今日は映画の日でした。
仕事を終え映画館に寄りました。ただ、今月はみたい映画がありません。
それでは、一番の話題作ということで宇宙戦争にしました。
『宇宙戦争』なんて三流映画の題名のようですが、原題は世界戦争です。
あのオーソンウェルズのラジオドラマの焼き直しで、原作がH.Gウェルズ
だとするとあまりみたくなかったのです。ストーリーはわかっているし
前回のスピルバーグとトムクルーズで話題になった『マイノリティ・リポート』
がとても駄作だったので。またコンビを組んでも金儲けのためにまた組んでみた
程度にとっていました。
それでも観てしまいました。他になかったし、それにしても映画は最近いいもの
がなくなって来ています。新しいものを作り出せなくてなってきていると思え
ます。21世紀になったのにそれを実感できるものがないなんてどういうことで
しょうか。この映画に関して言えば、予測を上回る出だしでかなりいい感じで
始まります。つまり、主役のレイという男が腕のよい大型クレーン運転手であり
ながら、私生活は破綻しているという設定や元妻が今はいい環境で自分の子供
達とも新夫ともうまくいっている様子で、レイと子供達とはあまりいい関係と
はいっていないそんな出だしはとても興味津々で物語に引き込まれます。
子供が見ているテレビの様子から、磁気嵐で電気が全然使えなくなった町の
ニュースや太陽からの電磁波の話題など近未来では、そんな危機的な状況が
日常にあるかのような暗示を与えます。最近の6月や7月でも30度を超える
天候でかなり温暖化がすすんでいる事を実感します。世の中電子化がすすんで
ペーパーレスという世界になりつつあります。しかし、そんなもの電磁波で
一旦データーが飛んでしまったらどのように修復するのか考えただけでぞっと
します。我々の預貯金や株などの債権など今や証券を手元にしていることより
ネットデーターや取引している会社の機械の上の電子情報でしかないのです。
気象条件でネット情報やその会社の磁気データーなどは案外もろいものかもしれない
というのは普段あまり考えません。別に宇宙人の侵略を受けなくても、テロで
ビルに突っ込まなくても、国を滅ぼすだけの力がこの磁気データー破壊にはあります。
それを思うと画面上の滑稽な話もとても怖いものに見えてきます。この映画の
趣旨は家族の愛とか愛国精神とかそんな物のどうこうより、滑稽な物体の侵略より
人類が招く環境破壊や自然破壊がものすごいスピードで起こっている今こそが
世界戦争なのだといいたいのではないかとそう思いました。
決して滑稽な形の異星人や仕掛けが本当に襲ってきて怖いとかそんなレベルの話で
なくて、人は自分の主義主張のほんの違いで簡単に人を殺してしまい、愛するもの
のためなら殺してもいいようなそんな薄っぺらな正義感すらうそ臭いそんな批判が
込められたものなのだと思います。実際、多くの人が逃げ惑う姿を見てそのような現実が
イランやチェチェンや紛争地域では毎日のように起きているのです。それをしかけて
いるのがアメリカ自身だとアメリカ人でも知っているでしょう。自分の国に宇宙人が
攻めてきて逃げ惑う映画を見て、自分たちも今これをしているんだよなあと感じ
自戒を込めて世界を見直すそのための映画なのではないでしょうか。だから、WAR of
the WORLDS なんじゃないでしょうか。
いやそうですよ。
ただのパニックSFなわけないですよ。
受け取る側によって宇宙人が出てきてビルや高速道路が壊れてそれで楽しい人も
いるでしょう。しかし我々大人が大人の感性で見た時にやはり感じられなければ
ただの広告のお先棒かつぎになるだけです。
昔のSFだからこんな程度だという人もいるでしょうし、とんだあてはずれだという
人もいるでしょう。ですが、今の世界情勢やアメリカが今やっている事を考えたら
センセーショナルな題だなあと思います。
それにしてもモーガンフリーマンはどこにでも出ていますね。最近の映画には
もれなく出ている感じです。そして、この映画のナレーションも彼です。
何でこんな年寄りの声なんだろうと思っていたらエンドロールに彼の名がありました。
仕事を終え映画館に寄りました。ただ、今月はみたい映画がありません。
それでは、一番の話題作ということで宇宙戦争にしました。
『宇宙戦争』なんて三流映画の題名のようですが、原題は世界戦争です。
あのオーソンウェルズのラジオドラマの焼き直しで、原作がH.Gウェルズ
だとするとあまりみたくなかったのです。ストーリーはわかっているし
前回のスピルバーグとトムクルーズで話題になった『マイノリティ・リポート』
がとても駄作だったので。またコンビを組んでも金儲けのためにまた組んでみた
程度にとっていました。
それでも観てしまいました。他になかったし、それにしても映画は最近いいもの
がなくなって来ています。新しいものを作り出せなくてなってきていると思え
ます。21世紀になったのにそれを実感できるものがないなんてどういうことで
しょうか。この映画に関して言えば、予測を上回る出だしでかなりいい感じで
始まります。つまり、主役のレイという男が腕のよい大型クレーン運転手であり
ながら、私生活は破綻しているという設定や元妻が今はいい環境で自分の子供
達とも新夫ともうまくいっている様子で、レイと子供達とはあまりいい関係と
はいっていないそんな出だしはとても興味津々で物語に引き込まれます。
子供が見ているテレビの様子から、磁気嵐で電気が全然使えなくなった町の
ニュースや太陽からの電磁波の話題など近未来では、そんな危機的な状況が
日常にあるかのような暗示を与えます。最近の6月や7月でも30度を超える
天候でかなり温暖化がすすんでいる事を実感します。世の中電子化がすすんで
ペーパーレスという世界になりつつあります。しかし、そんなもの電磁波で
一旦データーが飛んでしまったらどのように修復するのか考えただけでぞっと
します。我々の預貯金や株などの債権など今や証券を手元にしていることより
ネットデーターや取引している会社の機械の上の電子情報でしかないのです。
気象条件でネット情報やその会社の磁気データーなどは案外もろいものかもしれない
というのは普段あまり考えません。別に宇宙人の侵略を受けなくても、テロで
ビルに突っ込まなくても、国を滅ぼすだけの力がこの磁気データー破壊にはあります。
それを思うと画面上の滑稽な話もとても怖いものに見えてきます。この映画の
趣旨は家族の愛とか愛国精神とかそんな物のどうこうより、滑稽な物体の侵略より
人類が招く環境破壊や自然破壊がものすごいスピードで起こっている今こそが
世界戦争なのだといいたいのではないかとそう思いました。
決して滑稽な形の異星人や仕掛けが本当に襲ってきて怖いとかそんなレベルの話で
なくて、人は自分の主義主張のほんの違いで簡単に人を殺してしまい、愛するもの
のためなら殺してもいいようなそんな薄っぺらな正義感すらうそ臭いそんな批判が
込められたものなのだと思います。実際、多くの人が逃げ惑う姿を見てそのような現実が
イランやチェチェンや紛争地域では毎日のように起きているのです。それをしかけて
いるのがアメリカ自身だとアメリカ人でも知っているでしょう。自分の国に宇宙人が
攻めてきて逃げ惑う映画を見て、自分たちも今これをしているんだよなあと感じ
自戒を込めて世界を見直すそのための映画なのではないでしょうか。だから、WAR of
the WORLDS なんじゃないでしょうか。
いやそうですよ。
ただのパニックSFなわけないですよ。
受け取る側によって宇宙人が出てきてビルや高速道路が壊れてそれで楽しい人も
いるでしょう。しかし我々大人が大人の感性で見た時にやはり感じられなければ
ただの広告のお先棒かつぎになるだけです。
昔のSFだからこんな程度だという人もいるでしょうし、とんだあてはずれだという
人もいるでしょう。ですが、今の世界情勢やアメリカが今やっている事を考えたら
センセーショナルな題だなあと思います。
それにしてもモーガンフリーマンはどこにでも出ていますね。最近の映画には
もれなく出ている感じです。そして、この映画のナレーションも彼です。
何でこんな年寄りの声なんだろうと思っていたらエンドロールに彼の名がありました。