昨日は久しぶりの雨で朝からバシャバシャと降る日でした。そんな中、訪れる人は
それぞれドラマを背負っていて応対してそのドラマの一端を背負ったような気にさせられ
妙に疲れが溜まる感じの日でした。それでも予報通り雨は午後に止みいつも通り夕方の
ランニングにも出られました。
雨上がりのひんやりとした空気の中、市役所から伝承館の歩道に向かい、昨年以来楽しみにしている
生垣の花を確かめました。
このブログで何回も書いていますが、ハーブのような清涼感のある空気で満ちているのです。
何の匂いだろうと家人に問うとジャスミンだというので信じ込んでいたのですが、五弁の花で
スタージャスミンとか似たものが見つかりやはりジャスミンの匂いかと思っていたのです。
ところが、正式筋の指摘でテイカカズラというものですと聞き、正体は解ったつもりでいて
早く咲かないかとワクワクと待っていたのです。
昼間歩いてみてみるともう花は咲いているようですが、昨年のような匂いはしないのです。
おかしいなあと感じつつ、昨日の夕方も走ってみたのですが、雨上がりで植物の鮮烈な空気が
あちこちに立ち込める中、肝心の歩道は妙な石鹸のような匂いで昨年とは違う香りです。
戸惑いのうちに走り抜け雨上がりの各地の空気を吸うとツツジは花を終え、アカシアの花も
前日のようには香らずという中、雑草の草叢の香にハーブ臭のようなものを嗅ぎ、もしかしたら
これとあの石鹸が混ざったらジャスミンになるのかなどと考えて走りました。
つまり今咲いているテイカカズラだけではちっとも良い香りではないのです。
ではあの鮮烈で気持ちの良い香りは何の香なのかまた夜走る楽しみが増えた夜となりました。
昨日の夜は雨上がりという事もあり、各地で色々な植物の香がしました。
最後のだんご坂の所を上る時にはなぜか筍を煮るような匂いまでして食欲が増すのでした。
今各家庭の庭で咲いているのは薔薇と鉄線や時計草でクレマチスというと香りもありそうですが、
バラのようには香りません。そんなことに気をとられていたら途中から止んだはずの雨がまた
降り出し、雨の匂いを感じつつ帰りました。
今後テイカカズラがまたあのジャスミンシャワーとなるのか楽しみは尽きません。
やがて来るホタルの季節や雷鳴のきらめきを見ながら走ったりと自然と一体になって
過ごす日々は続きます。
今朝はまたさわやかな五月の空をリビングから眺め、いつものブラジルで朝の珈琲タイムをし
いつも毎年抱くこの時期の旅に出たいという強い誘惑を思うのでした。
夏になれば涼しい高原へという欲求もでてきますが、一番旅に出たいという誘惑はこの時期の
このさわやかな風に吹かれるときに強くなります。
今年は三月四月に全くどこにも行かなかったので最近仕事以外でと遠出したいという気持ちも
沸々と湧いてくるのでした。まずは仕事にかかりますか。