King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

サルの惑星に思うこと

2007年06月18日 23時40分24秒 | 日々のこと
昨日の夜、テレビで『猿の惑星』をやっていました。
マーク・ウォルバーグの出ているリメイク版のほうです。
その中で、ひとつ衝撃的なシーンがあったのでびっくり
しました。そもそもアメリカは憲法で銃保有を保障する
国です。そしてキリスト教国であり、人類が猿から進化した
などとは信じない国です。人間は、あくまで神が創り、
アダムとイブからはじまったのです。

そんな国が、猿が支配する国を映画にしてもヒットしないと
思います。しかし、こう何度も映画化するというのは、なにか
言いたい事があるに違い有りません。一番初めのチャールトン
ヘストンが主役の時には、物語の生末として高度の文明が
行き着くのは、汚染された町や資源が枯渇した町でした。
それは、マッドマックスでも同じです。そもそも50億年後には
太陽が膨張して地球自体がなくなることは予想されています。

石油や石炭もあと80年もすれば、なくなるといわれています。
そうなれば、鉄自体がもう80年もすれば製鉄されなくなることに
なります。そうなった時に、文明は終わり猿のようにくらすことに
なるのか、そう当時の人は思ったのでしょう。古代文明の石版や
壁画が何千年単位で残っていますが、現在のコンピューター
社会の記録など電気がなければ記憶できませんから、ピラミッド
程の遺跡は残せないでしょう。摩天楼のビルも100年もすれば
崩れてしまいます。ですから、現代人の記録など古墳や壁画
ほどの価値もないということです。

アフリカや中近東であれだけ理不尽な殺戮がされ、今でも戦争が
絶えないのに、20世紀から人口は爆発的に増えています。
科学が発展しているといいつつ人類は、地球を限りなく破壊して
なおも汚染し続けています。今はただ温暖化一色ですが、そんな
ことより、種の絶滅や人口爆発で確実に食料がなくなり、争いの
元になるのは確実です。多くの宗教の予想する粛清が再び訪れ
るのでしょうか。日本では、逆に少子化が問題になっています。
ということは、日本型の文明スタイルなら人口問題も防げるので
しょうか。

映画の中で、マーク・ウォルバーグが宇宙船から銃を取り出し、
猿たちを脅した後、猿がそれを破壊してしまうシーンがあります。
こんな強力な武器を持つんじゃないといいます。そもそも人間は
親指が他の指と反対向きに動くようになり高度な文明を持つ
事ができたといいます。そんな物質による文明の否定と銃社会の
否定が映画でいわれるというのはかつてないことでした。
今それが必要なときかもしれません。
コメント
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