算数好きの3年生のAくんとBくんのレッスンで。
このごろ、お家でオリジナル暗号文を作るのにはまっているというAくん。
「教室内に暗号文を隠して遊びたい」と言っていました。
暗号作りは教室内で何度か流行ったことがある遊びです。
「暗号作りがしたい」
など。
これまでは、壁などに、暗号文を貼って、解読するチャレンジャーを
謎解きに誘う形で作っていました。
「今回はプログラミングで、本の〇ページを見てくださいとかの
文字が出てくるようにしてみる?」とたずねると、
AくんもBくんも大乗り気でした。
アトコーダー(無料で登録できます)の
AtCoder Programming Guide for beginners (APG4b)
A - 1.00.はじめに
の"Hello, world!"を出力する練習をし、
あとは好きな文字を打ち込むことに。
1行ごとに交代して打ち込むことにしてたのですが、
自分の順番が待ちきれないようでした。
「金庫を見て暗号を解け」という指令を書き込んで、
「ラン」を押すと画面の中央に
「金庫を見て暗号を解け」
と出てきて、ふたりは大喜びしていました。
プログラミング言語を打ち込むために、スマホでもC言語が使える環境が作れる
「モバイルC」(無料版)をインストールしています。
金庫の中にオリジナル暗号文を入れるAくん。
気に入った頭脳パズルをお家でも遊べるように手作りました。
感心したのは、1,2,3,4,5,6,7の数を下の□に入れます。
①できた分数の和が最も大きくなるのはどんな時ですか?
②最も小さくなるのはどんな時ですか?
という問題にふたりともノーヒントで正解したことです。
さすがにパズル好き、算数好きくんたちです。
ふたりが帰った後で息子に、「子どもって,
ハローワールド(ハロー・ワールドは画面に「Hello, World!」に類する文字列を表示するプログラムの通称。
伝統的にプログラミング言語をプログラム初心者に紹介するために使われているそうです。)が出力できるように
なるだけでかなり遊べるわ。
「ラン」を押せば、「金庫を見て暗号を解け!」とか、
「宝を探せなければ携帯は返さない」とか自分たちの思いついた好きな文句が
出てくるし、その位置をendl;で改行しまくって移動させて
しばらく遊んでいたから」と言うと、
「そうだよね。小学生の間は、ロボットを動かすといったあんまり高度なことしても
自分でプログラミングを把握している感がなくて
あまり身につかないよな。文字を出力するだけとか、自分の好きな文字を入力すると
おふざけの文字が出てくるようにするとか、電卓機能を操作するくらいで
自分で自在に扱っている気になって楽しめるし、基礎が身に着くよ」と
言って笑っていました。
今、息子は就職活動と学会での論文発表で大忙しです。
就活ってしんどそう、というイメージがあったのですが、
思ったよりずっと面白くてやりがいがあるそうです。
東京での就職になりそうなので、
私は今のうちに息子からプログラミングを習って、教室の子たちの
遊びの場にプログラミングも取り入れていけるようがんばっています。