King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

雨のにおいと

2014年05月21日 10時06分56秒 | 日々のこと
物語の始まりと雨、珈琲の香りは物語の転換点の
踊り場に。

しかし、雨の朝は珈琲で目覚め、少しぐだぐだする。

そんな日もあっていいかも。

ずっと暑い日と風の日が続いて訪れた雨の朝は少し
ほっとする時間です。

ほんの目の前にある幸せ、それでも人間は欲望に駆られ
ただ果てない欲求により盲目の闇に佇みます。

そんなものを晴らしてくれるのが朝のこの珈琲でしょう。

雨の時にはなおさら、いつもダッシュで駆け出す朝に、
そんなあせらずともいいかと知らせてくれます。

こんな雨の日にはブラジルのやさしいブルボン種で
パルプドナチュラルの豆がいいかも。

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花の香りです

2014年05月20日 09時23分01秒 | 珈琲
この時期よく出るのがモカハラー、またその上の
モカハラーボールドグレイン。

このさわやかな甘い感じがずっといつまでも味わっていたい
心地よさです。

そして、同じエチオピアの豆でサキソーも依然人気です。

この豆を説明する時に、花の香りが心地よく花園に立っているかの
ごとく香りますというのですが、繰り返しお求めいただく人の心に
残るのはこの豆の酸味より、甘みのようです。

コクと甘みがあるという印象を花の香りより強く感じるようです。

イルガチェフをよく桃の香りと例えるように独特の香りがあるの
ですが、それをあまり感じないのか淹れ方が悪いと感じるのか
花の香りが出る淹れ方を聞いてくる人がいます。

花の香りより甘みが強く感じるのならそれはそれでいいのでは
ないかとおもいますが、もし全然感じないというほどならば
淹れる温度を変えてみるとか豆の量を変えてみるとか工夫
してみてはいかがでしょう。

お客様の話を聞いてみるとハンドドリップする人より機械で
お任せの人が多く、つまりはこういう微妙な味の変化を楽しむ
ような改善も手立てもない人が多いのです。

飲むときの気温もこの花の香りには影響ある要件になります。

冬ほど今飲むと香らないのも事実です。

でもしっかりと色々な果物や花の香りを甘味とともに色々と
味わいとれるはずです。

酸味を強く感じるように淹れたり焼いたりすればはっきりと感じ
られるかもしれません。

しかし、それをして余計な苦みが出たり不要な雑味も感じられて
しまったら元も子もありませんので、今の甘味を楽しんでもらえれば
いいと思います。

昨日清水国明の温泉バガボンドを見ていたら孤独のグルメで
出てきたわさび屋が出てきました。

同じわさび丼を食べたのですが、扱いというか紹介の仕方が
まるで違い番組の演出の違いでこうも変わる物かとおもしろく
感じました。

そんなグルメ漫画がこんどは珈琲の世界にも進出してきて話題の
スピリッツに登場しました。

内容的に何をいまさらという感じもしましたが、金持ちがより良いもの
だけを得られるというシステム的なことを紹介したいのか、豆の味
そのものを伝えたいのか今の段階では紹介するものが不明です。

先日のNHKの珈琲屋の人々ではお客が珈琲を飲んでグアテマラの
何々農園というところまで当てるというシーンがあり、これでこの
ドラマをいかに陳腐化してがっかりとした印象にしてしまったという
ことがありましたが、漫画の方ではブルボンアマレロのパルプド
ナチュラルでカルモデミナスだろうと当てるシーンでは農園名など
出してどこかの企業を押してしまうところを避けた辺り漫画の
方向性がうかがえるものです。

味という画一的に絶対的な評価がむずかしいものに権威づけして
高くするそんなものに一石を投じるものになればいいですが。


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カンファレンスセミファイナルまで来た

2014年05月19日 10時27分01秒 | バスケ
NBAも残り四チームとなりました。

残ったのは西のスパーズ、サンダー。東の
ヒート、ペイサーズです。

昨日はクリッパーズとサンダーのG6を見たわけですが、
G5はハイライトで紹介されただけですがこれを見るのは
二回目で、クリッパーズが勝てるゲームを落としたという
感じは強く、当然このG6はタイにすべく飛ばしてくるとは
思いました。

内容は10点以上のリードをひっくり返してサンダーが
残ったわけですが、こんな勝ち方が最近多いサンダー。

スパーズに勝てるのかがこの四つの中での最大の見せ場
なんじゃないかと。

そして、ヒートの盤石振りがここにきて際立ってきていて
それをどこまで見せ場を作れるかペイサーズの守りと
ヒバートの復活に期待したいところです。

スパーズとヒートなんて見たくないので、やはりサンダー
が驚異の得点力をみせてスパーズをくれることを期待
します。

サンダーはファイナルになり、フィッシャーの得点力が
極端に低下し、ルーキーのスティーブンの起用が目立ち
ます。

それだけスピード勝負、ハイテンションで入れ合う展開が
続いており、センター陣の消耗は激しく、リバウンドとか
得点力とか決定力には欠けるものの、今はこれでしのいで
勝負の時にはまた本来のチーム力と守りを駆使してインサイド
での差を利用してヒートに勝なんてシナリオなのではないかと
期待します。

いずれにしろその前にスパーズをスイープに近い形で下す
のが先決です。

それができないとそもそもヒートと対戦しても見せ場もなく
見どころもないようなシーン連続になりそうです。

ウエイドが復活したヒートは、ペイサーズのようにその日に
より得点力がぶれたり守りが崩壊して大差をつけたりせず
決める時には決める人が決めてきます。

攻略法が確定して今までヒートが崩れるパターンを何度も
見せてきてレブロンが批判されたり、センターがいなくては
勝てないとか言われ続けているもののやはり実力的にゆるぎ
のないのがこの四チームの中では一番でしょう。

かつての強いペイサーズが戻りがっぷりとヒートにぶつかる
内容ならいいのですが。
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疲れ切っている体に

2014年05月18日 23時54分12秒 | ジョギング
先日、今の時期にかぐらに行くのは何年振りだろうとこのブログを
遡ってみました。

かぐらの緩いコブを滑っても何にもならないとやめてしまった春の
コブですが、この時期なら誰でもなぞるだけのコブ滑りは可能で、
板が雪で貼りつきブレーキとなるし、かぐらの斜度なら怖くもありません。

しかし、これでシーズンを終えても次に新雪の積もったゲレンデに行き、
いざコブに入るとまるで滑れずにコブから飛び出してしまうということを
繰り返しているようなのが何年か前のことでした。

ただズリズリと降りるだけならいつでもできるようになったのはここ数年
のことです。

そして、かぐらのコブもみんながこのズリズリ降りを初めて、コブが
ハーフパイプのような溝に変わってしまいました。

かつては、みんな板をあまり振らずにパタンパタンとヒールではたきながら
降りてくるそれは見るからに特殊な技術を駆使しているようなモーグラーと
基礎スキーヤーの差がありました。

それがカービングターンという言葉とともにモーグラーもターンの質を問うように
なり、いつしかパタンパタンと降りる人や直線的なラインどりをする人は滅多に
見かけなくなりました。

この直線的なラインどりを私も一時はものにしたと思えた時期がありました。

しかし、固いアイスバーンのコブを前にすると途端に獲得したはずの技術は
どこかに行き、ゆっくりとズリズリとずり降りる滑りをやってしまうのでした。

そんなずり降りタイプながら今季はそれでも違う滑り方を色々とできるように
なり、楽しんでコブに居られるようになっていて、熊の湯と奥志賀、それに
もう一度かぐらへ足が向きました。

温泉に浸かってから高速に乗ってもゲレンデで過ごした時間がこんな
休みはいいもんだと思い返して楽しいと感じていました。

しかし、体の方はびきびきと各筋肉が悲鳴を上げ、土曜日のバスケットは
用事もあり参加を中止し、次の日はこの筋肉痛を癒すためにも軽くジョギング
を1時間程して体をほぐします。

そう思って軽く流すつもりが最初の20分を過ぎる辺りから筋肉痛は消え、
体も暖まり、いつものランペースに移行します。

すると最後の20分は完全にいつもの快調に飛ばしている感じになり、
ホームも足をかばうようなものではなくなりました。

風呂に入り足を触ってみるとあちこち痛いところだらけで、スキーの
ブーツで圧迫されてできた傷とかしこりとか筋肉もほぐすどころか
より痛い筋肉が増えたような感じになり、何をやるにもあちこちが
痛みます。

そんな体と引き換えに得たものは全く形にならないものですが、
なんとなくよかったという満足感が続くものでした。

今日は昨日より長く走ろうと思います。
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目の前の公園から

2014年05月18日 10時34分25秒 | 珈琲
先日の満月以来大きな月が目の前の羊山公園の
尾根を越えて輝くとしっとり昼間の暖かさの残る
気持のいい宵が静かに満ちて広がります。

その怪しい青白い光とともに山から下りてくるのが
アカシアの甘い香りです。

このアカシアも秩父駅から公園橋までのリゾート通り
の街路樹にもなっていてあちこちにある木ながらその
香りの違いに気づかせてくれます。

他にも街路樹にモクレンやハナミズキなどがあり、
春から初夏にかけ楽しませてくれます。

その花の香りまで触れる人は稀ですが、私のように
夜走る人にとっては貴重な励ましになっています。

そんな匂いの洗礼が昨日は疲れて帰ってきたときに
強く風と共に山から香り、まるでお帰りのあいさつを
されたかのようでした。

花の香りといえばここの所リピーターが多い、エチオピア
サキソーです。

これは一度飲むとその印象に残る香りと香味が強く、
特長が独特で誰でも記憶にとどめやすい味です。

香りとともに甘みも強いのですが、それを口にする人は稀で
それは特徴のある酸とともに独特の癖のように感じて記憶
されるせいでしょう。

これはブラジルダテーラサンライズの甘味を飲みつけて
このサキソーを飲むとその違いにはっとするほどの違いを
感じで面白いと思います。

サキソーの甘味も気づかせてくれるダテーラの甘味も
日々のものとするほど各種の珈琲が楽しくなるという
面白い力を発揮します。

サキソーとインドネシアカロシトラジャは沢山焼けています。

ご来店お待ちします。
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風薫る五月は

2014年05月17日 23時59分49秒 | 珈琲
この湿度の低い風が駆け抜けていく空を
見ていると無性にどこかに行きたくなりますね。

さわやかなこの季節。

飲み物も暑いからアイスというのじゃもったいない。

先日は30度越えもあった秩父は何か冷たいものを
ということでアイス用の豆を買い求める人もいました。

当店では特にアイス用の豆ということで特別の焙煎や
特別な豆は用意していません。

でも、アイスでもホットでも基本どの豆でも飲めるという
事実は書いておきます。

よく冷えてしまってもおいしいという話がありますが、
冷えたら酸味や苦みが強くなったりするコーヒーは
ちょっといやですよね。

実際の喫茶店で出て来るものはそんなレギュラーコーヒー
が多いと感じるようですが、よい珈琲は冷えても甘味が
際立ちますし、香りが消えることもありません。

一方ホテルなどで、ロビーの隣のテーブルにコーヒーが
運ばれても何が届いたのか解らないというようなものが
供されているのにびっくりすることがあります。

私がスキーで訪れる宿などでフロントでコーヒーの
サービスなどあるとああいい宿だなと思います。

最近ではビジネスホテルでもウェルカムドリンクとして
フロントの近くでセルフのコーヒーコーナーがあったりします。

秩父は朝コーヒーが飲めるホテルや旅館が少ないと聞き
ました。

ホテルでも平気でインスタントコーヒーを出して300円を
請求するところもあるようです。

そこで新鮮な珈琲豆を使ったおもてなしをいくつかの
旅館に提案したりしています。

興味のある方はご一報ください。

小さな宿泊施設からちょっとした珈琲コーナーを作りたい方
まで、秩父のだめな例とこれからの珈琲で差をつける売り場
の提案をしています。
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今の時期のかぐらに行ってみた

2014年05月16日 23時59分13秒 | スキー
もうこの時期のかぐらには来ることはないだろうと
思っていました。

かぐらのコブ斜面がハーフパイプのような溝になって
いたことやかつては沢山いたモーグラーという種族も
絶滅危惧種でリフト上から彼らの滑りを参考にする
こともなくなっていました。

しかし、ゴールデンウィークのはざまの熊の湯のコブ滑りが
妙に心に残りあと少しで何かつかめそうな感じもあったり、
何か今まではエッジングの位置や板の先をひっかけて
たわませて足場を作るというように書かれていたことが
実際にどの位置でどういう動作を指しているのかが解り、
それではこの先どうすればいいかという疑問も湧いていました。

さて、調べてみるとかぐらは5月25日までやっているとなって
いて2010年にはこの時期かぐらに行った記録もあります。

今シーズンの滑り納めを久しぶりにかぐらでやってみようかと
思い立ちました。

何もかも値上げで何かと制約はある物の何かこの五月の
空に誘われるように出かけたのでした。

この時期に出かけたのは4年ぶりですが、三国峠を走るのも
随分久しぶりで、雪のなくなった苗場を見たのもまたしかりです。

雪のなくなったゲレンデを見ると思うのは雪というのは実に偉大だ
ということです。

みつまたに道の駅ができていたり、宿場の湯が600円になっていたり、
リフト券などはリフトプラス2で5500円とかなりのお値段です。

9時前のロープウェイに乗れて車は売店のところまで埋まるくらいの
かなりの盛況な感じです。

ですが、圧倒的にスキー客が多く、ボーダーは前より少ない感じ
です。

コブは相変わらずハーフパイプのような溝になっていて、やはり
ずるずると止めて滑る人が多くなっています。

相変わらずコブのスクールやかぐらスクールの別隔離コースは
あり、随分スクールに邪魔されることも少なくなったとはいえ
団体で滑っている人もいてコブのコースに佇んだりして邪魔に
なる人はいます。

ボーダーが笛を吹いてどいてもらうシーンはなんかいつもは逆なのに
面白いなと思いました。

私は一人なので、人が前に居ればラインを隣のラインにしたり、
人のいない方へいない方に移動しました。

逆に人が滑って二ターン後位に滑れば邪魔にもならないし、
邪魔もしないことが解り、なるべく人が滑った後についていく
ことにしました。

板を横にして止める時間を減らすことや板をたわませてターンすること
など課題を次々と意識しては取り入れ、コブの最深部でエッジング
して小さくなってコブの山を越え立ち上がって滑るのをやめそのまま
切り返して板を入れていく感じにすることややってみるとできること
が色々ありました。

かぐらに来れば今の時期コブ以外ないわけで、ずっとコブを滑ることに
なり、何年もやってなかったコブのみを滑り続ける体力があるのか
気になりましたが、4時のリフト終了まできっちりと滑りこれで今季も
終わりかと名残惜しい気持ちが後を引きました。

かぐらのレストランではぶたしゃぶ定食はなくなり、ステーキ定食は
1700円で高くなっていて、お勧めのバラエティセットなる物を注文
しました。

ホテルで残った食材を集めたような内容で、1400円でした。

レストラン内にはかなりの人がいましたが、中には持ち込みの人も
いました。かつてはなかったリュックかけのラックなどがあちこちに
作られていることからシーズン券で昼飯持参も当然いるわけです。

まあ私は今季初めてのかぐらで久しぶりの利用でこの時期滑れる
のを感謝し、高い食事も割引の効かなくなった高速も利用し、温泉も
利用しましたが、トータルしてもたいしたことはありません。

リフトはよく止まりましたが、待たされることもなく繰り返しコブをやり
ずっと一日居られる体力があることも確認できました。

課題や懸念を解決したと思うとまた次の壁が現れるコブ滑りですが、
今の時期のコブでできてもまた来シーズンになると同じ事ができるかのか
疑問もありますが、とにかく楽しくてまた来たいと思ったのが一番の収穫
でしょう。

前回の記述を読むとこのコブを滑っても意味がない様な書き方
でしたから。

またどこかで滑れたらいいのですが。
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緊急告知明日臨時休業になます。

2014年05月15日 21時51分01秒 | 珈琲
大変申し明けありませんが、明日一日出かけます。

豆は吉田の道の駅でお求めください。
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普通の人はスパニィシュダンサー『言語都市』読了。

2014年05月15日 11時10分18秒 | 読書

言語都市を読み終えました。

SFの役割と存在意義というのは長らく文明批評であった
訳です。

しかし、より深く読書体験としての世界観の拡大と虚構構造
とした場合、現実の科学ではできないことを飛び越えたところで
話が展開することで成り立つことをテーマとしてしまいます。

それが成立するには、これはSFだからという押し付けや空想
科学というジャンル付けが特に必要とするという手助け的な
ものであってはならないと思います。

つまり、文学としてその評価をSFだからと貶めていたりさせ
ないためにも余計な線引きもいらないほどのプロットと不要な説明
をしないものが望まれるのです。

この言語都市は読んだ人が自分なりのアプローチを語ったり
プロットの素晴らしさを言い募りますが、すんなり腑に落ちない部分が
多ければそれは作品の瑕疵であり、文字が現実的な視覚に転嫁
出来ないものが多ければすんなりと読書体験としても楽しくも
ないのです。

例えばファンウイングとギフトウイングとかサンゴのような眼と
いうのはエイリアンとしては映画『第九地区』の昆虫型の外見
で、二人一組というのもまがまがしさが増すだけです。

その上建物が生きていて血を流すとか死んだらじゃあ建物は
崩壊すんだろうかとかそもそも有機物なのか建物はと全然
歯が立たない部分も多いのです。

直喩と暗喩という訳し方も言語と文明とかのかかわりも未消化で
解決を嘘を語るということで世界を救うというのも全く安易な結末で
ちょっと情けないほどの肩透かしです。

時間をかけて読んだ割にがっかりな本でした。
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モカハラーとニカラグア

2014年05月15日 10時06分41秒 | 珈琲
コーヒーの専門店の喫茶店のメニューで、ストレート
はモカ、ブラジル、コロンビア、マンデリンなんかが
定番ですが、通ぶって注文したい方に重宝なのが
グアテマラです。

これは大概の人が行ったことのない国であり、どんな
味かイメージしづらいし、あまり話題にものぼらないので
私はこれが好みだといっても誰からも突っ込まれないと
思うのでしょうか。

昨今のスペシャルティブームでそういう国を舞台にコンテスト
を行うようになり、一時スペシャルティの豆というとグアテマラ
だった時期もありました。

今ではそれがアフリカに渡り、昨年のブルンジがスポットに
なったのですが、元々希少な豆を高く売ろうというものなので
一般的な話題にものぼりがたく印象度は低いのでブランド化
できるのかといったところです。

グアテマラにしても同じことで、グアテマラのコーヒーの特徴を
述べていてそれを愛し続けている人いう人を見かけるのは稀
です。

というわけで、にわかなコーヒー通の人にも農園名のない
ストレートのあるコーヒー屋さんでの注文の筆頭にあがる
グアテマラですが、焙煎は難しく下手な自家焙煎屋さんを
見つけやすいのもこのグアテマラなんです。

そこそこ売れている豆屋さんでもグアテマラが売れていると
いう店はそうなく、グアテマラが何種類か揃う豆屋さんでも
かつてのCOEの豆なんかを未だに売っているような店は
明らかな瑕疵を抱えています。

誰ても気が付くそれらグアテマラの特長は明らかな焦げが
感じられるのです。

味がぼんやりしているとか香りが弱いとか物足りないといった
ものでなく明らかな欠点です。

一方グアテマラの特性として挙げられるコクがあり濃厚な
苦みとチョコ風味などという魅力たっぷりな宣伝文句をあちこちで
みたら深煎りにして甘味とそのチョコ味をとりあえず表現して
売ればいいだろうという安易な姿勢がコゲに出ていて豆屋の
姿勢と実力もあらわにしてしまう豆なのでしょう。

どこかで読んだのか、豆屋で豆の良しあしを判断するのに
豆を一粒もらい噛んで見るとか割ってみるとか真似する人がいて
それで何が解るかまで知っていてやっているのならいいですが、
当店ではちゃんと一杯飲ませているのにそんなことをやってみる
人もいて本当に解ってるのかと顔で訴えてしまう時もあります。

グアテマラをあえて注文する人にその理由を問うよりも最近は
モカハラーとニカラグアの豆を勧めます。

最近でもまだいる酸味が苦手の発言の方にはマンデリンとペルー
が解りやすいと思います。

コンビニコーヒーのヒットをよく話題に出し豆屋の豆も売れるように
なるという人がいます。

しかし、豆屋から買っている人はもっとおいしいものを飲んでいるので
コンビニでは飲まないのです。

最近テレビでも天才焙煎士という言葉を耳にしますが、あれを
出して売ろうとしているのは缶コーヒーです。

これも天才焙煎士から豆を買わない人が近くでお気に入りの豆屋を
持っているという現実を映しています。





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アカシアの香りの中で

2014年05月15日 09時16分27秒 | ジョギング
昨日は秩父地方は30℃を超える気温で
夜は走るのもつらいということもなくなり
走る時間も1時間を越えることが多く
なりました。

ここのところは色々な花の香りに励まされ
特にアカシアは一番多く咲いていて強く
夜でも薫ります。

これからつつじ、くちなし、おしろいばなと
その時々に香る花は変わります。

なぜかこれら甘い香りの花には走るときに
活力をもらえるように感じます。

これから暑さが夜にも残ると苦しさも出てくる
のですが、そんな苦しいなと感じる時に風と
ともに花の香りが流れるとふと力が戻りつらさ
苦しさも消えて癒されるような感じがするのです。

花の香りがするところを心待ちにしたり、楽しみに
なったりします。

そして、走り終わって気持ちよさを感じつつ風呂に
入るといい所だけを切り取って記憶にストックする
ようで毎日走り続けられるのかと思ったりします。
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もはや変な人たち入りの

2014年05月14日 10時35分57秒 | 日々のこと
もう何年も前になるのですが、夏場のスキートレーニングというのを
考えて、インラインスケートをやったり、それが発展してランニングを
したりしました。

そもそも、夏場に代替トレーニングをするということで車のついた板で
滑ったり、キャタピラーだったり器具も特別のものを用意するという
ものもやりました。

ですが、最近は人工芝を敷き詰めて板はそれ用にエッジを幅広くした
ものを用意するというのが増えているようです。

私も一度やりましたが、春のスキーより板をつかまれたようになり
転倒しそうになりかなりの危険度の高いスポーツに感じました。

しかし、慣れると冬のスキーと同じようなターンができるようになり、
滑走感覚もカービングターンと同じようにずれないターンの練習に
なるので効果があるのかと思わせます。

今では、所詮代替トレーニングはスキーのできない欲求不満を
晴らすだけのことに過ぎないと思いますが、現実に今やスキーを
する人が絶滅危惧種扱いの変人のような扱いになりつつあるのを
今シーズンは感じ、世の中との乖離を感じていました。

以前は大衆の冬のレジャーの代表であり、国民の最大の楽しみの
ようにさえ思われていて、ゲレンデに行きさえすれば恋が芽生え
楽しい世界が待っていると思っていたのははるか夢の世界のことの
ようです。

そして、ゲレンデだけでは飽き足らず、山スキーがブームになっていると
報じられて、連休にはそういった人が誤って谷に落ちて死亡するという
ニュースも多く聞くようになりました。

かつてはゲレンデ外に出た若者や韓国のグループが救助を安易に
求めてその費用が払えなくなっているとかその発展系として山に行った人が
そのまま帰らないとかスキーを巡る報道は実際そんな無法者や変人と
変わらない扱いになったと感じたのです。

とあるHPでそのスキーをやり続ける人とやめてしまう人の違いを解説
しているものがあり、一通り読んでみましたが、それがパラレルを
習得するかどうかであるとなっていました。

つまり、パラレルを習得してどんな斜面でも安全に降りてこれる技術
を身につければ楽しく生涯の友とできるスポーツであるが、その前に
挫折してしまうと楽しくないと二度とゲレンデに訪れようとしないと
いうのです。

一面正しいようですが、私自身25歳から38歳までの間は一度もスキーを
していないので、やはり別の原因で人はスキーをやめてしまうような
気がします。

いずれにしろみんながみんな同じ方向を見る必要もないのを強く
感じます。

というのは、市議会報告に着ぐるみ予算を計上というのを見つけた
からです。

どこでもやっていることをいまさらやる必要などないだろうに、なぜ
秩父は秩父の良さを秩父なりに表現するという発想がでてこないので
しょうか。
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なんだかごっちゃ

2014年05月14日 09時49分29秒 | 日々のこと
先日気になった俳優。関山耕司がどうやら私が思っていたのは
塩見三省だったようなどちらか区別がつかないのです。

飢餓海峡に出ていたのは関山耕二だったらしいのですが、
最近そういえば映画に出てこないと思ったのは悪人の塩見三省
のようなのです。

そもそも気になったのは蟹江敬三が死んだというニュースから
そういえば的にあの人はと思って思い出したらどうやら区別が
つかなくなっているようで、とはいえ私が印象に残っているのは
塩見三省の方らしく、それも近所に似た人がいたことからです。

その似た人が似ているのが藤沢周で、作品の舞台を巡る旅番組に
よく出て来ていて、それで次々とこの系統の顔の人の記憶が
つながってはごっちゃになり意識のはざまに浮かぶのです。

私との接点はご近所でたまにうちに来る人だけなのが、実は
テレビで旅番組にも出ている作家であり、芥川賞受賞者であり、
俳優であり刑事役や悪役なんかでよく出る脇役であるとなって
しまっています。

実際うちの近所には俳優をしている人がいて、たまにテレビで
見かけたりすることなので、特別なことではないのです。

テレビの中の人は実は近所の人というのも。

人の思い込みというのは実に勝手で時にそれにとらわれて
しまうかのような危うさもあります。

とそんな心の平衡を保つため私もちょっとリフレッシュの外出を
しなくてはならない時期に来たような気がしてきました。
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遠い波のサードインパクト

2014年05月13日 09時32分15秒 | 珈琲
実際にはブームにもヒットにもなっていないのに、
何かと煽って高く買わせようというイメージはぬぐえませんが、
静に珈琲を愛する人は多く、その人たちのために今日も焼きます。

当店にはスペシャルティに特化することも、特別に持ち上げることも
しませんし、普通にブラジルサントスNO2も売っています。

かつてのスペシャルティのトップバッターだったブルーマウンテン
も売っています。

いろいろ認証がついている豆や有機認証JAS認証の豆もあります。

つまり、それらと区別という豆と所謂コマーシャルとか並品といわれる
その国のトップグレードもあるのです。

その国の最高規格品の豆を並品扱いするスペシャルティとは何かと
思う人も多いはず。

しかし、スペシャルティを標榜する店ほどそれを確かめる術はない
のです。

それで、本当にすべてを凌駕したと言えるのか。

飲み比べられてこその特別を知ることになるのではないのかという疑問を
持つのは私だげでしょうか。

そんなわけで、パナマのゲイシャも持っていますが、それを飲みたかった
んだという人もいないので特にメニューにも載せません。

まずは新鮮な豆を知り、自分の好みの味に近づければいいのでは
ないのでしょうか。

それでも私は初めての方にはどんな珈琲が好みかどんな味を求めて
当店に辿りついたのか問い続けます。

いつも帰ってくる答えは同じ酸味が嫌いでも。その後酸味が特徴の
珈琲を試飲してもらい水がおいしいからですねなどと言われても、
続けます。違いを感じられるお客様は必ずいますから。
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サードインパクト的な第三の波

2014年05月12日 16時44分52秒 | 珈琲
今週のスピリッツはその発売が騒がれるほど
注目されていました。朝のワイドショウなどでも取り上げられていて
その行き先が気になります。

というのも結局、ここの所ひと月ばかり毎日報道されている韓国の
船の沈没事故と同様我々には起こりえない事故として他人事と
して聞き流している人がほとんどだと思いますが、原発事故は
正にあれと同じです。

あんな悲惨な事故でありながら、そして未だに多くの人が苦沁み
将来像も描けぬ先の見えない生活を余儀なくされているのに、
国は先月は広島で核兵器を持たない12カ国の外相らが核軍縮の
あり方を議論する軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合で
世界のリーダー的な平和愛好的な姿勢を見せていながら、実は
収束もできてない原発を輸出して、場当たり的な処理しかできて
いないで汚染は今も増えているのに、原発を再稼働させるという
政府に国民はやはり他人事で選挙があっても投票に行かないし、
行動は一部の変人がやることのように扱われています。

この間の忌野清志郎の命日の時にいくつかの特集が組まれ、
なぜか泉谷しげるがサマータイムブルースなどのカバーを
諌めた発言をしていて、当時の顛末となんか違う感じを受けました。

これも世の中の発言とはこうも変更されてしまうものなのかと、
もともと政治発言は無意味でいわずもがななことなのかとか
息苦しいものを感じてしまいます。

珈琲の世界も第三の波が来ているとするのも日々試飲に
訪れる人の声を生で聞いている身としては、目の前で
一杯づつ抽出して提供して説明し、豆を売っている自分に
農園直取引とか農園ものの豆とスペシャルティ化とモカの
味とか引っかかる物が残る日となりました。

そんなものを自分も確かめたいという人は試飲に訪れて
サードインパクトを感じてみるのもいいかもしれません。

秩父の谷にはアカシアの甘い香りが満ちています。
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