旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

秋吉台

2009年07月02日 | 旅 歴史
 山口県美祢郡秋芳町秋吉にある秋吉台を取り上げます。
 面積、およそ1万3千ヘクタールの日本最大の石灰岩台地が秋吉台です。標高200mから400mほどの起伏に富んだ草原状の台地には、白く露出する石灰岩柱が点在します。秋吉台には、このような大きな窪みが無数にあります。
 約3億5千万年前から2億2千万年前に海底に堆積したフズリナ、サンゴ、石灰藻などの生物の遺骸などが地殻変動によって陸地になり石灰岩になったのです。
  石灰岩は炭酸カルシウムという成分からできています。石灰岩台地に降る雨は空気中の二酸化炭素を含み込んで弱酸性の水となります。この水が、炭酸カルシウムでできている石灰岩に触れると化学反応をおこし、石灰岩を少しずつ溶かすのです。
 こうしてできた地形がカルスト地形とよばれ、ドリーネ、ウバーレ、ポリエなどの窪地を造っていくのです。そうして鍾乳洞が出来上がるのです。

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周防国分寺

2009年07月02日 | 旅 歴史
 今日は山口県防府市国分寺町にある周防国分寺を紹介します。
 周防国分寺は周防灘(すおうなだ)に面し、古代から水陸交通の要衝として栄えた防府にあります。聖武天皇の勅願により、国ごとに建てられた官寺のひとつです。
 創建当初の境内に今も伽藍を残すきわめて珍しい例として知られています。
 周防国分寺は少なくとも、天平勝宝8年(756)には存在していたことが記録されているそうです。
 松や楠の巨木が茂る境内地は国の史跡に指定されています。仁王門、金堂は毛利氏の再建で金堂は国の重要文化財に指定されています。
 この金堂は7代藩主毛利重就(しげたか)により安永8年(1779)に再建されたものだそうです。金堂には、藤原時代初期の木造日光・月光菩薩立像をはじめ多くの仏像、宝物があります
 桁行7間(約22m)梁間(はりま)4間(約15m)、屋根を二重とした大きな建物です。平面構成・規模や須弥壇(しゅみだん)などに中世以前の様式をよく伝えています。
 須弥壇の中央に安置されている本尊薬師如来坐像も国指定重要文化財です。 像高195.1cm、膝張り161.3cm、左手に薬壺(やっこ)を乗せています。
  この薬師如来坐像の中から見つかった左手の仏手は、応永24年(1417)の火災で焼失した旧本尊のものと伝えられ、製作時期は平安時代にさかのぼります。
  この仏手は重さが5kg、長さが64cmあり、今の薬師如来坐像のより大きな手であって、当時の仏像は今のものよりひとまわり大きかったことを物語っています。

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