旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

祇王寺

2009年10月13日 | 旅 歴史
 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町にある祇王寺です。 
 「平家物語」に名高い白拍子・祇王ゆかりのお寺です。祇王は平家物語に出てくる白拍子です。平清盛の寵愛を受けていた祇王は母の刀自(とじ)、妹の祇女(ぎにょ)と3人で裕福に暮らしていました。
 ところが自分が推薦した同じ白拍子の仏御前に清盛の寵を奪われてしまったのです。祇王は母と、妹の3人で嵯峨野の往生院に入って、尼となったのでした。
 後に仏御前も祇王を追い、4人の女性は念仏三昧の余生を過ごしたのです。往生院はこのあたりにあったのではないかと推測されています。
 庵の前には緑の苔むす庭があります。これが秋になると一変して真っ赤な散りモミジが絨毯のように敷き詰められそうです。竹林も見事でした。
 祇王寺は法然の弟子の念仏房良鎮(りょうちん)が創建したといわれています。本尊は大日如来です。 
 江戸末期までは寺は存在したのですが荒廃しました。明治28年(1895)、当時の府知事の北垣国道が茶室を寄進しました。
 この茶室を本堂として富岡鉄斎らが復興させたのです。本堂内には本尊、平清盛と4人の尼の木像を安置しています。
 右が清盛供養塔で左が祇王祇女の墓です。昭和9年(1934)新橋の名妓だった智照尼が庵主となり復興に尽くしました。


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壇林寺

2009年10月13日 | 旅 歴史
 今日は京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町にある壇林寺を紹介しまう。
 嵯峨天皇の皇后であった橘嘉智子(壇林皇后)によって平安初期の786~850年に創立された官寺です。一時は天龍寺一帯を占めた大寺でした。
 創建当時は十二坊の塔頭があったといわれ、中国から来朝した僧・義空を師としてこの寺で禅が唱え始められました。
氏の学問所学館院を設けたのもこの人であり、平安初期の文化や仏教に影響を与えました。その後廃絶し、その跡地に現在の天竜寺が建てられたのだそうです。
 現在のお寺は、壇林皇后をかたどったとされる准胝観音を本尊として、昭和39年建立されたもので元の「壇林寺」とはあまり関係がないようです。寺内には宝形造の本堂と宝物館があります。
 「壇林」は「栴檀の林」と言う意味で、転じて「僧が集って学問をする場所」「お寺」という意味になったようです。嘉智子は深く仏教を信仰したので、「壇林皇后」と呼ばれるようになったのだそうです。




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