嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

987ボクスタードライビングマニュアル カーグラフィック90年1月号

2012-06-14 20:03:28 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06138 前号ではkoshinyaさんと一緒に2000m級のワインディングへと繰り出し、キャーキャー騒ぎつつも(ばか)、いよいよTIP-Sの本質に迫るべく、ドライバーのkoshinyaさんにDレンジシバリを課してブレーキングGでスポーツモードを呼び出すテクニックを伝授。

やってみればそのあまりの簡単さと凄さに一同舌を巻いたわけですが(爆)、こうなりますと件のこのTIP=TIPTRONICなるZF謹製(アイシンAWでわないか、という指摘がございましたが、どうやらZFらしい)というATギヤボックスに興味が湧いてくる、というものです(熱心なこった・・・この熱心さが本業に生かされれば・・・)。

うちの本棚にあるカーグラフィックのなかに、それっぽいのはないか、と思いついて探してみたのですが、あったあった!

Dsc06139 カーグラフィック90年1月号・・・表紙の赤文字は「メルセデスベンツ・神話の解剖」とあり、W124を中心にアツ~~ク語られている他に、お目当ての記事には「近未来装備のポルシェ・カレラ2」とあるでわないですか(狂喜)。

90年カレラ2にはそのカブリオレに8万キロほども乗り倒して、しゃぶりつくした(きつぱり)この私のことでございますから、「近未来装備」といわれれば、TIPのことだとすぐさま理解できます(ちなみに乗っていたのは5MTですた)が、この記事を書いた時点では、その後に露見するこのモデルイヤーに特有の数々のトラブルを知る由もなく、ホメちぎっているのが印象的。50年以上にわたる911史上でも、最悪のモデルだったと逝っても過言ではない90年カレラ2のその褒めちぎり記事を書いているのは後にも先にもCG史上、一番カゲキだったのではないか、と思われるクマクラ編集長だったのが更にウケるぜ!

文中、TIPのあつかいには左足ブレーキングがきっちり推奨されているのと、ロックアップの詳細な記述があって、今更ながらベンキョーになるほかに、どちらかといえばMTよりもTIPを推しているのが印象的。現在のようなツインクラッチメカニズムの隆盛は知る由もなかった当時の状況を考えますと、非常に興味深いです。90~92の964MTモデルにはカレラ2、4ともに有名なツインマスフライホイールの不良からくる路上での「お不動様」がデフォルトだっただけに、この記事にあるTIPのススメはある意味正しかったか、といえなくもないです。

画像は件のCGとカルティエロードスター(そうくるか)。この当時にはボクスターの誕生など微塵も予見できないわけですが、こうしてTIPの最終型にのって、カレラ2を思い出すとき、こんな記事を読むのは非常に感慨深いものがございます(爆)。

ロードスターの裏蓋に刻印されたロゴのカッコよさを見よ、と(ばか)。


987ボクスタードライビングマニュアル 山中でのDレンジシバリ

2012-06-14 16:22:12 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06026 その昔、碓氷峠がまだ旧道のみだったころ(いつの話だい?)、路肩に小山がいくつも作ってあり、「緊急待避所」という看板が書かれていたりするのを見て、運転するうちの親父に、ああ、やっぱりクルマ酔いする人のための避難所なんだね、といって禿げしく訂正されたキヲクがあるのですが(懐爆)、アレも過去の遺物となりましたね。

あれから40年。もはやすっかり見かけなくなった設備ですが、それだけブレーキ、タイアの性能が上がった、ということでしょうか。

それでも当時は幼心にブレーキの過熱からくるフェード、ないしはベーパーロック現象は大事故に直結する、クルマにとっては一番怖いトラブルとして刷り込まれております。じっさい教習所ではいまだにこのトラブルをそういうものとして扱っていますし、下り坂でDsc05983 はエンジンブレーキなるものも教科書で推奨されています。かくいう私も前車との車間距離を維持するべくビミョーなスピードコントロールのためにアクセルオフやシフトダウンなどしてこのエンジンブレーキのご厄介になることも通常ですが、こと「制動」となったときにはまあブレーキ以外には有り得ない。

ヒールアンドト~(爆)で電光石火のシフトダウンを決めてウワワ~ン、だなんてやるのはまあ自動車部の学生レベル(爆)。エンジンブレーキなどないものとお考えください、と歴代師匠にはキビシク言い渡されております(きつぱり)。

そのブレーキに関しましては、納車以来いろいろと語ってまいりましたが、重要なプロセスも経ております。さようトクイチオートでの整備!決定的な要素でございます(きつぱり)。

Dsc03382 まずは前後ブレーキバランス、納車当時はリアホイールにはフロントに比してブレーキダストが付着した痕跡がなく、リアブレーキはほとんど動かされていなかった、というのは事実。ミッドエンジンのクルマでこれ、ってのはよほどのことですね(爆)。さらにブレーキのペダルタッチ。フィーリングともいいますが、どうにも重く、ゴンと踏まないと動かない、という印象。踏めばドカーンと停まるのですが、スピードコントロールとかそういったレベルにない。リフトアップして車輪を回してみれば、パッドとブレーキディスクが接触してカスカスカスと音を立てていた(ディーラー整備では正常とされていますからご用心)、のも忘れられないシーンでございます。

そのブレーキさまはここへきて、非常に落ち着いた印象。使う側がなれた、というのが一番大きいのかもしれませんが、距離を経るにしたがって「まるくなり」コントローラブルになるのはトクイチ整備の常。なんというか、「踏みたくなる」ブレーキに仕上がったおかげで、この2000m級の下りワインディングが楽しいこと楽しいこと!ここは今回のミニツアーの2番目に組み込んでみたのですが、トクイチ謹製のEBSエア封入タイア装備のおかげもあって、フェードのフの字もない(爆)。

さよう、ここまでの標高ですと、タイア内圧はパンパンとなって実は登りの段階からブレーキングのたびにタイアが跳ねてしまい、路面を離れる→ブレーキを余分にかける→フェードする、という悪魔の循環が始まるのです。僕も歴代のクルマですべて試しておりますが、まあ登りの早期からフェードが始まるのが常。下りの最終段階までもつのはEBSテクノロジーが開発される以前では、964のカレラ2と4がようやく、という感じでした。

それがどうでしょう、2つ目のトーゲというのに登りも下りも難なくクリアーしたばかりか、更にその先の「さる道2012」へと突入してしまう、というのですからとんでもない!ここ、クルマの進化、ではなくやはりトクイチオートの進化である、とだけ申し上げておきましょう・・・以下痔号


987ボクスター・ドライビングマニュアル 八ヶ岳山中にて

2012-06-14 10:16:11 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06022 さて、koshinyaさんが家におみえになったのはすでに17時をとうに回った頃。

それから山岳ドライブに出かけよう、なんてのはフツーの方々からすれば、いったいどういうことなんだい、となりそうですが(爆)、私にとりましてはいたってフツー。

たまたまいらしたU教授にkoshinyaさんの85カレラをテストしていただく、というのも興味深い案でしたが、ここはボクスターでフルコースを召し上がっていただきます(きつぱり)。

フルコースときたときには各種さる道を連結して、総行程はなんと150km(爆)!そこへ夕方、それも今にも降り出しそうなときにいくか、と(ばか)。が、ボクスターは万能選手でございます。雨が降っても大抵の場合はオープンのまま対応可能ですし、低速トルクもこれでもか。が、このルートでは低速トルクなんざ試す間もない、ときている!150kmあっても、急ぐ気ならほんの2時間ちょいか、てなもんです。

Dsc06024 出向いた先はここ~(爆)。変わり映えしないっちゃ、そうなんですが、最新のお気に入り、「さる道2012」でございます。

もちろん、慣れていただくまではMTモードで挙動を知っていただき、類稀な回りたがるフラットシックスも存分に歌わせて大騒ぎとなるわけですが、TIPの真髄を知っていただくべく、R299を攻める頃からDレンジシバリを行います。

R299は標高2000mにも到達するという、酷道としては日本一の標高を有するワインディングロードですが、平日のこの時間帯ともなりますと対向車、先導車ともにいっさいなしの貸切となっております(狂喜)。街中でDレンジシバリなど行おうものなら、件の2速発進ともあいまって、なんてトロいクルマなんだ、と勘違いしそうになるのですが、どっこい、ここは条件の整った高速ワインディング!Dでも7000rpm程度まで軽々と・・・

さて、そんな夢のようなワインディングをDレンジシバリで走ろう、というのですが、いやがるkoshinyaさんをたきつけて、ブレーキングだけでスポーツモードを呼び出すワザを教授するうちになんということでしょう(ビフォーアフターのアフターのほうのBGMここから)、5の全開からブレーキングで3まで、場合によってはコーナーの出口で2まで落ちて、加速を待っている、ところまで、TIPを飼いならすあたりはさすが現役ポルシェ使い!

いうまでもなく、ゼッタイの信頼を置けるブレーキングシステムあってこそ、なのですが、詳細は更に次号で・・・(枝木ひろいが忙しいもので)


関東甲信越梅雨入り、と同時に植木屋さん来たる!

2012-06-14 08:41:31 | アート・文化

Dsc05948 まあね、気象庁の恒例、「梅雨入り宣言」ってのは非常にあいまい・・・そりゃそうです。前線の位置と暦の関係でこんなもんだろう、という見切りなわけですから、誰も文句いいません(爆)。

私にとりましては年初来の一連の行事をやっつけるなかで、やれやれ、やっとここまできたか、というのが素朴な感想。気がつけば6月に突入して、梅雨入りか、と思ったら、こんどは毎年恒例の植木屋さんがおみえになりましたぁ~!

顧客のみなさまにはおなじみでございますが、うちのお庭はほぼ800坪の大庭園(脱力)。大半が借地でやっております関係で、その地代などもハンパではなく、毎年ゴルフを一台買うのと同レベルの経済的負担が発生いたします(完全意味明瞭)。まあね、それもこれもお客さまに楽しんでいただくためでございます。

今後はホテルならではの心地よさも追求しながら、さらなる節電対策をおこない、スリム化もあわせて考えてゆくといたしましょう・・・さて、枝木拾いしなきゃ~(汗)。