King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

2対2のタイになってしまって

2007年06月01日 01時06分44秒 | バスケ
まあ一抹の不安なんて書いたばっかりに、こんな展開に
なってしまいました。
第3戦が、エースの自覚でレブロンジェームスの大爆発と
言う誰もが望む勝ち方で勝てたことから、当然ホームで
タイにと迎えた第4戦です。

放送をみる前から新聞とネットで、キャバリアーズが勝ったのは
知っていましたが、その内容によると最後、後二点のところから
レブロンがフリースローを得てそれを決めて逃げ切ったと書かれて
いました。実際に見た放送では、最後はファウルゲームでフリー
スローに行っただけで、別にレブロンのフリースローで逃げ切った
訳でもなく、やはりこれはエースの自覚だなと私は思いました。

レブロンが第4Qを意識して力を溜めていたのは、なにも第3Qだけの
ことではありません。いくら前半リードしていてもいつも後半には
追いつかれてしまう。そして、最後の7分位にベストメンバーが
揃ったピストンズにやられてしまうというのが、今までのパターン
でした。これに勝つには、最後で対抗できる力を残して戦う
しかないとレブロン自身が考えたのでしょう。逆にピストンズは
最初の出だしから、かなりとばし気味で、これはいつものペースでは
ないなと感じました。それはチョンシービラップスの汗を見れば
明らかです。

今までの試合は、スローでとにかくゆっくりと前半は攻めてインサイド
だけは入れさせないという守りでした。それがウェーバーのリズムにも
合っていたので、いくら前半に得点され10点以上の点差ができても
簡単に追いつく事ができました。しかし、あれだけ最初から飛ばすと
ビラップスも最後の爆発が出ません。それにセンターのウェーバーの
守備と得点力も落ちてしまいます。最初から早く攻める必要もないし
走り続けて得点を入れまくる必要もなかったのです。それをビラップス
の最初から3もインサイドもどんどん行く姿勢が、ウェーバーの守り
を弱くして、さらに攻撃参加もなく、ビラップスとハミルトンの得点と
いう、ブルズのときの悪い形になったのです。

ピストンズは、本来もっとチームでオフェンスできるチームであり、
それが通じなくても、個人のワンノンワン能力が高いから、また
チームオフェンスかと思えば、ビラップスの3がぽんと来たり、ラシード
のインサイドやクラッチだったりしたわけです。とにかく、バックコート
の得点頼みになると言うのは、片肺飛行のように偏った悪い
攻めです。第4Qでラシードが勝負を捨てたかのような行動で
負けを感じましたが、その時点でも冷静に攻めればまだ勝つ
チャンスはあったのです。しかし、普段とは違うガードの行動に
ひっくり返すだけの力はありませんでした。

それでもここであのいやな感じも落とせたし、ホームにもどって
ピストンズは、本来の力を戻すでしょう。というのも、エースの
自覚が勝利に結びついたと言っても、力をコントロールして
どうにか勝てたエースですから、彼の力でピストンズの守りも
崩して勝ったと言う力ずくの勝利とも違います。

彼がドリブルで切れ込んでダンクした時も、スクリーンからの
カットインで、アイソレーションしてスペースをもらってのワンノンワン
でのものではありません。ラシードやビラップスなどの完全な
ひとりで個人技で簡単に決めてしまう巧みさはありません。
シーズン中の調子のいいときには、空中に飛んでしまえば
たとえブロックに来てもそれを押し戻して決めていた時と比べ
パワーのなさを感じます。この日、グッデンに決められたのも
センター不在状態のディフェンスのせいで、マクダイス、マキシエル
を効果的に使い、ディフェンス強化は可能でしょう。
この後勝った方が、ファイナルへ進むとみました。
コメント
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