今日は、色々おっぽり出して池袋に用事を
足しに行くついでに、映画を見ました。
まあこの手の映画を見るのに、シネコンの小さなスクリーン
じゃ物足りないので、新宿まで足を伸ばしました。
期待してみた、ダイハードは期待通り面白いものでした。
やはりこうじゃなくてはだめです。
はじまるまでに、周りの加齢臭に辟易して余程席を移ろうかと
思いましたが、移ってもまた人が増えて来て周りに年寄りやら
臭いのがきたら同じなのでじっとしていました。すると今度後ろに
来た女は、消毒石鹸臭いのです。洗い場に勤めているのか
歯医者のパートかそんな臭いとも戦いながらじっとはじまるのを
待ちます。
この映画館は、数々の名作を見た思い出があります。とはいえ
この劇場では主にSF系が多いです。エイリアンや電気羊は何とかの
夢を見るか、ハリソンフォードのレプリカントがでてくるやつ。『ブレードランナー』
ですね。『ターミネーター1～3』もここですね。やはり映画は、この
スクリーンの大きさと音響のすばらしさが無くては意味がありません。
特に最近の映画の大作化にともない2時間30が当たり前の時代に
テレビで見ると1時間35分くらいに切られてしまい、全然別物に
なっています。やはりなるべく映画館で見ないとだめです。
というわけで出かけたわけですが、やはり大満足です。
周りの加齢臭とも石鹸臭い女がいてもやはり大画面で音響も
よいとなると臨場感が違います。映画を見る前にいくつかネットの
批評も読みましたが、全米テロのスケールが伝わらないと書いている
方がいて、それはちょっとストーリーを見誤っているかなと思いました。
このストーリーは、全米のサイバーテロですが、それは何のためかと
言うと復讐であり、金であり、自尊心のために犯人はやっている
のです。一作目の時にテロリストを騙ってビルを乗っ取ったのは
やはり、金庫の金が目的でした。停電とシステムダウンではじめて
金庫が開くというストーリーと今回の全米テロで初めて起きる
データーロードをいただくという構造はまったく同じなのです。
今回の方が、ニューヨークからニュージャージー、そしてワシントン
と移動距離が長いのです。そもそもNYPDがニュージャージーの
ハッカーをなぜ逮捕して、ワシントンのFBIにつれてこなくてはならないのか。
そんな突っ込みどころや、つなぎのおかしなところは沢山あります。
冷静に見ればありえない物語です。それがどこまで付いていけるかと
いうのもありますが、これはついていくしかありません。付いていければ
楽しいのです。
そもそも市警の刑事に他所の州で逮捕権があるのかとか、逮捕状も
なくても市民をひっぱて行けるとかこの辺で付いていくのをあきらめても
仕方ないのですが、いきなり激しい銃撃戦で観客も激しい地獄をくぐり
抜けた同志として連帯感を持ち、持たない物が持つものに挑むという
共感を植えつけられます。コンピューターには強くないけど、任務は
やり遂げるというスタイルも周りの加齢臭と関係ありそうです。
それにしてもハッカーというのは、その加齢臭連中には電話交換手
位にしか捉えられていないようです。犯人に負けない天才ハッカーを
自宅訪問して仲間になったのに、無線連絡しかできないなんてまさに
アナログの極みです。ジョン・マクレーンがいかなくてもいくらでも緊急時に
出動できる部隊がいそうなものです。サイバーテロで携帯電話やネット
や衛星電話でさえつながらなくても緊急無線ぐらい自治体は持っている
でしょう。鉄道の駅間なんかは有線の電話で電池式になっていて元々
停電でも災害でも連絡ができるようになっています。ローテクは死なない
のです。
とはいってもカーチェイスやエレベーターでの死闘は楽しんでほしいと
思います。戦闘機と戦うというのも馬鹿らしいとかありえないじゃなくて
ダイハードなんだから。あきらめないんだからということでみていると
感動的に最後まで見れます。ダイハード男はそうだよな。
世の中なかなかわかってもらえなくても、ベストは尽くすべきだよと。
