虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ピカピカの金メダル

2014-06-04 18:09:33 | 通常レッスン

年長になると自発的にする行動が増えてきます。

Aくんが「線路は線路、ブロックはブロック……」という具合にきちんと分別して

おもちゃの後片付けをしていたので、思わず「金メダルね、Aくん」と言うと、

「金メダル作りたい!」という返事が返ってきました。

 

綿棒の蓋を金色のテープでくるんでいます。

「ひもは絶対、金色にしたい」というAくん。

でも金色の毛糸もリボンもありません。仕方がないので、ストローを金色の

テープで巻いて、ひもを作ることにしました。

「これさ、お掃除が大人みたいにとっても上手にできた金メダルでしょ?

それなら、ぼくお料理も上手だから、お掃除とお料理が大人みたいに上手にできた

金メダルっていうことにしてもいい?」とAくん。

 

大満足のAくん。それを見たBくんも金メダルを作りたがりました。

それで大急ぎでてきぱきと片付けをして、

「ぼくも金メダルを作りたいよ」と言いました。

「Bくん。Aくんは、線路は線路、ブロックはブロックって分けて

とても上手にお片づけをしたから金メダルを作ることになったのよ。

Bくんもお片づけをしたけれど、金メダルのお片づけではないかもね。

銀メダルではどう?」とたずねました。

「ぼくも金メダルがいいよ」とBくん。

そこで、Bくんにも丸い形のものを用意してあげました。

 

するとBくんは自分でちゃっちゃとメダル作りを始めました。

ひもの長さをストローと同じ長さにして失敗。

実際にひもを自分の首にかけてみて、長さの目星をつける方法を教えると、

それからは長さに注意して作るようになりました。

Bくんがどんどん金メダルを作っていくのを尻目に、Aくんは何だか不服そう。

「Bくんはさ、銀メダルにしたらいいんじゃない?」と繰り返します。

「Bくんも金メダルがほしいのよ」と告げると、

Aくんは、「でもさ、ぼくはBくんが銀メダルの方がいいなぁ……」とぼそぼそ……。

 

実は、Aくんがていねいにお片づけをしている間、Bくんは工夫をこらして

工作をしていたのです。

こんな立派なマリオのステージができていました。

そこで、「それなら、Aくんはお掃除とお料理が大人みたいに上手にできた

金メダルということにして、

Bくんは工夫して上手に工作ができた金メダルをいうことにしたらどう?」と

提案しました。

「うん、それがいい」とAくん。

AくんもBくんもキラキラ輝く金メダルを首にさげて、

誇らしそうに笑いあっていました。

 


男の子が喜ぶごっこ遊び 

2014-06-04 14:00:18 | 通常レッスン

 

<男の子とごっこ遊び>



女の子たちにまじって、男の子もごっこ遊び。

女の子たちが、ままごとの世界を展開するのを尻目に、

「ごっこ遊びなんていや。ゲームもつまんない。工作もいや。何にもしたくな~い」

と言っていた★くん。

「消防士さんになって、このホースで火を消しにいこうよ」と誘うと、

「する!する!」と乗り気になりました。

消防士だけではつまらないので、警察も兼業することに。手錠と牢屋を作りました。

この二つだけでは、仕事に飽きちゃうからと、郵便屋さんとアイスクリーム屋さんと、

博士とお父さんの役もすることにしてご満悦でした。

お兄ちゃん達のグループが残していった宝物と呪いの札を探すミッションも

していました。







女の子たちは、お料理をしたり、買い物に行ったり、ペットの世話をしたりと

大忙しです。

遊びながら、数のこと、時間のこと、数学的な考え方についてなど、

いろいろ学びました。

 

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 男の子たちが喜ぶごっこ遊びのアイデアをいくつか紹介します。

 

<消防隊出動>

消防署を設置して、火事の連絡があると消防自動車やヘリコプターを出動します。

男の子たちは、高層ビルの上空から散水して火を消したり、

火に包まれたビル内に救出に向かったりする展開を喜びます。

 

 

<飛行場>

飛行場で飛行機が離着陸するストーリーが好きな子は多いです。

荷物を積み込んだり、乗客を乗せたり、荷物を受け取ったりして遊びます。

アナウンスも楽しいです。

 

 

 <プールや川に水を流し込む>

ピタゴラ装置風の小物を置いて、プールや川にビー玉の水を注ぎ込んで遊びます。

 

 

<工事現場>

工事現場の砂で山を作ったり、集めた廃材をゴミ焼却炉で焼いて遊んでいます。

 

 

<警察署>

どろぼうを捕まえたり、車の事故現場にパトカーを出動させたりします。

 

 

<コンビニ>

買い物に行ったり、荷物を運び込んだりして遊んでいます。

 

 

<信号>

信号のところで車をストップさせて、信号が変わると渡らせています。

 

 

<パーキング>

<プールと温泉>

<博物館>

<宝探し>

<レストラン>

<謎の怪盗からの暗号入りの手紙>

 

 

<海賊><恐竜たちの世界での出来事>

 

 

 

<悪い魔法使いと戦士のストーリー>

 魔法にかけられて捉われた姫を助けに行く話。悪い竜が、牢を守っている。

 (たいていトントンずもう対決となる)

 

 

4歳と5歳の3人の男の子たちのごっこ遊びの様子を中心に

 男の子たちが喜ぶごっこ遊びのアイデアをいくつか紹介しますね。

 

<恐竜の子育て>

恐竜の巣に卵を置く★くん。

 

 

図鑑のこんな絵をヒントにして、枠を作っては、

その中に卵を入れていくことに夢中でした。白い卵は水風船で。


↑ 銀の卵はビー玉をアルミハクで包んで作っています。

 

 

 <隕石の落下>

隕石は水風船(水は入れていません)をアルミホイルで包んで使っています。

 

↓は☆くんとお母さんの共作のアトラクションがいっぱいある迷路です。

 ここにも隕石が降っています。

 同様の作り方で、隕石以外に惑星なども作ります。

 投げたり落としたりしても危なくないのに

 見た目が破壊力がありそうなので、男の子たちのごっこ遊びの

 ストーリー展開に必需品です。 

 

 

<落とし穴>

 

落とし穴の上に薄い紙を置いておきます。渡ろうとすると、穴に落ちます。

 

 

<火山の作り方>

 

紙コップにアルミホイルをかぶせて山を形作り、穴を開けて綿やティッシュを

穴から出します。コップを取ったらできあがり。

 

 

ほかにも、こんなアイデアで遊ぶと喜びます。

 

<忍者屋敷>

 どんでん返しの戸や天井に隠れて穴から下の悪だくみをのぞくなど。

 

<宇宙探検>

 黒い布にもぐるなどして、探検気分を味わいます。

 

<洞窟探検>

 <ジャングル探検>

 <うどん屋>

 

<アトラクション付き迷路>

川を渡ったり、穴に落ちたりして、たくさんの危険を乗り越えて、

 最終ステージのボスの竜にかじられそうになりながら

 宝を奪って逃げるシーンを作っている☆くん。

 

  

<かぶりつく恐竜の作り方>

ティッシュ箱の穴をもう少し大きくくりぬいて口にします。

 

写真のように切り込みを入れてゴムを付け、テープでとめます。

 

ティッシュ箱2つを穴の空いているものを内側にして、写真のようにテープでとめます。

先ほどつけた輪ゴムを、上にあたる箱にも同様につけるとできあがり。

ワニワニパニックのおもちゃのようにして遊びます。

宝探し系のごっこ遊びが盛り上がります。

 

 

 <高架下のお店>

線路を高いところに作って、高架下にお店などを並べて遊んでいます。

 

 

<長い道路>

 ミニカー類で遊ぶ時、100円ショップなどで手に入る50㎝くらいの長い板などが

 数枚あると、道路を作って遊べます。

 写真の道路は梱包用の段ボール素材を使った道路です。

 ボタンを押すと、道路が動く設定で遊んでいました。 

 

 

ほかにこんな設定も喜びます。

 

<エレベーター>

 乗り降り。ボタンで行き先を押して、何階かに行く真似をします。

 エレベーターが故障するトラブルがあったり、

 地下に行くエレベーターに乗ったりして遊びます。

 

<立体駐車場>

<ドリンクバー>

 <ガソリンスタンド>

 <病院>

 <ピクニックごっこ>

 <ドライブスルー>

 など。

 


夏休みのユースホステルのレッスンの募集を締め切ります。

2014-06-04 13:37:40 | 生徒募集 イベント参加募集

夏休みのユースホステルのレッスンの募集を

締め切らせていただきます。

たくさんのご応募ありがとうございます。

来ていただく方の発表は、今週中にブログ上でする予定です。

 

今年もたくさんの方にご応募いただいたため、

ごく少人数しか

新規のお申し込みの方や未就園児を育てておられる方に

参加していただくことができなくなりました。

そこで、9月の平日、(9月10日~11日と9月24日~25日)に

新規の応募の方を中心にしたユースホステルのレッスンの募集を追加することにしました。

 

募集は、夏のユースホステルのレッスンに参加していただく方の

発表と同時にさせていただきます。


とてもしっかりしたお兄ちゃんに成長したAくん

2014-06-03 13:23:59 | 通常レッスン

『2、3歳の子のためのユースホステルでのレッスンの様子です』の

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ4 のリンク先が

間違っていたので修正しておきました。

 

 

小2のAくんと弟の年中のBくんが、久しぶりに教室に来てくれました。

透明のホースを使ったビー玉コースター作りに奮闘するAくん。

紙コップのエレベーターでビー玉をホースの投入口まで引き上げた後で、

紙コップを傾けてホースの投入口に入れようというアイデア。

Aくんはうまくいかない事態にぶつかるたびに、「わかった、ビー玉が途中で

止まっちゃうのは、坂になっているところがあまりないからだ。

途中に椅子を置いて、その上にホースを乗せたらいいよ、きっと」とか、

「コップを少し切って、ビー玉が落ちやすいようにするよ」とか、

「ホースの先っぽにビー玉が入りやすいように何か取り付けて、

もう少し右の方に寄せた方がいい」など理由や改善策を口にしながら、

根気よく取り組んでいました。

Aくんは思考力が高くて、語彙量がとても豊富な子です。

 

Aくんは、お家では、学校の宿題以外は特別な勉強をしていないようです。

でも、算数のややこしい文章題も、工作のときと同じねばり強さと

いくつかの手順に分けて、理由を考えながら解いていくことで

正解を導きだしていました。

 

こんな問題です。

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たくみさんは 104ページの計算ドリルを 7月21日から 9月15日まで

毎日 1ページずつ しました。 のこりの ページの 計算ドリルを

10月21日から 毎日 1ページずつ すると、ぜんぶ 終わるのは

何月何日ですか。 (7月、8月、10月は、31日まで、

9月、11月は30日まで あります。)

                (トップクラス問題集 小学2年 より引用)

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Aくんの2歳の頃の記事を読み返しながら、親御さんたちが

Aくんの言葉の発達がゆっくりしていることを気にされていたことを

なつかしく感じました。

また最近、野球チームに入ったAくんが、監督から筋がいいことを褒められたという

お話をうかがって、2歳の頃も「Aくんはスポーツの型を身に着けるのが上手になる

んじゃないか」なんて話をしていたことを思い出しました。

 

2歳3ヶ月 レッスン 1

2歳3ヶ月 レッスン 2

2歳3ヶ月 レッスン 3

2歳3ヶ月 レッスン 4

2歳3ヶ月 レッスン 5

2歳3ヶ月 レッスン 6

2歳3ヶ月 レッスン 7

2歳3ヶ月 レッスン 8

2歳3ヶ月 レッスン 9

Aくんの親御さんたちから記事にする許可をいただいていたので、

Aくんの記事はこれまでたくさん書いてきたのですが、

2歳9ヶ月のものも紹介しますね。

 

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<Aくんの2歳9ヶ月の時のレッスンの様子>

 
赤穂から、Aくんがパパとママと一緒に遊びに来てくれました。
 
Aくんは働く車が大好きで、前回のレッスンで働く車の動きを
 
じしゃくやひもで再現して以来、興味が倍増し、機械の動きを真似る遊びを
 
繰り返していたそうです。
 
今回はAくんのそうした働く車の動きが好き♪という性質が、科学絵本への
 
興味や理科の活動への興味につながったレッスンでした。
 
氷と雪の世界での白くまの本を読んだあとで、雪に興味を持っていた
 
同グループのお友達のかいくんと、人工雪を作って遊びました(人工雪を
 
作るセットは、科学館で350円で買ってきました)。
 
遊んだあとで冷凍庫に入れておくと、さらに雪らしくなりました。
 
(ここしばらく、レッスンに来る子は雪遊びできますよ♪)

Aくんは、ママさんのご実家で本物の雪を体験してきたそうです。
 
雪にとても興味がある様子でした。Aくんのママさんから、1歳くらいの子が
 
熱中する穴に何かを突っ込む遊びをいまだにしたがるのですが…
 
というご相談を受けました。
 
Aくんの遊びを見ていると、確かに穴に何かを入れることが好きなよう
 
ですが、1歳代の子のそれとはまた別の興味からしていることが
 
わかりました。
 
今かいくんは、大きい小さい、この穴にこのサイズのものは入るかどうか…
 
といった大きさを比べたり、サイズについて考えたりする行動が
 
増えています。おそらく数の敏感期が近いので、量や大きさを比べることに
 
敏感になっているのだろうと感じました。
 
ですから、Aくんにはもう少し秩序のある穴に入れて考える道具(ペグ指し
 
など)を与えてあげると良いように思いました。
 
 
 
 
 
Aくんと一緒にNゲージとレゴデュプロで遊びました。
 
トンネルを作ったり、線路の下を川に見立てて船を往来させたり
 
しました。さまざまな視点からものを眺めたり、
 
想像力を広げることを目的とした遊びです。 
 
 
 
 
Nゲージで遊んでいたAくんは
 
列車よりも働く車やボタンを押すとドアが開く牛丼屋さんの
 
おもちゃの方に興味がある様子でした。
 
そこで列車は片付けてデュプロで建築現場の機械を作って、
 
滑車の動きを体験してもらいました。
 
 
 
 
動物がとても好きなようなので、紙コップで動物作りを
 
しました。Aくんは少しはさみで切って、
 
その後びりびりやぶくのがお気に入りです。

破いたものをのりやテープで、紙皿やコップに貼って
 
作品にする遊びをしました。
 
コップに穴をあけ、ストローを通して伸びちぢみする首の
 
きりんさん、
 
指を出して歩くまねができるぞうさん。

ぴりぴり破くと紙が丸まって面白い形になるので
 
それをぞうの鼻や、でんでんむしや、紙コップ人形の髪の毛などに
 
見立てて作品にすると楽しいです。
 
 
 
 
Aくんは今回、
 
さまざまな理科の箱『バネやコマの動き』『じしゃく』
 
などの中身で遊ぶことに熱中していました。
 
写真では重いものを入れるとバネが伸びて、
 
物を減らすとバネがもどることを体感しながら遊んで
 
います。
 
 
 
 
最後にAくんのパパさんから、
 
「色分けはまだ早いですか?」というご質問をいただきました。

そこで壊れてしまった100円ショップの50玉そろばんで作った
 
小さなビーズ通しにチャレンジしてもらったところ、
 
すんなり色ごとに分けて棒に通していくことができました。

お家で同じようなおもちゃがあるもののできないというお話
 
でしたが、サイズが大きすぎて、細かい手作業を好む今の時期の
 
かいくんには魅力がなかっただけのようです。

Aくんのレッスンはこれでおしまいです。
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それでは、7歳になったAくんのレッスンの様子に戻りますね。
 
合体ロボットのレール作りに興味を持ったAくん。
 
パパに手伝ってもらいながら、説明書を見て上手に
 
組み立てていきます。最後まで投げださずにできたので、
 
ロボットが自動合体した瞬間は喜びがひとしおでした。
 
 
 
 
Aくんが次にやりたがったのは、
 
『スーパーマリオの大冒険ゲーム』という付録のおもちゃを
 
模したゲーム作りです。とてもすてきな作品ができていたのに
 
写真を撮りそびれて残念。
 
弟のBくんがパパとバスケットゲームを作っていたところ、
 
「バスケットのコートなら知っているよ!」とAくんが手伝って
 
います。
 
 
 
 
↑ポケモンカードで計算ゲームをしています。
このポケモンカードは子ども向け雑誌の付録で、
トランプになっています。
カードの下に進化系の絵が描いてあるところが魅力です。
「50」の数カードを置いているときは、
欲しいカードの数になるには50からいくつ数を引いたらいいのかを
いえたら、そのカードがもらえることにしています。
時間内にできるだけたくさんの進化系の組を集めるようにしています。
Bくんは、数とは関係なく進化系を集める形でゲームに参加しました。
 
 
 
 
 

妖怪ウォッチのカードを学習ゲームとして活用する方法

2014-06-02 18:48:58 | 教材作り

小学館の『小学1年生』7月号の付録に、妖怪ウォッチの友だちカードが

223枚ついていました。

3ケタまでの数が書いてあるカードは

さまざまなゲームに活用できて便利なのですが、

053とか078といった2ケタの数の表し方をしていたので、

最初のゼロの部分をハサミで切り取ってから遊びました。

裏に妖怪のサイズが㎝で書かれています。

 

小学1年生の本には、ただ妖怪ウォッチのカードとして

ついているので、ゲームの仕方などは書いてありません。

 

このカードを学習ゲームとして活用す方法をいくつか考えてみました。

 

『大きな数の暗算ゲーム』

「99」とか「146」など適当な数を書いた紙を用意します。

 

「99」のカードで遊ぶ場合。

妖怪ウォッチのカードを妖怪の絵の面を上に向けて広げます。

99にいくつ数を足したら妖怪の数になるか、いくつ引いたら妖怪の数になるか

言えたらカードをもらえます。

 

『身長比べゲーム』

妖怪ウォッチのカードを妖怪の絵の面を上に向けて広げます。

好きな妖怪を選んで、裏返して身長が大きい方が勝ちとします。

単位の変換を学んでいる子とは、ゲットしたカードが1m以上の場合、

カードでは148㎝のように書かれているので、自分で「1mと48㎝」と言えたら、

新たな妖怪を3つ得られるようにします。

 

『身長当てゲーム』

巻尺を用意して床に一部をとめておきます。

妖怪ウォッチのカードを妖怪の絵の面を上に向けて広げます。

好きな妖怪を選んでから、巻尺のこのぐらいの身長だと思う場所にカードをおきます。

ゲームに参加している子が全員おき終えたら、カードを裏返して

実際の身長との差を調べて、一番近い人が勝ちです。

 


 


2、3歳の子のためのユースホステルでのレッスンの様子です

2014-06-01 22:22:46 | 初めてお越しの方


ユースホステルでのレッスンに行ってきました。

とっても楽しかったです。

今回の2歳さんと、3歳さんたちは、みんな初めて会うお友だちだったのに、

帰りには、「お家に帰りたくない。お家はパワーショベルで壊れちゃったよ

(自宅が壊れたからずっとユースホステルにいよう、と物騒なことを言っています)」

「バイバイしない」「もっともっと遊ぶ」とずっと前から親しい友だち同士のように

別れを惜しんでいました。

今回は、ユースホステルの1階にあるレストランで夕食がでました(ときどき、

食事場所が変わります)。このユースホステルは、各部屋にクーラーや

洗面台などがあって、清潔で、職員さんたちがとっても親切です。


国際評価ランキングで世界一清潔なユースホステルに選ばれている模様。

快適な時間を過ごせました。

幼稚園児や小学生は夏休みなどに限られるのでなかなか実現しないのですが、

未就園児は要望があればまた何度か開きたいと思っています。

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子どもは一人ひとり個性が異なります。

ですから、親がその子の個性を感じ取る感受性を高めて、

ピッタリ合った働きかけをすると、

子どもの思考力や集中力が急速に高まるようになります。

ユースホステルでのレッスンは、時間がたっぷりあったので、

それぞれの子の個性にフォーカスして働きかけると、

どれほど子どもの表情が輝きだして、

うれしそうに学ぶようになるのか実感していただけました。

例えば、今回、参加していた3歳の★くんは、

外向的感情の直観寄りの子か外向的直観の感情寄りの子のようで、

いつも朗らかでいきいきとしていて、運動能力や人間関係能力が高く、

柔軟で瞬発力があって、創造的な性質でした。

知的好奇心が強く、自発的ですが、少し衝動的で飽きっぽいところがありました。

お友だちにも、大人にも自分からどんどん関わっていって、上手に遊びます。

ときどき、興奮して、ふざけすぎたり、ちょっと乱暴に振舞うときもありますが、

ちゃんと加減はできているおりこうさんです。

親御さんは大らかな子ども好きな方で、★くんとの相性はピッタリでしたが、

次々と新しい知的な刺激がほしい★くんの知的好奇心を満たしたり、

この性質の子の衝動性や飽きっぽさを、どのようにして根気よく探求していく態度に

導いていったらよいのかわからない様子でした。

★くんは、動きがあって、働きかけたことに対してフィードバックがすぐに

返ってくることが好きです。




★くんの話の続きの前に少し前置きをさせてくださいね。

子どもの個性に合わせて知的な働きかけ方を変えるというのは、

すごく難しいように思えますが、ひとつ簡単なコツがあります。

何かしている子どもに「最初に声をかけるときの内容やタイミング」に

注意するということです。

どうして「最初に声をかけるときの内容とタイミング」が大切なのかというと、

次のような理由があります。

たいていの親御さんは、親の願望とか親の動機とか、親の目に映ったものとか、

親の内面から出てくるもので、子どもとの会話を始めようとします。

でも、子どもはぼんやりしているように見えるときも、

子どもなりの興味のある切り口で世界を眺めているし、

子どもがしてみたいことを「やってみようかな」と考えています。

幼くても、子どもなりの見え方とか、子どもなりの面白さとか、

子どもなりの動機や価値観をちゃんと持っているのです。

でも、親御さんの興味や願望から声をかけられると、

まだ自分の意志や思考を保つことはできませんから、目的を定めたり、イメージしたり、

考えたりするのをやめて、親御さんの声の通りに動こうとします。

すると、とても気が散りやすくなるし、気持ちのこもらない取り組み方を

するようになります。

といっても、親だって親自身が目にしているものを子どもと共感しあいたいし、

子どもにあれこれ見せてあげたい、教えてあげたいと思いますよね。

もちろん、それは構わないし、子どもにも、いい刺激になることも多いです。

 

でも、やっぱり、最初の声かけでは、それはしてはいけないと思うのです。

あたり前のように、「みてみて、●●ちゃん」「●●ちゃん、これしてごらん」

「●●ちゃん、あれなあに?」と言い続けている親御さんの子は、

何でも親に頼って自分で行動したり考えたりしなくなったり、

メタ認知力が弱くなったりするように思います。

また、子どもの個性的な長所が弱まったり消えたりするようにも思います。

 

なら、どのようにして声をかけるといいのでしょう?

その子が世界にどのような関心の向け方をしているのか、

どのような視点で見ているのか、

どのような態度でいろいろなものごとに関わろうとするのか、

まず子どもが発信するものをしっかり受信して、

最初のうちは、親の言葉はほんの少しでいいと思っています。




「シャワーのように言葉を聞かせないと、知能が発達しないのでは?」と

心配する方もいますよね。

もちろん、子どもは親の言葉をたくさん聞きたがります。

でも、子どもが親に聞かせてもらいたがるのは、自分の関心があることを、

上手におしゃべりできるようになるために必要な言葉です。

自分の考えていることの気を散らすようなことばかり、山ほど耳にしたいわけでは

ありませんよね。

大まかに分類すると、子どもたちは、

感覚が優れている子、思考が優れている子、

直観が優れている子、感情が優れている子という性格タイプによって、

親から最初にかけてもらいたいと思う言葉がちがっているように思います。

それにとらわれる必要はないけれど、参考にすると、いつも子どもの気持ちを

無視していないか、気づきを得ることができますよ。

 

感覚が優れている子たちは、たいてい、まずどんな色でどんな形状で、

どのような順序で動いているのか、計測するように観察することから関わり始めます。

それから、「やわらかい」とか「冷たい」とか「赤と青のしましま模様」など、

それを形容する言葉を話題にしたがります。

親御さんにも、そうした細かい五感で感じ取る差異を表現する言葉を

使ってもらいたがります。

 

感覚タイプの子には、秩序だった分類を好む子と、

音や光の美的センスに敏感な子がいます。

「そうしたタイプによって、自分が言いたい言葉も親に使ってほしいと思う言葉も

ちがってくる」と知っていると、

まず、子どもが関心を持っている話題でたくさん話をしてから、

親の言いたいこともいう……というバランスが取れてくることと思います。

 

直観タイプの子でしたら、動きがあって、仕組みについて表現する言葉を

好む子が多いです。

理由を探求するための言葉も使ってもらいたがります。

「エレベーター、あっ開いちゃった、あっ閉まっちゃった。どうしてかな?」とか

「上にどんどん、上にどんどん上がったねぇ。Aちゃんが、引っぱったら、カゴが、

バイバイって上に行っちゃうね。どうしてかな?」と問いかけて、

すぐに答えを出さずに「どうしてかな?」と探求しつづけることを好みます。

 

思考タイプの子たちは、いろいろやってみる前に自分で結論づけたり、

仮説をたてたりするのが好きな子が多いです。

2歳くらいの子でも、このタイプの子は、「ああ、虫さん行っちゃったね。

太陽があるからね、暑いよ~暑いよ~って行ったんじゃない?あのね、虫さんはね、

~~なんだよ。だからねうんぬんうんぬん~」と延々と一人でしゃべり続けています。

会話するというより、自分の考えを説明するように話します。

見ることよりも、自分の中に浮かんでくる考えに興味を奪われているように見えます。

思考タイプの子には、自分で考えるのが好きなので、

正しい知識を与えて、考える意欲をなえさせず、質問したり、相槌を打つときに、

新しい語彙が増えるように親御さんがいろんな言葉を使う工夫が必要だと思います。

感情タイプの子はとてもおしゃべりで会話好きです。

人の気持ちを表すことばや、実体験に基づく言葉やごっこ遊びで役立つ言葉が好きです。

「先生がね、お菓子ちょうだいって言ったら、●ちゃんが、いやよって言って、

先生がもう一回ちょうだいって言ったら、またい~や~よって言ったのよ。

悲しいな~悲しいな~えーんえーんって泣いたのよ」といった感情の動きや

人と人のやりとりを含んだ話を聞きたがります。

 

上の例は幼い子たちへの声かけの例ですが、もちろん少し大きな子たちにも、

その子たちの性質に合わせて言葉を選ぶと、

喜んで話に乗ってきて、懸命に頭を使って考えはじめることがよくあります。

特に、最初の言葉は子どもの関心のあることから始めるようにすると、

キラキラした眼の輝きや集中力が変わってきますよ。


続きを読んでくださる方は、リンク先へどうぞ。

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 3

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 4

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 5

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 6

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 7

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 8

子どもの個性に合わせた知的な働きかけ 9

 


 


年長グループの算数遊び

2014-06-01 20:01:38 | 幼児教育の基本

年長のAちゃん、Bちゃん、Cちゃんのグループレッスンの様子です。

年長グループとはいえ、まだ虹色教室に通いだして日の浅い子たちです。

数についてはお家でまだ何も学んでいないとお聞きしていました。

パッと見て、「いくつなのか」当てる遊び中。

手の指が5本であることや、片手の5本の指と1や2や3や4……の組み合わせが

いくつになるのかやあといくつで10になるのかを指にぼんぼんを乗せてみたり、

指をパッと見て当てたりしています。

 

「5の手を作って、5と5で合体! 10!全部でいくつ?」と

遊んでいます。

 

 

買い物リスト通りのカードを集めるゲーム。順番ごとに、カードをめくる数が

1ずつ増えていくルールで遊んでいます。

10枚以上めくる段になっても、みんな間違えずにめくっていました。

 

 

Aちゃんは「こんなふうにしたい」という意志のもと、黙々と最後までがんばる子。

ブロックで高いマンションを作っていました。

 

BちゃんとCちゃんは、紙で迷路や滑り台を作り中。

「どうするの?わからない」と言っていたときも、

「見本をよくみてね。どうなっているかな」と言うだけで、その後はしっかりと自分で

作っていたり、「先にできているお友だちに協力してもらったら?」と言うだけで、

友だち同士で問題を解決できたりしていました。

やっぱり年長さんは頼もしいですね(もっとも帰り際、快活でアイデアマンで

頑固なCちゃんがちょっとしたことでかんしゃくを爆発させて、30分近く

大泣きしてごねていたのですが……。

反抗するときもこのくらいエネルギッシュで頑固な子が、案外あとになると、

とてもしっかりした落ち着いた子に成長していく姿を何度も見ているので、

教室の後片付けをしながら、泣き終わるのをのんびり待っていました)。

 

 

「かまくらを作るのを見たことがあるよ。本当に中に入ったのよ」

というBちゃんの話を聞いて、「かまくら」を作ることにしました。