嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

「マルサの女」1、2を復習しつつTV朝日「ナサケの女」も見てみる(爆)

2012-06-29 20:35:46 | テレビ番組

515bq4qz4yl_2 さあて、ゼーム署帰りに、そのあまりの開放感から、思わずツタヤに寄ってしまい(爆)、借り出したDVDは全10巻!

このところ最新作からは遠ざかっておりました関係で、あたらし目のやつは容易に決まったのですが、ナツカシ目のやつも、と思い邦画コーナーを彷徨っておりましたらば、あったあった、伊丹十三カントクの名作「マルサの女」!もう、これっきゃない、と!

1ではあいかわらずのディテールに迫る画面作りが秀逸な他になんといってもテーマが「カネ」なだけに、身近でえげつなく、さらにエロさも盛り込んでもう面白いなんてえもんぢゃない。伊丹監督の一連の作品で2がリリースされたのはたしか、これだけだったはずですが、むべなるかな。1では所得隠しのノウハウとその暴き方のノウハウが事細かに描写される他に、なんといっても伊東四郎演じる、パチンコ屋の社長の売り上げ除外が最高!税理士とのやりとりも血なまぐさくてよいが、その前に出てくる食料品屋のご夫妻の家事消費分の扱いなんかも税務の木曾なだけに(爆)、扱いがうまい!ゼーム署がえりなだけに響く、と(爆)。ロールスロイスのシルバースパーも効果的に使われていますが、なんとも美しいテールラインなど、本当に上品でホレボレいたします。

で、DVDの合間に、ぼんやりTVを眺めておりましたら、TV朝日で放映されていた「ナサケの女」がこれまた再放送されているでわありませんか!・・・いまをときめく大女優(といってよいでせう)米倉涼子が主演の現代版マルサの女というわけですが、なに脱税の手法が80年代と変わった訳ではありません。この世界、その昔からその手法は変わらない・・・が、ドラマ中には小物を中心にモダンな要素を組み込んだほかにアサヒ系ならでわのえげつなさに加えて、やはりカネがテーマなだけにエグさピカイチ。カネ、とくに身近な税金を扱うとここまでエグくて面白くなる、の見本というわけですね。

ところで「マルサの女2」では地上げに絡む暴力団が扱われていて、それがまた絶妙にうまい演出なのはまことにあっぱれなのですが、考えてみますとカントクもこれら暴力団に映画の演出どおりにヤラレてしまったのではないか、といまとなってはまことに遺憾ながら気がつく昨今。なき名監督にあらためて合掌。


加齢なる遠足(ひさびさ) 千曲川左岸道路をゴルフ6で攻める(うそ)

2012-06-29 19:15:54 | 加齢なる遠足(爆)

Dsc06205 千曲川は新潟県にはいるとなぜか信濃川、と名前を変える流域面積日本一の一級河川・・・そいつがうちの裏を流れているのですが、今日はそれに沿ってお客さまのゴルフ6に乗せていただき、その千曲川に沿って長野市近郊までドライブをばしてまいりました。

千曲川左岸はじつは繁華な街並みが少なく、クルマを走らせるのにはうってつけ。街並みが少ない=信号が少ないという意味でございますからして平均速度が比較的高く、クルマには優しい道が長野市まで延々60kmほども続きますので、私も時間があるときには自分のクルマで出向いたりしております。

Dsc06204 沿道には千曲川の河岸段丘に沿ったワインディングがこれでもか。今日はそこをゴルフ6で、というわけですが、この安定感と静けさはなに???ダウンサイジングの効果といってよいでしょうが、エンジン音すらビミョーに聴こえるかどうか、というレベル。一番大きなノイズはタイア方面からのそれではないか、と思えるくらい。

ゴルフ2には3年、ゴルフ3には弟が乗っていた関係でたまに、4はトクイチオートの代車だったのを幸い、まあ大体味わっている。5も同様、ときて、この6なわけですが、ひとことでいって「実直」。このマジメさはまさに国民性なのか、となるのですが、あれだけ不味いもの食べて(爆)る関係でここまで実直な製品ができるのか、と感心しきり。つまりは美食その他の享楽的な生活態度に惑わされない国民性の発露である、というのが私の意見。つまらない、かもしれないが、それがどうした、というわけです。マジメで悪いか、とゴルフに乗るたびにものすごい説得力でもって揺さぶられるので、抗えない。私もたまたま2台体制を許されているので、ポロに甘んじておりますが、まあ1台だったら、ゴルフでしょうなあ、と。芋が主食なだけに、プロダクツもイモだ、とイタリヤ人にはさんざんバカにされているようですが、そのイタリヤは実直でなかったばかりに、いまやスペインとならんで、主要銀行ならびに国債格下げ→国家破綻の危機に瀕しておるでわないですか。

ゴルフも6までくると、こうなるか、という事実を目の当りにいたしますと、感慨深いほかに、なにかクールな凄み(上手く表現できませんが)すら感じて背筋が寒くなる瞬間がございます。

いまやトルコンATとなんら変わらない感触でもってポンポンシフトアップしてくださるDSGやいまや重量級となった車重からくるコンフォートぶりは憎たらしいほど・・・

ゆいいつのモンダイは格上のパサートや同一シャーシのくせに100~200万の差額が出てしまう、アウディとの差別化だけでわないのか、といえる完成度に舌を巻いたことよのう。

画像はJR中央線、姥捨駅にて。くしくもここは今年初頭にN山さんのアウディS3で登った山ですが、乗り心地の万能さではゴルフの圧勝。アウディのエスですと、もったいなさが先に立ってしまい、パフォーマンスの18パーセント程度までしか生かせない道路環境を呪いたくなるわけですね。ゴルフにはそれがない、とわけですが、日常使いではこの違いは大きいとみました。ま、その違いに200万円払う、というのにも禿げしく同意するわけですがね(爆)。

S木さま、このたびはまことにありがとうございました。また遊びましょう!