久しぶりの雨が朝から降っていた。台風の影響らしい。海辺の民宿で恨めしそうに空を見上げている名も知らぬ家族のことを考えたりする。『ドラゴン桜』の再放送を観ながら朝食(炒飯)。去年の夏のドラマだったが、『女王の教室』と並んで面白いドラマだった。それにひきかえ今夏は現時点で見続けているドラマは1つもなし。全滅である。その分、読書と映画鑑賞(DVD)に振り向ける時間が増えるので、ドラマの不作もあながち悪いことではないのだが、でも、ドラマ好きの身としては淋しい限りである。秋のドラマに期待しよう…、そう考えているところに、『女王の教室』で神田和美を好演した志田未来が秋のドラマ『14歳の母』(仮題)で妊婦役をやることになったというニュースが入ってきた。反射的にイヤ~な感じがした。中学生の女の子が妊娠・出産をするということに対してではない。かつて『金八先生』で杉田かおるが15歳の母を演じたことを思い出したからだ。同じ題材で、しかし同じ15歳ではインパクトが弱いだろうと、1つ年齢を下げてみましたというところがイヤなのである。志田未来にはそういう際物的な役をやってほしくなかったのである。名子役が本格的な女優に成長できない理由のひとつはこういうところにあるのだろう。でも、まぁ、とりあえず初回は観ますけどね。
夕方から、六本木のロアビル13階にあるタイ料理の店「エラワン」で、英文学の安藤先生、冬木先生、都甲先生、ロシア文学の草野先生と会食。本当は西洋古典学の宮城先生と奥様も同席されるはずだったのだが、宮城先生が体調を崩されて欠席されたのは残念なことであった。雨が上がり、昼から夜へと空の明るさが刻々と変化していく六本木の街を窓際の席から眺めるのは気分のいいものであった。実は、ホームページの自己紹介で書いているのだが、私は六本木が嫌いである。その一番の理由は、六本木通りを歩いていると、その上を走っている高速道路が鬱陶しくてしかたがないからである。しかし地上13階まで昇ってしまえば、高速道路も眼下である。メンバーの中で最年少の都甲先生とはお話をするのは今日が初めてであったが、柴田元幸の直弟子(たぶん柴田が東大の大学院で教え始めた頃のゼミ生)ということで、「柴田ネタ」で話が弾んだ。午後10過ぎに会食を終え、外苑東通りを地下鉄の駅まで歩く。通行人に占める外国人の割合が非常に高いが、品のよさそうな人は少ない。夜の六本木らしい光景である。「ここがアマンドです」と草野先生が教えてくださった。それくらいは私も知っているが、肯いて聞いていると、こともあろうに岐阜県出身で印西市(千葉県)在住の安藤先生までもが、アマンドについて解説を始めた。「かつての大学生は六本木で待ち合わせといえばアマンドだったんです」。なるほどね。御礼に「あれが東京タワーです」と教えてあげようかと思ったが、やめておいた。
夕方から、六本木のロアビル13階にあるタイ料理の店「エラワン」で、英文学の安藤先生、冬木先生、都甲先生、ロシア文学の草野先生と会食。本当は西洋古典学の宮城先生と奥様も同席されるはずだったのだが、宮城先生が体調を崩されて欠席されたのは残念なことであった。雨が上がり、昼から夜へと空の明るさが刻々と変化していく六本木の街を窓際の席から眺めるのは気分のいいものであった。実は、ホームページの自己紹介で書いているのだが、私は六本木が嫌いである。その一番の理由は、六本木通りを歩いていると、その上を走っている高速道路が鬱陶しくてしかたがないからである。しかし地上13階まで昇ってしまえば、高速道路も眼下である。メンバーの中で最年少の都甲先生とはお話をするのは今日が初めてであったが、柴田元幸の直弟子(たぶん柴田が東大の大学院で教え始めた頃のゼミ生)ということで、「柴田ネタ」で話が弾んだ。午後10過ぎに会食を終え、外苑東通りを地下鉄の駅まで歩く。通行人に占める外国人の割合が非常に高いが、品のよさそうな人は少ない。夜の六本木らしい光景である。「ここがアマンドです」と草野先生が教えてくださった。それくらいは私も知っているが、肯いて聞いていると、こともあろうに岐阜県出身で印西市(千葉県)在住の安藤先生までもが、アマンドについて解説を始めた。「かつての大学生は六本木で待ち合わせといえばアマンドだったんです」。なるほどね。御礼に「あれが東京タワーです」と教えてあげようかと思ったが、やめておいた。