北村薫『街の灯』(文藝春秋)
★★★★★
久々の北村薫。
「円紫さんと私」シリーズが大好きだったのだけど、
この作者の本を読むのは五年ぶりくらい?
今回の本は昭和初期を舞台に、上流階級の令嬢英子と
お抱え運転手の女性「ベッキーさん」が活躍する日常ミステリー。
おもしろかった!
手をつけるまでに時間がかかったけれど、読み始めてからはあっというま。
北村作品の文章を読むと、いつも「清潔」という言葉を思いうかべる。
女性の描き方がとても同性好みな感じがして、好きで、
作者がまだ覆面作家だったころ、
「この人は絶対に女性だ!」
と思ってました(はずれた……)。
表題作「街の灯」の道子さんの言葉がなぜだか悲しい。
「わたしが会えるのはすべて駄馬なの」というところ。
この「本格ミステリ・マスターズ」というレーベルは、
ほかに恩田陸『夏の名残の薔薇』しか読んでいないのだけど、
いつも巻末に作者インタビューが入ってるのかしら?
ちょっと変わったつくりになってて面白い。
★★★★★
久々の北村薫。
「円紫さんと私」シリーズが大好きだったのだけど、
この作者の本を読むのは五年ぶりくらい?
今回の本は昭和初期を舞台に、上流階級の令嬢英子と
お抱え運転手の女性「ベッキーさん」が活躍する日常ミステリー。
おもしろかった!
手をつけるまでに時間がかかったけれど、読み始めてからはあっというま。
北村作品の文章を読むと、いつも「清潔」という言葉を思いうかべる。
女性の描き方がとても同性好みな感じがして、好きで、
作者がまだ覆面作家だったころ、
「この人は絶対に女性だ!」
と思ってました(はずれた……)。
表題作「街の灯」の道子さんの言葉がなぜだか悲しい。
「わたしが会えるのはすべて駄馬なの」というところ。
この「本格ミステリ・マスターズ」というレーベルは、
ほかに恩田陸『夏の名残の薔薇』しか読んでいないのだけど、
いつも巻末に作者インタビューが入ってるのかしら?
ちょっと変わったつくりになってて面白い。