フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月23日(木) 晴れ (後半)

2018-08-27 14:48:25 | Weblog

(承前)

 蒲田から二つ目の池上駅で下車。すでに新しい駅舎の建設工事が始まっているが、構内踏切はまだ健在である。

さて、池上散歩を始めましょう。

 

池上本門寺通り商店街。

カフェ&バー「自由雲(ジュン)」のドアの貼紙。「晴の日は気持ちが良い。雨の日は楽しい」。それに補足するならば、「暑い日も悪くない」。真夏の真昼はさすがに散歩には不向きですが、夕方近くになると風が吹いて来ます。

本門寺通り商店街の路地で。ここは山田太一のドラマ『ありふれた奇跡』のロケ地の1つなんです。女優さんになった気分で、一枚。

本門寺総門に到着。

 ここから100段の階段を上ります。

大学時代はスキー部で鍛えた彼女である。

 これくらいは何でもないようである。

山門(仁王門)を潜ると、

本殿が見えてくる。

池上本門寺は日蓮宗の総本山。大きなお寺である。 

お参りの前に手水舎で体を清める。 

左右の手を清め。口をすすぐ。 

本殿でのお参りの折り、線香を買い求める。

 体の悪い場所に線香の煙を受け、健康を祈願する。

お参りを済ませて、境内を散歩。

 

五重塔。 いつみてもいい姿をしている。

本門寺公園。 木々に囲まれて、涼しく、木洩れ日の美しい場所である。

ちょうど光の具合がいい。この時間を逃す手はありません。 

階段の途中で斜め後ろからの光を浴びながら。

横から光を全身に浴びながら。 

 「オーイ!」と誰かを呼んでみる(笑)。

 あの木の下で撮ってみましょう。

うん、素敵なポートレイトが撮れました。 

バーベキュー広場で動きのある写真を撮りましょう。 

いいですね。

ち、近いです(笑)。

 

 おしとやかなポートレイトも撮っておきましょう。 

いろいろな場所でポートレイトを撮った。

大きな木の下で。

 岩の多い場所で。

大きく張った木の根っこのところで。

 

ベンチで。

真夏の公園には虫がいる。にこやかな笑顔の彼女だが、実は、蚊に刺されて、痛痒いのを我慢していたのである。撤収!

山から下りて、噴水のある池の畔で。 

池の側の子ども広場で。

はい、撮影終了です。 お疲れ様でした。 

ヨウさんは体調を崩して7月から会社を休んでいる。ピーチメルバの約束がキャンセルになったのもそのためである。現在、体調の方はいい日もあれば、悪い日もあるという。今日の調子は悪くないそうだ。だから今日は生き生きとした表情のポートレイトをたくさん撮りたかった。ほら、素敵でしょ。

 陽は大きく西に傾いている。そろそろ帰りの時間ですね。

カフェに寄っている時間はないので、ここで水分補給をしておきましょう。

ホッと一息のいい表情です。

次は、蚊のいなくなった頃(笑)、秋の散歩日和に会いましょう。適度な運動を心がけて下さいね。

彼女を蒲田駅の改札で見送ってから、「有隣堂」に寄って行く。『NHK俳句』9月号を購入。表紙の一句がいい。

 月さして一間の家でありにけり 村上鬼城

そして「巻頭名句」(片山由美子選)からいくつか。

 岐(わか)れてもまた岐れても花野みち 富安風生

 西国の畔(あぜ)曼珠沙華曼珠沙華 武原はん

 月の雨こらへ切れずに大降りに 高浜虚子

 生涯にかかる良夜(りょうや)の幾度か 福田蓼汀

夕食はいただきものの肉がたっぷりのシュウマイ、 

 揚げ茄子とベーコンの煮物、サラダ、味噌汁、ご飯。

デザートは池上散歩のお土産。「藤乃屋」の葛餅。 

2時、就寝。


8月23日(木) 晴れ (前半)

2018-08-26 22:05:46 | Weblog

8時、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

 晴れているが、綿雲の多い空である。

11時半に卒業生のヨウさん(論系ゼミ4期生)と蒲田駅で待ち合わせ、「phono kafe」へ。6月にお会いした時とはずいぶん雰囲気が違う。今日の提灯袖のワンピースは若奥様という感じですね。

*前回のファッション

ご飯セットを注文(ご飯は少なめ)。

食べ始める前に大原さんに写真を撮っていただく。

 食後に梅シロップ。私はソーダ割り、彼女は水割り。

デザート気分で桃パン。彼女とはピーチメルバを食べに行く約束をしていたのだが、体調を崩されて、その機会を失った。代わりにというわけでないが、桃パンを召上れ。

6月頃から、慶事の報告のあった卒業生には妻の作ったハーバリウムをプレゼントしているのだが、5月に挙式をした彼女にも遅ればせのプレゼントしましょう。

 店内の陳列棚から彼女が選んだのハーバリウムはこれ。

「phono kafe」には何度も来ましたね。大原さんと記念のツーショット。 

ちなみに「phono kafe」は9月いっぱい営業するが、15日と16日は臨時休業とのこと。週末なのでお気を付け下さい。

プレゼントしたハーバリウムが今日の彼女の小さなバッグには入らないので、家に寄って、紙袋を調達する。彼女が玄関先で待っている間にナツがやってきた。

 

ナツの頭を撫でた人は幸せになれます(都市伝説です)。

「スリック」に行きましょう。

JRのガード下を潜って東口へ。

ガード下というのは何か事件が起こりそうな雰囲気が漂っている。火曜サスペンス劇場的な表情で(笑)。

オオウミガラスとご対面。オオウミガラスとは乱獲によって19世紀中ごろに絶滅した元祖ペンギンである。

無事、出口に到達。

見上げると夏の空が広がっている。

夏の雲が湧いている。

「スリック」に到着。

このバースデー・シフォンケーキは非売品。今日はマダムの娘さん(大学生)の誕生日なのだ。おめでとうございます!

ドリンクは2人ともグレープフルーツ・セパレートティー。彼女はブログで私がよくこれを注文するのを知っていて、自分もぜひ飲んで観たかったそうである。「混ぜないでストローを上下させながら飲むんですよね?」はい、それが正しい飲み方というわけではありませんが、美味しく、かつ見た目の美しさを保ちつつ飲む飲み方です。

シフォンケーキは私はチョコミント。

彼女は紅茶シフォン。

ここの支払いは彼女がしてくれた。ごちそうさまです。

店を出るとき、マダムに写真を撮っていただく。

まだ時間があるので、この後、大井町の「ポッタリー」に行くか、池上散歩をするか相談して、彼女はまだ本門寺に行ったことがないというので(そうでしたか)、池上散歩をすることにした。

東急蒲田駅から池上線に乗る。

(後半に続く) 


8月22日(水) 晴れ (後半)

2018-08-26 00:51:43 | Weblog

(承前)

 7時に卒業生のアヤノさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせる。彼女の職場は品川にあり、お仕事終わりに会うには、早稲田よりも蒲田の方が近いのだ。

ベトナム料理の「ティティ」に行く。人気店なので満席かもしれないと駅から電話をして、「お二人なら入れます」とのことなので、直前の予約をしてから行く。

「とりあえずビール」ならぬ「とりあえず生春巻きと揚げ春巻き」を注文。

昼食でなく夕食ですからね、彼女はビール。私はウーロン茶。髪が短くなりましたね。

ビールと揚げ春巻きの相性は抜群だ。

空芯菜の炒め。

もちろんこれもビールとの相性抜群。 

2本空けちゃいました。卒業生と食事のときは、昼食はノンアルコールなので自分が飲めないことを忘れているのだが、夕食のときはそれを痛感する。卒業生には飲める人が多い。いや、ほとんどだといってよい。

鶏おこわ。(後から思うと、この一皿は多かったかもしれない)

サイゴン風フーティウ。

デザートは、私はぜんざい。ほどよい甘さで私は好きである。

 彼女はコーヒー。ドリップ式で、底の白い層はコンデンスミルク。彼女はベトナムのコーヒーが始めてだったので、試しにコーヒーの部分だけをちょっと飲んでみてもらった。「苦~い!」そうでしょう、そうでしょう。私も初めてこれを飲んだ時、炭の汁かと思ったものである(笑)。

甘いコンデンスミルクと混ぜて飲むとちょうどよいのである。「はい、コーヒー牛乳みたいですね」と彼女は言った。「カフェオレ」と言ってほしかったが(笑)。

ふぅ、お腹いっぱいである。 

彼女は最近、スキューバダイビングを始めたそうである。潜っているところの写真を見せてもらった。ほう、けっこう深い(暗い)ところまで潜るんですね。 

そういうこともあって、日々、筋トレに励んでいるそうだ。今夜も帰宅してからスクワットをするそうだ。どんなふうにするのかちょっとやってみてもらった。駅の構内の旅行センターの前である(笑)。元々、身体の動きのキレのいい人だが(以前、私は彼女から『逃げ恥』の「恋ダンス」を教えてもらった)、次回会うときはさらに強靭な身体になっているだろう。

10時前に帰宅。夜に卒業生と蒲田で会うことの(私にとっての)利点は、10時には帰宅できることである。

2時、就寝。


8月22日(水) 晴れ (前半)

2018-08-25 10:31:29 | Weblog

8時、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

午後から大学へ。今日は水曜日。週に一度のオフィスアワーだ。

実験室というものがある理系の教員と違って、文系の教員は本(資料)とパソコンがあれば家で仕事ができる。夏休み中の研究棟は閑散としているが、それでも無人というわけではない。休み中でも習慣的に研究室に来て仕事をする教員というのは何人かいる。家の居心地がわるいというわけではなく(たぶん)、資料が研究室にあるとか、研究室という仕事場に出勤する方が気持ちがシャキッとするとか、そういう理由によるのであろう。

昼食はおにぎり1個。

それとカップ麺(ミニサイズ)。

「カフェゴト―」で卒業生のMさんと1時間ほど面談。彼女がいま取り組んでいる作品についての感想など。

研究室に戻って、持参した新しいノートパソコンを学内のWi-Fiで使ってみる。壁際のパソコン専用デスクでなく、中央の広いテーブルでパソコンが使えるのは便利であるが、電波が弱いのか、反応がやや鈍いような気がする。

試しに教員ロビー別室でやってみたところ反応速度がアップした。やはり39号館(第二研究棟)は電波が弱いのではないかしら。ガラケーを使っていた時も研究室の中では電話やメールがつながりにくかった。

5時になったころ、職員の方がやってきて、「そろそろ閉室になります」と言った。そうか、夏休み中は教員ロビーの閉室時間は5時なのだ。廊下にソファーコーナーがあるので、学生に混じって、そこで作業の続きをする。

6時頃、大学を出る。

新記念会堂(早稲田アリーナ)の屋上広場(戸山の森)の造園作業が進んでいる。

しばらくやっていない蕎麦屋「三朝庵」。どうしたのだろうと思っていたら・・・

シャッターに貼紙がしてあった。

なんと「閉店」のお知らせである。理由はスタッフの高齢化と人手不足。

大学周辺の飲食店の中でも老舗中の老舗であったが、閉店するか・・・・

「五郎八」が春先に閉店して以来、ここで蕎麦を食べることが増えた。日曜日も営業していたので、「カフェゴト―」での句会の後の食事会の場所としても重宝していたのだが、残念である。


 三朝庵猛暑の年に閉じにけり たかじ

(後半に続く)

 


8月21日(火) 晴れ (後半)

2018-08-24 11:04:32 | Weblog

(承前)

松本滞在中、何度も歩いた中町通り。火曜日の今日は人通りも少ない。

「グレイン・ノート」の前を通って、

「chiiann」へ。今日で3日連続である。定休日は木曜日なので、松本には木曜日は行かないようにしている。

 

今日はchiiannTシャツを着てきた。アルプスの山々を背景に看板メニューであるカステラを描いたTシャツである(実物の写真は後ほど)。普段は部屋着として着ているのだが、今日は訪問着として着てきた。スタッフTシャツみたいである。

カウンター席に座る。

カステラと紅茶(chiiannブレンド)を注文。

茹で小豆が添えられている(季節によってイチゴだったりする)。

「chiiann」を開店される前、奥様がお菓子教室に通われた「まやんち」が9月中旬から11月中旬まで内装工事のため休店するようですとお伝えする。「えっ、どうしてですか? あんなにきれいなのに」と聞かれる。「少人数のスタッフでも行き届いたサービスのできるお店にしたいということのようです」と答える。詳しくは「まやんち」のブログに書かれています。→ こちら

2カ月も休店だなんて、「まやんち」さんのような有名店で、遠くから来て下さるお客様もいるお店でないとなかなかできないことですね、とご主人がうらやましそうに言ったので、「何をおっしゃいます。このお店にも遠くから来て下さるお客様はいるではありませんか。ほら、目の前に(笑)」と言ってさしあげた。

店を出るとき、「次回は11月ごろになりそうです」と言うと、「はい、11月ですね。お待ちしております」と奥様が「・・・ごろになりそうです」というあいまいな表現を打ち消すように言われた。はい、必ず参ります。

今日は3日連続で顔を出すカフェがもう1つある。

「栞日」だ。「栞日」の定休日は水曜日。だから水曜日に松本に来ることはない。「chiiann」(木曜定休)と合わせると、一泊二日なら日・月、二泊三日なら日・月・火という日程に落ち着きやすいのだ。

今日の「栞日」は、昨日の混雑が嘘のように、いつもの落ち着きを取り戻していた。お気に入りの机も空いていた。営業的にはたくさんの客が来てくれた方がもちろんいいのだが、あるレベルを超えると「栞日」の良さが失われるという問題がある。この二律背反は、カフェというくつろぎの時間を提供する店では、店の人気度がアップする必ず発生する問題である。

たぶん、昨日、平日(月曜)にもかかわらず、たくさんの客が訪れていた理由の1つは、先月に出版された一冊の本の影響がありそうである。和氣正幸『日本の小さな古本屋』(エクスナレッジ)。全国の個性的な本屋23店を魅力的な写真とともに紹介した本である。

 『栞日』について著者はこう言っている、「栞日があるから松本に住もう。そう思わせるほどの魅力がこの本屋にはある」と。ちょっと大げさではあるが、「栞日があるから松本に行こう」ではあたりまえすぎてつまらない。キャッチコピーとして「栞日があるから松本に住もう」は100点満点である。

一昨日はプレーンドーナツ、昨日はシナモンドーナツ、そして今日は抹茶ドーナツだを注文した。ドリンクは3日連続でアイスジンジャーである。ドーナツとジンジャエール(夏以外の季節はホットで)は私にとって「栞日」の定番である。

「栞日のWi-Fiを使わせていただいて、ブログの下書きをする。

そうそう、chiiannTシャツというのがどんなものであるかをお見せしよう。

これがchiiannTシャツだ!(私の持っているのはグレーだが、ネイビーもあります)。知らない人はこれがカステラだとは思わないであろう。栃木の人なら山からり出した大谷石だと思うのではないだろうか(笑)。

さて、そろそろ松本を離れる時間だ。一番「栞日」らしいアングルの写真を撮る。 

店主の菊地さん、いい時間を過ごせました。ありがとうございます。

彼はさきほどの本の中でインタビューに答えてこう言っている、「本屋じゃなくてもよかったんです。学生時代にカフェで働いていたときのことです。お客様にコーヒーを出して、何かしらのポジティブな効果がある。この一連の流れのなかには、一切の不幸がないと思ったんです。それから地域の人が家と仕事場以外でホッとできるような場所を作りたいと漠然と考えるようになりました」。サードプレイスの思想である。 

すでに陽は西に傾いているが、空はまだ十分に青い。

帰りの列車の中では旅行中の写真の整理をした。

夕食の釜飯弁当の写真は撮り忘れた。代わりに「梅Q」の特製五目釜飯の写真を載せておこう。気分はこんな感じで(笑)。

新宿に到着。

10時過ぎに帰宅。 

1時半、就寝。