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虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

多元的知能に関する過去記事です♪

2009-10-17 20:35:26 | 100均グッズで学ぶ
多元的知能に関するご質問をいただきましたので、過去記事を紹介させていただきます♪


このブログでも何度か取り上げさせていただいたMI理論…
「多元的世界の世界」の著書のエピソードのタイトルは「2013年のMI理論」

その中に、

2013年までに知能が多元化に値するという考えがより幅広く
受け入れられているなら、私は本当に満足するだろう

と著者の痛切な願いが書かれていました。
私もMI理論が教育の世界に浸透していくことを、切に願うもののひとりです。

2013年に近づきつつある今、多元的知能という考えは
多くの方に受け入れられてきたのでしょうか?

最近はかつてのような成績至上主義は影をひそめていますね。
私は、脳科学の進歩などのおかげで、
年々、そうした多角的な視野に立った教育法が
理解されているように感じています。

『子どもの脳が学ぶとき』の著者の戸塚 滝登先生が教育現場で実践されていた
教育も、このMI理論を素晴らしい形で教育現場に生かしたものであると思います。
親子レッスンでお会いする親御さんたちも、大きな視野で子どもの教育を捉えている方が多いです。

やっぱり2013年に向かって、一歩一歩、教育は進化しているのでしょうね。
数年すると、人の育ちを多元的に見て、
教育の世界に役立てていくことが当たり前のこととなっていることを
願っています。

多元的知能の関する過去記事です。


☆ 多元的知能を評価するテスト!? 1  IQを超える試み


☆多元的知能を評価するテスト!? 2 エジソンくんは救えるのか?


☆多元的知能を評価するテスト!? 3 科学編

☆多元的知能を評価するテスト!? 4 学業成績とは何でしょう?

☆ 多元的知能を評価するテスト!?5 得意分野と不得意分野


写真はお手をするワンコロボットです♪

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遊んでばかりでも、勉強はできるようになるの?

2009-10-17 08:34:17 | 教育論 読者の方からのQ&A
前回の記事に次のようなコメントをいただきました。


遊ぶのが大好き、どんな理由であれ勉強をしないでいいなら万々歳!!・・・そんな小一男子が高学年以降に伸びてくれるにはどんな風に日々を過ごせば良いのか、試行錯誤中の新米母です。
そんな私に大変勉強になる内容でした。
たくさん遊び、体験し、その中から多くを得てもらいたいと思いながらも、今から着実に積み上げなければ困る(と母が思う決して先取りではない)計算や漢字ですら時間のかかる息子を見ると
時間の使い方に悩んでしまいます。
習い事は本人の希望でゼロですが・・・
今日も晩ご飯の用意を一緒にしようと楽しみにしていたのに、宿題に時間がかかってタイムアウト・・・なかなか難しいです。


小3以降の勉強ができるようになるには、日常体験や遊びの豊かさが必要だとは思います。しかし、日常体験や遊びが豊かだと
必ず学習が得意になるかというと、
それだけでは難しい気もしています。

日常体験や遊びが高学年以降の学力にしっかりつながっていくには、
幼児期~小3くらいまで
次のいくつかのポイントを押さえておくことが
重要なのではないでしょうか?

お勉強ぽいものは面白くない、
ダサイ、つまらない、めんどう、
キライ、ちょっとやりはじめるとお母さんやお父さんがうるさい、失敗がこわい、
がんばるともっとするように勧められるから損、
と思い込ませない。

快楽的な遊び、受動的な遊びばかりで、本気で頭をしぼって取り組む達成感のある遊びが少ないのは問題です。
親もときにはいっしょになって、夢中で遊び、全力をつくす喜びを教えます

日常生活や遊びが知的な世界にリンクしている
無駄にみえることも、知的な好奇心を満たすためによくします

年相応の義務感、責任感をはぐくむ。お手伝い、野外活動、工作やブロック遊びで
意識して最後まで取り組む力をはぐくみます

他人にも自分にもダメ出しが多いと、何もスタートできません。
新しい理想の自分に変化することができなくなります。日ごろから、親がポジティブな言葉かけに気をつけることが大切です。

自分で勉強するようになるには自尊心、自己肯定感が高いことが
もっとも大事です。いつもそれらを向上させる言葉で、子どもを表現してあげることが必要ですね。

失敗や挫折から立ちなおりやすい性質を育てます。親がぐちぐち言わず、子どもが失敗したときや怠けているときは、まずはげまして見守ります。
周囲の評価に振り回されず、自分には常に価値があることを幼児期からしっかりと教えます。

↑の働きかけは、すべて0歳児から大事です。幼い子だから、ペットのように可愛いからとと笑いものにしたり、大人がコントロールしたりせずに、大人の願望や期待を押し付けず、

ひとりの小さな人として、自分らしくあることに誇りを持ち、
本来の自分の性質にそって
自分のペースで
自分を高めていくことに喜びを感じられるように育てていくことが
大切なのだと感じています。

大きくなるにつれて伸びていく子とはつまり、

自分が大好きな子
自分の価値がわかっている子

だからです。

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3年生になって急速にできるようになる子 できなくなる子

2009-10-16 09:05:36 | 教育論 読者の方からのQ&A
小学校3年生ごろに、それまでできていたことが急速にできなくなって
積み上げてきたものがガラガラとなだれを起すような現象を
よく見聞きします。

私立小の先生、9歳の壁をとなえる方々、英語教室の先生、私立に子どもさんを通わす親御さんなど……
口をそろえて、その話をなさいます。

この小3のガラガラ~現象は
幼児期から優秀で、暗唱や暗記に優れていた子、ごく普通の子、発達障害を持っている子のいずれにもみられる子どもの姿です。

このように小学校3年生ごろに、さまざまなことができなくなる子がいる一方、
小学校3年生ごろを転機に急速にさまざまなことができるようになる子がいます。
うちの息子も、3年生ころ、それまでの脳の使い方と一変するように
論理的で深い思考が可能となったように感じました。

虹色教室の子どもたちを見ていても、
ある子たちは、この時期からできなくなることが増え始め
ある子たちは、この時期から急速に伸び始めます。

小3の時期にできなくなっていく子と、でき始める子の違いを
観察していると、
それは、幼児期と小3までの生活の中で、
意味記憶が多かったか、エピソード記憶が多かったかで
分かれるように思われます。

記憶にはいくつかの種類があり、エピソード記憶と意味記憶に大きく分けることが出来ます。エピソード記憶は、特定の日時や場所と関連した個人的な経験に関する記憶です。意味記憶は、感情や経験と関係なく習って覚える知識に相当するものです。

この習って覚える意味記憶が多い子(受験をした子にも多いのですが)は、
この小3時期の脳の中で刈り込みやなんかが起こる時期に
何もかもすっかり忘れていくという恐ろしい現象をおこしがちです。

しかし、経験にもとずくエピソード記憶の多い子は
この時期からたちまち、それまでの経験からくる感覚で、
難しい課題を急に理解しはじめるのです。

昨日は、小2、3年生の女の子たちのグループレッスンでした。
そこで、小3のMちゃんに

2と4の間の数で、分母が12である分数のうち、これ以上約分できないものは何個ありますか。

という、今までしたことの問題にチャレンジしてもらいました。Mちゃんは、家庭でのさまざまな経験の多い子、エピソード記憶の多い子です。
そこで、「2っていうのは、親戚のおばちゃんがくれた大きなカステラ2本!だよ。食べるときは、12にスライス!
12分の1個を、あと1個だけちょうだい~っていうよね。」と説明すると、
「そうよ。いっくらなんでも、大きい1本さして、1個ちょうだいはありえないありえない~」とMちゃん。
「だから2は12切れに切った24個分わかる?」
「わかるわかる、うすいやつが、12で1本だかえら、それが2本ってことでしょ」
「なら4だとどう?」
「12分の48」
「そしたらその12分の24と12分の48の間には、
12分の25とか、12分の26とか……ずっとあるよね。
あと1個だけ食べさせて!だめ、もう食べすぎ!って言いあいになるだろうけど」

このように、かなり抽象的な難しい問題が、エピソード記憶に照らし合わせて
解けるようになるのが、3年生でもあるのです。
小学校での文字学習と、幼児期の膨大な体験が出会う
接点ともいえる時期なんですね。

でも、そこで、文字学習オンリー、意味記憶オンリーで、エピソード記憶が乏しい子たちは、たちまち難しい概念を易しくする手立てがなく、
丸暗記したものをどんどん捨てだして
とても困ったことになるのです。

幼児期に何が必要か……というと、大人がしきらず、
子どもなりに、もう1個ほしいな、交渉してみようかな、○ちゃんと交換しよう、○ちゃんばっかり勝ってずるいな、分けたけど、○ちゃんのが多いみたい……など
いろんな感情体験をするのに勝るものはないと感じています。
喧嘩の仲裁をしすぎたり、大人が正しさを押し付けすぎるのも、(ぽけ~っと幼児期に大人にたよりきって考えてしまうので)
子どもが+、-,×、÷、分数などを、くやしい~という感情で記憶するのを
さまたげます。

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2歳3ヶ月のムスメちゃんがレッスンに来てくれました

2009-10-15 20:28:22 | 100均グッズで学ぶ
☆ムスメちゃんのつれづれ育児日記2歳3ヶ月のムスメちゃんがレッスンに来てくれました。
(記事にしてくださっています。遊びに行った方はぜひポチボタンをお願いします)

ムスメちゃんは、慎重だけど芯のしっかりしたかわいらしい女の子です。
教室の遊びをどれもとても気にいっていて
いつもやわらかくにっこり微笑みます。

今回のレッスンで気にかけていらしたのは、ムスメちゃんの言葉が
女の子にしては少なめなこと。
ムスメちゃんは、コミュニケーション能力はとても高い子で、
社会性も月齢以上に発達しています。

今、とにかく3語文のリズムで遊ぶことが楽しいらしく、

くまちゃん おくつ  はくよ
ワンワン(いないいないばぁのワンワンです) かばん もっていくよ
パパ かいしゃへ 行ったね
ねこちゃん すりっぱ はくよ

といった主語 目的語 動詞
を意識して遊ぶと、笑顔笑顔でした。

しっかり言葉が増えていく準備ができているムスメちゃん。

唯一気になったのは……ムスメちゃんのママここさんが
ムスメちゃんに合わせるあまり、会話と言葉かけのほとんどが
ムスメちゃんレベルの語彙数になっていたことなんです。

語彙が多すぎて、子どもの許容量を超えてしまうのも問題ですが
少なすぎて知っている単語しかしゃべってもらえないと
言葉のインプット量そのものが足りなくなってしまいますので……。

そこで、ここさんに、会話をふくらますコツを学んでいただいて
たのしくおしゃべりするのにはげんでいただくことにしました。
ムスメちゃんは近いうちにおしゃべりすぎて困るほどになるでしょうね。

ムスメちゃんのレッスンの数日後、

3歳になったばかりの男の子★くんとお母さんが、
言葉の遅れを心配して虹色教室に来てくれました。
この★くん、今時の幼児にいないほど
コミュニケーションが上手な子で、
遊ぶこと、人と関わることに熱心でした。
活発すぎるきらいはありますが、多動を心配するほどのことはありませんでした。
ただ問題は、
言葉が1語文のままなことでした。耳も舌も問題ないようす。広汎性発達障害はまず考えられないほど、社会性が発達しています。
なら、放っておいたら自然に言葉が出てくるのか……というと、
ちょっと気になることがありました。

★くんのお兄ちゃんはいつも機関銃のようにしゃべる子で、お父さんもお母さんもよくしゃべる方です。そんな中でコミュニケーションが上手な★くんは、
それに合わせるために、常に相手のペースに追いつこうと、
すぐ伝わり、影響を及ぼすことができる1語で
人を制しているところがあるのです。

私が、★くんと、ムスメちゃんとしたような

ぞうさん ねんね
くまちゃん ねんね
ワンワン ねんね

といった2語文のリズムで遊びだすと、忙しくハイテンションに動いていた
★くんが、楽しそうに遊びだしました。

繰り返しが多く、ゆったりとした呼吸でする★くんに合わせたコミュニケーションをこころがけると、
おそらく言葉はどんどん出てくるのではないかと思われました。

ムスメちゃんも★くんも
これから言葉が育っていこうとする素地がしっかりできている子です。
まだおしゃべりをはじめる前の子と
そうした「おしゃべり」へと育つ
目と目 呼吸と呼吸 くりかえしの多い遊びのなかで
楽しくコミュニケーションを取ってみてくださいね。
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ねずみの分数ゲーム 作り方 遊び方 3

2009-10-15 14:07:11 | 教材作り
写真、左にわかりにくく写っているのですが……
ねずみの絵の真ん中に丸い円を貼り付けたものを作ります。

遊び方
ねずみとチーズのさいころを振って、出た分数のチーズをもらいます。
もらったチーズは、自由に、ねずみの上にある円の中に入れれます。
自分の番のとき、ぴったり丸いチーズが作れた人が勝ちです。


このゲームは、
分数の意味がまったくわからない幼児も遊べ、
自然と、分数の意味を理解できるようになっています。

トランプの七ならべができたら、十分できるレベルです。
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ねずみの分数ゲーム 作り方 遊び方 2

2009-10-15 14:04:12 | 教材作り
分数ゲームをするとき、わかりやすい様に
写真のような表を作っておいてあげるといいです。

100円ショップの消しゴムを使わず、
手づくりでチーズを作る場合、
シンプルにそのサイズの形を貼っておくとわかりやすいと思います。

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ねずみの分数ゲーム 作り方 遊び方 1

2009-10-15 10:40:16 | 教材作り
ねずみの分数ゲームの作り方と遊び方について
ご質問をいただいていましたので、
何回かに分けて、紹介しますね。

材料
「表」用の画用紙 二枚
立方体2個(空き箱を裏返して作ってもOK)
円形の100ショップの消しゴムか、厚紙に黄色いフェルトを貼って作った円
円形のチーズの容器や、円形に切り抜いた厚紙

作り方
1つの立方体にねずみの絵を描いて、ねずみに2,3,4と描いたものを2つずつ作ります。(2と3と4だけのさいころです)
もうひとつのサイコロに黄色いチーズの絵を描いて、1,2,3、と描いたものを2つずつ作ります。

写真のような表を作ります。
上のねずみが、分母
左横のチーズが分子
になっています。

サイコロを2つ振って、ねずみが2、チーズが1なら
2分の1です。

続きは次回に書きますね。
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科学クラブ、算数クラブ 合同遠足♪

2009-10-14 07:57:02 | 教育論 読者の方からのQ&A
月1回の日曜日に集まっている科学クラブ、算数クラブのメンバーで、
東映太秦映画村に遠足に行ってきました。
とっても楽しい一日でした。

このメンバーはとてもIQが高い子たちが多いです。
(2人の子は、幼稚園などで受けた知能テストでIQ150以上ありました。他の子たちも、測っていませんが、どの能力もその2人と同様に高い力を持っています)

IQが多少高いのでなく、飛びぬけて高い子たちというのは、
大人から見るとあまり良い子には見えません。
よくふざけ、よくけんかし、よく笑い、なかなか言うことを聞きません。
遊びだしたらとまらなくて、帰り際には泣き出します。(遊びが終わるのや、お友だちと別れるのが悲しくて……)

その好奇心は、大人がすごいな~とおもう知的に見えることよりも、
紙のゴミを散らして、静電気で集めたり、
しつこく水遊びしたり、
おいかけっこをしたり、石ころや木切れを拾って宝物にしたりすることに、
どんだけ???と思うほど注がれます。
とにかく何にでも……幼稚園までの行き帰りも、食事中も、病院の待ち時間さえ、全身全霊をかけてしょうもないことに夢中になれるので、
日々、脳が鍛えられているのでしょう。

こうした子たちは生まれ持ってIQが高かったともいえるし、
大人が子どもに押し付ける枠組みを壊してしまうほどエネルギーが強いからIQが高いともいえるし、
大人側の枠がゆるめなので、自由に自分の力を伸ばしてこれたともいえます。

映画村の中で『ろくろ体験』をさせてくれる場所があったのですが、
案の定、全員、「やりたい!やりたい!」と
ごねだして、ここの前から動きません。
それがかなりしつこい!!
どろどろになるよ~何ももらえないんだよ~という大人目線の判断は、
この子たちにまったく通用しません。
お母さん同士は、お互いの遠慮もあって、
「ダメです!」としか言いようがなかったので、教室の経費から
子どもたちに『ろくろ体験』をさせてみることにしました。

どの子も真剣そのもの!世話役の先生の注意にきちんと従いながら
一生懸命、おわんや湯のみを仕上げることができました。
(絵付けもしたかった人たちですが、そこは引っ張って帰りました)

その目の輝きというか、一生懸命な様子をみて、
お金や時間がちょっとかかっても(しれてます)
子どもが本気でやりたいということは、やっぱりやらせてみるのがいいな~
と感じました。

途中、丸い珍しい石を拾った子が女の子とふたりで、
その秘密を共有して、ワクワクしていたんですが、
帰りに、元の場所に置いてかえるように言われて、ひと悶着。
どうしても、どうしても、それを持って帰りたかったようです。
(あんまりがんばるので、親御さんは映画村の方に、持ってかえって良いものなのかたずねに行くこととなりました。)

そんなこんなで、楽しくてたまらない一日は終わりました。
きょうだいみたいにいつも喧嘩しているKくん、Yくんは、
電車で別れるときに、悲しくて別れたくなくて、
そこでもあれこれありましたが……

とにかく楽しい一日でした。
私は、ちょうど1語文をしゃべりだしたメンバーの弟くんと、
おちゃめで芯がしっかりしているおしゃべりなメンバーの妹ちゃんと、
おしゃべりしたり遊んだりするのが、とっても面白かったです。
こうした幼い子たちは、言葉をしっかりしゃべれる子たちより、いっぱいしゃべりたいことがあるんですよ♪
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知らないうちに かけさせられてしまう色眼鏡 と 子どもの長所

2009-10-13 06:53:10 | 教育論 読者の方からのQ&A
伝えたいことがあっても、なかなかちょうどピッタリの言葉にしにくいことってありますね。

これまで伝えやすい、
そのまんま『教え方』や『100円グッズの利用法』みたいな記事ばかり山ほど書いてきていますから、
それへの反省もこめて、このところ後回しにしてきた言葉にするのが難しいな~と感じる内容ばかり続けて記事にしています。
(こういうの苦手。話がもたついて疲れた……という方は、左の、カテゴリー
からみたい記事のボタンを選んで押して、過去記事を楽しんでくださいね。)

3歳からのブロック教室では、親御さんに同席していただいています。
ひととおり、ブロックでの遊び方を学んでいただいた後で、
親御さんたちに次のような話をすることがあります。

親と子がひとつの目的で集まると、

その目的を喜んで受け入れる子、その場で大人を満足させてくれるような反応をする子が、良く見えて、

けんかばかりしていたり、ずっと親のうしろに隠れてぐずぐずしていたりする子は、困った子、「せっかく連れてきてあげたのに、あ~あ」とため息がでちゃう子に感じられます。

(反対に、子どもが喜ばない=目的が悪い、企画が良くない と感じる方もいます)

虹色教室のブロック教室も、3歳からの集まりはそうなりがちです。
それが早期の習い事の
危険性でもあるのですが……。

本来、子どもの性質は、どれが良くどれが悪い と決めれるものではありません。
喧嘩っ早い子は、エネルギッシュでパワフルで競争に打ち勝つ強さをもっていますし、
親の後ろでぐずぐずしている子は、
慎重で観察力があって、よく思考する子である場合が多いです。

ですから、習い事の場で、
子どもがどのようにふるまったかで、何らかの評価を子どもに加えてしまうことは、
大人が妙な色眼鏡で子どもを振るい分けているのと
いっしょなのです。

だからそうした場に行かない方がいい! とばかりは言えません。

そうした場に行っても、
あえてそこの目的にあわせて色めがねをかけるのはやめて、

純粋に子どもを眺めるなら、普段とは違う
子どもの長所や、伸びるヒントが見つかることもよくあるのです。

ブロック教室では、几帳面にきっちり作りたいために、
お友だちが邪魔するたびに、ヒイヒイ泣いてばかりいる子がいます。
自分のなかに「このようにしたい」というイメージがしっかりとあるのです。
また、自分が欲求するとおりに作る方法を習うためには、
大人の手元も真剣に見れます。
そうした子が、トラブルになっている部分ばかりに気をとられていると、
家に帰ってまで子どもがトラブルメーカーにしか感じられなくなってしまうでしょう。
けれども、そうした 親の見栄として集団の場で良い子であって欲しいという思いを手放して、

正確に子どもの長所を眺めるなら、
こうした子は、物事をより正確に捉えようとし、自分が満足するまでていねいに作業できる潜在的な能力を持っていることが見えてきます。

また、慎重で控えめだった子が、最後の方で動き出して、
さまざまなものをいじってみて、
他の子が気づかなかったようなボタンやねじるスイッチまで触っている
ということがあります。

○時間、みっちり参加していないと損
というお金で換算する習い事感覚を手放して、

正確に子どもの姿を眺めるなら、
その子は、観察力があって、親の後ろにいる間も、他人のすることから
きちんと学んでいたことがわかります。
また、慎重なようで、なかなかチャレンジャーで、いろいろ気づきやすく、
的確にあれこれチャレンジする能力があることがわかるのですね。

現代は、さまざまな場が人工的すぎて、

その場が求める子ども像(そうした場で眺める大人が満足する見栄えの良い子どもの反応)が、
いたるところにできあがっています。

いつのまにかかけさせられた色眼鏡で、
個性的で、あらゆる可能性に開かれているわが子について
偏った判断を下してしまわないように
いつも注意していなくてはならないのです
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個性を良く見て、長期のスパンで子どもの教育を考える2

2009-10-12 22:05:14 | 教育論 読者の方からのQ&A
前回の続きです。

ただの知ったかぶりさんや、おしゃべりさんに終わらせず、

新しい知識をどんどん取り入れて
どんどん出していく 表現していく

というサイクルが自分の力で、いくつになってもしっかり行えるように
教育していくこと

って、どういうことなのでしょう?

幼児期に、おしゃべりがとても上手で、打てば響くように
あー言えば、こう言う~具合に、会話が行き来すると、
大人たちは、賢いな、面白いな、と感じて、
とにかくあれこれ からかったり、いろいろ言わせて褒めちぎったりしがちです。

でも、そうした幼い時期に、

じっくり考えずに、とにかく言葉を発しさえすれば、得!!

という考えを持たせてしまうと、せっかく持っている積極性や
表現力を、
内容の浅い無駄話ばかりに使うようになってしまいます。

好奇心も同じで、いつでも「何?何?どうして?」とうるさいからと、
適当にあしらっていると、ショッキングなニュースやテレビの話題のような
そのとき限りの好奇心を満足させることにばかり首をつっこむように
なってきます。

個性を良く見て、長期のスパンで子どもの教育を考える

ということは、子どもの持っているひとつひとつの個性的な長所が
押さえ込まれたり、ゆがんだ使い方をされたりせずに、
一番良い形で伸びていくように配慮することです。

☆くんでしたら、
魚を与えるのではなく、魚のつり方を教えるように、
知識の取り入れ方を学ばせ、
その知識をもとに、いっぱいおしゃべりするのに耳を傾けてあげると良いですよね。

さまざまな新しい知識が手に入り安い環境を整えてあげる
親しめるようにしてあげる

ということが大事ですよね。
長期スパンで考えるということは、幼児期は熱心にかかわって、小学生になったら塾任せではなくて、
幼児期も小学生になっても、その子にとって大事な働きかけは
無理のない形で継続して続けていく
ということです。

うちの子たちが小学生のころは…、

ちょっと目新しいものがあると
興味をそそられる息子の性質に合わせて、

毎週のように7冊ほど、薄くて面白そうな科学絵本や読み物、図鑑
などを図書館で私が借りてきて、家においていました。

とにかく目新しさのおかげで、息子は、必ずといっていいほど、それに目を通していました。おかげで、受験のときは、理科の勉強はほとんど必要ありませんでした。

娘は、お料理や手芸など、何かひとつのことにじっくり取り組むのが
好きな子でした。そこで、そうした本は、惜しみなく買い与えるようにしていました。息子の場合、目新しさが大事なので、図書館の本でいいけれど、
娘は作りたいとき、すぐ手元に本があった方がいいのでそうしました。
おかげで、計画性、目標を達成するための構成力などが身についたと思います。

☆くんの場合、
図書館を利用して
小学生になっても、手軽な知識の供給源が身近にあるようにしてあげること

自分の好奇心に忍耐強くつきあえるようになるために、
手を使ってする工作や実験にしっかりつきあってあげることが
大切だと感じました。

写真は、日曜日の科学クラブの遠足の様子です♪

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