ウイルスの感染がその本質です
神経細胞が
その生存を脅かされると
潜在していたHHV6ウイルスが動き始め
そしてある種のタンパク質を作ります
それがうつを齎します
一番大きなストレスは
アミノ酸(タンパク質)の欠乏です
そもそも神経細胞は情報の伝達がその仕事です
その伝達物質はアミノ酸又は
アミノ酸代謝産物です
ブドウ糖が
伝達物質ということは
絶対ありえません
したがって
神経伝達物質を増やす薬は
無からアミノ酸をつくろうという
無理難題に挑戦しています
自然で
簡単で
有益なのは
アミノ酸の十分な補給です
言い換えれば
毎日魚や肉や卵や
チーズ等をたっぷり食べれば
鬱とは無縁ということです
真実はわかって仕舞えば単純
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認知症よりも怖い…高齢者医療の専門家・和田秀樹が「人生最大級の悲劇」と断言する"死にいたる病"
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ozgurcankaya
高齢になってからとくに気を付けたい病気は何か。高齢者医療の現場に長年携わってきた精神科医の和田秀樹さんは「認知症にだけはなりたくないと思っている人が多いでしょう。しかし、精神科医の目から見ると、晩年、うつ病になって一生を終えるのが、人生最大級の悲劇だと思います。老人性うつの本当の怖さを知っていただきたい」という――。 【写真】和田秀樹氏の著書『ぼけの壁』(幻冬舎新書)
※本稿は、和田秀樹『ぼけの壁』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。 ■認知症より怖い“老人性うつ” 「年をとっても、認知症にだけはなりたくない」と思っている人が多いことでしょう。
しかし、私のような精神科医の目からみると、晩年、認知症以上に不幸なことがあります。「老人性うつ」を患うことです。 私は晩年、うつ病になって、「何もしない暗い老人」として一生を終えるのが、人生最大級の悲劇だと思います。私自身、老人性うつにだけはなりたくないと思います。 晩年の日々を楽しく、穏やかに過ごせるかどうかは、うつを防げるかどうかにかかっているといっても、過言ではありません。
体のケアはむろん大事ですが、心のケアも忘れないようにしたいものです。心の不調を感じたときは、ためらうことなく医者に行くことをおすすめします。 「うつ病は心の風邪」という言い回しがありますが、うつ病は決して風邪ではありません。この言葉は、「うつ病は、風邪をひくくらい、なりやすく、誰もが発症する病気」という意味で使われますが、それ以外の点では、うつ病と風邪には大きな違いがあるのです。 いちばん大きな違いは、うつ病が「自殺」という死にいたる病であることです。私はむしろ、「うつ病は心のがん」といったほうが正しいと思います。
欧米では、自殺者が出ると、周辺の人々から生前の様子を聞く「心理学的剖検」が広く行われています。その検証作業によると、自殺者の50~80%が「うつ病」だったと診断されているのです。 ■日本の人口の10%近くにうつ症状 では、今の日本に、うつ病の人は、どれくらいいるのでしょうか?
厚生労働省の患者調査によると、約120万人ですが、これはあくまで医者にかかっている人の数です。実数は、そんなものではないでしょう。 国際的に、うつ病の有病率は3~5%とされていますので、この数字を日本の人口に当てはめると、患者数は400~600万人くらいという計算になります。
そのほか、うつ病とまではいえなくても、抑うつ気分の人まで含めると、私を含めた多くの専門家が、人口の10%近くにのぼっているとみています。 そのうち、65歳以上の「老人性うつ」の人数も、正確な数字はわからないのですが、現在、人口の約30%が高齢者であり、高齢者のうつ病発症率が若い人よりも高いことを考え合わせると、全患者の3分の1以上が高齢者であることは、ほぼ確実でしょう。 とりわけ、老人性うつは、自殺を招きやすいので、要注意です。 世界的にみて、うつ病患者の自殺率は、高齢になるほど、上がっていきます。
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うつ病の新たな原因!【それは疲労の奥に潜むHHV-6型のヘルペスウイルス】
うつ病の新たな原因!それは疲労の奥に潜むヘルペスウイルス
うつ病は「こころの風邪」と呼ばれています。これは、うつ病は誰でもかかりやすいということを意味する言葉ではありますが、「ちょっと休めばうつ病は治る」と誤解する人が多くなりました。しかし、最新の研究知見によると、うつ病は実はウイルスが関連していることが分かりました。
この記事では、うつ病とウイルスとの関連についてお話します。
うつ病にはHHV-6型のヘルペスウイルスが関係していた
うつ病と疲労との関連は昔からよく知られるものです。しかし、その背後にはヘルペスウイルスが関係していることが最近の研究から分かりました。
そもそもHHV-6型のヘルペスウイルスってなに?
HHV-6型のヘルペスウイルスとは、ウイルスの一種です。赤ちゃんの頃に多くの人が突発性発疹という40℃近い高熱と発疹を伴う感染症になりますが、この突発性発疹の原因がヘルペスウイルス科の6型といわれるHHV-6型ヘルペスウイルスです。突発性発疹が治っても、このHHV-6型のヘルペスウイルスは体内にひっそりと居続けます。
HHV-6型のヘルペスウイルスは一度赤ちゃんの頃に感染すると、その後大人になっても疲れたときに活性化します。宿主が疲労を感じているということは、言うなれば宿主に危機が迫っているということです。今の宿主から別の宿主に移ろうとして、HHV-6型のヘルペスウイルスは暴れまわります。
【HSV-1.2/HHV-1.2とHHV-6の違い】口唇ヘルペスと突発性発疹はちょっと違う
疲れが溜まっているときに、口の周りや唇に小さいプチっとした水ぶくれができる人がいますよね。これは口唇ヘルペスといって、HSV-1.2/HHV-1.型のヘルペスウイルスの感染症が唇や口周りに起きた結果です。これらのHSV-1.2/HHV-1.2は単純ヘルペスウイルスともいわれて、乳児の突発性発疹を起こすHHV-6型のヘルペスウイルスとは異なります。また口唇ヘルペスはヘルペスウイルスが暴れまわると言っても、突発性発疹のように高熱が出るわけではありません。小さい水ぶくれができた後は、2週間ぐらいするとかさぶたができて終わります。
HHV-6型ヘルペスウイルスがうつ病との関連との報告がある一方で、HSV-1.2/HHV-1.2の口唇ヘルペスは再賦活化に「疲労」が関連しているものの、「うつ病」との明らかな関係性はまだ分かっていません。
HHV-6型ヘルペスウイルスとうつ病との関連
ヘルペスウイルスとうつ病の関連を報告したのは、東京慈恵会医科大学の近藤一博教授です。近藤教授は疲れるとヘルペスが出るメカニズムを長年研究してきました。そのなかで、唾液の中に潜んでいるHHV-6型ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス6型)がうつ病と関係していることを発見したのです。
HHV-6ヘルペスウイルスが脳に感染すると、ウイルスが持つ「SITH-1」という遺伝子が強く働いてタンパク質が生成されることが近藤教授らの研究により分かりました。実際に、マウスの脳でこの遺伝子を働かせたところ、うつ病によく似た症状がマウスに見られるようになりました。また、実験はマウスだけではなく、人間の段階まで進んでいます。
うつ病の患者84人と健康な人82人の血液でこのタンパクが存在しているかどうかを調べるために、「抗体」を調べたところ、健康な人では24.4%しかSITH-1は働いていなかったのに対し、うつ病の患者では79.8%でSITH-1が強く働いていることが分かりました。このように、赤ちゃんの突発性発疹の原因になるHHV-6型のヘルペスウィルスはうつ病と過労を繋げるものであることが最近の研究によって明らかにされたのです。
ヘルペスウイルスがうつ病の発症と関連していることを報道したニュースは「うつ病の発症」としてツイッターでもトレンドに上がりました。将来的にはうつ病の新たな治療薬の開発やうつ病の更なるメカニズムの解明につながり、「うつ病はこころのあり方が原因だ」「ちょっと休めば治る」という誤解が改善されることが期待されます。