息子に掛けていた学資保険が満期になったので、昼食(焼そば)の後、自転車に乗って郵便局に受け取りに行く。半分は郵便局の普通口座に移し、半分は現金で受け取る。その足でTSUTAYAに行って『ピーナッツ』のDVDを返却し、一二三堂で森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文藝春秋)を購入。財布を持って出るのを忘れたので、札束の入った封筒の中から紙幣を一枚抜き取って支払いにあてる。絶対に堅気の人間には見えなかったであろう。
頑張れ、一二三堂
シャノアールで『風に舞いあがるビニールシート』の中の一篇「ジェネレーションX」を読む。最近の直木賞作家にはいくつかのタイプがあるが、森絵都は浅田次郎、重松清の系譜に属する作家のようである。主人公の30代後半の男は、一見屈折しているように見えて、実は人生意気に感じて行動するキャラクター。物語の後味は爽やか。女性作家にしては珍しい。児童文学の分野で数々の賞を総なめにしてきたのもわかる気がする。東急プラザに寄って、海老屋の鰹の角煮とユーハイムのフルーツ・ロールケーキを買って帰る。家を出るときは傘持参であったが、読書をしている間に天気は回復し、見上げると青い空と白い雲のコントラストが夏らしかった。
ゴジラ雲
帰宅して、インターネットで太陽系の惑星の数が9個から12個に変更されるかもしれないというニュースを知る。国際天文学連合(IAU)が惑星の定義を改める案(「恒星の周りを回り、自らの重力で球状となる、恒星でも衛星でもない天体」とする)を現在プラハで開催中の大会の総会で議案として出すとのこと。さっそくIAUのホームページを開いて確認したところ、12個の惑星とは、冥王星を除く従来の8個の「古典的惑星」(classical planets)、冥王星を典型とする3個の「冥王星タイプの天体」(plutons=Pluto-like objects)、そして火星と木星の間にあって従来は小惑星の一つと考えられてきたセレス、である。なお、3個の「冥王星タイプの天体」とは、冥王星、従来は冥王星の衛星と考えられてきた二重惑星カロン、そして数年前に冥王星の外側で発見された「第10惑星」ゼナである。もしこの案が通ると、1930年の冥王星の発見以来の一大事であるが、惑星の大きさの基準が低くなった、いや、なくなったことによって(セレスは月の4分の1しかない)、今後、惑星の数は12個に留まらずに、さらに増えることになるだろう。惑星のインフレだ。総会は24日。かつての天文少年としては固唾を飲んで見守りたい。
自転車男の帰還
頑張れ、一二三堂
シャノアールで『風に舞いあがるビニールシート』の中の一篇「ジェネレーションX」を読む。最近の直木賞作家にはいくつかのタイプがあるが、森絵都は浅田次郎、重松清の系譜に属する作家のようである。主人公の30代後半の男は、一見屈折しているように見えて、実は人生意気に感じて行動するキャラクター。物語の後味は爽やか。女性作家にしては珍しい。児童文学の分野で数々の賞を総なめにしてきたのもわかる気がする。東急プラザに寄って、海老屋の鰹の角煮とユーハイムのフルーツ・ロールケーキを買って帰る。家を出るときは傘持参であったが、読書をしている間に天気は回復し、見上げると青い空と白い雲のコントラストが夏らしかった。
ゴジラ雲
帰宅して、インターネットで太陽系の惑星の数が9個から12個に変更されるかもしれないというニュースを知る。国際天文学連合(IAU)が惑星の定義を改める案(「恒星の周りを回り、自らの重力で球状となる、恒星でも衛星でもない天体」とする)を現在プラハで開催中の大会の総会で議案として出すとのこと。さっそくIAUのホームページを開いて確認したところ、12個の惑星とは、冥王星を除く従来の8個の「古典的惑星」(classical planets)、冥王星を典型とする3個の「冥王星タイプの天体」(plutons=Pluto-like objects)、そして火星と木星の間にあって従来は小惑星の一つと考えられてきたセレス、である。なお、3個の「冥王星タイプの天体」とは、冥王星、従来は冥王星の衛星と考えられてきた二重惑星カロン、そして数年前に冥王星の外側で発見された「第10惑星」ゼナである。もしこの案が通ると、1930年の冥王星の発見以来の一大事であるが、惑星の大きさの基準が低くなった、いや、なくなったことによって(セレスは月の4分の1しかない)、今後、惑星の数は12個に留まらずに、さらに増えることになるだろう。惑星のインフレだ。総会は24日。かつての天文少年としては固唾を飲んで見守りたい。
自転車男の帰還