虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

デュプロブロックで0〜2歳児のおもちゃ作り

2022-10-13 13:33:52 | レゴ デュプロ ブロック

レゴ デュプロ ブロックを買ったものの、まだ自分で何か作るのは難しい‥という0~2歳児のためのおもちゃを考えてみました。

写真の左に積み上げているのは「いす」です。



0~2歳児は「いす」にお人形を座らせるのが大好きです。
4色のはっきりした色が、子どもの色についての理解力も高めてくれますよ。
 
 
レゴ デュプロ ブロックを写真のように組みます。
ビニール袋をブロックではさんだら「乾燥機」のできあがり♪

色紙のお洋服を入れて、フーっと息を吹き入れると、洋服がくるくる回ります。

どうすればよく回るか工夫してくださいね。

レゴ・デュプロで、手足の動く昆虫ロボット作り

2021-10-15 09:30:29 | レゴ デュプロ ブロック

レゴデュプロを使って昆虫ロボットを作る方法を紹介します。

足の関節が動きます。

 

<基本の昆虫ロボ  作り方>

下の写真のようにブロックを組みます。

 

関節部分は、ブロックの凹凸に一つだけはめるのがポイントです。

これまでの組み方を繰り返してから、顔や尾の部分をつけるとできあがります。

 

<足の長い昆虫ロボ 作り方>

 

 


1〜3歳 算数のセンスを育むブロック遊び 2

2021-05-24 19:53:08 | レゴ デュプロ ブロック

1〜3歳 算数のセンスを育むブロック遊び 1 の続きです。

 

<囲う>

子どもとブロックで遊ぶ時、物の周りを囲うようにブロックを

置くと様々なものが作れます。

動物の囲いはもちろん、プール、お風呂、お弁当の箱、お家など。

 

 

囲った後でブロックでとめるとできあがり。

こうした物のサイズに合わせた物作りは、

物の大きさに敏感な時期の子らの興味をそそります。

 

囲うことから、ビルのような大きな作品も作れます。

写真は、ブロックで街作りをしている年長と小1の子ども達です。

 


1〜3歳 算数のセンスを育むブロック遊び 1

2021-05-13 11:39:48 | レゴ デュプロ ブロック

子どもと一緒にデュプロブロックで遊ぶときに、

算数のセンスを育むアイデアを

3歳7ヶ月のAくんのレッスンの様子から紹介しますね。

 

Aくんはごっこ遊びが大好きな男の子です。

この日は、ドーナツ屋さんごっことハンバーガーショップごっこを

して遊びました。

デュプロブロックでドーナツの作り方と

ハンバーガーの作り方のお手本を見せると、

興味津々でした。

ごっこ遊びに、こうして作る作業をプラスすると、

同じものをいくつも作ることが可能なので数の感性が育まれます。

また立体を把握するのも得意になります。

 

見本は、自分のアイデアでいくらでも他のものに応用していけるような

ものにしています。

 

この日、Aくんに作ってあげたのは下のようなハンバーガーです。

↓のように二つ並べたブロックの上に

向きを変えたブロックを重ねて、「サラダを入れて、ハンバーガーを乗せて〜」

と作っていきます。

 

向きを変えながらブロックを組み立てていくのは3歳代の子には

難しい作業です。

同じ向きのブロックを重ねたせいで、Aくんのハンバーガーは下の写真のように

二つに分かれてしまいました。

そこで、包丁で切る真似をして、ハンバーガーを二つに切り分ける

遊びをしました。

 

Aくんが「はんぶんこ」と2つに割ることに興味を持ったので、4分割するハンバーガーも

作ってみました。

 

バラバラに均等に分かれたものが、元通りの一つになると、

なんだかワクワクします。

 

Aくんはこの日、ままごと用のおもちゃのドーナツが気に入って

夢中で遊んでいました。

ブロックでもドーナツを作ってあげると

真似て作ろうとしていましたが、

まだちょっと難しいようでした。

1〜3歳の子らにお手本を見せるときは、

その通りにできるようにさせることより、

そういう組み立て方があるんだな、と見る体験を広げる

という気持ちでいいと思っています。

まだできなくても、子ども達は目から学んでいます。

 

<ドーナツの作り方>

下のような形にブロックを置きます。

 

好きな色のブロックをブロック同士がつくように

重ねていきます。

写真のものでは、「いちごのチョコクリームをかけて〜」

と言いながら、上から赤いブロックを重ねました。

 

たくさんドーナツを作って、油で揚げる真似をして

遊びます。

1〜3歳 算数のセンスを育むブロック遊び 2に続きます。

 


ブロックでマリオのゲーム

2021-04-13 20:37:06 | レゴ デュプロ ブロック

年中のAくんのレッスンで。

レゴのお店でもらってきたレゴマリオのパンフレットを見て

作りたくなったAくん。

デュプロブロックでマリオのステージを作りました。

長い階段を上った後で、はしご車のはしごの先に飛び移るそうです。

 

 

デュプロブロックはシンプルな形の部品が主なのですが、

動きを作り出すブロックの組み方をAくんに教えました。

ブロックの4つの突起の一つだけにブロックをはめ、

斜め横の突起に支えにするブロックをはめて、

別のブロックをかぶせて留めます。

かなりの可動領域が生まれました。

 

(おまけ)↓は小学生の子らが作ったマリオの世界です。


ブロック遊びをしながら、子どもとどう関わるか

2021-03-29 08:04:31 | レゴ デュプロ ブロック

 

このところブロックで遊ぶことが増えてきた教室の子どもたち。

除菌に気遣いながらも、楽しそうに遊ぶ姿をうれしく眺めています。

 

下は過去記事のブロック遊びの様子です。

遊びを通して、子どもが考える力をつけていく様子を

感じ取っていただけたら、と思います。

 

 

ブロック講座でいちごの宝箱の作り方を教えていた時のこと。

4歳のAくんが貝殻や宝石の形のキラキラグッズを、作ったばかりの宝箱に

あふれるほど詰め込んでフタを閉めようとしました。

ところが、フタは宝箱の内側にはめこむように作ってあったので閉まりません。

それを見たAくんのおばあちゃんが、「中に入れ過ぎているから閉まらないのよ。

中に入れているのを少し出しなさい」とアドバイスしていました。

Aくんは、ひとつも取り出したくないほど、「宝をいっぱい入れたい」という気持ちが

強かったようで聞きいれません。

そこでわたしは、Aくんといっしょに、

「せっかく入れた宝をひとつも捨てないで、同時にフタがきちんと閉まるように

する方法」を考えてみることにしました。

 

「いちごの箱がもう数段高くなるようにブロックを重ねると、

フタがきちんと閉まるようになった」という解決法というほどものではなく

小さな小さな工夫ですが、

こうした対応が、Aくんたち子どもに与える影響は大きいです。

 

普段の生活上のあれこれを学ぶ時や解答のある問題を考える時は、

「中に入れ過ぎているから閉まらないのよ。

中に入れているのを少し出しなさい」のように、うまくいかない原因を知って

正しい対処法を学ぶのはいいことです。

ただ少し間を作って、子どもが自分で理由に気づいたり、

それを言葉にして問題を解決するのを待ってあげるともっといいでしょうが……。

 

ただ、ブロックや工作や自由遊びの場で、

「こういうふうにしたい!」という自分の中の願いや意志のせいで

うまくいかないことにぶつかった時は、

「こういう風にしたい!」という願いや意志自体を帳消しにして、

従来のやり方に従うばかりでは、子どもが頭を使う範囲が狭くなってしまう

と感じています。

 

大人があるねらいで作ってあげたもので子どもが突拍子のない遊び方をした時、

今度は、その突拍子のなさを活かしつつ、最初のねらいを実現する方法を

いっしょに考えてあげると、子どもは考える作業に主体的に参加するように

なっていきます。

 

そんなふうに接していると、子どもの中に生じたいたずら心もこうやりたいという

欲望も、まだ答えのない未知の答えを探しにアイデアを練っていく動機になります。

 

同じ日にこんなことがありました。

2歳のBくんに上の穴からビー玉を入れて、横から差し込んだ棒を引き抜くと

ビー玉が落ちて行くというおもちゃを作ってあげました。

 

が、Bくんはビ-玉が落ちていくことには関心がなく

ビー玉を入れる穴にブロックの棒を差し込みたがっていました。

 

その後、わたしがひもを使って押したブロックがピョコンと飛び出すしかけや

ゴムを使ったおもちゃの作り方などを紹介していると、

Bくんのお父さんが、それらを改良してこんな面白いおもちゃを作っていました。

 

真ん中のボタン(出っ張っているブロック)を押すと、「へぇ~ボタン」のように、

心地よくポンポン押すとへっこんでは元に戻るのです。

 

ボタンの下に輪ゴムがしかけてあります。

 

ブロック講座で仕入れたアイデアを下地にして、

Bくんの「上部の穴から押しこみたい」という思いを大事にして

あげている面白い作品だな、と感心しました。

 

 

 

年中の自閉っ子のAくんとブロックで駅を作って遊びました。

Aくんはおしゃべりをするのは得意ですが、

「こういうものを作ろう」とイメージしてそれを実行に移していく作業は苦手です。

Aくんとブロック遊びをする時は、

「作業がわかりやすく見通しが立ちやすいこと」

「Aくんのおしゃべりややり取りを作品に盛り込めるように支援すること」の

ふたつを大事にしています。

たとえば、トンネルに屋根をつけていくことは、作業がわかりやすいし、

次に何をしたらいいのか迷わずにすむ作業です。

 

動く歩道。

Aくんが電車で遊びだすと、電車を駅まで滑らせては、

「○○駅に○○特急が到着します」というアナウンスを繰り返すことだけに終始しがちです。

再現遊びの段階からなかなか発展しないのです。

でも、Aくんが、「○○駅に○○特急が到着します」と言うのに、

「○○特急が到着するのね。急がないと乗り遅れちゃう。

急いで駅のホームに行かなくちゃ」と言いながら、動く歩道を動かす真似をすると、

Aくんはこの流れを気に入って、動く歩道を動かして遊び出しました。

これが人形だけを動かして、「早く行かなくちゃ」とするのは、嫌がるのですが……。

 

簡易エレベーター。

 


ブロックのおもちゃに秘められた教育効果。ブロックで大きく伸びる子どもの「チカラ」

2019-04-25 13:19:55 | レゴ デュプロ ブロック


ブロックのおもちゃに秘められた教育効果。ブロックで大きく伸びる子どもの「チカラ」

という記事を紹介します。

記事の中で、<東大出身者の68%がレゴブロックで遊んだことがあると回答しました>

レゴ経験のある東大生の94%が「説明書無しで自由に組み立てるタイプのレゴを好んだ」と回答していました>

とあり、興味深く読みました。


小3の女の子たちとブロック遊び

2019-04-20 21:15:08 | レゴ デュプロ ブロック

小学3年生の女の子たちのブロック遊びの様子です。

ブロックで作る『穴』を活用するアイデアを教えていたところ、

「ベルトコンベアーで動くお菓子の工場を作って

トンネルの穴からいろいろなトッピングをしていく仕掛けが作りたい」という

声があがりました。

 

↑ 最初に子どもたちが作っていた作品。

磁石を吊り下げた可動装置で、お菓子のトッピングに混ざった『不純物』(この言葉、

子どもたちが気に入ってやたら使っていました)を取り除くようにしています。

不純物として鉄の玉やモールをお菓子に混ぜています。

 

ベルトコンベアーの仕掛け。トイレットペーパーのしんに

長いブロックのパーツを入れています。

 

不純物を取り除く装置の作業を見守るための窓をトンネルに開けようと

したところ、せっかく作っていた作品がバラバラに。

その後も何度も作品が倒れて、一から作りなおすことになりました。

最終的に、大きめのブロックの基礎板の上に

作品を設置していくとようやく落ち着きました。

 

 

「みんなと同じものは作りたくない」というポリシーのDちゃん。

「お金を入れると、グッズが出てくる自動販売機が作りたい」とのこと。

 

穴を開けたペットボトルの外側に紙コップを取り付け、

紙コップにお金が入ると、ペットボトルが回転し、

ペットボトルにある穴が下に移動して、中からグッズが出てきました。

 

 算数の時間には、芝中と同志社中の立体図形の入試問題を

デュプロブロックを使って考えました。

積み木でできた立体の問題や規則性の問題はブロックを使うと

考える過程のワクワクを味わえます。

みんな「最も数が多い時はいくつか」「最小の時はいくつか」という

概念をよく理解して正解できました。

 

<おまけ>

 「最後にちょっと遊びたい」とベルトコンベアーを動かしだした子どもたち。

少し前まで恐ろしいほどの熱中ぶりでカラーの発泡スチロールの棒

切り刻んでいたのですが……そうしてこしらえた大量のトッピング材を穴から

投入して遊び、こんな惨事に。

磁石を使った不純物除去の道具は、不純物として磁石入れていたため、

外側から吊らした磁石と内側に仕込んだ磁石がお菓子のカップのを挟みこみ、

カップごと吊下がるという思わぬアクシデントがありました。

このアクシデント、いっそのこと、そういう仕掛けを狙った別の作品に

活かせないか考え中です。


ピタゴラスイッチのブラックボックス人問題を真似てみました♪

2019-02-10 09:31:01 | レゴ デュプロ ブロック

 

先日、たまたまテレビをつけたらやっていた、

ピタゴラスイッチの『ブラックボックス人問題』。

「これは子どもたちといろいろ作って遊びたいなぁ」と感激しました。

 

さっそくブロックで問題をひとつ作ってみました。

 

黒いトンネルを通ると、上の写真のように後ろ向きにトンネルに入っていった人形が……。

 

前向きに出てきます!!


「トンネルの中はどうなっているのでしょう?」という問題。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<答え>

短い突起に引っ掛かって、身体が横向きになります。

 

もう一度、少し長い突起に引っ掛かって、人形が前を向きます。

 

こんなふうに出てきます。