King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

新雪の日はいいわけたくさん

2009年03月27日 23時47分52秒 | スキー
新雪の日には、競って誰もが我先にリフトを
目指します。

そんなスキーヤーの心持を刺激するファーストトラックなどと
言うサービスが各地のスキー場に存在します。
私も今シーズンは多くの新雪に恵まれましたが、朝一のリフトに
乗るという事はありませんでした。

ゲレンデ前のホテルに泊まり、朝一のリフトに乗るという丸で
スキーリゾートそのものの行動も何度も妄想しましたが、いざ
そんなゲレンデのまん前のホテルに泊まっても、朝飯の時間とか
前日の滑り込みとかで中々実現したことがありません。リゾート
ホテルなら朝飯は7時半とかが多く、リフトは8時くらいから
動きますから、朝飯をゆっくりとってゆったりとリゾート気分
なんかでいたら朝一のリフトなんて乗れません。

それに前の日にはがっつり滑っていますから、朝一のリフトに乗る
というのも現実的ではありません。しかし、世の中にはこの朝一の
リフトだけ乗って帰る人も少なからずいて、私のようにたまに来る
人には、夢のまた夢ということですが、世の中親戚を殺しても新雪の
日は来るという人もいるのです。まあゲレンデも近いんでしょうけど、
そのために引っ越したとか仕事も見つけたとかあるし、近くにゲレンデが
ない身には何泊かすればいいかと言えば、それにあわせて必ず
雪が降るとも限らず、なんとも悩ましい朝一狙いです。

そんな状況ながら、今回はひょっとして朝一可能チャンスではと
朝飯を食いつつ思いました。朝飯が7時からで、ロープウェイは
8時からです。宿はロープウェイのすぐ前です。そんなことを思うと
とにかく行ってみようとあたふたとチェックアウトして田代ロープウェイ
に行きました。が、しかし。

実際に間に合ったのは、次の8時15分でした。

でもこの普段ない行動にもかかわらず、田代はちっともこんな
朝一野郎には冷たいところだったのです。それは、以前田代から
上るのをやめたように、すでに解っていたことなのです。それが、
さらに今回改めて思い知らされました。そ、それは、例え朝一で
上ってもいつもの9時で上っても結果は同じ、ということです。

せっかくすばやい行動も誰もほめてはくれません。ご褒美もなし
なのです。あるとすれば、ロープウェイ降りたすぐの斜面のファースト
トラックをいただけるということくらいです。朝一では、このリフトと
次のリフトしか動いていないのです。私が上っていくと次のリフトへ
行く滑走道にパトロールがいて、もう1本滑ってきてくださいと
追い返されてしまいます。そして、ロープウェイ下を言うとおり
1本滑って、次のリフトへ行くもまたアリエスカの途中第六ロマンス
の入り口にパトロールが立っていて、そこが開くのを待っている
人が何人かいます。

私も今度は、滑らずにその待つ人達の一団に加わりました。しばらく
して無線を受けたパトロールがゲートを開けてやっとチャレンジバーン
のある第六ロマンスに着きます。とはいえ、ここまで来てもまだ次の
リフトとかぐら連絡道は開いていないのです。何のための早起きか。
と愚痴ったのもこのリフトを降りるまでです。

チャレンジバーンの入り口はまだクローズのままですが、我先に上った
人々は、次々にファーストトラックを刻みます。私もここで4,5本
パウダーをただただ夢中で滑りました。そのうちチャレンジバーンも
開いて、場所により腰まである新雪を堪能しました。新雪により、コブは
なく、どんな急斜面も小回りでも大回りでも直滑降でも何でも可です。
なんだかとてもうまくなった気分です。

む、そう。このフレーズどこかで聞いたフレーズではないですか。
そうです。あのNASPAで聞いた女性のニセコ評です。雪質がよく
自由自在でうまくなったように感じるとてもいいコースだと。
まさかあの女性もこんな新雪を滑ったのか。いやいや。朝一で
ゲレンデに出てくるような感じの人ではありません。

というわけで、十分早起き恩恵を甘受して、うまくなったように
感じてしまうのでした。テクニカルに行ってもジャイアントに
行ってもコブはなく、かぐらに来た感じがしません。でもいいか。
うまくなった感じにスリリングな斜面感覚を持ったまま三月末の
新雪滑降を終えました。
コメント
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