虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

古民家mamasにうかがったときの様子を記事にしてくださいました♪

2010-11-20 15:44:43 | 日々思うこと 雑感
東京の世田谷の古民家mamasにうかがったときの様子を
記事にしていただきました。

虹色コモンズ

この記事の中で、
「4才半のムスコがテレビを繰り返し見たがる、なんとなくシラケた態度を取ることが気になっています……」といった内容の質問に、
私は、次のような返事を返しています。

小さいうちから保育園で過ごす子たちの中には、自己肯定感が低くなる傾向も見られる、とのこと。
保育園で過ごすことにはメリットはたーくさんありますが、
それでも、呼べばすぐに親が飛んできてくれるわけではなく、1才、2才の小さいうちからワンオブゼム(おおぜいの中のひとり)として我慢する場面も多いことでしょう。
「保育園では偉そうにすればたたかれることもあるだろうし、もまれて積極的になりそうだけれど、意外に遠慮がちになる子も多い」

↑の内容は、保育所に子どもを通わせている方からすると、ショックかもしれないので、
もう少し言葉を添えさせてくださいね。

保育所に通っている子を持つ親御さんから相談を受けるとき、
良いところより悪いところにスポットライトが当たりがちで
その子の年齢にすると厳しい目の評価がなされている場合がよくあるのです。
また保育所は幼稚園のように学習する時間がないからと、
少ないお休みの日は習い事がびっしりという子もよくいます。
ぐずぐずする、テレビばかり見る、やる気がない、消極的、愛想がない……
と子どもの困った面を並べていくときりがないという方も多いのです。

友だちもたくさんいて、いろいろ楽しい企画も多い保育所ではあります。
けれども子どもにすれば、毎日、家庭ですごしている子ほど、だらだらマイペースに過す時間もなく、わがままも許されない環境に長い時間いるので、
家にいるときは疲れを取るために、テレビを見続けたり、やらなきゃいけないことを「あとで~」とめんどくさがる子もいるのです。
おまけに親御さんは、仕事をしている分、短時間にテキパキ物事を進めなくちゃいけませんから、子どもには、フットワークが軽さや、意欲的ながんばりを求めてしまいがちです。

保育所のように、長時間、人と過す場では、心にかすり傷もたくさん負ってますし、大人に甘えたくてもいつも満たされるわけじゃありません。
偉そうにすれば馬鹿にされるし、友だちよりできないことで劣等感を抱くときもあります。

だから保育所はよくないというのではなく、幼い頃から保育所で過している子の状態や気持ちに想像力を働かせて、
家庭がその子の癒しの場であり、自己肯定感を回復する場になることが
大切だと感じているのです。

親御さんが、大勢の中にいるわが子を見ると、
子どもの「できない」が目につくのと同じように、子どもも大勢の中で過すことで、自分への自信や信頼が揺らぐことも多いはずなのです。

だから、もし親御さんが保育所に通っているわが子の欠点に気づいたら、
お家では自信を回復させることや
自己肯定感を持たせることにだけ気をつけたらいいのかもしれません。

幼いうちから保育所に通っている子たちには、
「よくがんばっているね」「おかあさんの目を通すと、あなたは世界一すばらしい子に見える」そうしたメッセージを、
何度も何度も伝えることが大切だと感じています。

↓の記事も書いていただきました。
虹色教室の工作ワークショップに参加しました!


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東京の工作ワークショップの様子です(センス・オブ・ワンダー) 9

2010-11-20 13:49:15 | 工作 ワークショップ
東京の工作ワークショップの学習テーマに選んでいたこともあって
ビー球のピタゴラマシーンを作る子がたくさんいました。
が、作る子が変わると、こんなに表現方法が変わるのか……と、
びっくりするようなアイデアがたくさん出ていました。

手で持ち上げて傾けることで、
転がす装置もあれば、
迷路をたどって落とし穴に落ちるタイプの装置、
箱の内部をすべっていく装置、巨大なもの、コンパクトなもの、
観覧車がひっついている装置、
箱の外と内部を行き来する装置、物語がある装置……
美しさを追求したものもあれば、奇想天外さが売りのもの、凝った作りのもの、素材の持ち味を生かしたものと、本当に千差万別。

そうした作品それぞれのすばらしさやおもしろさに感動するって、
人それぞれのナチュラルな感性、独自性、その子らしさに
共感することでもあります。

子どもたちと、作品を見て回っていると、
子どもたちそれぞれが、他の子の作品に自分の中にない未知のものや、すばらしさ、不思議さといったものを感受して、目を見開いて驚き、
深い発見の喜びにひたっているのを感じました。

現代の物にあふれた生活をしていると
大人の世界の倦怠感やしらけたような斜めの視線が、
子どもの心にまで投影されがちです。
すると、子どもが本来持っている
『自然の中の美しいもの、未知なもの、神秘的なものに深く心を動かされるセンス・オブ・ワンダーと呼ばれる感性』が、
踏みにじられてしまいます。
すると、子どもはアニメのキャラクターや人工的で商業的な商品にだけ
釣られるもの、喜ぶものという錯覚まで生まれます。

実際の子どもは、
美しいもの、未知なもの、神秘的なものにとても敏感です。
自然の一部でもある
人間そのもの、
人それぞれの個性的なちがいに対しても、強く惹きつけられて
理解しようとします。
また自分の内面に潜在的に眠っている
発想力や問題解決能力や色や形への感受性を外に引き出すことにも
とても積極的です。

写真は素材の特性を活かして、いろんなアイデアを盛り込んで作っていた子の作品です。
筋のあるペットボトルの底からビー球を入れると、ビー球は筋にそって
螺旋状のすべりだいをすべるような動きをするのです。
集まった子たちは、目を見ひらいて、その動きを追っていました。
紙コップ、筒なども、素材の形や性質を生かして、
意外な活用をしていて、
「遊んでみたい!」という子が続出した作品でした。


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東京の工作ワークショップの様子です(自分でもわからない足にひっついている何か) 8

2010-11-20 09:32:20 | 工作 ワークショップ
工作を見て回るツアーの最中、「私の作品を見て!」とばかりに、飛び出してきた
女の子の作品。
てっきり、作品がタイツにひっついて困っているのかと思って、
はがしてあげようとすると「ちがう~!!はずしちゃだめ~!」と主張します。
自信なげに、「これ……作品?このひっついてるとこも作品?」とたずねると、
「そう!」ときっぱり。
集まった子たちは、この作品が何なのか興味しんしんです。

「くつ……かな?それとも、ローラースケートのうしろについてるコロコロまわるのがついてるのかな?」とたずねると、
どうも、そうではないんだけど、自分でも何かよくわかんないんだけど、自信満々にこれは作品なんだって主張したい様子。
すると見ていた子どもたちが真剣に考えながら、
口々に、
「ながぐつ?」「それ、くつした?」など、質問していきました。
するとこの子は、作品が何かは自信がない様子だけど、いろいろ質問されて注目されているのはとてもうれしい様子で、
一生懸命、足にひっついている良さをアピールしていました。

見ていた子どもたちも、何なんだろう?服の一種なのか、戦隊物のアイテムなんだか、身体につけた扇風機なんだか、それでもすごいもんなんだろう……と
いろいろ想像するのを楽しんでいて、だれひとり、この作品にケチをつける子はいませんでした。

そして終始ごきげんだった作者の女の子は、最後まで足にこの作品をひっつけたままでした。
そして、年上のお兄ちゃんお姉ちゃんたちの算数遊びでも
自分から前に出てきて、しっかり参加していました。


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滋賀の工作ワークショップの募集です♪

2010-11-19 18:55:46 | 工作 ワークショップ
滋賀の工作ワークショップの募集です♪
12月4日(土)1時~3時
費用 2000円

工作参加は、
8家族までの募集です。(もうすでに10家族ほどの参加が決まっているため)

大人だけのお手伝いも4名募集します。

(大人だけ参加するお手伝いに参加いただく方は、
同じ場所で10時~12時におこなう幼児教育の勉強会に無料で参加していただくことが可能です)

参加希望の方は今日11月19日~11月22日までにコメント欄に
子どもの年齢と人数を書き込んでくださいね。


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東京の工作ワークショップの様子です(スキーのリフト) 7

2010-11-19 09:26:33 | 工作 ワークショップ
東京のワークショップでお手伝いをしてくださった方々、どうもありがとうございます♪(そうまぱぱさん、写真をどうもありがとうございます)

工作イベントの日、朝から設計図持参ですごい意気込みで参加してくれた
小1の男の子の作品。
スキーのリフトです。
ポールには色とりどりのキラキラした折り紙を貼ってあり、
ひもで動く仕組みが工夫されていて、
独創的でレベルの高い作品でした。

集まった子らは、「あぁ~!」とため息をついてうらやましがるものの、
「プリンのカップとストローとトイレットペーパーをひっつけて作ってあるね。
作れそうだと思う子?」とたずねると、
「う~ん」と困惑した様子でした。
それまで、できる!できる!と自信満々で手を挙げていた子たちなのですが、
この作品はとても立派で難しい作りに映っていたようです。

この日、いっしょに参加してくれていた2歳の妹さんも、
紙皿に色を塗り、自分で切り込みを入れて、くるくるまわるおもちゃを作っていて、よくわかっているのにびっくりしました。お兄ちゃんの作る姿をいつも見ているんでしょうね。

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今日は午後から、12月4日の滋賀の工作ワークショップ(後8名ほど)と
同日午前の大人だけの勉強会の募集をおこないます。
もうすでに半分の人数が埋まっているので、少しだけの募集です。
(今日中に記事を書きますね)

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工作のワークショップの様子をブログの記事にしてくださっています♪

2010-11-18 18:31:51 | 工作 ワークショップ
東京のワークショップの感想を記事にしてくださいました。
ありがとうございます。

★元、兼業主婦 1
★元、兼業主婦 2


★育児・同居日記


★ホッペとマユで福笑い★幸せな学びの時間

★ホッペとマユで福笑い★幸せな学びの時間 2

東京の工作ワークショップの様子です 6 (おさんぽわんちゃん) 

2010-11-18 13:34:10 | 工作 ワークショップ
ひもの先にじしゃくがついていて、
ティッシュ箱のわんちゃんの首にピタッとひっついて
お散歩につれていくことができるようになってます。
とってもかわいくて、2,3歳の子たちに大人気でした。
とても感心したのが、段ボールの横に今回の学習テーマだったビー球が出てくる仕組みを使って水入れとエサ入れが作ってあったことです。
作者の男の子(ママと共同作品ですが)は、これまで何度か工作のワークショップにきてくれています。
工作の最中はいつも、うれしくてたまらない様子でニコニコ。
会うたびに、ずいぶん成長していて、しっかりしてきていて、こちらもうれしくなります。


東京から帰ってきました♪  (たこやき屋) 5

2010-11-17 17:40:17 | 工作 ワークショップ
小学1年生の男の子のたこやき屋さん。
たこやき用の穴がへこんだ鉄板のアイデアが絶妙です。

丸い形のお弁当用のおかず入れをいくつか貼り付けた
だけで作っているのですが、
そこに紙を丸めて作ったたこやきを入れてクルクルさせるととっても可愛いのです。

さいふの留め金に磁石を使っているアイデアもとっても人気でした。

たこやき屋さんで買い物するだけでなく
自分もたこやき屋さんをしたい子たち、お兄ちゃんにお願いして貸してもらっていました。



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東京から帰ってきました♪  (自動改札と切符の券売機) 3

2010-11-17 17:24:38 | 工作 ワークショップ
2歳の男の子のパパさんの作品、自動改札は、
集まった子がみんな目を丸くしていました。
とても勉強になる作品でした。

切符を入れると、それがシーソーの仕掛けの上に落ちるので、もう一方の隙間からポンッと切符が飛び出すのです。

また券売機のボタンにプクプクしたビーズが入っていた入れ物を利用していて
本物そっくりにできていました。
「すごいな~面白いな~」と子どもたちは大感動。

写真は、この作品のお家の男の子が実演してくれているところです。