虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもたちの発見<形の発見から不思議いろいろ>

2018-07-06 19:35:00 | 子どもたちの発見

 基礎的な発見の名前を子どもたちの発見に改めました。

子どもたちの発見<90度を見つけ出す>

年長のAちゃんのマイブームは紙を折って90度の角度を作りだすことです。

 

折った紙を90度の角度のところまで広げると屋根の形に似ているという気づきが、

Aちゃんの最初の発見です。

 

それ以来、平面の紙を一方が垂直に立つように折って

立体を作ることをもとにして、イメージする物を何でも作り上げます。

床と壁で90度を作るだけでなく

壁と壁で90度を作りだすと、あっという間に立派なお家が建ってしまうから

すごいです。

 

円の縁を折って立たせると、皿になります。

Aちゃんが作ったお家の中を覗くと、

さまざまな家具が配置されていました。

Aちゃんの家作りをうらやましそうに見ていた同じ年長のBちゃん。

紙を折って屋根を作っていました。

 

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子どもたちの発見<三角形の不思議>

三角形は不思議で魅力的な形です。

教室では、箱の端を三角形に切るとできる

こんな形がとても人気です。

ショベルカーのバケットになるし、お家や屋台の屋根になるし、ピタゴラ装置の切り替えにも使えます。

とにかく想像力や遊び心を刺激してくれる形です。

上の写真の取っ手部分、2~3歳の子たちが、割り箸に輪ゴムをかけて開閉する

ハサミにしてごっこ遊びに使っているものです。それに

この形を貼りつけると、掃除道具になりました。

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子どもたちの発見<正方形の対角線は辺より長い>

 

人形ごっこで大活躍する正方形のふろしき。

折り方によって、身体に巻いて前で結べたり、結べなかったり。

三角形に半分に折って、対角線を身体に巻くと

しっかり結び目が作れること、巻く部分の長さが長くなることは、

遊ぶうちに子どもが自然に発見することのひとつです。

 

 


基礎的な発見 <すでに身につけている技術を別の場面で利用する>

2018-07-05 20:46:51 | 子どもたちの発見

工作をするにしろ、算数やパズルの問題を解くにしろ、

すでに身につけている技術を別の場面で利用するようになると

急速に上達しはじめます。

 

1年生のAくんは、ブロック遊びや工作に熱中するうちに、

一度、何かを学んで身につけると、あらゆる場面で使ってみるように

なりました。

この日、牛乳パックで作った車を教室に持ってきたAくん。

自分の作品をうれしそうに披露しながら、「本当に乗れる車が作りたいよ。

エンジンとか機械のところがちゃんとついているのを!」と言いました。

なんとか箱をつぎたして、自分が乗り込める車を作った後で、

「前のところをパカッと開けるとエンジンとか機械とかが

あるようにしたい」と言いました。

Aくんがエンジン作りを始めたので、他のグループの子が思いついた

トイレットペーパーの芯に切り込みを入れて折る方法を教えたところ、

さっそくその方法を駆使してエンジン部分を作り始めました。

 

 

感心したのは、トイレットペーパーの芯に切り込みを入れるという方法を

紙コップや丸めた紙など、筒状の形があるところでどんどん使っていたところです。

 

また、これまで高架の上の線路や道路などを作ってきた時の方法を採用して

筒と筒を紙でつないで、機械と機械がつながりあっているところを再現していました。

ボンネットを開けるとこの通り。

 

 

「車のドアが開いたり閉ったりするようにしたい」と切り込みを入れ、

「ちゃんとカギがかかるようにしたい」と、箱についていた取っ手を使って

カギがかかるようにしました。このあたりの問題解決はわたしがお手伝いしたのですが、

「車の後ろの壁がちゃんと立つようにしたい」とか、「小さく折りたたんで、お家に持って帰れるようにしたい」

というアイデアは、友だちが口ぐちにアドバイスをしていました。

 

「壁が倒れないように、箱を貼ればいい」というBくん。

「倒れない」という点ではいいアイデア。でも見た目が……。

乗れる車をこんなに小さく折りたためるようにしたのですが、

お迎えにきたお父さんに、「大きすぎるから持って帰れないよ」と言われ、

目に涙を溜めながら、エンジン部分だけ持って帰ることに納得したAくん。

作ったものは、泣く泣く手放すことになったけれど、

次の作品作りに活かすことができる技術や思考法はたくさん

手に入れたはずです。

 

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基礎的な発見<自分のしたことを報告する>

小学2年生の男の子たち(1年生もひとり参加)のレッスンでの出来事。

『風林火山』という戦国国取りボードゲームで土地の奪い合いに、「トントン相撲」で戦うルールを採用しています。

みなが転ぶか転ばないかは、人形の体型の違いによると思いこんでいた時、

Aくんが、人形をひっくり返して、「裏が少しでこぼこしているのとつるっとしているのがあるよ。

つるっとしている方が勝つよ。それと、裏が大きい(広い)方が強い」と言いました。

「Aくん、すごい発見ね」と感心して、子どもたちを集めて、Aくんの大発見を披露したところ、

Aくんの笑顔がはじけました。

 

これまでAくんが自分から話かけることはあまりなかったのですが、

それからはどんなに小さな気づきでもわたしのところまで報告しにきてくれるようになりました。

 

ボードゲーム後、スーパーボールすくいの道具を作りました。

この道具は、適当に切ったトイレットペーパーの芯にストローを1本貼りつけて

作るのですが、Aくんは2本貼りつけて、「先生、1本だと、スーパーボールをすくう

時にぐらぐらして取りにくいんだよ。2本にしたら、勝手に動かないから取りやすくなったよ」と

説明してくれました。

それを聞いたBくんが、「ぼくは3本ストローを貼ったよ」と言いました。

Bくんは、学校での学習につまずいて

すっかり自分に自信がなくなってしまった状態で教室に来はじめた子で、

自分の意見を言うことはほとんどありませんでした。

でも、「ぼくは3本ストローを貼ったよ」と言った後で、「もっともっと伝えたい」「もっともっと自分が発見したことを言いたい」

という気持ちが溢れるような様子で、

「それから、このじゃばらのところにね、緑のテープを貼っておくんだ。どうしてかというと、じゃばらのところが、

ぐらぐらするんだよ。ここを貼ったら動かないから、スーパーボールが動かないんだ」と言い添えました。

すくっては量ることを繰り返していた時、ちょうど500グラムすくった子がいました。

「コップ3ばい分で500グラムということは、

コップ1ぱいだとだいたい何グラムくらいかしら?」とたずねたところ、

2年生のAくん、Bくん、Cくん、1年生のDくんの4人が

真剣に考えて意見を言い合う姿に感動してしまいました。

「250グラムかな?でもちがうね。それだと、コップ2つの場合だもん。500割る2は250でしょ?」

「じゃあ、200グラムずつだとしたら、200、200、200だから600だから多いから

150グラムずつにしたら、150たす150は300で……」

「じゃあ、それだと、450グラムだから、まだ足りないから、

だいたい175グラムくらいじゃない?」とのこと。

この真剣さが生まれたのは、大人にしたらどうでもいいように映る

トントン相撲での人形の足の裏についての発見やストローの本数を変えることについての

発見を報告したことによるようでした。

自分の内面から生まれる言葉を口にして認められると、自信を持って

自分の言葉を口にするようになりますから。

 

 

Bくんが発見したすくう道具の角度が

どんな場合もスーパーボールが落ちない切り込みの入れ方。

↑Bくんの発見。

 Aくん作。最強無敵のスーパーボールすくい。

 

Cくんがはかりのめもりが指しているところを

大きく書きなおしためもりの紙で示してくれています。

「Cくん、ひとめもりは何グラムなの?」とたずねると、「5グラムだよ」との返事。

「めもりは、5グラムの半分ね」と言って手の平をさしだして、5を2つに分けると

だいたいいくつといくつだと思う?」と聞くと、

「だいたいじゃないように言いたい、うーん、2.5でしょ?」と答えました。

「わかった152.5グラムだ」とのこと。Cくん、ナイスです。小数点は習ったことがないのですが、

普段の生活で見聞きしていることからわかったようです。」

すると、Dくんが、「それ知らない。どういうこと?」と寄ってきました。

ものさしを見せて、1を10個に分けたうちの1つが0.1と説明すると、「それなら、ここが1.1でここが1.2」と

一生懸命読もうとしていました。

芯を長いサイズにして、「たくさんスーパ^ボールをすくえるのを作ったよ」と

報告するAくん。

興味を持っていたBくんに上のような絵をかいて

円の半径がいくらになるのかたずねると、

「10,10、10,10だから、5でしょ?」としっかり答えていました。

 

 算数タイムは、いつになく大盛りあがり。

「計算させて」「ぼくが解きたい」と意欲にあふれていました。


基礎的な発見(回転のいろいろ)

2018-07-02 08:09:09 | 子どもたちの発見

ひもをつけた紙コップにストローを2本さして曲げるだけで、くるくる回る

散水機ができあがります。

 

今、虹色教室内では、このシンプルな散水機からスタートした

「水の力で、回転するのって、面白い!!」

というワクワクが、新しいアイデア合戦へと発展しています。

 

「ストローを4つつけたら?」「10こつけたらどんな風に動くの?」

という疑問へのチャレンジ。

 

「くるくる回転するのかな?」と期待に満ちた目で見守られていた

ストローいっぱいの散水機。

水を入れたとたん、一瞬でなくなりました。

一同、唖然!

これを作るのに、すごく苦心していた姿を見たので、

水道の蛇口から水を注ぐのを許しました。

 

水を入れると、水が出ていく力で丸い舟をくるくる回すのに成功しました。

 

ストローから出てくる水で、流れるプールを作って、水を回そうとしています。

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2017-09-07 09:18:40 | 基礎的な発見

重さ比べをして遊ぶ道具の作り方を紹介します。

プリンやヨーグルトの空き容器にひもで取っ手をつけます。

それぞれの取っ手にひもを結びつけて、下の写真のように

ブロックの土台に引っ掛けたらできあがりです。

くわしい作り方、遊び方等は近いうちの算数のオンライン教材内でアップする予定です。

 

おはじきを一方にたくさん入れると、入れた方が下がり、もう一方があがります。

重さについて、さまざまな発見があります。

 

 

 

 

4歳のAちゃんと簡単な観覧車を作りました。

Aちゃんは動く仕組みが大好きな子です。

総菜やお菓子が入っている丸に近い形の空き容器を利用します。

空き容器の中央に穴を開けて、モールを通します。

空き容器側にモールが少しだけ出ている部分にセロテープを貼って

モールが抜けないようにします。空き容器の後ろ面に長く

モールが出ている側は、ブロックで作った土台に挟みます。

 

基本は、これだけでも観覧車として十分遊べますが、

写真のように透明ファイルを切り取って正面に貼り付けて、

扉を切り取ると、遊びやすくなります。

 

 

 「カピパラが一番下に来た時、一番上に来るのは誰ですか?」といった

回転の問題に楽しく取り組むこともできます。

 

 

子どもたちって、回転するしかけが大好きですね。

いつもさまざまな年齢の子たちが、回転の仕組みに興味を持ち、

それにまつわる工作をしています。

教室の子どもたちが回転の仕組みを使って工作したり遊んだりする様子を

紹介します。

 

下の写真は年長のAちゃんが「回転ずし屋さんを作りたい」というので、

古い既存のおもちゃ(100円グッズ)を分解して作った回るしかけ。

 

 

魚釣りのおもちゃをドライバーで分解すると、

下の写真のようなパーツが取り出せたので、それを箱に取り付けて

おすし屋さんを作りました。

 

ねんどでおすしをつくりました。

 

 

Aちゃんがおすし屋さんを作る様子を見て、光る絵具で星座を作っていたBちゃんも

「回転ずし屋が作りたい!」と言いました。

いらなくなった古いおもちゃ

(分解していいものをいくつか入れている箱があります)を探すと、

回転する部分がふたつある魚釣りのおもちゃがありました。

ドライバーで分解しようとすると、はずせないようにストッパーがついていて分解できませんでした。

そこで、そのまま箱に埋め込むことに。

 

ところがそこで、問題が発生しました。

古いプラスチックのおもちゃなので、プラスチックが割れて、

ゼンマイのねじの部分がバラバラに壊れてしまったのです。

そこで、代わりになるゼンマイ式の乗り物おもちゃを持ってきましたが、

動きが弱くて、魚釣りのおもちゃを動かせそうにありませんでした。

あれこれ苦心した結果、モーターを使って動かすことにしました。

モーターの先にねじを取り付けて、動かそうとしたところ、

大失敗。

歯医者さんの機械ようなキーキーいうプラスチックを削る音が出るだけで、

回転しません。

仕方なく、モーターを箱の横に取り付けてみました。

すると!!

何と、モーターの振動で、回転ずし用の丸い面がゆっくり回りだしました。

難点は重いものを乗せると回らないこと。

軽いおすしを開発しなくては!

 

下の写真は小2のCちゃんの泳ぐ折り鶴。

回転盤に磁石をつけているので、下の回転盤をまわすと、

鶴が水面を回るように泳いでいきます。

 

100円ショップのしゃぼん玉マシーンの風が出てくる仕組みが気になって

分解中の年長のAくん。なんと、モーターが洗濯槽のようなはねで覆われていました。

びっくり!

 

こちらは年中のBちゃん。

おもちゃのカメラと同じものが作りたくて、いいことを考えました。

色画用紙をあてて、はさみで面ごとにに切り取るのです。

この作り方はBちゃんが自分で思いついたアイデアなので、やる気がちがいます。

完成するまでそれは熱心に一面、一面、紙を切り取って、貼り合わせていました。

最後に綿を詰めて、直方体のカメラの出来上がり。

 

おまけ。Bちゃんは、こんな観覧車も作りました。


中身が気になる と 外まわりが気になる

2018-01-07 22:00:07 | 子どもたちの発見

100円ショップのしゃぼん玉マシーンの風が出てくる仕組みが気になって

分解中の年長のAくん。なんと、モーターが洗濯槽のようなはねで覆われていました。

びっくり!

 

こちらは年中のBちゃん。

おもちゃのカメラと同じものが作りたくて、いいことを考えました。

色画用紙をあてて、はさみで面ごとにに切り取るのです。

この作り方はBちゃんが自分で思いついたアイデアなので、やる気がちがいます。

完成するまでそれは熱心に一面、一面、紙を切り取って、貼り合わせていました。

最後に綿を詰めて、直方体のカメラの出来上がり。

 

おまけ。Bちゃんは、こんな観覧車も作りました。

 

 


子どもたちが大好きな回転する仕組み

2017-09-07 21:01:35 | 子どもたちの発見

 

子どもたちって、回転するしかけが大好きですね。

いつもさまざまな年齢の子たちが、回転の仕組みに興味を持ち、

それにまつわる工作をしています。

教室の子どもたちが回転の仕組みを使って工作したり遊んだりする様子を

紹介します。

 

下の写真は年長のAちゃんが「回転ずし屋さんを作りたい」というので、

古い既存のおもちゃ(100円グッズ)を分解して作った回るしかけ。

 

 

魚釣りのおもちゃをドライバーで分解すると、

下の写真のようなパーツが取り出せたので、それを箱に取り付けて

おすし屋さんを作りました。

 

ねんどでおすしをつくりました。

 

 

Aちゃんがおすし屋さんを作る様子を見て、光る絵具で星座を作っていたBちゃんも

「回転ずし屋が作りたい!」と言いました。

いらなくなった古いおもちゃ

(分解していいものをいくつか入れている箱があります)を探すと、

回転する部分がふたつある魚釣りのおもちゃがありました。

ドライバーで分解しようとすると、はずせないようにストッパーがついていて分解できませんでした。

そこで、そのまま箱に埋め込むことに。

 

ところがそこで、問題が発生しました。

古いプラスチックのおもちゃなので、プラスチックが割れて、

ゼンマイのねじの部分がバラバラに壊れてしまったのです。

そこで、代わりになるゼンマイ式の乗り物おもちゃを持ってきましたが、

動きが弱くて、魚釣りのおもちゃを動かせそうにありませんでした。

あれこれ苦心した結果、モーターを使って動かすことにしました。

モーターの先にねじを取り付けて、動かそうとしたところ、

大失敗。

歯医者さんの機械ようなキーキーいうプラスチックを削る音が出るだけで、

回転しません。

仕方なく、モーターを箱の横に取り付けてみました。

すると!!

何と、モーターの振動で、回転ずし用の丸い面がゆっくり回りだしました。

難点は重いものを乗せると回らないこと。

軽いおすしを開発しなくては!

 

下の写真は小2のCちゃんの泳ぐ折り鶴。

回転盤に磁石をつけているので、下の回転盤をまわすと、

鶴が水面を回るように泳いでいきます。

 


重さくらべ遊び と 回転 観覧車

2017-09-07 09:18:40 | 子どもたちの発見

重さ比べをして遊ぶ道具の作り方を紹介します。

プリンやヨーグルトの空き容器にひもで取っ手をつけます。

それぞれの取っ手にひもを結びつけて、下の写真のように

ブロックの土台に引っ掛けたらできあがりです。

くわしい作り方、遊び方等は近いうちの算数のオンライン教材内でアップする予定です。

 

おはじきを一方にたくさん入れると、入れた方が下がり、もう一方があがります。

重さについて、さまざまな発見があります。

 

 

 

 

4歳のAちゃんと簡単な観覧車を作りました。

Aちゃんは動く仕組みが大好きな子です。

総菜やお菓子が入っている丸に近い形の空き容器を利用します。

空き容器の中央に穴を開けて、モールを通します。

空き容器側にモールが少しだけ出ている部分にセロテープを貼って

モールが抜けないようにします。空き容器の後ろ面に長く

モールが出ている側は、ブロックで作った土台に挟みます。

 

基本は、これだけでも観覧車として十分遊べますが、

写真のように透明ファイルを切り取って正面に貼り付けて、

扉を切り取ると、遊びやすくなります。

 

 

 「カピパラが一番下に来た時、一番上に来るのは誰ですか?」といった

回転の問題に楽しく取り組むこともできます。

 


基礎的な発見 <水の力で回す>

2017-03-15 21:00:43 | 子どもたちの発見

ひもをつけた紙コップにストローを2本さして曲げるだけで、くるくる回る

散水機ができあがります。

 

今、虹色教室内では、このシンプルな散水機からスタートした

「水の力で、回転するのって、面白い!!」

というワクワクが、新しいアイデア合戦へと発展しています。

 

「ストローを4つつけたら?」「10こつけたらどんな風に動くの?」

という疑問へのチャレンジ。

 

「くるくる回転するのかな?」と期待に満ちた目で見守られていた

ストローいっぱいの散水機。

水を入れたとたん、一瞬でなくなりました。

一同、唖然!

これを作るのに、すごく苦心していた姿を見たので、

水道の蛇口から水を注ぐのを許しました。

 

水を入れると、水が出ていく力で丸い舟をくるくる回すのに成功しました。

 

ストローから出てくる水で、流れるプールを作って、水を回そうとしています。

 

 


基礎的な発見   <無限ループの工夫>

2017-03-13 21:04:13 | 子どもたちの発見

「下まで降りたら、再び上昇して、元の容器に戻る」という無限ループの仕組みは、

教室内でさまざまな方法で探求されています。(手動アリですが……。)

天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気 1

天井からぶらさげている100円ショップのバンジーコイルが大人気 2

の記事で紹介しているバンジーコイルが、この無限ループ遊びで活躍しています。

 

中身をひっくり返すことができるブロックのパーツ(紙コップとストローで同様のしかけは

簡単にできます)に金貨を入れます。

一方に傾けると、金貨がバラバラと下に落ちて、

紙コップに入ります。

紙コップに入らずこぼれ落ちる金貨は、

手前に作った移動する容器に入ります。

 

紙コップの先には天井から吊らしてあるバンジーコイルがついているので、

ブロックの引っ掛けをはずすと、自動的に上に上がって、

元のひっくり返る容器に金貨を移すことができます。

天井から吊っているバンジーコイル(家庭では、家具の取っ手などから吊ることができます)の先に

紙コップをつけて、ブロックに引っ掛けています。

 

ひっくり返す容器をもう一方に傾けると、

だんだん金貨が落ちて行って、列車の荷物入れに入る仕掛けになっています。

 

バンジーコイルのコップから横位置のエレベーターに移動させた

金貨は、巻き上げを回すと上にあがっていきます。

エレベーターの先には、クレーンで吊った容器が待機中。

金貨を移動させると、クレーンが90度回転して、元の

ひっくり返す容器に戻るしくみになっています。


形は面白い!

2016-11-05 19:42:41 | 子どもたちの発見

 

ハムスターの遊び場を作った2年生のAちゃん。

お父さんやお母さんに悪態をつきまくる子の心 5

の記事で、Aちゃんと家族の気持ちが深刻な状態までこじれていた話を書きました。

そんなAちゃんでしたが、今は、180度態度を改めて、「先生?虹色教室で一番いい子って誰?やっぱりわたしかな?」が口癖の落ち着いたがんばりやさんになりました。

学習時間に大騒ぎしないで、きちんとこちらの話を聞けるようになったので、勉強のつまずきもなくなってきました。

 

シンプルな形からすてきなものが次々生まれてくることに魅了されたAちゃん。

扇形とうずまきでハムスターのらせんのスロープ作り。

 

お風呂なのだそうです。シャワーもついています。

 

階段を折る要領でじゃばらに折った紙に切り込みを入れるとさまざまな面白い形ができます。

自分に対して信頼と自信を持ち始めたAちゃんの気持ちをあらわしているかのように明るくさわやかな作品です。


半分の半分の半分の半分

2016-11-02 20:42:10 | 子どもたちの発見

 

年中と年長の子たちのレッスンで家を作りました。

作り方の基本は、長方形の画用紙を縦と横のそれぞれが半分になるように折って切り込みを入れるだけという簡単仕様。

 

工作をする時、手を使うのはもちろんなのですが、想像力と知恵をフルに使ってたくさんおしゃべりしながら作ると面白いです。

 

この日、子どもたちがとても興味を持ったのは、ひとつ目の部屋の隣に猫用の小さい部屋を作って、猫の部屋の隣にハムスター用のさらに小さい部屋を作って、その隣にカニのためのもっともっと小さい部屋を作るというアイデアです。

それぞれの部屋は動物用の頭で押して引き上げる形のドアでつながっています。

このアイデアは、集まった子どもたちが口々に「こうしたい」「こうすればいい」と意見するうちに膨らんでいったものです。

さぁ作ろうということになって、わたしが「人間の部屋より小さい猫の部屋を作るには、どうすればいいと思う?

ちゃんと、見ていてよ。最初は、大きい色画用紙を全部、縦と横に折ったよね。

もう少し小さい部屋を作るとしたら、最初の画用紙を半分に切るのよ。

それから、それを縦と横に折る。ほらっ、人の家よりひとまわり小さい部屋ができたでしょう。

その次に、もっともっと小さい部屋を作るには、残った半分の画用紙をもう一度半分に切って、それを縦と横に折るの。」

というと、子どもたちは、手品でも見ているように心底感動した様子で、めいめいがどんどんサイズの小さい長方形を作って、

2階のうさぎの部屋や3階の小鳥の部屋などを作っていました。

 

高いところに小鳥の部屋を作ったけれど階段を作ってから、「どうやってこの部屋に上がろうかな?」

と言っていたAちゃんは、部屋の中にクレーンを取り付けて、上に引っ張り上げるようにしていました。

 

お風呂を大きくしすぎたBちゃん。

外のスペースを大きくして、お風呂をプールに変更しました。

 

 お風呂、階段、ブランコ、立方体の作り方など学ぶ際、子どもたちの間に形や長さ、サイズについてさまざまな気づきがありました。

部屋の中にお風呂が入らないなら、お風呂の中に家を建てたらいいというジョークが子どもたちに大うけでした。