1歳児さんや2歳児さんと工作を楽しむコツを紹介します。
1歳児さんや2歳児さんと工作をする時は、
① テーマ選び
② 道具と材料の工夫
③ 子どもが「自分で作れそう」と思えるレベルのわかりやすい手本を示す
の3つが大切です。
テーマは、「最近、子どもが夢中になって見ていたもの。触りたがっていたもの。」
にするのがいいです。その子の個性と好みについて、日頃からよく観察して理解しておくと
関わりやすいです。
完成度の高いものより、できれば一部分だけを再現したようなものが
最適です。
散髪屋さんのくるくるまわるポールが気に入っていたら、
「トイレットペーパーの芯を棒などに通してくるくる回るようにするだけ」など。
紙箱を「連結」「連結」と言いながら、
布テープで貼っていくのも喜びます。
一部分だけ、本人が納得するような作りになるように手伝ってあげたら、
後はどんな塗り方をしようと、切り刻もうと
自由に作らせてあげます。
子どもが素材と触れ合うのを楽しめるような材料を用意します。
ねんど、小石、ビー玉、濡らした紙、シール、ストロー、輪ゴムなど。
紙コップ、トイレットペーパーの芯、ティッシュ箱は作りやすい材料です。
描く道具やはさみやテープは、扱いやすいものにします。
↑の写真は100円ショップで売られているつるつるした小石です。
冷たくて適度に重たいので幼い子たちがとても喜びます。
紙コップに穴をあける時は、鉛筆のようなもので強く押してあけるようにすると、
「力を込めて穴をあける」という行為が
自分でできることをとても喜ぶ子は多いです。
穴の中に小石やビー玉などを入れていって
楽器や下から出てくるおもちゃなどを作ります。
セロテープも子どもが大好きな材料です。
「何から何までテープで貼りまくりたい」という時には、思う存分、貼らせてあげます。
物を貼りつける時に、子どもの力でもはずれないような
作品を作るのにはガムテープが便利です。
輪ゴムを貼るだけでカスタネットのような楽器ができます。
子どもはコロコロ坂道を転がってくる小石やビー玉が大好きです。
トイレットペーパーを貼っただけのトンネルや
紙で坂を表現しただけの滑り台なども、
子どもに自分で作ったという満足感を抱かせて、「次は、おすな(砂場)つくる~」
といった意欲につながることもあります。
ヨーグルトなどのコップを空き箱に貼って、
『ポケット』といった工作も1,2歳児さんにとって
魅力的でわかりやすい作品作りです。
工作遊びでは、たとえ本人が作らなかったとしても、
大人が物作りをする様子を観察して、
「手本を見る」ことを学ぶのも大事です。
「かんかんかん、作って!」と、自分が作ってほしいものをイメージする力を
育むのも大事です。
物を作る時間を楽しみ、自分のお気に入りがなくなっても、
新しく作ることができることを見せていると、情緒が落ち着いてきます。
「自分で」できた時に自信がついてくるので、
きれいな作品作りを目指すのではなく、
たとえぐちゃぐちゃになって終わっても、本人が「できた」「自分でやった」という
満足を得るような工作の時間にします。
作ったものをビリビリぐちゃぐちゃしはじめたら、思い切りビリビリぐちゃぐちゃさせてあげて、
「どろんこね」「雨」「ビリビリさん」「ゆきだるま」など本人が知っている言葉を
かけて、見立てるのを楽しみます。