2009-12-31 16:36:04 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
いつもブログを訪問してくださってありがとうございます。

また非常にたくさんの方々に虹色オンライン講座に
お申し込みいただき本当にありがとうございます。
実際予定していたより何倍もの方々に受講していただくこととなり、
とてもうれしく感じています。

今日、フランスにお住まいの方から(今年、親子レッスンに来ていただいた方です)
年賀状をかねたお手紙をいただきました。

親子レッスン後、子どもと遊ぶコツがわかってきて、毎日の
遊びと学びに深みがでてきて、ご自身もそれを楽しんでおられるという
うれしい報告をいただきました。

また、オンライン講座について、

毎週の配信が楽しみでなりません。
今までサンプルで見たどんな高価な教材よりも
すぐれていて まさにキラキラした虹色の宝石のよう!

という感想をくださいました。
どうもありがとうございます。とてもうれしいです。

講座にたくさんの方から申し込みがあったことはとてもうれしかったのですが、
それ以上に、
みなさん喜んでくださっているかな?
楽しく遊んでいただいているかな?
と気になっていたんですよ。

感想の言葉、とっても励みになりました。ひとりでもこんな風に感じてくれている方がいてよかった~♪

それでは、みなさんよいお年を!
来年が、どの方にとっても、どの子にとっても
良い年となりますように~♪
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明日はお正月ですね♪

2009-12-31 08:08:59 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
昨日、母の思い出についての記事をアップそたのですが、
まだ心が母の死を受け入れられるほど回復していないことに気づいたので、
削除してしまいました。
自然とそれに向き合えるようになるまで、もう少し封印したままでもいいかな~という気持ちになりました。

夕べ娘が、「今年の家族のがんばりを評価しようよ~」と言い出しました。
「☆(息子)はもうちょっとがんばった方がよかったんじゃないの?遊びすぎ~」と娘がちゃかすと、息子が笑いつつもちょっと神妙な顔で、今年を振り返っていました。
「まぁ、勉強の面ではがんばりが足りなかったけどさ、いろいろ新しいことにもチャレンジしたよ。絵を展覧会に出したり、曲つくりもしたし」
「今年は、外から評価される年じゃなかったにしろ、みんながんばったんじゃない?」と私が言うと、「そうだ~今年さ、お母さんが一番がんばったんじゃない?」「いい年だったんじゃない?」
と子どもたちが口々に褒めてくれました
そうな風に子どもたちに私の姿を見てもらっていたとは……
うれしいですけど
ただ、今年は私のまったり~した性質からいくと、活動が過多で、変化が多くて、目がまわってしまっていて、
自分が何をがんばったのか、実感できていないのです。

我が家のお正月はひっそりと地味に過します。

いつもの雑多な刺激や雑用から解放されて、
自分の頭の中をクリーンにして、
自分の今後のビジョンや心の中に宿っている本当の願望を見つめるとき
としています。

毎年、家族で元日の食後に、ひとりひとり今年の抱負を
語りあう時間を設けています。
娘も息子もそれを楽しみにしていて、年末になると、
自分の一年のがんばりを見つめなおして、
来年は何を願おうかな~とワクワクしながら考えている様子です。

私は今年はさまざまな出会いがあったため、
さまざまな思い、価値観、ビジョンの
お互いに良いところを分かち合って、自分の願望を、よりしっかりしたものにしたり、足りない部分を補なったりすることができました。

来年、もう少し視野を広げて、今年より思考を拡大させて、
自分の歩んで行きたい道について
考えることができそうな気がしています。

この自分の真の願望を見つめる……という習慣は、
直感型の私が、子どものころから、混乱するとひとりになって
自分の心を見つめてやっていたことです。
私の本質的な性質に沿っているんでしょうね。

子ども時代の私は、(大人になっても親に対してはしばしば)
直感の部分で過敏すぎて、自分でもわけのわからないような
複雑な心理状態に陥ったり、
ひねた言動を取ることが多かったのです。
もともとには家族内の心や感情の交流が機能不全の状態になっていて、
ややこしい愛憎でいつも嵐のように荒れていたからなのですが。

結婚して、共依存のないシンプルな生活を営むようになってから、
自分の育ってきた家族の問題を見つめなおし、
家族の病理のためにずいぶん脆弱に育ってしまった自分自身を育てなおす
努力をしてきました。

子ども時代の私は、たとえば、大好きだった母が
自分を褒めたりかわいがったりすると、
心が引き裂かれるような悲しい気持ちになって
ひとりになりたがるときがありました。
なぜかというと、自分のうれしい気持ちと同時に、
妹の怒りや悲しみや「もっと愛して欲しい」という心の叫びのようなものを
自分の思いのように直感で受け取っていたからなのです。

母は妹が愛しくってしかたがないのに、自分とは異質の感じ方や行動の仕方を
受け入れることができなくて、

私は褒めても妹は褒めない、
私は褒めて妹をけなす、
妹がきちんとした振る舞いができるようになるために、わざと私だけかわいがる、

という行動を無意識のうちにいつも取っていました。

過敏な私は、
母に自分が褒められると、母を拒絶して、
母が傷つく姿に自分がさらに傷ついて
自分の殻に閉じこもり、
かといって妹に対して、
「あなたのために、私はお母さんとけんかしてあげているのよ~」といい子ぶった正義感で動いているように見える自分が嫌で、
そこでさらに、妹からも友だちからも遠ざかって内に閉じこもっていました。

家族それぞれの欲望や願望や相手をコントロールしたい
気持ちが渦巻くのを、どんどん自分の中に受信していくので、
パニック状態になっていたものでした。

そうしたときに、自分を救ってくれて、本来の自分に立ち返らせて
くれた言葉は
「本当は私は何を望んでいるの?」
という自分への問いかけでした。

こう言えば、こう相手は思うだろう、こうすべき、こんな行動をするのは
こうした理由からだろう~といった思惑や推理は、
本当は私のものではなくて、
感情面で複雑で細やかな母や妹の心が表現していたもので、
私は家族と過しているとその影響を受けすぎて、パニックを起すけれど、

ひとりになると、
小動物や植物のように単純で素朴な
自分の心に触れることができて、ほっと鎮まることができたのです。
「私は母や妹のように、思いきり誰かを愛しているのではないかもな……
どうして、あんなにぐちゃぐちゃな心になっちゃったんだろう。
本当に私が望んでいることは何なのだろう?」
そう自分に問いかけると、

私は……妹の思いが満たされて、うれしそうな表情をしているのを見たい

と感じていただけなのです。それ以上でも以下でもなく。
もともと、男の子のようなさっぱりした感性が自分の中心にあって、
物にも人にも執着せず、それぞれが幸せそうにしているのを望んでいるだけなのです。

それなのに、たったそれくらいのささやかな願いも、家族が機能不全に陥っていると、「何となく気分いい関係」は許されないのです。
ちょっと気持ちを許して、自分の正直な気持ちで対応すると、
たちまち依存や自分の心への侵入の対象になって、
人と人との境界線が壊れて、自分の心や気持ちが自分で感じ取れなくなってしまうのです。

虹色教室で、さまざまな方に接していると、
公園での人間関係、園での関係、祖父母との関係などの
複雑な大人同士の心と感情のからみあいが原因で、

素直にシンプルに子どもを見れない、接することができない、
期待する、評価する、勝手に憶測する、操作しようとするという姿が
見られます。
相手が自分の望みどおりの言動を取ってくれないことに
親も子も傷ついて、どんどん悪循環に陥っているのです。

そこから抜け出す方法は、簡単です。
静かに、自分の心からだけ発せられる声に耳を傾けてみるのです。
自分の真の願望が何なのかわかると、
親子の関係は、とてもよい方向に向かっていくと思いますよ。
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思考型の子にはどのような玩具を与えたらいいのでしょうか?

2009-12-29 14:11:51 | 子どもの個性と学習タイプ
思考型のタイプはどのような玩具を与えたらいいのでしょうか?

という質問をいただきました。
「この子、思考型かな?」と思う子の好むおもちゃは、比較的、地味なものが多いです。
おもちゃそのものの魅力に惹きつけられることはなく、「ルール」と「分析」することにだけ興味を抱いているように見えます。
4歳くらいから、囲碁や将棋、思考を必要とするボードゲームなどに
のめりこむ姿をよく見かけます。
また、紙工作が好きで、あまり出来栄えが良いとはいえない
作品を、次々生み出して満足している子もよくいます。

思考型の子が物を作ったり、遊んだりしている姿を見ると、
私自身はすぐさま考える能力の高さや
推理 分析する力に驚かされるのですが、
親御さんや周囲の大人は、
見栄え良い作品を作る感覚型の子の作品や
エネルギッシュに独創的なアイデアを表現する直感型の子や
感情型の子の社会性のよさに目を奪われて
思考型の子の言動を正等に評価していないように見えることがあります。

また、競争心が強くない思考型の子が、
計算や暗記物の学習で、他のタイプの子にとてもかなわなくて、
劣等感を持つ姿もよく見かけます。

思考型の子は判断し、熟考し、推理し、分析することは得意ですが、
記憶したり、手で操作したり、表現したり、コツコツ努力することが苦手な子もたくさんいます。
日常のいつでもどこでもよく思考するので、放っておいても
小学校高学年ごろには頭角をあらわすのでしょうが、
それまでに劣等感を抱かすと、
頭は良いのだけど、学校の成績はもうひとつ……というタイプに育って
しまうかもしれません。
もちろん、学校の成績が何より大切というわけではないのですが、
せっかく考えることが得意な思考型の子を
わざわざ苦労して勉強嫌いにする必要もありませんよね。

グループレッスンで思考型の子の姿を観察していると、
目の前のことを観察して、判断して、あ~だ、こ~だ言うのに口ばかり忙しくて、
手がお留守のままで過していることがよくあります。
その割に、他の子との出来の差はよくわかるので、
とても美しい作品を作る感覚型の子の作品や
敏捷に計算の答えを言ったり、アイデアを形にする直感型の子の姿を見て、
何も言われていないのに、
ちょっぴりいじけて、一人教室の隅っこでふてくされてしまう姿もよく見かけます。
また感情が劣等機能にあるので、
3~4歳の思考型の子を見ていると、
お母さんが迎えにきてくれてうれしいのに、突然
物を投げつけてみたり、
甘えたいときに
攻撃的になったりと、気難しい一面があります。
そのくせ、言葉による親からの注意はわかりすぎるほどわかるので、
あまり注意ばかりしていると、
いつもやる気がない、疲れやすい、不機嫌、
といった困った態度ばかり取ることもあります。
そうした繊細さを理解して、いつも大事に扱ってあげる必要があります。
いい子にしてたら優しくするといった条件をつけず、理由なく
思い切り愛情をかけてあげるといいですよね。

思考型の子は、絵本の読み聞かせや、科学実験、ブロックや積み木、
知能テスト、頭脳パズルなど
早期教育的な取り組みをとても喜ぶはずですが、
モンテッソーリの感覚教具を好まなかったり、
パターン認識の記憶を中心とする早期教育にすぐ飽きたりします。
考えることが好きなので
幼児向けの考えない学習は、嫌がる子が多いのです。
ですから、早期教育をするにしても、お家でするのはいいけれど、
お教室などに通わせて、ダメージを受けやすいタイプだと
感じています。
また低学年の成績を親が気にかけると、
それによって勉強嫌いにもなりやすいです。
思考型の子が好む勉強は、小学校高学年くらいからしか習いませんから、
それまでのテストの成績で、
このタイプの子の能力を測ろうとすることはとてもバカげていますよね。

思考型の子は、習い事等であまり時間を消費させず、
ブロック遊び、プラモデル作り、電子工作、読書、
工作などに親しませて、頭を存分に使える場を用意してあげることが大事だと感じています。
思考型の子に適したおもちゃは、
工作の道具類、カードゲーム、ボードゲーム、図鑑、
たくさんの量のブロック
などが最適かと思います。


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☆質問への答え と 感覚が優勢な子 2

2009-12-28 13:51:02 | 子どもの個性と学習タイプ

前回の記事で、感覚型の子は、

数学的な感性は豊かだけれど、
美的センスからかけ離れたプリント学習などを続けさせると
神経症のような状態をしめす子をよく見かけます。
(気をつけなくてはならないのは、学齢期に達した感覚型の子が、ゆるやかなステップで繰り返しの多いプリント学習を好む場合は多いのです。
その場合、問題は何もありません)

と書いたのですが、もう少し具体的に説明しようと思います。
2~4歳までの感覚型のお子さんを育てている親御さんから
もっとも多い質問は、
「うちの子はアスペルガー症候群ではないでしょうか?」
「自閉っ子ではないでしょうか?」
というものです。
感覚型の子は、幼い頃は
こだわりが強かったり、物への執着心が強かったり、数字や文字を極端に好んだり、新しいことを頑なに拒絶したり、集団に入りにくかったりと、
アスペルガー症候群の子によく似た特徴をしるす子が
多いです。
特に思考型の感覚寄りの子は、
感情が劣等機能にあたるので、
自分や他人の感情を理解することが苦手です。
そのために社会性が極端に遅れているように見えることがあり、
「自閉っ子ではないのかしら?」という疑いをかけられることが
よくあります。
私は専門家ではないので、発達障害かどうかを診断することは
できませんが、
言葉の上だけでチェックしていくと、非常にアスペルガー症候群の子に
似ているようで、そうではないだろうと思われる子
たちがけっこういるように感じています。

そうした子が、5歳、7歳と成長していく姿を見守っていると、
心配していた部分はほとんどなくなっていき、

コミュニケーション能力も発達していって、
ただ感覚が特別に敏感な子たちだったんだな~と納得することがよくあります。

この感覚が優勢な子たちが
早期教育でダメージを受けやすい……というのは、

もともと感覚型の子は直感的に意味を察するのが苦手なので、
大人が日常生活から切り離して、「文字」や「数」といった
記号だけを教えたり、
教育用のDVDを見せたりすると、
それぞれのバラバラな知識を感覚的な印象だけでためていって、
経験している場面とそぐわない言動が多くなることがあるのです。
感覚型の子は、
感覚が敏感なのでただでさえ、その物自体の意味よりも、
それから受ける印象の方に気持ちを奪われがちなのです。

たとえば、ビー球を転がす遊びをしていても、
傾きがあるから、ビー球が転がっている事実に気づかず、
ひたすらその美しさに見とれているときがあります。
ですから、感覚型の子には、モンテッソーリ教具などで
秩序感と美的なセンスとそれが持っている意味がそなわった
バランスの取れた学習をさせることが大事と感じています。

知識だけを切り離して、合理的に教えようとすると、
いつまでも具体的なものにつながらない場合があるからです。

それと、プリント学習のように
感覚型の子の優れた感覚を使わせない学習が
生活の主をしめていると、
過敏さが増して、
不安が強くなったり(こわがりの子が多いです)
攻撃的になったり、多動になったり(防衛的になります)
するのをよく見かけます。

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☆質問への答え と 感覚が優勢な子

2009-12-28 09:01:46 | 子どもの個性と学習タイプ

ビー球転がし・・・とてもやってみたいのですが、クーゲルバーン、スカリーノ、何を買っていいのか迷います。
先生のブログを見ていると、アイディアしだいでデュプロでも出来そうですが・・・。
子供のタイプによっても買うものが変わってくるのでしょうか。
教えてください。


子どものタイプによって買うものがかわってくるのでしょうか?

というご質問の答えは、「はい」です。
アイデアがもっとも大事な直感型の子でしたら、質の良いものよりも、むしろ切ったり、貼ったり、他の素材と組み合わせたりできる安価なものが、
最適です。
しかし、感覚が優勢な子には、上質の積み木や本格的な楽器、高価な画材、
洗練されたデザインの文具やおもちゃなどが、
場合によっては必要だと感じています。

昨日は、3歳半になる感覚型のJくんのレッスンでした。
感覚型の子は、2~3歳という幼い時期にも、他のタイプの子たちと異なる独特の感性や美意識を持っています。
Jくんが教室のビー球が入っている木箱を開けた瞬間、
「うわぁ~(きれい)!」と、ビー球の
キラキラした透明の輝きに心を奪われた様子でした。
またJくんが、もっとも満足そうにうれしそうな表情を浮かべたのは、
イージーチターというハープの一種の楽器を
触っているときでした。
感覚の優れた子たちは、楽器の中でも
バイオリンやハープなどの繊細な音色を好む子が多いのです。
耳コピーが早い時期からできる子もいます。

教室にはさまざまな年齢の感覚型の子たちがいます。
共通するのは、化学好き、鉱物と化石と結晶を作る実験が好き、
質の良いものを好むので、がちゃがちゃした秩序のない環境に
ばかり置いていると不機嫌になって自分の殻に閉じこもるところです。
感覚型の女の子はスパンコールで手芸をしたり、
香水を作ったりすることを好みます。
図形にしても計算にしても
数学的な感性は豊かだけれど、
美的センスからかけ離れたプリント学習などを続けさせると
神経症のような状態をしめす子をよく見かけます。

早期教育でダメージを受けやすいな~とも感じています。
このJくんも、最初会ったころに、文字や数の早期教育を
感覚型の子に合わない方法でしていたため、
現実離れした言動が目立ちました。
お父さんもお母さんも理解力がある方で、
接し方を変えていただくと、とてもいきいきした
Jくんらしいすばらしい個性がたくさん外にあらわれてきました。
知的な面の発達も目覚しく、
頭脳パズルなどを、よく考えて解くようになりました。

写真は感覚が優れているラッタくんの水彩画です。
はじめて透明水彩を触らせてあげた日の絵です。
透明水彩の美しい色の広がりを
「これはね、魔法の絵の具だよ。もっと描きたい!」と
表現していました。

レッスンの時間がきたので、続きは次回に書きますね。
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性格タイプについて~ぐだぐだした話♪ 

2009-12-27 16:24:53 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
前回までの記事で勘違いが発覚
いっしょにレッスンしていた子の組み合わせを記憶違いしていました。
そそっかしいので、すいません~一部、間違った記事となってしまいました。(書きなおしておきました)


血のつながった親子や兄弟より、
性格タイプが同じもの同士の方が行動の仕方から、価値観から、
好みまで、そっくりで、うりふたつ~というケースはよくあります。
ですから、このブログでも、
他の子の話を書いていても、
その子と同じ性格タイプの子をお持ちの親御さんから
「うちの子のことですね?」とたずねられて、「ちがいます、ちがいます」と
慌ててしまうことがあります。

私が性格タイプに興味を抱いたのは
幼児期、小学校時代、中高~と感じ続けていた「孤独」と
関係があります。
私の育った地域は子どもが多く、いったん外に出れば、
どこにでも遊び友だちがいましたし、幼なじみや、近所の子は
いつでも優しく遊びに誘ってくれました。
母は母で、ひたすら子どもに甘い人ですし、家には、けんかしつつもいつでも
遊べる妹がいますから、本当のところ、「孤独」とはほど遠い暮らしをしていた
はずなのに、心の中には深い孤独感が居座っていました。

私は遊ぶことや食べることよりも本が好きで、
友だちといっしょにうろうろしていない時間は、たいてい本にかじりついていました。周囲から勧められる本はほとんど読まず、
自分好みの何だかわからないけれど心が惹きつけられるという
本ばかり濫読していました。
本を読んでいるとき、私は普段、常に感じ続けている孤独感から解放されて、
自分はひとりぼっちじゃなくて、
誰かとどこかでつながっているという安堵感に満たされました。

今になって振り返ると、どうしてそんなにも孤独を感じていたのかというと、
自分が面白いと思うものも、好きなものも、感動することも、
考えることも、感じることも、母ともちがう、友だちの誰ともちがう、妹ともちがう……
私はいつも周りの人が「面白い」と言うのに合わせて
自分もそれが好きなんだと思おうとしているけれど、
本当のところはよくわからない。
いろんなものが流行するところを見ると、他の人々は同じような感じ方の人が多いんだな。
みんな、私が興味を持っていることを言葉にしようとすると、
聞いてくれないし、わかってくれないな……

という気持ちを、抱いていたからです。

ですから、楽しそうに遊んでいるように見えても、
自分はひとりぼっちという感覚はぬぐえませんでした。
ただ、本を読むとき、私は、世界中に、それこそイスラムの国なんかにも、
自分と同じようなものの見方をし、価値観を持ち、
同じようなものに感動し、同じような出来事に惹きつけられ、
同じような道筋で思いをめぐらしている人がいることを
感じることができたのです。
アイザックシンガーやウィリアム・ブレイクやヘッセや
ファージョンやマリア・グリーぺの書く物語や詩、
大人になってからはサリー・ニコルズの文章などを
何度も何度も周囲が呆れるほど繰り返し図書館から借りてきて
読んでいました。

私が読書の中に求め続けて
孤独を癒そうとしていたもののどれもが、
「内向直感」というちょっと変わり者な性格タイプの人の
物の捉え方、興味の持ち方だったんだな~
と気づいたのは20代のときですが……。
それで、まぁ、一般的ではないにしろ、(子ども時代は自分の周囲には全然見かけなかったけれど)
世の中には、そのタイプの人がいっぱい存在するわけですから……
それまで持っていた妙なひとりぼっち感はなくなりました。
そして、子ども時代を通して夢見てきた、内向直感というものの見方で
文章を書いて自己表現がしたい~という思いを今も抱き続けています。

こうして長々と書いていますが、
何が書きたかったのかというと、

外から見て、どんなに優しく愛情深く接してもらっても、
自分の本質的なものを無視されたままだと、

寒々とした荒涼とした気持ちから逃れられない~ということなのです。

前回まで書いていた内向感情型の子の話で言うと、

このタイプの子が親子関係で持っている構え方って、

恋人と結婚しようかな~と考えている女性が、
恋人から愛情より先に、料理や家事の腕なんかで自分が採点されていることに
感ずいちゃったら、(まぁ、どんなタイプよりすぐ感ずくのですが)そこのところで心がくじけて、
家事も何も手につかない~
そこにあるのは家事ができるできないの能力の問題じゃない……

といった話なのです。

知力があるかないかより、知的なもので、自分が測られている事実に
愛情深い繊細な心は深く傷ついてしまうのですよね。


高2の息子の冬休み……とにかく朝から晩まで勉強しています~冬休み前の懇談会で「最低1日12時間~14時間勉強しなさい!!」と注意されてましたからね~
高校生をめぐるの現実がちょっと理解を超えているこのごろです……
友だちとの電話では、「死ぬ気でやるぞ~!」とふざけてましたがね……。

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いつも愛情深い良い親であろうとつとめない方が良い場合もある~

2009-12-27 08:05:45 | 幼児教育の基本
虹色教室に来られる親御さんのほとんどは、
愛情深くて、子どもがかわいくてしょうがなくて、
どんなことでもしてあげたい!という方々です。

特に内向感情型の親御さんは、
子どもを、どんなささいな心の傷からも守ろうとして、
際限なく甘やかしている姿をよく見かけます。
また、子どもが自分の望みを口にする前に、
「これはどう?」「あれをしてみたら?」と
次々と子どもが喜びそうなものを提示します。
また、子どもが困難にぶつかると、「助けて」という意思表示をする前に
すぐに飛んでいって助け舟を出しています。
そのため、子どもは自分の欲求や望みがわからなくなって、

親が勧めるからしてみたけど、つまらないわ~

という世界に対する絶望感や無関心を身につけてしまうことがあります。

また、「自分はこうしたい!」という気持ちをあらわさずに、
自分自身でもそうした自分の思いを確認できないまま、
「つまらないな~」
「もういやだ~」という不快さだけを表現して
周囲があたふたして、「これをしてみたら?」「どうしたの?」「~してあげようか?」と自分のために夢中になって心を使う場面を繰り返し
作ろうとする子もいます。
親御さんが、いつも子どものそうした態度に過度に反応して
際限なく甘えを許していると、
子どもの中には、「自分が不快なときに、気を使っていろいろしてくれない人は悪だ」という基準ができあがるので、自分の思い通りに動いてくれないお友達の態度に深く傷ついたりします。

私の場合、子どもが自分から要求しない限り応えないし、
退屈したり、つまらなかったりする気持ちを
きちんと味わって自分でやりたいことを見つける間を与えるようにしているため、
ある面、
さばさばしているので、
いつも愛情深い良い親であろうとつとめている方からすると、
冷淡で厳しいように映るのかもしれません。

ただ、どういう親、どういう大人の態度が正しい~
というものではなくて、
常に子どもと大人の関係の上で
ちょうど良いバランスが取れていることが大切で、
この子には厳しい方がいい~
この子には甘くていい~というのがあると感じているのです。

バランスというのは、その子が、

積極的に外の世界に興味を抱いて、
飛び込んでいこうとする心が持てていて、

もしも困ったときは要求すれば必ず助けてくれる大人がいるという
安心感も持っている

ということです。

子どもは敏感なので、大人が「☆ちゃんのことが大好きだから、
どんどんお母さんから離れて
外にばかり興味を持っちゃうと寂しいわ」と感じていると、
外の世界が怖くなって、
お母さんとのべったりした関係を持ちつつ、怒りをつのらせます。

ですから、いつも愛情深い良い親であろうとつとめるよりも、

ときにはそれが厳しい態度であっても、
子どもが、今、必要としているものをきちんと見極めて与えて
いくことが大事だと感じているのです。

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内向感情型の子と 早期教育をしたいママの 親子関係のこじれについて 3

2009-12-26 22:47:23 | 子どもの個性と学習タイプ
maple family の記録 の はちbooさんが、ブログで算数クラブの感想を書いてくださいました。
☆ 虹色教室:算数クラブ&レゴ エデュケーション

はちbooさんも気にかけておられる通り
もみじくんは、次々と言葉を聞き取ってすばやく反応していくことに
困難が見られました。
また自分の前で展開されている遊びの意味を読みとって
パパッと反応していくのが難しい様子でした。

もみじくんは内向感情型と思われる(外向感情型の可能性もあり)男の子です。
そのため、言葉と非言語のコミュニケーションにハンディーを抱えているにも
かかわらず、
感情という面では、この年齢の子を超えた細やかなものまで感じ取って、
それを表現しようとする様子や、
私や他の子の気持ちに誠意ある態度で
懸命に応えようとする姿がたくさん見られました。

この日、もみじくんといっしょに過したのは、
内向感情型の女の子でした。
お母さんに退席していただいている間、もみじくんは
たちまちこの女の子の内向感情型というタイプからくる繊細で豊かな
感情の表現の仕方と優しさに気づきました。
それで、帰宅後に、優しくされたことを伝えようとして、「みんなすごいの~」と言ったそうです。


また、
レッスン中、他の子のペースでできない場合も、
時間をかけてでもやりぬこうとする態度があったので、毎回、少し時間をかけて
もみじくんにつきあっていたのですが、
お家に帰ってから、
「なおみ先生は、ぼくのことをていねいに思ってくれるから大好きなの」
と言ったそうです。
また2歳の妹さんが、お兄ちゃんにくっつき虫で、乗りかかったりする場面でも、
「やめて~」といいつつ「かわいいよ~」と付け加えているのだとか……。
そのように感情という面で、もみじくんは、
他の子が気づかない細かいところまで気づき、それを言葉にして伝えようとする
ところがあるのですね。

他の日の算数クラブでは、
外向感情型の発達障害を持っている男の子が参加していました。
この子は、明るくて優しくて
いっしょに過している子たち全員を楽しくていい気分にさせてくれる
ところがあって、その日の算数クラブは子どもたち全員笑顔が絶えなかったのです。
レッスンは2回目なのですが、、
レッスン中は、たいがい私にべったり引っ付いてて、
「大好き!大好き!」と言ってました。この子の感情面の豊かさに「大好きなんだね。ありがとうね」と応えていると、気持ちが満たされるに連れて、知的な課題に集中するようになってきました。
それで、お母さんが迎えにこられて、見学するころには、
計算や文章題の問題に真剣に集中して
取り組んでいて、お母さんが驚いておられました。

内向感情型の子はきちんとした統計はわかりませんが、
女の子に多いように思います。
ただ時々、男の子にもいて、
小学生でお母さんと感情的にこじれて、反抗的でいじけた態度ばかり取っていて
困っている~と聞いて会ってみると、このタイプの子である場合が
あります。
このタイプの子は、家庭内暴力に発展するほど、家族との関係がこじれている
場合でも、年下の子や障害のある子といっしょに過すなど
素直に自分の感情を表せる場面では、
ものすごく繊細で優しくて、心が豊かです。
心が敏感すぎて、周囲から求められる期待や、ささいな言葉に傷ついて
自分の殻に閉じこもっているだけなのです。
ですから、感情型の子たちとのトラブルは、
その子に変わることを求めず、
大人が自分の心の中から発している無言のシグナルに気をつけていけば、
たちまちとてもよいものに変化するように思います。

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内向感情型の子と 早期教育をしたいママの 親子関係のこじれについて 2

2009-12-26 13:05:59 | はじめに
性格タイプについて解説してある本を紹介してください……とコメントをいただきました。
『タイプ論』CGユング みすず書房
『子ども時代の内的世界』F.G.ウィックス  海鳴社 などです。(『子ども時代の~』はわかりやすいですが、『タイプ論』は読みずらいです~)
どちらも書かれた時代が少し古い本ですから、現代風に書いて整理してあるユングの解説書などを読むのもわかりやすいかもしれません。


前回の続きです。
内向感情型の子の感情はとても豊かで深くて敏感なので、

学習の動機も、競争とか、他より優秀でありたいとか、完璧を求める気持ちではなくて、

心地よさや親から愛情や、自尊心や、本の登場人物への思い入れや、
お友だちとの気持ちの良い関係などになります。

他の子との競争に勝って勝ち誇ったり、
他の子より優秀であることを自慢したりするよりも、

周囲の人々と気持ちよく楽しく和気あいあいと過しながら、
自分が理想とする価値あるものを、少しずつ広めたり高めたりしていきたいのです。
そういう意味で、内向感情型の子は常に向上心があって
自分に正直で、世界をていねいに観察しています。

親や大人に、自分が真実と感じるそうした価値観を認めてもらいたがっていて、
大人から勝手な期待を押し付けられると、
だれも気づかないくらい無意識的なものでも
敏感に感じ取って反発します。

2歳前後の内向感情型の女の子で、お母さんが他の子と言葉の発達を比べていることを感じ取って、ほとんどしゃべろうとしない子が、
実はさまざまなことがとてもよくわかっていて、
親御さんが期待を手放したとたん、
たちまちペラペラしゃべりだす場合があります。

感情が深いということは、
他のタイプの子より、より深くて強い愛情を親に求めています。
ですから、愛情の表現より、知的な刺激を与えることを
親が気にかけていると、
感情が抑圧されて、反対の性質を帯びて、わけのわからない憎しみとしてうっ積したりするようです。
また感情の豊かさに十分に対応してもらっていないのに、
頭を使うことを求められていると、
無力感や残酷さや怒りをしるすようになるようです。

教室には、内向感情型の子たちがけっこういるのですが、
どの子も、学校や園やお家での出来事をていねいに分析して
自分がどのように感じたのか、どう振舞うべきか、
理想的な生き方はどのようなものか、お父さんやお母さんはどんな人で
どんな生活スタイルで、どのような価値観を持ってくらしている人か
という話題をこと細かく説明してくれます。

内向感情型の小学校低学年の女の子のひとりは、
学校の先生やお友だちの癖、言動、考え方、価値観、生活スタイルなどについて、教室にくるたびに、「聞いて~聞いて~」と、それは細かく細かく説明してくれます。(授業には集中できているんでしょうか?

また、「人生は、どうしてこんなに不公平がまかりとおっているの?」という問題について、いつもいろいろな質問をしてきます。
「話は聞くわよ。聞きますけど……問題集の○番まで終わってからね~」と念を押さないと、しゃべり通しです~

とてもしっかりした考え方を持っているけれど、
紙の上の知的な課題には集中しにくいところもあります。

それでも、愛情には、かならずきちんとした態度で返してくれるので、
こちらが愛情を持って、本人たちの価値観を尊重していれば、
やるべきことはきちんとこなしてくれる優等生でもあります。



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クリスマス♪

2009-12-25 21:43:02 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
前回の続きは明日にでも書きますね。

レッスン後に、生徒さんのお父さんがクリスマスケーキを買ってきて
くださって、クリスマスパーティー気分を味わいました。
今年も子どもたちと遠足にでかけたり、
ゲーム大会をしたり……と楽しいことがてんこ盛りの一年でした。
お正月が大好きな私は、大掃除を怠けっぱなしのまま
来年が来るのを待ちわびています~♪
来年も楽しい年になりますように

学研の雑誌に虹色教室のことを載せていただいたのですが、
雑誌を送ってくださるという話だったので、私はまだ見ていないんですよ。
本屋で、もう見てきた~購入した~という方に、
「どうでした?」とたずねると、
言いにくそうに……開口一番「先生、いつもですが……写真うつり悪いですね~」とのこと。

というと、まるで、写真じゃない実物は良いみたいですが……
そっちもたいしたことないけど……
「写真うつり悪い~!!」は、これまでも、
知人、子どもたち、身内から
毎度毎度、言われ続けて、さんざん笑われていますから、
だいたい予測はついたのですが……すっかり見るのがコワクなりましたよ~
最近は、運動もせずに食べ過ぎてて、老化の一途をたどっているので、
まあ、そんなもんでしょう……と開き直ってますが、
数年前までは、実際会うと必ず年齢よりは若く見られる方だったのに、
その頃でも、写真だけは、実年齢より5歳は老けて写ってたのですよ……
顔色が悪いからなのか……???
誰か写真うつりをよくする方法を知っている方がいたら教えてくださいね(もう2度と雑誌の取材は受けない~!!と心に決めましたョ


夕食後に、ぶらっと古本屋に行ってきました。
以前から欲しかった新刊で購入する予定だった本が、
100円のコーナーにズラリ~と並んでいてびっくり!
大喜びで、紙袋2個分の本を抱えて帰りました。
安かったけど、本の置き場が~!!

自分へのクリスマスプレゼントにします。
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