今回は年少さんの●くん、年中さんの☆くん、年長さんの★くんが
参加してくれました。
少し早く着いた★くん。線路を見つけて円形につなごうとしたのですが、いくつかの線路セットが
混ざっているセットだったので、なかなか丸くなりませんでした。
そこで、「だんだん高くなるようにらせん状に線路をつなげていって
車が滑り降りるようなコースターを作ったらどう?」とたずねると、
「作りたい作りたい」と大乗り気でした。
このすべり降りるコースターは、以前、お子さんのレッスンにいっしょにいらしていた
お母さん方が作ったことがあるのですが、
下まできれいにすべっていくように作るのは至難の技でした。
もちろん、今回のコースター作りの大変さも見た目以上でした。
作っても作っても、うまく車がすべってくれません。
とても粘り強くて
うまくいかなくなるほど一生懸命取り組みだす★くんは、
「先生、薄っぺらいブロックもっとないの?」「もっと!」と
レアパーツを探しては、線路の下の土台を組み続けていました。
うまくすべった時は大感動!……かと思いきや、完成するまで
休む間もなくがんばっている★くんですが、できあがり作品にはあっさり。
すぐさま、「動物園作りたい」
と新しい作品作りに飛びついていました。そこで、●くんがコースターに
車をすべらせては遊んでいました。
★くんがコースターを作っている間に
●くんが線路をどんどん伸ばしていってすてきな駅を作りました。
「飛行場を作りたい」と飛行機、トーイングトラクター、タラップしゃ、コンテナ、フードローダーなど
飛行場の図鑑を見ながら
さまざまなものを作っていた☆くん。写真を撮ろうとすると、
「まだ、まだできていないから、だめ。恥ずかしい」といって
撮らせてくれません。いろんな面白いものができていたのですが残念です。
飛行機が飛び立つ前のさまざまな流れを真剣に実演してくれます。
本気になってあんまり大きな声でエンジン音を真似るので、
●くんが、「声が大きいよ。飛行機はもっと小さい音だよ」と注意しました。
「そんなことない。飛行機はこんなに大きな音だった!」と☆くん。
そこでわたしが、●くんの飛行場は東京にあるやつだよね。
東京の飛行場は、騒音公害になったらだめだからちょっと小さな音にしているんじゃない?
☆くんの飛行場は九州にあるやつ?
九州でじゃそんなに大きな音で飛び立っていたの?」とたずねると、
その後も飛行機についてあれこれ言い合っていた●くんと☆くんですが、
そうした言い合いの中で、とてもすてきな解決案も出ました。
飛行機の車輪は飛び立つときに機内に隠れなくちゃならないし、
前方の車輪はふたつだけ、と言う☆くん。
でも、ブロックの車はどれも4輪なのです。
そこであきらめて、前も後ろも4輪の車を取り付けていると、
「前の車輪はそんなにたくさんないよ」と●くんが言いました。
「●くん、☆くんはね、それはわかっているんだけど、
ブロックの車輪がそれしかないから我慢してつけているのよ」と
わたしが説明すると、
「そうだ、それなら、つ、も、り、にすればいいんだ」と☆くんが言いました。
「車輪があるつもり、だよ。見立て、だよ。」と言いながら、
車輪を緑のブロックと取り換えたのです。
☆くんにも●くんにも
緑のブロックは飛行機の前方で回転する小さな車輪に見えたようです。