嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽 2013 靴クリームを変えついでにクツも変えてしまふ(爆)-2 モンクストラップと呼ばれる靴

2013-01-23 21:20:54 | 履き道楽
Dsc07393モンクストラップ、というのはバックルとよぶ、留め金でもってストラップを締め上げて履く靴。モンクとは僧侶の意味で、お坊さんたちが僧服にあわせてはいていた靴が原型となっているところからこの名前をいただいている由・・・

つまりは僧侶の靴なわけですからして、ある意味「禁欲的」でないと矛盾してくるはずなのですが、どっこいこのベルルッティ・デ・ムジュールにあってはそれどころぢゃない!シェイプが限界までやらかしたロングノーズでハデなうえに、このお色・・・当時、このデ・ムジュールにしか塗れなかった「トパーズ」という色で着色されていてこれがまたハデ。トパーズ=虎目石ですからして、そのヒカリ方や押し出しは推して知るべし。フチにダークブラウンを効かせてシェイプを際立たせているあたりがベルルッティのワザというものでしょう。さらにこのモデルではサイドに彫刻のように文字を彫って入れてある関係でニギヤカさもあって、とてもぢゃないが禁欲どころではない。ここまでハデなモンクも他にない、といえる特徴的な一足でございました。まあね、履いて出かける折には大半がパンツの裾に隠れてしまうのが靴の宿命。どんなにハデでもそれは90パーセントが自己満の世界。

で、所有たったの5年で放出してしまったのにはワケがある、と申し上げました・・・もちろん他に欲しいのが出てきちゃったから(爆)というのがその理由でしたが、そちらは究極の「禁欲的な」一足なのでした!詳細次号(ここ数年ぶりにもったいぶる)。



加齢なる遠足 2013年第2弾ー3 大寒の四万温泉で寒さを思い切り味わう 

2013-01-23 20:38:58 | 加齢なる遠足(爆)
Dsc07423さあて、四万温泉 積善館 ただし湯治部(けち)・・・こちらの一番の特徴はなんといっても朝夕の食事がサービス扱いだ、ということです。つまり宿泊料金は5000~7000円だが、食事はお宿のキモチです、と!つまり無料!!!期待してはいけない、とは思いつつも前回(もう3年ほど前になるでしょうか)赴いた折には、たしか夕食、朝食ともにモンク言えない満足すべきレベル(お弁当ですけどね)だったのですが、今回の食事がすごかった~・・・

チェックインのときにご案内があったのですが、本館(湯治棟)のコンセプトを少し変えて、「湯治」に特化して食事を見直してみた由…へええ~、とそのときはぼんやり聞き流したのですが、栄養士、それも管理栄養士さんを入れて献立を組ませる他に、塩分を1食あたり3g・・・これね~、塩分控えめがヨイってな~、わかるんですけれどねえ・・・ツライ!!というのがホンネ。

サービスで出してんだから、といわれればそれまで。その通りでございます。リッパなんてえもんぢゃない。今日び有り得ない良心のカタマリだ!けれど「まずい~(ここエコーがかかる)」。病院食そっくりの味付けはさっすが「管理」栄養士サマだ(爆)!入院したくなけりゃあこれでも食べな(爆)というメッセージがきこえてくるようなインパクトのない独特の味付けは全国共通だ!すごかったのが朝食。まあ大体が焼いたお魚に玉子料理、カップ入りアヤシゲ納豆、味付け海苔などなどで「定番」が形成されて、それなりの満足感が得られるはずなのですが、全体的な薄味、というか「味なし」のおかげで、病院食そのものとキタ!!私もお料理をさせていただく側の人間ですからして、出されたものは残さずいただく、というのがキホンですけれど、これだけはダメだった~(涙)。私の周囲は70代の入院歴これでもかの歴戦のツワモノたちが集合しておられましたので、反応をうかがっておったのですが、みなさま終始無言(爆)・・・ううむ、懐かしいんだろうなあ、と(爆)。健康食のつもりで管理栄養士献立・・・いいんですけどねえ(きっぱりとはいえない)・・・

高血圧でぶっ倒れて長期療養、ののち退院して親戚一同と温泉に繰り出す、というパターンの方以外にはとてもぢゃないがオススメできない「味わい深い」お弁当は一度は食べておけ、と(爆)。まあ、あの不味さですと、すぐにコンセプト変えざるをえない、と思われるので、1年後くらいに再訪してみるといたしましょう・・・

でも前回のお弁当はフライや唐揚げにソースやドレッシング(給食で使ってるQPの袋入りのやつ)ぶっかけてメシかっこむ、というのが異様に美味しく感じられたキヲクが蘇ります…(カラダに悪いだろう)普段の食生活を見直すきっかけに、というお宿からのメッセージが伝わるのですが、温泉宿に泊まる、なんてえのはハレとケでいえば、間違いなくハレ!客が期待するのは健康よりも美味しさなのではないかな、と。

それくらいの不味さで、極上の温泉とは対極の「病院食」。これを楽しめないようではまだまだ修行が足りませんことよのう・・・いっぺん入院してみれば、との諸先輩がたからの忠告がきこえてくるようでございます・・・以下痔号