今の時期どこのゲレンデに行っても必ずコブのコースができていて、
滑らなくなった雪とともにコブを練習する人が増えてきます。
コブを教えるスクールも個人経営の人から余所のゲレンデのスクールまで
コブだけを滑るコースが出てくるのもこの時期の特長でしょう。
昨日も普段は滅多にコブを滑る人はいないのに、団体でこのコースに
スクール使用する団体がいて、邪魔で邪魔でゆっくりと個人練習できて
いたのが、随分とストレスを受けました。
ですが、今日もさらに人数が増え他グループがこの熊の湯の左端の
一番短いリフト脇にできたコースをみんながここを滑っていました。
昨日と違うのは個人対グループの割合が拮抗してきて、数が多い
から疎外されるということはなくなり、みんなで静かに競う感じになって
逆にいい感じで練習できました。
ただあまりうまい人がいなくて、参考になる滑りをリフト上から見ることは
出来ませんでした。
つまり普通に小回りして降りてくる人がいなかったのです。
結構みんな板を横にしてゆっくり止めるように降りています。
これだと、体力があるうちは板を横にしでドスンとコブの底に降りて
立ち上がって切り替えのタイミングが間に合わなかったり、立ち上がれ
なくて切り替えが間にあわずコブに合わせられなかったりします。
この滑り方でコブを一通り降りてもこれでは滑っているのではなく
足の筋肉で止めているだけで、滑ったと言えず、さらにシーズン中の
凍ったようなコブではとてもとても歯が立ちません。
今はコブの底に板を押し当てるだけでブレーキがかかるので、
コブの底で吸収するだけで降りられるのです。
これはやはり普通に小回りをすることとヒールで減速していつでも
足場を作ることで細かい切り返しもいつでも合わせられるポジションを
覚えたいところです。
これは色々なコースを試すと何ができて何ができないのか顕わになります。
実は、昨日の旅館の食事に合宿宿の対応というか温泉宿のおもてなしとは
違う対応と食事に辟易とした思いとともに奥志賀へ朝ゲレンデチェンジを
しました。
おかしなことにそれでも昼飯にその合宿宿に戻って昼飯をそこで食べた
のです。
これは何を意味するかというと、前回志賀に来て昼飯はどこもひどいもの
というのを確認済みで、さらにまた同じものを食べる気になれず、それでも
その宿には石釜のピザがあってそれを昼飯にしようと戻ったのです。
驚いたことに、朝飯を食べた同じメンバーの人達がここで昼を食べている
のをみてなぜみんなそんなに義理堅くこの宿に金を落とすのかと不思議に
思うのでした。
前回来てやってなかった焼額山のリフトも動いていたので、プリンスで
食事をとも思いましたが、志賀プリンスも奥志賀高原ホテルもすでに営業を
終了していて、レストランもホテルもしまっていました。
久しぶりに焼額山を滑ってももはやただの下山コースでしかなく、圧雪
コースなのにもはや不整地よりもひどい路面となり、いかに滑らすかと
神経を使うようなコンディションです。
奥志賀は熊落としは閉鎖になっていましたが、聖地も不整地も朝のうちは
満足のいくレベルで、さらにコブ道場なる物ができていて、斜度のないところに
細かいリズムのコブができていました。
それも人が繰り返し滑って作るのでなく、計ってポールを設置してあとは掘ったり
盛ったりして作っているようでした。
専門のコーチも専従でいるようでした。
これを小回りで降りるのはそれこそべったり板を付けたまま辿っているだけの
ようなもので何の効果もありません。
板をベタ踏みをしてるだけで減速してしまう今の雪では滑ったことにならず、
これでコブも滑れたと思っても次のシーズンの初めにあれはなんだったのか
という思いをするだけです。
そんなこともあり、春のかぐら通いもここのところやってなかったわけですが、
今年は自分で10本も滑ると新雪急斜面にコブのコースができるのを実感
するとコブだからという自分の滑りも変えていたのをコブを作っているときと
同じに滑ればいいだけという意識は強くなっていました。
この時期の雪に一ターンずつブレーキを掛けるような滑りは腰に来ますし、
楽しくもありません。
コブ滑りとはコブコースをやっと降りられるようになったとはいえそれが全く楽しく
はないなどという全く不条理な世界で、滑れるようになったからと言えそれが
満足度と達成感をなかなか得られないものでもあり、もどかしさは消えません。
それはやはり、急斜面に付けた凍ったような硬いコブコースを制覇してこそであり、
今の誰にでも降りられるコブを滑っても満足感は得られないのです。
昼に石釜ピザをわざわざ食べるために熊の湯に戻ったものの、天気予報通り
なのかまた雨が降り出し、一本一本滑るたびに石やブッシュが出てくる所が
現れるようになり、これで連休中にこのコブも持つのだろうかと危ぶまれます。
リフト上からは人が通るところは白くなっていて後は黒いという平面のように
見えるのに、現地に立ってみるとコブは腰くらいの深さに掘れており、コース
上から見下ろすとコブの頭がにょきにょきと見えるだけの異様な光景です。
これだけで十分に恐怖心を煽る光景ですが、コブが深いとはいえ滑るところは
決まっているというだけで斜度が変わるわけでも凍って危険なわけでもありません。
コブの底で低く吸収したらそのまま立ち上がらずに地形を生かして足だけ
するするとのばせば立ち上がらなくていいのだと頭では理解するものの
次のコブに備えるためにどうしても立ち上がり体を伸ばしてコブに入って
いってしまいます。
これで最後と決めたくないのですが、今シーズンは多分もうスキーに
行けることもないでしょう。
帰りは昨日の晩飯がひどかったので軽井沢のカウボーイステーキ
で食事して帰りました。長年気になっていたものの寄れなかった店です。