旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

北野天満宮

2009年10月05日 | 旅 歴史
 京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町にある北野天満宮です。
 北野天満宮は菅原道真公をお祀りした神社の宗祀です。道真は平安時代の学者で右大臣という要職についていましたが九州の太宰府に左遷され2年後に亡くなっています。
 その後、天災、疫病などが続いたため平安時代中期多治比文子らによって祀ったのが始まりだといわれています。今では学問の神として慕われています。
 社殿は昔から、朝廷及び将軍家がその造営修繕に当たられました。国宝の指定を受ける現在の本殿は慶長12年(1607)、豊臣秀頼が造営されたもので、この時作られた中門、東門、絵馬堂、神楽殿、校倉等も現存しています。
 国の重要文化財「三光門」(中門)には、後西天皇御宸筆『天満宮』の勃額を掲げてあります。豊富な彫刻の中に日月星があるから三光門の名がついています。
 永延元年(987)一条天皇の令により初めて勅祭が執り行われ「北野天満宮天神」の神号を得ました。
 絵馬所には算額等の絵馬が多数奉納されています。
 古来、神社祭祀は庭上で行われて来ましたので、壮大な殿内で祭典を執行し得る当宮現社殿の出現は画期的なことでした。八棟造と称され、総面積約500坪の雄大な桧皮葺屋根は威風堂々としています。
 国宝に指定されている本殿の御祭神は菅原道真です。桃山建築の代表で絢爛豪華な桃山文化を今に伝えています。現在の社殿は、慶長12年(1607)に造営されたものです。
 入母屋造りの本殿と拝殿が平行に石の間で結んでいます。拝殿の左右に楽の間を設けている八棟造です。いずれも国宝に指定されている建物です。


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竜安寺

2009年10月05日 | 旅 歴史
 今日は京都市右京区竜安寺御陵下町にある竜安寺を紹介します。
 龍安寺といえば枯山水の庭といわれるほど、石庭が世界的に有名です。大雲山と号し、衣笠山の西に位置する臨済宗の妙心寺派のお寺です。宝徳2年(1450)室町幕府管領細川勝元が、徳大寺家の別荘を譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承(ぎてんげんしょう)を開山として創建しました。
 応仁の乱で焼失して、長享2年(1488)勝元の子政元が再興しましたが、寛政9年(1797)火災で方丈・仏殿・開山堂を焼失したため塔頭の西源院の方丈を移築したものだそうです。


 方丈の前庭が有名な枯山水の石庭です。東西約25m、南北約10m。三方を築地塀〔油土塀〕に囲まれていて、一木一草も置かずに15の石を七、五、三に置いています。このことから「七・五・三の庭」といわれています。また「都林泉名勝図会」では「虎の子渡し」の庭と記しているそうです。

 江戸時代には寺領720石、塔頭21に及びましたが寛政年間(1789-1801)に焼失してしまい今は3院のみということです。



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