旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

宗隣寺

2009年07月04日 | 旅 歴史
 山口県宇部市小串にある宗隣寺です。
 宗隣寺は宝亀8年(777)、唐より来朝した為光(威光)和尚が松江山普済寺として創建しました。1379年(永和5年)普済寺に寄贈された重要文化財の朝鮮鐘(大阪鶴満寺所蔵)に「宇部郷松江山普済禅寺」の追銘のあることから確かなことです。その後寛文10年(1670)宇部領主の福原氏15代広俊が宗隣寺として再興したそうです。
 本堂の北側にある「龍心庭」は南北朝時代に造られた山口県最古の庭園です。岩手県の毛越寺と宗隣寺にのみ現存する干潟様と称する古庭園の方式で、水の増減により二段池が見え隠れする手法です。須弥山式禅宗庭園で奇岩巨岩を用いず池の中に二列直線八石夜泊石を配しただけの禅の真髄を説いている作風です。国の名勝庭園に指定されています。
背後の山には長州藩家老で宇部の領主・福原氏歴代の墓があります。幕末の蛤御門の変に敗れ、責任をとって切腹した福原越後の一際大きな墓があります。

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常栄寺

2009年07月04日 | 旅 歴史
 今日は山口県山口市宮野下にある常栄寺を紹介します。
 常栄寺は臨済宗東福寺派のお寺です。常栄寺の庭園は、雪舟庭(せっしゅうてい)といわれる国の史跡、名勝です。
 康正元年(1455)大内29代大内政弘(まさひろ)が夫人(妙喜寺殿宗岡妙正大姉)の菩提寺妙喜寺(みょうきじ)の庭として、雪舟につくらせたものといわれています。
 毛利氏が防長に移された後、妙喜寺は毛利隆元の夫人(妙寿大姉)の菩提寺となり、妙寿寺となりました。
 幕末の文久3年(1863)現在の洞春寺のところにあった毛利隆元の菩提寺、常栄寺がここに移り、常栄寺となりました。
 本堂北面に広がる庭園は東西北の三方を囲む竹林などを借景にして、手前に心字池を設け、池の周囲に立石を配した池泉回遊式庭園です。
 無数の石で中国にある西湖の風景を表現しているようです。 庭の東北側の隅には滝を設け、水と石で室町時代の代表的な庭園を造りあげています。


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