虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

アプローチ?プロポーズ?(ユースホステルのレッスンに行ってきました♪)1

2013-07-31 16:29:05 | 日々思うこと 雑感

小学生の男の子たちを中心にした13人の子どもたちと、

ユースホステルのレッスンに行ってきました。

それぞれの子どもたちの頼もしさや優しさや知恵に触れた

楽しい旅行でした。

小4の★くんと小5の☆くんが、ふたりでわたしのために作ってくれた薔薇です。

★くんの妹さんとお友だちが、「お兄ちゃんたちが、なおみ先生へのアプローチって

言って作っていた薔薇だよ」と伝えてくれました。

後から別の子らが、「★くんと☆くんが、なおみ先生へのプロポーズって言って作っていた

薔薇だよ」と教えてくれました。

 

アプローチ……とプロポーズ……? 何だか似ていますね。どちらにしろうれしいです。

今回の旅行は小学生が中心とはいえ、2年生の●くんの2歳の弟くんや年中の□くんも

参加していました。誰に指示されたわけでもないのに

お兄ちゃんたちに付いてまわりたい弟くんの世話を

男の子たちが総出でやっていました。

 

食堂のピアノを★くんが弾き始めると、弟くんも□くんも

目を輝かせて、いっしょにピアノに触れていました。

ココプラザの美術工房を借りて、水を使った工作や勉強をしました。

水がコップからコップへ移動していくシステム。

★くんが作った不思議なコップ。水をある程度入れるまで

ほとんど水が出てこないのに、

ある水位を超えると、それからはザーツと水が出続けます。

◆くんが考えたびっくりするような作品。

水がストロー内を行き来しながら、ある水位を超えると出てきます。

算数タイムに、サピックスの文章題を何問かしました。

素早く解いてしまった子のために何種類か余分にプリントを持っていってたのですが、

「もっと問題をちょうだい!」「もう一枚やらせて!」とほとんどの子たちが

たくさんプリントをこなしたがったため、持って行ったプリントが足りなくなってしまいました。

もう少しレベルが高い問題をもっと持っていけばよかったと反省しました。

 


4,5歳の子たちの夏の科学クラブ

2013-07-30 09:02:27 | 理科 科学クラブ

ユースホステルに出かける前にまだ少し時間があるので、昨日の夏のレッスンの様子を紹介

することにしました。

4,5歳の子たちの夏の科学クラブです。

 

最初に子どもたちが、

製作見本や実験道具、遊びの素材など見ながら、

どんなことがやってみたいか

話しあう時間を設けています。

 

海賊船の模型を見て、ブロックで大きな船が作りたいという子。

スライム作りや香水作りといった

水を扱ういろいろな実験がしてみたいという子。

モーターや機械類が入っている箱の材料を使って

電子工作がしたいという子などがいました。

 

段ボールにモーターと歯車を取りつけて

遊び中。

歯車が段ボールに触れると震動するため、

段ボールの上に物を乗せると、ブルブル震えながら移動します。

また歯車を軽い素材で触れることで、面白い音が生まれます。

 

そんなことをそれぞれの子が自分で発見して

大喜びでした。

電池のプラス極とマイナス極の見分け方を学んだり、

電池を利用して電流を流して

人形に体操させるおもちゃで遊んだり、

ミニ扇風機や懐中電灯などに自分で電池を入れてみて、工作に利用して遊びました。

海賊船の模型に感動して、ブロックで船を作っていた子。

紙で帆を作り、大砲を打つ部分を取りつけた後で、

自分のやり遂げたことにとても満足したのか、

他の子らがしている実験や工作を見ては、「あれもやりたい」「これもやりたい」と

一通り参加していました。

とても人気があったスチロールカッター。

熱で発泡スチロールのトレイを溶かして

切っていきます。

全員が小さな帆船を作りました。

水に浮かべてうちわやミニ扇風機で動かしているところです。

帆船を作った後に出たゴミを片付けるために

ストローと養生テープを使った掃除道具の作り方を教えると、

「ぼくもぼくも」散らかしていない子まで掃除道具作りから参戦。

風船の中の空気について学ぶ実験に夢中の☆ちゃん。

水玉レンズ作りや水玉のサッカー場作りなど、

工作をベースにした実験が楽しくてたまらない様子でした。

水風船を膨らませて、震動させて音を出す楽器作りに

深く感動した○ちゃん。

「わたしのお父さんもお母さんもいろいろな楽器を弾くの。わたしも楽器が大好き!」と言って、

音のでる仕組みに強い興味を示しました。

○ちゃんの興味に引っぱられて、他の子らも

楽器作りに熱中しはじめました。

そこで教室にあるイージーチターやアフリカの楽器を出してきたり、

音の出る仕組みをいろいろ体験できる道具が入っている箱を広げてあげました。

写真は水笛を吹いているところです。

低い音と高い音で

発泡スチロールの震動の仕方が変わるのを目にすると

子どもたちの目がまん丸になっていました。

最後に、紙の笛作りと風船の中を回転する1円玉の実験をして、

どの子もとても満足した表情で帰っていきました。

 

年少さん~年長さんの夏の科学クラブでは、

さまざまな実験と理科工作に能動的に関わり、

興味を持ったことを深める手助けをしています。

小学生の夏の科学クラブでは、

自分たちがやってみたい実験を通して、予測したり分析したり、さまざまな素材の性質を理解したり、

自分で最初から最後まで何かを作り上げたりすることを大切にしています。

 


ゲームのルールを覚えようとしない子のレベルに合わせたルールの作り方

2013-07-30 07:31:50 | 虹色教室の教具 おもちゃ
今日から明日まで、ユースホステルのレッスンに行ってきます。
記事は、明後日から書かせていただきます。
昨日の記事の続きが書きたいので、今日は午後までにもう1記事書きますね。
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3、4歳の子に
「ボードゲームやカードゲームのルールを教えても
きちんと話を聞かず理解しようとしません」
という相談をお受けするときがあります。
3、4歳の子の場合、ゲームを理解するための素地となる体験をたくさん積んでいなければ、それは難しいように思います。

虹色教室でもこの年齢の子の場合、
ゲームがとにかく好きで、将棋や囲碁やポケモンカードゲームなどをルール通りやりこなす子たちがいる一方で、
ほとんどの子たちは、その子が楽しめるレベルにルールを変更して
簡単ルールで
遊んでいます。

それでは、簡単ルールの作り方を紹介しますね。

ゲームは子どもが興味を持ったものなら何でもOKです。

★ 1、2歳の子の場合

ゲームをしている雰囲気や格好だけ真似るルールです。
カードゲームでしたら、「いっせいのーでーはい!」といっしょにカードを出し合うとか、
ボードゲームでしたら、コマを進ませるまねっこをします。
遊びながら、「勝った」「負けた」の簡単なちがいや、
「スタート」と「ゴール」のちがいなどを、「やった!やったね!ゴールしたね」といっしょに手を取り合って喜びあいながら学んでいきます。
基本は、本人が楽しければOKで強要はしません。

★ 3、4歳の子の場合

簡単なゲームルールの説明をした後で、
それに対する本人の反応から、

「どれくらいのことがわかっているか」
(五目並べの5つ並べるということはわかっているとか、
トランプの1から順番に並べていくということはわかっているなどです)

「何をするとき楽しそうか」
(ボード上を自分勝手にどんどん駒を進めて、「ゴール!!」とするのが楽しいとか、
トランプをきれいにそろえて並べる作業が楽しいなど。)

練習次第で覚えられそうなことは何か

といったことを見極めます。
一般的なゲームのルールはさまざまなことを同時に理解してする必要があります。大人がそのルールの中からひとつだけ抽出して、
特化した形で教えると、楽しく遊べ、しっかり学べます。

ゲームははじめて‥‥‥という子にルールを教える時には、
子どもの側の理解力よりも、
教える大人側の洞察力の方が重要なのです。

大人にとってはよく知っているトランプの『七並べ』にしても、
初めてする子どもは、『子ども向けのパズル』のルールでするものと
思い込んでいることがよくあるのです。
すると、大人がいくら説明しても子どもは、
「自分勝手に、ひとりで1から順番に並べるパズルの完成を目指していく」なんてことが起こります。


もし順番に持ち札から1枚ずつトランプを出して並べていくというルールを教えるならば、そこだけに特化した、「順番順番ゲーム」といったものを作って、順に札を出すことだけを楽しむようにすると理解力が高まります。

見るもの、聞くもの、触れるものに、全身全霊を傾ける姿 4 (ユースホステルのレッスン)

2013-07-29 17:50:15 | 通常レッスン

算数タイムの一コマ。

 

「後ろにつないでいく動物は、同じ色か同じ種類」というルールで

遊んでいます。

 

「赤い動物1ぴきと黄色い動物2ひきが同じ。

青い動物1ぴきと赤い動物2ひきが同じ。

青い動物2ひきは、黄色い動物何びきと同じでしょう?」という問題。

オリジナルサイズ

「赤い動物1びきと黄色い動物が3びきが同じ。

緑の動物1ぴきと赤い動物3びきが同じ。

緑の動物1ぴきと黄色い動物何匹が同じでしょう?」という問題。

 

こうした問題を出す時は、

そこにある規則や秩序に気づくくらい

しっかりと見るよう促すことが大切だと思っています。

 

解き方を教えて、

よく問題を見もせずに、「知ってる、知ってる」と言って

解くだけでは、本当の力につながらないもの……。

 

そこにある規則や秩序に気づき、分析し、論理的に考えを練っていくことが

できるくらいていねいに物を見る力がつくように

気をつけています。

そのためには、目で見て考えさせる際、

言葉で教えすぎないことが大事です。

子どもの力で十分解けるレベルの問題なら、目だけを使って考えていけるように

黙って見守るようにしています。

 

こうした目で判断する問題を出す一方、

集中して聞くことを促す問題もいくつか出しました。

 

2~3文を記憶にとどめておいて、

聞くと同時に、それを理解して考えを練っていけるように促します。

 

子どもたちの3人、★ちゃん、☆ちゃん、●くんにみんなの前に出てもらって、

 

「★ちゃんは☆ちゃんより2枚多く折り紙を持っています。

●くんは★ちゃんより5枚多く折り紙を持っています。

●くんは12枚折り紙を持っているとすると、

それぞれの子は何枚ずつ折り紙を持っていることになりますか」

 

「★ちゃんは5個お菓子を持っています。☆ちゃんは★ちゃんより3個少なくお菓子を持っています。

●くんは★ちゃんより2個多くお菓子を持っています。

3人のお菓子を合わせるといくつですか」といった問題を

耳で聞くだけで答えてもらいます。

 

何題か問題を出すうちに、

どの子もとても集中してこちらの質問に耳を傾けるようになって

年長さん以上の子らは、しっかり答えることができていました。

 

 

 

 

 

 


見るもの、聞くもの、触れるものに、全身全霊を傾ける姿 3 (ユースホステルのレッスン)

2013-07-28 17:16:27 | 通常レッスン

★ 創造力を使うと、物の見方や好奇心の持ち方の質が変化します。


見たもの、興味を抱いたもの、体験したことを

「作ってみる」という体験で振り返るようにしていると、

観察の仕方と興味の示し方に質的な変化が起こります。

 

↑ 「どろんこハリー」のお話を聞きながら、ねんど遊び。

写真は、黄緑のぶちがある紫色の動物なのだそうです。

帆のある船。

マンガ雑誌の編集会議に参加してくれていた小学1年生の○ちゃんが

ユースホステルにお家で作った「なめこまんが」を持ってきてくれました。

中には、オリジナルゲームがてんこ盛りです。

小1の●くんが持ってきてくれた

「しんしゅのなめこずかん 100%」

 

 

物を作るには、よく観察し、頭の中でイメージを膨らませ、

考えながら根気よく取り組む必要があります。

体験したことを思い出し、必要な材料を集めて、

自分の手を使って

一定の時間、ひとつのことに向き合うことになります。

 

それは、何かを見て、聞いて、「知ってるよ。そんなこと」と言うのとは、

ずいぶん違います。

自分が作りだしたものを見ることが

達成感につながります。

 

自分のイメージを表現する楽しさを味わった後で、

それを周りの子らと共有しあうことができます。

 

物を見る時に、物の仕組みや科学的な性質まで

理解しようとするようになります。

↑ クエン酸と重曹とミントのオイルを混ぜて入浴剤を作ってきてくれた子がいました。

この入浴剤で作った液体に手をけると、ひんやりしてすべすべになります。

みんなに説明しながら実験をしているところです。

 

 

 


見るもの、聞くもの、触れるものに、全身全霊を傾ける姿 2 (ユースホステルのレッスン)

2013-07-28 11:43:06 | 通常レッスン

★ 子どもが何かを真剣に知りたいと思のは、

自分が体験したことです。

 

疑問を抱いたり、

考えを練ったりするきっかけは、自分の興味のままに

自分の見方で物を眺めて、関わったというベースが必要です。

 

大人に誘導されて、「見てごらん、やってごらん、考えてごらん」とうるさく干渉されれば

されるほど、

子どもは何でもうわべだけの浅い理解でスルーしようとするようになりがちです。

 

子どもの興味を引き出す言葉や、

考える面白さに気づかせる問いというのはあります。

子どもの真剣さや好奇心に火をつける接し方というのもあると思います。

 

でも、それは過剰に刺激を与えて、子どもの思いを大人の思う方向に誘導することでは

ありません。

大人が見てほしいと思うものを熱心に見るように強いるものではないし、

大人が興味を抱いてほしいと思うのに、

不思議で面白いと感じさせることではないし、

大人の頭を使ってほしい、自分の考えを練る言葉を発してほしいという期待に

応えさせることでもないはずです。

 

ユースホステルのレッスンで、ココプラザの部屋からユースホステルの受付に移動するまでの

30分ほどの合間時間に、近くの公園で蝉取りをしました。

 

一本の木に何匹もの蝉がとまっていて、幼い子でも楽に蝉取りができる穴場なのです。

地面には、蝉の幼虫たちが這い出てきた穴が無数にあいています。

思う存分捕まえた後で、3匹だけ手元に残して、残りは逃がしました。

夕食後のレッスン時間に、そのうちの一匹を虫めがねでよく

観察してみることにしました。

どうやって鳴いているのか、「羽根をこすり合わせて、鳴いてるんだよ」「お腹のオレンジ色のところを、びりびりさせて鳴いているんだ」と

図鑑やテレビから得た知識のある子たちも、

実際、本物の蝉のお腹を眺めながら、

オレンジのピラピラしたものをどうやって鳴らしているのか、不思議でならないようでした。

確かに、工作で楽器を作ったとしても、こんな小さな平たい道具で、

蝉の鳴き声のような大きな音を出すのは至難の業です。

笛のように息を吐き出す力を使って音を出しているわけでもないのです。

 

この蝉の鳴き声の感動と、ユースホステルでたまたま出会った

音楽家の方々から楽器を触らせていただいた体験が重なったためか、

民博のおみやげに民族楽器を買っている子が4人もいました。

蝉の足の先が小さなかぎ爪のようになっていることや、

口が注射器の針のようなこと、羽根には緑色の部分があることなどを

熱心に観察した後で、

子どもたちと外に蝉を放しに行きました。

 

見たこと、聞いたこと、触れたことが、

それぞれの子の内面で響いているのを感じました。

大人にすると、「蝉を見ただけ、ただそれだけ」の出来事です。

けれども、子どもの世界では、そうしたささいな体験ほど、物事を多面的に眺め、深く味わう

喜びを知るきっかけにもなるのです。

 

次回に続きます。

 


見るもの、聞くもの、触れるものに、全身全霊を傾ける姿  (ユースホステルのレッスンに行ってきました♪)

2013-07-28 07:57:55 | 通常レッスン

ユースホステルのレッスンに行ってきました。

とても楽しく充実した時間が過ごせました。通常のユースホステルのレッスンでは、チェックアウトの後で

現地解散しているのですが、今回は、ずいぶん前からの要望もあって

2日目に国立民族学博物館に行ってきました。(熱中症が心配な時期なので、民族学博物館に行く際は

JR茨木駅から万博の東口の日本庭園前の駐車場までタクシーで向かう形で移動しました。)

 

レッスン後、4歳になったばかりの☆ちゃんと1歳の女の子のお母さんから、こんなコメントをいただきました。

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なおみ先生

昨日と今日のレッスンありがとうございました。

民博に行ったのが特に印象的だったようで帰宅してから、「昔は鉄とかガラスとかなかったのに、どんなおうちに住んでたのかな。木のお家は、オオカミが来て襲われるんじゃないかな。」なんて話していました。 
主人は長女を見て、「すごく落ち着いてるけど、いったい何があったの?」と驚いていました。

長女とは性格が真逆すぎて、理解できない事が多く、いつも焦って不安が強かったのですが、レッスンに通うたびに、これでいいんだ、これはこの子の個性なんだなと思えるようになりました。
早期教育もペースダウンしてプリントなどもお休みしていますが、しっかり心が育って来ていると感じます。公文に通っているお友達からみると、まだ字も読めないんですが、子どもを信じて見守ろうと思います。 これからもよろしくお願いします。

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妹さんがまだ1歳なので、☆ちゃんはわたしといっしょに民博内を回っていました。

 

☆ちゃんはひとつひとつの展示物に強い興味を示して、

「あれは何?」「どうして~?」と質問攻めでした。

特に「ニャウ・ヨレンバ」というかぶりものの仮面の数々と、

アマゾンの生き物文化の展示コーナーと「つくりもん」と呼ばれる

野菜や果物や自然の植物を利用して作った祭り用の人形を何度も見たがっていました。

(↑カヌーの横に飾っているのは、巨大なへびのアナコンダの皮です。)

 

(↑韓国の料理屋の展示物。博物館の方が子どもたちにこの料理屋のかんぬきをかけて、

かんぬきをはずして外に脱出する問題を出してくださいました。

☆ちゃんが、大きな木のかんぬきをはずして外に出ることができました。)

また、ミニチュアの家々やモンゴルのゲルや砂漠の国のテントやアイヌの家の展示(水の力で餅をつく道具)に

夢中でした。

 

☆ちゃんだけでなく、参加した子どもたちはみな一様に、国立民族学博物館の展示物の数々に

 強く惹かれていました。

展示物に触ってもいいコーナー、手だけで触って感じるコーナーもとても人気がありました。↓

(↑ 黒い布で覆ってある穴に手を入れて、展示物に触れているところです)

 見るもの、聞くもの、触れるものに、全身全霊を傾けるのは、

子どもたちの本来の姿と言えます。

 

でも、実際には、親子だけでこうした博物館に出かけると、

よく見もしないうちから外に出たがったり、

「どうして?」と興味を深める様子がなく

表面的な刺激を求めて次々と見てまわるだけだったり

するという話もよくうかがいます。

 

子どもが体験の中にどっぷり身を預けて、

心の中に響かせて、

自分の本当の心から生じる興味や疑問を言葉にしようとするようになるかならないかは、

子どもをめぐる環境と子どもへの日々の接し方が大きいように

感じています。

 

どのような環境とどのような接し方が

そうした子ども本来の心のあり様にとどめてくれるのか、

今回のユースホステルでのレッスンでの出来事を例に挙げて、

書かせていただきますね。

 

次回に続きます。

 

 


夏休みの自由研究

2013-07-25 08:20:41 | 理科 科学クラブ

明日と明後日、ユースホステルのお泊りレッスンに行ってきます。

今晩、もう一記事書いた後で、25,26日の二日間、ブログをお休みする予定です。

いくつかの記事が途中で終わっているのですが、

時間ができた時に

続きを書かせていただきますね。



過去記事で自由研究に関連あるものをまとめました。

☆個性にあわせた自由研究のテーマ選び(小学生)



☆ 調べ学習にチャレンジ♪ と 「会話」の話
☆ 調べ学習にチャレンジ♪ と 「会話」の話 2

夏の自由研究アイデア お出かけの後で 1

夏休みの自由研究アイデア お出かけの後で 2

 

夏のお出かけアイデア


小学2年生の算数学習につまずいたら……。

2013-07-24 22:47:03 | 算数

2ケタ~3ケタの数にあやふやなところがあると、

小学2年生の算数の学習でつまずいてしまう子がいます。

たとえば上の写真のように

10円玉五枚と50円玉一枚を見て、100円だとわからないような時は、

手で扱える教具(たとえばお金など)を使って

さまざまなパターンの言い方を練習してみるといいです。

 

「50円玉一枚と10円玉五枚で55円!」と間違えてしまう子と

作った手作り教具です。

60円なども6の指で表現してみることも

理解を助けてくれます。

 

「70円と90円を足すといくら?」

 

指を使って、「50円と50円が合体して

100円になる」ということを確認しながら

学ぶと理解しやすいです。

お金について学ぶと、2ケタ~3ケタの数を学ぶのにとても役立ちます。

写真のように、お金の上に薄い紙を乗せて

クレヨンうやクーピーペンシルでこすって、手作りのお金を作るのも楽しいですよ。


初めてのアルゴゲーム

2013-07-24 19:15:19 | ボードゲーム

年中さんの★くんと年長さんの☆くん、●くん、○くんのレッスンで、アルゴゲームをしました。

どの子も初めてのチャレンジです。

最初に全てのカードを並べてみて、

白い0~11までのカードと黒い0~11までのカードが1まいずつある

ということはどういうことなのか、確認しました。

初めて遊ぶとはいえ、年長さんたちが中心になって遊ぶので(年少さんや年中さんとアルゴをする時は、白か黒のどちらか

一色だけ使って遊ぶことが多いです)

白と黒のカードをどちらも使った

本来のルール通りの遊び方をしました。

まだ推理の仕方は甘いところがあるのですが、

とても面白かったようで、

終わる度に、「もう一回!」と口ぐちに言っていました。

アメリカのおみやげにいただいた

かわいいロジックパズル。

「前に渡った動物の色か動物の種類が同じものを次に渡らせる」というルールで、

動物たちを順番に川を渡らせていきます。

算数タイムのひとこま。

10になるペアをいくつか見つける遊びをした後で、

それらをバラバラに組み合わせて、すばやく暗算しています。

 

10+4+3+9+6+1+7=

 

といった計算を、「10と4と6で10、3と7で10、9と1で10だから、40」と目でコマを動かして

答えを出す練習をしました。

上手にたくさんの数を暗算できた子は、とてもうれしそうでした。

レオナルド・ダ・ウ゛ィンチの

スケッチ(人力飛行機)を立体プラモデルにしたもので遊んでいます。