金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

24:高野和 『七姫物語(2) 世界のかたち』

2005-06-05 22:34:12 | 05 本の感想
高野和『七姫物語(2) 世界のかたち』(電撃文庫)
★★★☆☆

あいかわらず可愛い空澄。
それぞれの姫、それぞれの都市、それぞれの身分の人々の、
思惑と利害が絡み合い、物語が進んでいくあたりは
歴史小説と似たところがあります。
次巻では、新たな動乱が起こりそうですね。
七人のお姫さまと都市の名前が覚えきれず、
「あれ、これって誰だっけ??」
と混乱すること数回。
わたしの読解力に問題があるのか、文章の特徴のためか、
なにが起こったのか、なにを言っているのか、
正確に理解できないところがいくつかあって、それが残念。
三巻に手を出す前にもう一度読み返しておかないと。

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23:乙一 『死にぞこないの青』

2005-06-05 22:32:51 | 05 本の感想
乙一『死にぞこないの青』(幻冬舎文庫)
★★★☆☆

ささいなきっかけで人気者の担任の先生に嫌われ、
いじめのターゲットにされる男の子の話。
気分が重くなるし、好みで言ったら好きじゃないのだけど、
子どもの立場、先生の立場、双方の視点からよくわかる話。
小学校の教室では、先生が絶対の秩序なんですよね。
最近はそうでもないみたいだけど。
先生に理不尽な扱いを受けても、対抗する手段を子どもは持たない。
小学生だったころを思い出しました。
理不尽という言葉はもちろん知らないし、
どこがどうおかしいのか説明もできなかったのだけど、
親にもいえないもやもやが胸に残って、
今になってもそのときの教室の風景はよく覚えているのです。
暴力の描写も気分が悪いのだけど、なにより、教職にありながら
次々とあんなひどいことをできる羽田先生が恐ろしくて、
暗澹たる気分になりました。

でも、ビックリマンシールにスーパーマリオ、ゾイド、
教科書に載ってたカブトガニの話……などなど
同世代!というのをひしひしと感じてうれしかったな。

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