アセビの消えた春

不思議なことに、一晩寝て起きたら頭の中の旋律も
『さすらい人』のイメージも消えてしまいました。
消えたといえばこの春にかすかながらの変化があります。

いつも走りに行く公園は、春に一番先に咲く花として
アセビがあります。冬の間さざんかや蝋梅の香りに励まされ
冷たい風の中走り続けることができましたが、蝋梅に続き
梅も咲くようになり、よいよ春なんだなというときにいつも
愛らしいリズム感のある花が目を引くのですが今年はそれが
こちらでここにあるはずだと探しても見つからないのです。

ここ数日間でやっといくつか目に付くようになったのですが
いつもある大規模の花の集落がないのです。日曜あたりから
咲き出した日向ミズキの後ろの植え込みにいつもたくさんの花が
さくのですが、今年は咲いてないのです。

そういえばこの公園はいつも植木の作業をしているのですが、
いつの間にか今年は見ないというものがいくつかあるのです。
あれだけ手入れをしていても、人口の植え込みは山の上の天候
に合わないのか枯れてしまったり、根っこから切られていたり、
それでも毎年何かしらの手が入れられて、新しい花も植えられたり、
除草や剪定もされています。

しかし、それは予算処理のためにやっているように見えて仕方
ありません。今まであった木が消えてしまったり、植えられた
芝桜などの植物がうまく育たないのも、トータルで管理されて
いないためなんではと感じるからです。せっかく走る者訪れる
者を楽しませてくれる花々ですが、面倒見ないで消えてしまう
のは残念です。

22日の東京マラソンは、高い完走率でサポート体制もより充実し
大成功だったようです。年々抽選競争率が上がり、市民ランナー
の憧れの大会になったようです。しかし、芸能人や有名人は
枠があるようで多数のテレビ関係の人が走っています。それと
外人枠もあるのか結構目立ちました。月曜のテレビでも目立った
ランナーや芸能人の結果などを取り上げていました。

フルマラソンの誘いがふつふつと沸いてくる放送でした。
私は、日曜もいつもの公園を走ったのですが、走っている人が
また増えたように感じるこの頃です。

しかし、現実に走っている人が増えてマラソン大会の申し込みも
増えているのですが、公式の調査によると運動習慣のある人は
増えていなくて、一年以内に5K以上走ったことのある人は、増えて
いないのだそうです。これは何を表しているのでしょうか。
ランニングは注目されているが、実際に走る人はいないという
ことになります。それでは、これはマスコミが作ろうとしている
幻のマラソンブームなのでしょうか。

東京マラソンなど出場者が制限されていますから、大会がにぎやか
に開催されマラソンに対する熱が盛り上がっているというのも
意外と操作は簡単かもしれません。それでも私の周りでは確実に
走る人は増えていますからいいですが。