７時４５分、起床。
チャイは昨夜は居間のカーテンの後ろに寝ていた。そうやって姿を隠すように寝ているときというのは体調がよくないことが多いのだが、今朝は元気の回復したようである。
昨日のすき焼きの余った肉をフライパンで焼く。味付けは砂糖醤油で。
紅茶は「スリック」で購入したリプトンのティーバッグ（６種）からアールグレーをチョイス。
トースト、焼肉、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
朝から焼肉か（50グラムほどだけれど）。石川淳といっても若い人は知らない作家だと思うが、彼のことを思い出す。朝食はローストビーフにトーストと決まっていて、そのトーストにはパンより厚く切ったバターをのせて食べていたそうだ。写真で見る限り、全然太ってはいなかった。
昨日のブログを書いてアップする。
割れたごはん茶碗は金継を依頼することにした。「じっくりご検討ください」と言われたが、こういうことはあれこれ考えるより直感で決めることにしている。昨日、「スリック」のマダムのところにケーキを受け取りにいったときに、たまたま金継職人の深澤さんがいらしたということ、それ自体が何かの縁だと思うのである。
２時を回った頃、家を出る。昼食を食べに「松家カレー」に入る。
牛丼の「松屋」ではなく、「松家」である。壁にお店の由来が書かれた紙が貼ってある。
チキンカツカレー（800円）を注文する。
「喜楽亭」でよく食べるチキンカツに比べると小ぶりであるが、チキンカツカレーのチキンカツはこれくらいの大きさがいい。あくまでもカレーが主役なのだ。うっかりして卓上の容器に入ったらっきょうと福神漬けをのせるのをわすれてしまった。
目の前の本棚にはたくさんのコミックがならんでいる。『はじめの一歩』の背表紙を見て、息子さんが一歩という名前の句会仲間の恵美子さんの顔を頭に浮かんだ。今春、保育園を転園するそうだが、ちゃんと適応できるか心配していた。ＬＩＮＥを送ってみる。彼女はフリーランスの書道家なので、ほどなくして返信があり、「まだまだわたわたしそうです」とのことだった。
店を出ると、風が強く、思ったほど暖かくない。このまま電車に乗って大学に行くと、帰る頃には後悔しそうな気がしたので、家に戻ってちょっと厚手のジャケットに着替えて出直した。いまの時期は、天候が不安定なので、油断をすると風邪をひく。そうならないように注意しないといけない。
東京ステーションギャラリーは佐伯祐三展が終り、次の展示会の準備中である。「大阪の日本画」。ひねった企画だが、先日まで大阪の中之島美術館が開館一周年特別企画でやっていたものが巡回して東京にやってきたのだ。今週の土曜日から。
丸の内北口の横断歩道。みんなマスクをしている。政府は経済（というよりも商業）の観点から行動規制緩和にやっきになっているが、東京では４月に入って毎日一週間前の感染者数を上回っている。コロナが収束したわけではないのだ。この先、ＧＷが感染拡大にさらに拍車をかけることが予想される。緩和すれば拡大する。自明なことである。誰もコロナにかかりたいとは思っていない。かかるのはしかたないとも思っていない（たぶん）。今後、規制緩和の方針と人々の意識のずれが顕著になってくるだろう。
卒業式（３月２５日）以来の久しぶりの大学である。４時半から現代人間論系の教室会議。会議は１時間ほどで終わる。
教員ロビーのメールボックスに本多正隆さんから新著が届いていた。お礼のメールを書く。
６時頃、大学を出る。「カフェゴトー」に寄って行こうかとも思ったが、帰りの電車が混むのがイヤなので、直帰することにした。東西線も京浜東北線も座ることができた。
夕食は焼き鮭、竹の子ごはん、竹の子とワカメの煮物、竹の子の味噌汁、そら豆、沢庵。竹の子尽くしだ。
食事をしながら『クローズアップ現代』をリアルタイムで観る。今日の特集は「ＦＩＲＥの本音」。FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの略で、会社勤めはせず、資産運用などで得た所得で生活するという生き方のこと。「会社（組織）に雇われて働くのはイヤだ」と考えている人たちが目指す生き方の一つとして注目されているそうだ。資産運用といっても『舞いあがれ！』の悠人のようなビッグな投資家をめざすというわけではなく、普通に生活できる程度の収入があればよしとする（あくせく働きたくない）というのが特徴である。ただ、労働というものは、収入を得るためだけのものではないから（世の中の役に立っているという実感や、自分が成長しているという手ごたえを得るとか）、ＦＩＲＥを実現した人が再び会社勤めを始めるという例も紹介されていた。なかなか難しいものである。
明日は午前中から授業なので、風呂から出て、今日のブログを今日のうちに書いておく。
２時、就寝。
