金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

41:吉田修一 『パレード』

2005-06-26 23:07:11 | 05 本の感想
吉田修一『パレード』(幻冬舎)
★★★★★

おもしろかった!
2LDKに同居する五人の男女の物語。
『パーク・ライフ』とは、同じ人とは思えないくらい作風がちがう。
表面はコミカルに話がすすみ、笑ってしまうようなところもあるのだけど、
その奥にうっすらと黒くうごめくものが透けて見える。
最後に明かされた真相は、予想通りだったのだけどちょっぴりショック。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:『ハワーズ・エンド』

2005-06-26 23:05:53 | 映画の感想
『ハワーズ・エンド』(ジェイムズ・アイヴォリィ 監督)
★★★★☆

ずっと見たいと思っていた映画。
郊外の別邸ハワーズ・エンドをめぐる人々の数奇な運命を
描いた物語。
スリリングな展開があるわけでもないし、
主人公に感情移入をして見る物語でもない。
一歩引いて、登場人物たちを俯瞰する感じ。
雨に濡れる灰色のロンドンと、イングリッシュ・ガーデンに
彩られたハワーズ・エンドの対比も印象的。
イギリスの階級社会についての予備知識があるかないかで
受け取るものは大きく変わるかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

40:角田光代 『これからはあるくのだ』

2005-06-26 23:04:46 | 05 本の感想
角田光代『これからはあるくのだ』(理論社)
★★★☆☆

この人の小説はものすごく好きだというわけでもなく、
むしろ、ちょっと行きすぎた感のある主人公に
ついていけないことのほうが多いのだけど、
それでも図書館に行くと未読の本がないかチェックしてしまう。
やっぱり好きなのかな。
この本はエッセイ集。
「枕草子」で言う「ものづくし」、好きなものについて
とりとめなく書いた文章がわたしは好きです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする