フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月22日(火) 晴れ

2006-08-23 00:03:11 | Weblog
  午前9時、起床。予約している近所の歯科医院で歯石の除去をしてもらう。帰宅して朝食(ハムトースト、サラダ、牛乳)。それから原稿書き。調子が出てきたので、昼食は卵かけ御飯でササッとすませ、原稿書きを続ける。午後4時頃に書き上がり、関係者にメールで送る。
  父のカセットテープを整理していた母が、私や妹の子どもの頃の歌が入っているテープを見つけて、聴いてごらんよというので聴いてみる。このテープなら何度か聴いたことがある。当時、隣人だったEさん一家が引っ越すことになり、その送別会を私の家でやったときのものだ。父母、私と妹、同居していた従姉のTちゃん、みんなのど自慢大会のような雰囲気で歌を歌っている。司会進行役は父だ。もちろんカラオケなどない時代だから、アカペラ(そういう言葉もなかったが)である。私は、曲名は思い出せないが、運動会をテーマにした唱歌を歌っていた。上手でも下手でもないというレベルの歌唱力である。元々録音してあったのはオープンリールのテープで、父がある時期にカセットテープに再録音したものと思われる。今度は私がカセットテープからMDにダビングしておく番か。
  夕方、床屋に行ったのだが、昨日から明日まで三連休の貼り紙がしてあった。お盆休み返上で働いたその振り替えか。栄松堂で『オール読み物』(文藝春秋)9月号を立ち読みする。直木賞受賞作が掲載されているのだが、受賞作の三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』と森絵都『風に舞いあがるビニールシート』は購入済なので、わざわざ雑誌を購入するには及ばない。受賞者二人の受賞記念エッセーと選者たちの講評だけ読む。三浦のエッセーのタイトルが凄い。「生きるとは、本を読むこと」。私も読書に投下している時間とエネルギーとお金にかけては人並み以上だと思うが、とてもここまでは言えない。突き抜けたものを感じる。一方、森のエッセーのタイトルは「父に捧ぐ」。まともな感覚の人である。

          
                夕暮れの蒲田駅前西口広場