金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『17歳のカルテ』

2005-06-09 22:42:09 | 映画の感想
『17歳のカルテ』(ジェームズ・マンゴールド 監督)
★★★★☆

自殺を図り、境界性人格障害と診断された少女スザンナが
精神病棟へ入ってから出るまでの物語。
死に惹かれ、自分が何者であるかに悩む繊細で不安定な
ウィノナの演技もよかったのだけど、
アンジェリーナ・ジョリーがすばらしい。
なにもかもが過剰で、圧倒的なリサのキャラクターの
魅力がフルに表現されている。
リサの攻撃性、残酷さに反発しながらも、
スザンナが彼女にどうしようもなく惹かれてしまうのがわかる。
リサにキスするシーンがキュートでした。
みんなで夜中に抜け出してボーリングするのも可愛かった。

きっと、ここに描かれた精神病棟は軽度の患者のための
ものなのだろうけど、
スザンナやリサが抱えているものは誰の中にもあるもので、
その揺れ幅が大きいか小さいかの問題に過ぎないのだということ。
最後のモノローグはなかったほうがよかったかも。

コメント
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