旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

明倫館

2009年07月12日 | 旅 歴史
 山口県萩市江向にある明倫館です。
 明倫館は享保4年(1719)に5代藩主毛利吉元(よしもと)によって萩城三の丸に創建された藩校です。
 明倫館の名称は吉元の侍講、山県南周が命名しています。孟子の中の「皆人倫を明らかにする所以なり」からとったそうです。   
 嘉永2年(1849)に13代藩主毛利敬親(たかちか)によって現在の場所に移したそうです。敷地は約5万m2もあり、藩校としては水戸の弘道館、鹿児島の造士館と並ぶ大規模なものでした。
 聖廟を中心に、初等から高等までの学問施設、医学所、武芸修練場など、大小47棟があり、設備、教育内容ともに全国有数で、多くの人材を輩出しました。
 敷地内には現在の明倫小学校があります。観徳門や坂本龍馬が試合をしたという逸話のある剣術場と槍術場を移転して拡張した有備館が残っています。
 有備館の奥には玄武岩の石垣で築いた水練池があり、水泳や水中騎馬の練習が行なわれたそうです。わが国に残存する唯一の遺構です。
 明倫館は、水戸藩の弘道館、岡山藩の閑谷黌と並び、日本三大学府の一つと称されたそうです。

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藤原義江記念館

2009年07月12日 | 旅 歴史
 今日は山口県下関市阿弥陀寺町にある藤原義江記念館を紹介します。
 藤原義江記念館は昭和11年(1936)に建てられた旧リンガー邸を使っています。英国系商社ホーム・リンガー商会の社長令息のために建てられた住宅でした。リンガー商会の支配人であったスコットランド人のネール・ブロディ・リードと琵琶芸者であった坂田キクとの間にできたのが義江でした。
 藤原義江(1898-1976)は日本にオペラの基礎を創りあげた世界的オペラ歌手でした。幼少の頃、父からは認知されず、母と共に各地を転々とする苦しい時代を送ったようです。 


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