King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『フォーリングウォーター』と『グッドドクター』

2019年05月07日 14時10分17秒 | 日々のこと

『フォーリングウォーター』は不思議なドラマで謎の団体から夢を同時に

みる実験に参加するのですが、その夢の中である少年を救うというミッションに

収束して現実界と夢の中と同時に謎を追っていくような夢を見るのが特技のような

不思議な感覚のドラマです。それに共感する部分と自身も連続物の夢をいくつか

持っていて何日か同じ夢を見ていたり、何かを訴えかけているようでいてまるで

意味がつながらなかったりと自身の想像なり空想なりが夢を動かしてしまったりと

意識と無意識が複雑に絡んでいるようなケースも感じられたりしました。

 

このドラマの主要な役としてタカという日本人風な人物で刑事のウィル・ユン・リーです。

彼はファイブオーでサンミン役というチンピラ以来何のドラマに出ても刑事の設定になっているようです。

『グッドドクター』にも途中から主要メンバーとなるのですが、これも警官から医師になったという

設定なのです。彼の出自では韓国系アメリカ人ということですが、日本人の血もながれているとかで

なんとなく親しみを感じるのはそのせいかという事と役名に日本人名の役が多いというのもあるかも

しれません。

 

実際に日本の俳優が海外のドラマに出るケースは非常に少なく、渡辺謙と真田広之ぐらいです。

マシ・オカとか米で活躍する日本人俳優も珍しいのです。反面中国や韓国のスターは多く、この差は

どうしてなのかと思わずにはいられません。

 

しかし、かつては日本のドラマが世界に輸出され一世を風靡したこともありましたが、最近のドラマの質と

いうのはやはり海外の物に比べ程度が低い感じです。

 

その原因の一つに予算の問題もあるでしょうし、原作の不作もあるでしょう。日本でドラマになるのは

原作が漫画の物が多く、重厚な内容の原作というと未だに松本清張や白い巨塔のリメイクという過去から

逃れられない感じがします。

 

そんなわけで日本のドラマは見ないのに、海外のドラマをつい見てしまうわけですが、最近はどんな話か

直ぐに忘れてしまい、どんな内容だったかは書いておかないとどんなことを思ったかも忘れてしまうので気に入ったものは

書こうと思います。今毎週のお楽しみはこの『グッドドクター』しかなく、これはクレジットから韓国のドラマを

リメイクしたと知りました。その後、日本でもリメイクされ、日本はスーツやグッドワイフといったドラマや

コールドケースまでリメイクしており独自性はどうしちゃったのかという状況です。

 

特におもしろいものは最近はどこぞの有料チャンネルに加入してないと見られないという状況は定着しており、

唯一無料のDlifeは貴重な存在でしょう。また、ハンニバルをBS12でやっているのも注目です。前トンネルは

途中からと今回も途中から気が付きましたが、良い作品をやるのですが普段見ないチャンネルだけに見逃しも

多いのです。ブロードチャーチなどもかろうじて見たという感じでした。

 

最近感じる売れる才能とは何かというのを考えさせられます。私の近しい俳優やらミュージシャンや歌手という

人達は自称歌手やCDデビューしたけれど全く無名とかいるわけで、それがどんな才能に裏打ちされどんな資格で

プロの芸術家と名乗るのかというのはまるで測るものもない世界で、才能何てどれだけのことをいっているのか

時に超絶技巧の演奏だったリ、歌唱力という力も果たしてどれだけの力があるのかなんて誰も確かな尺度は

ないのです。

 

それでもたいした才能も技能もなくテレビに出続ける芸能人は多く、見た目がいいわけでも面白ことが言えるわけでも

ないのに茶の間の人気者だったリ、何かのカリスマだったリという世の中何がよくて何がだめなのか良く解らないことも

あるのです。

 

歌の世界も誰々が歌う歌ということで歌唱力や歌のうまい素人の番組とかもありますが、いくらそんなのを集めても

のど自慢というNHKの番組が一時は頭打ちになったこともあるように、やはり演出なり世に送る才能がまた必要なのは

確かです。先日ドキュメンタリーである歌手の活動を一年追いかけるものがあり、いまだにCDを手売りしながらスナック

めぐりや野外イベントのステージに立つ姿を追うものを見てその中でギタリストの押尾コウタローが言っていたことが

すごく重く感じられました。世に送る力が重要で才能なんかに差はなく、プロデュースの力に全てがかかっていると

いうのです。陸上競技の様に一緒に走って一位二位と記録に現れるものでないのでやっかいです。

 

反面インターネットによって自身で売り出すことも可能になり、CDデビューが最終ゴールではないような気も

します。他に認められなくても自身で自らの才能に気が付きそれが唯一無二で誰にもまねできず、しかも芸術的にも

高いと信じてしまう人も昔からいて実際生きているうちは認められずに不遇をかこつも死後すごい売れる人もいますが、

本人の勘違いがずっと過酷の人生を歩むという人も少なくないというなんとも残酷な世界です。それも人類に備わった

虚構を共有できるという才能故です。

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渋滞のニュースに

2019年05月07日 10時49分46秒 | 珈琲

今年のゴールデンウィークはなんといっても10連休という長さとその過ごし方の

アンケートを聞き愕然とした結果に日本という国の特異性を改めて感じるのでした。

そのアンケートとは連休をどう過ごすかというものでしたが、75%以上の人が家で

だらだらするという答えで旅行とか帰省と答えたのはそれぞれ一割強だったのです。

つまり、その一割の人達により、高速道路は大渋滞し、空港では空前の出国ラッシュになり、

韓国、ハワイへのチャーター便は過去最高になるというニュースを聞くのですが、なんだ

それは結局国民の一割程度の人が動くと日本はこうなってしまうのかという、実際には

家にて普通に過ごす人が圧倒的に多いのにもかかわらず、日本中の人が高速道路や電車で

移動していてその混雑ぶりが報道されるたび、人々はそれに乗り遅れてはならないと

行楽に出かけていくのでしょう。

 

ちなみに即位後の皇居のお出ましに出かけた人は報道では14万で入場規制がされて2時ごろには

もう入場できなくなったらしいです。

 

またおかしいと感じたのは非正規雇用の人は休んでも無給なので収入が減るというという

ことで、アルバイトしようにも兼業禁止でどうにもならないというインタビューなどを

ニュースで見て普段から有給をとるという事をしていないからそういうことになるのではと

考えるのでした。コンプライアンスがやかましい昨今、やたらと法の順守にこだわるなら

労働者の権利にもこだわらせなければなりません。それは働く側に意識もただ従うだけでなく

自身の権利について自覚して選挙に行くとか義務の履行も果たして行かなくては実現しない

ものでしょう。

 

さて、そんな連休の中、いつもより暇な日も多く、路地裏の当店はこの時期里帰りを兼ねて

やっとこれたという人もいたり、逆にいつも来る常連さんは市内の混雑を避けるためいつもより

来店試飲などは少ない感じです。それを利用して私は焙煎にじっくりと取り組み特にあたらしく

いれたマイクロロットの豆などそんなもんじゃあないだろうと豆を開かせるために苦心しました。

 

特に焙煎機の各部のセッティングやコンデションを上げるために徹底したチューニングをしました。

 

これが功を奏して豆は今までになくふっくらと膨らみその実力を堪能できました。

 

このために試飲では新しいネルを用意したり、いつもより多い人数分で落としたりとできうる限りの

手を尽くして焙煎に焙煎を重ねて納得できるところまで持って行きました。

 

私がこのマイクロロットの豆に手を出すきっかけになった説明文の内容はまさにプロジェクトエックスの

物語であり、逆転人生の物語そのものでした。オーナーが自身の展開するリゾートで提供する珈琲を生産

したいと農園を買い取り、良い珈琲のために人も設備も採算度外視でそろえやっと160農園四位まできたと

いう成功物語であり、マイクロロットでは珍しいQグレードまで取っています。

 

ここまでの豆ならという思いとなまじな味で済ませられないという思いもして、焙煎には自然工夫も力も入り、

ただでさえ膨らませるのが難しい堅い高地の豆でなおかつ新豆で開くのが難しいところでチューニングも細部まで

力が入りました。釜や排気ファンの清掃はもちろんサイクロンの内部まで全ての排気管の溜まったチャフは全て

取り除き高温時の伸びも排気コントロール時熱の損傷まで十分に気を使えるようになりました。これが功を奏して

いい加減な味でなく本来到達すべきところまで引き上げられたと釜から見た豆の膨らみようを見て十分納得の

物を感じました。

 

もうそれをみれば十分でしたが、こう焼けるとどうしてもふるまいたくもなりゴールデンウィークの試飲は皆

これを用いてマイクロロットの説明からグアテマラの特長やらをしゃべることとなりました。実はグアテマラは

カップオブエクセレンスのコンテスト以来最近では取り扱う豆や専門店も少なく、かつては高いアンティグアなど

もずいぶん安くなっていました。この原因の一つに焼くのがめんどくさいとか難しいというのもあったと思います。

 

私もカップオブエクセレンスに選ばれた当時のコンテスト豆とか有名農園の豆を比べた時に自家焙煎店の店の物も

調べたことがあり、ケニアと同様なことが起きていたことをよく覚えています。それは注文を受けてから焼くような

釜の小さい店では特に顕著でやたらと深煎りにしているのです。それで十分に膨らんでいるならまだしもですが、実際には

小さいままで膨らみ切れておらずなおかつ焦げている店の方が多いのです。

 

最近ではケニアを置いている豆や専門店も少なく、やたら中米のスペシャルティというとブルボン種のものが主流で

シトラスの香とかジャスミンの香りなどという触れ込みの物が増えています。ただすっきりとしているというだけの

店もあり、200g2000円もしているのにそれだけなのかというものも多く見かけます。

 

こうなれば当店でも試飲させ甲斐があるというものですが、感想でもやばいなどという人がいなくてああ

よかったと思うのでした。

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