King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

花より願い

2019年05月31日 09時30分41秒 | 珈琲

昨日の巡礼について随分とバカらしい話のように感じたわけですが、

私のように冬には温泉とスキー、夏には涼しい高原と温泉とか、海に沈む夕日とか

お気楽にその時の気分で旅をするのとは別にもっと切実な人はたくさんいるのかもしれません。

 

秩父はそんな願いを持つ人が引き寄せられる地なのかもしれません。

 

今はやめてしまった一日だけ販売される白いお守りを求めて人々が殺到したり、そういう行動も

3000円程度で一生が変わるようなものが授かると考える方がおかしいと随分おかしい現象に

とらえていましたが、聖地という考えは大変すばらしく人々を吸引するという事に改めて

感じるのでした。

 

そんな意味もあり、アニメの聖地であり、古くからの巡礼の地でもあり、各種パワースポットでも

あるという戦略はかつて一世を風靡した芝桜よりも強いのかもしれません。芝桜を見た人はもう

あの渋滞の中、あの山道を歩いて見に行きたくはないと思うかもしれませんが、秩父にパワーなり

聖地なりの魅力を抱く人は、道が混もうが天候が悪かろうが秩父に来るのです。

 

そんな意味では昨日走って今年になりいつもなら新しく植えられた稲がカエルの声とともにそよぐと

いう景色の見えるはずが、今年は乾いた荒れ地のままという土地を多く見て危ない兆候を見たような気に

させられました。その前に、宮地の辺りで今年も四の井戸や五の井戸に水の流れがなく、その光景と

合わさり、衰亡の地のようなイメージが広がるのでした。

 

長年空きビルだった目抜き通りの建物も最近相次いで壊され更地になり、空き地の目立つそんな街並みに

昨日の空はそれはターナーの描く風景のように実に見事な夕景でした。

 

そして、その最後のランニングコースの市役所の上り坂で今年もよく咲いたテイカカズラに遭遇しますが、

まだ今年は昨年のような香りにはなってませんでした。安っぽい石鹸の香りがしますが、あの鮮烈な

良い香りにはなってなくて残念です。昨年は6月上旬にこの花の事が書かれていて来月のブレンド

『光のイディア』にも影響してそのさわやかな香りと鮮烈な思いを込めたとなっています。

私の今のイメージではもっと根本的な味のブレンドを考えているので来月は名前を変えるかも

しれません。ブレンドのイメージと味はほぼできています。お楽しみに。

コメント
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